「シリンダーの加工に10日~14日掛かります。」
みたいな返事があったのだけど、ダメダメそんなに待てない!
「電車バスが厳しいエリアへの通勤に使ってるんで、出来る限りでいいんで早めに上げてくれると助かります。」の旨を伝えて一週間。
5営業日で着荷しましたw
言うだけなら只なので、言ってみるものだ。
AB社のピストンキットに合わせたシリンダーのボーリング加工となりました。
単純なボアアップは高回転型になってしまうので出来るだけ避けたかったのだが、
純正OSピストン廃盤、ピストンリング全て廃盤、
STDサイズピストンのみ在庫有り。
ピストンリング廃盤な時点で無駄だコラァ!
という四面楚歌な状況だったので・・・
唯一すぐ購入できるのが、AB社のピストンキットだったという訳です。
仕方がないか・・・単純に80のエンジンに乗せ換えればセッティングも何もなく超速になるのですが、何分タマが出てこない・・・
ていうか高すぎるよ。
中古で内容が信用できないエンジンが5マソとかするので、OHして搭載するまでに結局10マソとか掛かってしまいそうです。
社外ピストン組んでチマチマ調子出すしかないか・・・。
どうせ80に乗せ換えても純正部品は廃盤なんだし、乗り続けるには社外ピストンでボアアップしかないのなら胎をくくります。
それはいいけど、結局信用出来るか判らないのが他人の作業。
仕事とは言っても限られた時間の中での
こなす作業だからね・・・
安かったり、時間が無かったりで追い詰められてたら、雑な部分は必ず出てくる。
このシリンダーも、幸い真芯は出てそうだけどシリンダーに有効なクロスハッチが存在していない。
小排気量なんてこんなもんなんだろうか・・・弱いブラシで軽くさらった程度の跡があるだけだ。
これで組んでも短命に終わりそうだな・・・
これは心配なので、手持ちのホーニングツールでクロスハッチを付けます。
こんなもんかなぁ・・・(ちょっとやりすぎたかなぁ・・・)
まぁここは、ナラシに時間を掛ければいい内壁になりそう。
ピストンもちょっと心配なので、最低限の下ごしらえをしておこう。
色々とレビューを見ていくと、あそこのピストンを組んだらすぐ抱き付いた!とか、セッティングが全然出なかった!とか、先に見てしまったら買えなくなるような酷評がネット上には多く存在するのだが、
ヲレの持論では、組み付け方の悪さや、別の箇所の整備不良との相乗効果で壊れたりしてるのが殆どだと思うのだ。
エンジンなどは繊細にして至極単純な構造。
多少の精度の悪さや、組み付け誤差などは許容範囲だったりする。
ここがいい加減だとすぐ壊れるけど、ここの精度はそれほど影響してこない・・・
みたいなツボだけちゃんと押さえておけば、
あとは割といい加減でもそうそう壊れるものじゃない。
と思うのだ。
ヲレも、常に全てに100%だと疲れる性格なので、
抜いても殆ど影響してこない部分に関しては、割とラクしてしまいます・・・。
(特に自分のクルマ・バイクは誰からもお金もらえないのでw)
だからツボだけちゃんとやっとこう。
見るからに取って付けたようなサークリップ脱着の穴(溝?)
スカートや、トップの沿面もバリ取りが甘そうなので、#800のペーパーで仕上げておきます。
きちんと角取っとけば、取り敢えずいきなり齧ることはないでしょう。
前々から換えたかったフロート室のストップバルブ。
高いけど買っておきました。
これでコックをOFFにしておかなくても燃料ぽたぽたは無くなるでしょう。
このままVM16を装着していくかは判りませんが、サイズアップしても持ってけるでしょ。
ワニスや油汚れをガスケットリムーバーで一気に洗浄。
ピカピカになりました。
数ミリの差かなぁと思っていましたが、考えていたよりもデカいなぁ。
ピストントップも膨らんでいてちょっと心配になります。
リングも二段目はエキスパンダではなくて、通常のプレーンリングでした。
(80純正はエキスパンダリング)
ピストンの前後方向を確認して・・・
レッドラインのアッセンブリールブをいつもより多めに塗り込んで組み付けていきます。
クランクケースにピストンサークリップを落とさないように細心の注意を払います。
(クリップ取付時はウエスを突っ込みました。)
ふと、
MR2のミッションの悪夢を思い出してしまいますw
成る程、沿面が一段下がって膨らみがツラになるのだね。
ジェットなどはまだ揃ってないので、ニードルだけでも一番上まで上げておこう。
段々暖かくなってきたからね、外での作業もだいぶ遣りやすくなってきたね~。
駐輪場の一角を占拠して一気に組み上げてしまいます。
これからは高いオイルを使おうw
最近は原油価格のせいか、この辺のオイルが1200~1300円しますね。
毎回毎回は厳しいな~^^;
でももう社外ピストンだし、壊すわけにはいかないからね・・・ケチらず逝こう。
ギヤオイルもヤマハの青缶で交換します。
以前白煙が多かったから、オイルポンプを絞ったんだよね・・・
そこに安いオイルを使ったのが良くなかったのかも知れない。
高回転でのエンブレを多用する方なんで、それも良くないのかもな・・・
よく考えたらアクセルオフ時はオイルポンプ閉弁だもんね。
当分は白煙見ながら基準値より多めに出しておこう。
取り敢えずエンジンの組み付けは完了!
LLCも全量交換しておきます。
キャブレターもマフラーもノーマルのままですが、慣らし運転中は回さないんでこのままでもいいでしょ。
慣らし中は分離給油はそのままで、100:1で混合にします。
慣らし後も若干混ぜてもいいかもね。
この辺は保険だから、加減が難しいなぁ。
エンジンの始動はOK!
取り敢えず長いアイドリングは出来ないね。
まだまだ抵抗が大きいです。
試運転がてらちょっと離れたところのスーパーまで卵と牛乳を買いに行きました。
回さないんで調子は判らないけれど、低回転でも前に進む感じはある。
トルク感はひしひしと感じる。
さてさてどうなる!?
エンブレを掛けないで乗るのって難しい・・・