
西濃運輸のボンネット型トラックのチョロQのお話です。
少し前に、初期の頃はボンネット型トラックを使用されていたことを書いてきましたが、チョロQでも同じようなモデルのトラックのおもちゃが売られていました。
箱に印刷されているトラックの型番は、日野自動車のTH17というトラックです。
このトラックをネットで調べて見ると、昭和38年に販売が始まり、排気量は7,982cc、160馬力のエンジンを積んだトラックだったようです。
当時としては、大型トラックの分類で製造されていたものです。
このチョロQの日野自動車のTH17型トラックですが実際に使用されていたのか調べてみたところ、昭和25年頃の西濃運輸が創業したときの写真に写っているトラックがこれにあたるようです。
写真では確認しづらいですが、ボンネットのグリルデザインやバンパーの位置、ヘッドライトも似ていますし、ボンネットサイドの2本のスリットのようなラインが実車にもチョロQにもあります。
やはり、実際に利用されていたようです。
しかし、チョロQと比較するとずいぶん長さが違いますが、これはチョロQらしいデフォルメがされています。
このチョロQの箱の裏側に「04 04 12」の刻印がしてありましたので、2004年4月12日に製造または出荷されたものかもしれません。そうすると、20年以上前のものということになりますので、当時売られていた価格(500円くらい?)よりも高値でネットオークションで取引されているのも分かります。
あと、このチョロQですが、本当に細かく作られています。
フロントヘッドトップには小さな文字で「西濃運輸」と書かれていますし、西濃運輸の社章(創業者の姓とハンドルを図案化したもの)もきれいに印刷されています。
ただし、現在の西濃運輸トラックにも書かれているカンガルーマークがありません。
この当時はまだカンガルーマークが採用されていなかったのかもしれません。
ところでチョロQは、1980年頃にタカラから販売されているもので、今も人気があります。
小さなサイズなのにキュンキュン走るプルバックぜんまいが使われており、45度くらいの急な坂を上らせたりして遊んだ記憶があります。
ウィキペディアで調べてみると、このぜんまいのことをエンジンと呼ぶそうで、「パンサーエンジン」や「ブラックエンジン」など10数種類のものが出ていて、マニアの方は交換してチューンアップして遊んだそうです。
また、後ろの部分には10円玉などのコインをはさんでウィリー走行して遊んだことを思い出しまた。
この西濃運輸のボンネット型トラックのチョロQもやはりコインをはさむ部分がありました。
しかし、このチョロQはかなり前に廃番になっていますし、ネットオークションでしか手に入らない状態ですので、ぜんまいをいっぱいに巻いたり、ウィリー走行させるようなことは簡単にできないのが残念です。
また機会がありましたら、西濃運輸のトラックのおもちゃや模型について書いてみたいと思います。
Posted at 2017/01/02 12:13:29 | |
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