
少々昔の写真を入手しました。
西濃運輸のトラックが鉄道の貨車に乗っているところです。
トラックは、昭和50年~60年代のころの大型トラックで、以前の西濃運輸のトラックカラーです。
このトラックが少し普通のと違うのは、少々分かりにくいですが荷台の高さが通常のものよりも低くなっています。
おそらくですが、鉄道の貨車にそのまま載せるとトンネルなどで支障があったのかもしれません。
このようなトラックを、ピギーバック輸送用トラックと呼んだそうです。
トラックの新車を鉄道で運んでいるのではなく、荷物を積んだ状態のトラックを鉄道の貨車に載せて運んでもらい、遠方までトラックと荷物をいっしょに運んだそうです。
荷物を載せる貨車やコンテナ貨車は良く見ますが、トラックも一緒に運ぶのはおもしろいと思いました。
そこで、Wikipediaでピギーバック輸送で調べてみますと詳しく説明がありました。
昭和61年11月1日に当時の国鉄がはじめたものだそうで、平成12年3月31日で廃止になったそうです。
当時は好景気で、運送業界のドライバー不足の解消を目的に始めたそうで、画期的なサービスということで運送会社各社が始めたそうです。
しかし、荷台の高さを低くするなどの専用トラックを用意するために経費増となったり、だんだんと不景気へ変化する中、ドライバー不足でなくなったなどで、廃止の方向となったとのことです。
もう1つの写真は、西濃運輸がピギーバック輸送を開始した時のものです。
幕に「ピギーバック輸送開始 61.11.1」と書かれていますので、昭和61年11日1日のピギーバック輸送が開始された当時の写真だと思います。
鉄道の貨車に中型トラックが2台載っていますが、良く見ると、荷台の屋根が低く丸くなっています。
このトラックもピギーバックのために用意されたトラックだと思います。
この当時、実際に載せて走っている貨車を見たのは数回しか覚えがありません。
この頃の鉄道貨車は、いろんなものが載っていたと覚えがあります。
カーキャリヤーのような貨車に新車が載っていた貨車もあったと思いますし、石ころのようなものを載せていた貨車もあったのも記憶しています。
今度、踏み切りで鉄道の貨車を見かけたら、注意深く見てみたいと思います。
Posted at 2016/12/13 08:33:58 | |
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