Pioneerのホームシアターを持っていましたが、Nintendo Switchのサラウンド出力はマルチチャンネルPCM(LPCM 5.1ch)のみであり、その方式には対応していない為、買い替えました。
スプラトゥーン2を2chステレオでやっていると、後ろから打たれているのに前からしか音が聞こえない為、ヤラれてしまうのを何とかしたいというのがキッカケです(^^ゞ
■購入までの経緯
5万円前後クラスの物から探しました。ネットで色々調べ、下記の条件に対応しているのが良いな、となりました。(重要視した事から順に記載)
・LPCM 5.1chに対応している
・HDMI入力端子が2個以上ある(LPCM 5.1chには規格上光デジタルではなくHDMIでないとダメ)
・HDCP2.2準拠の4K映像やHDR10に対応している
・立体音響のDolby AtmosやDTS:Xに対応している
・ハイレゾ音源(Hi-Res)に対応している
・スマートフォンなどの音楽を無線で再生するBluetoothに対応している
・radiko.jp等のインターネットラジオに対応している
・なるべくスリムな本体
・オーディオリターンチャンネル(ARC)に対応している
当初はサウンドバータイプも視野に入れていましたが、この価格帯の物だとHDMI端子が1つしかないとか、量販店で視聴してみたところスピーカー内蔵なのでプラスチック本体が共鳴しているような音質になってしまう等の欠点が目立った為、AVレシーバータイプにする事にしました。
結局購入したのはONKYO BASE-V60です。これは単体のTX-L50(姉妹機にPioneerのVSX-S520が在ります)というAVレシーバーと、コンパクト2Wayメインスピーカーおよびサブウーファーをセットにした物です。

ONKYO BASE-V60
メインスピーカーは3Wayの中型の物が既に在った為、TX-L50とサブウーファーを別々に買って構成しようかと考えていましたが、サブウーファーが意外と高かったのと、TX-L50単体よりスピーカーが付属しているBASE-V60の方が安かったので、不要なら付属スピーカーを捨てる覚悟でセットの方を買いました。
■構成
リヤにはスピーカーを置き辛い為、フロントだけの疑似サラウンドにしました。また縦方向にも音場が欲しかったので、一番安いドルビーイネーブルドスピーカーも追加購入しました。
構成としては、2.1.2chで、使用機器は下記の通りです。なお、このAVレシーバーは最大5.1chまたは3.1.2chまで対応しています。
AVレシーバー: ONKYO TX-L50(10Hz~40kHz)
フロントスピーカー: ONKYO PS-F33(33Hz~20kHz)
センタースピーカー: 無し
サブウーファー: 付属品(45Hz~1kHz)
リヤスピーカー: 無し
ドルビーイネーブルドスピーカー: ONKYO SKH-410(90Hz~20kHz)
付属のサブウーファーだと低音側が45Hzからしか出ず重低音が期待できないので、もっと低い33Hzから出る既存中型スピーカーをフロントスピーカーに採用し低音を補う構成としました。付属の小型フロントスピーカーだと、周波数特性が70Hz~80kHzと高音がハイレゾ対応な点は魅力的だったのですが、ハイレゾ音源はまだ持っていませんし、重低音を重要視した機器構成としました。浮いた付属の小型スピーカーをセンタースピーカーに回して3.1.2chにしようかとも思いましたが、他の用途で使いたかったのでその構成は諦めました。
ONKYO PS-F33
■設置
某ネットショップから到着したので、早速設置しました。
まず、ラックに押し込む前にHDMIやスピーカー等ケーブルの接続を行いました。

ONKYO TX-L50 背面
次に、本体と各スピーカーを設置しました。ドルビーイネーブルドスピーカーはフロントスピーカーの上に置くスタイルにしました。
Wi-Fiの設定を行いネットに接続出来る事を確認後、ファームウェアを最新にバージョンアップしました。
付属の測定用マイクを視聴位置に配置し、電源投入後に自動で開始される初期設定を行いました。AccuEQ Room Calibrationによって、最適な音量レベルやクロスオーバー周波数、視聴位置からの距離、スピーカーのイコライザ調整を自動で行ってくれます。ドルビーイネーブルドスピーカーの天井からの距離は自動ではない為、手動で設定しました。
■視聴
さてどんな音を聞かせてくれるかなとドキドキしながら音を出してみました。
あっ、あれ・・・、低音は重低音とは程遠いボワンボワン、高音はAMラジオかと思うくらい出ていない。これは大枚叩いたのに失敗したかもorz、と思いましたが、そこはマニアックなONKYOさん(Pioneerさん!?)、マニアな人の為にチューニングする余地をわざわざ残しておいてくれたようです。(^^)
■チューニング
ここは気を取り直して、何十万、何百万円使ってのピュアオーディオを追求するわけではなく安い物は安いなりに、という事で、デジタルの力を思いっきり借りる事にしました。
まず、セットアップメニューの中に在るイコライザ設定です。ここのHPに書いてある「Perfect 」なイコライザ設定を超えると言われているらしい「Eargasm Explosion」に合わせる事にしました。ただ、そこに載っている周波数分割は10バンドですが、AVレシーバーの方は15バンドの粒度、しかもフロントスピーカーは15バンド中9バンド、サブウーファーは15バンド中5バンドまでしか設定できないので、フロントスピーカーは高音側から9バンド、サブウーファーは低音側から5バンド使いました。また、各バンドの周波数の値が掲載の物とAVレシーバーで異なっている為、ここの説明を見て、どの周波数がどういう効果があるのか理解した上で、近い周波数の値を調整しました。 
イコライザ設定
次に、自動設定されていたクロスオーバー(各チャンネルの音域を何Hzから出力するか)の設定を変更しました。フロントはサブウーファーより低い周波数が出る為カットする必要がないので「フルレンジ」に、ハイトは「80Hz」にしました。

クロスオーバー設定
■視聴その2
今度こそ、という事で視聴してみました。
あっ、あれ・・・、変わってないぞ・・・。どうやらプリセットしたイコライザ設定が適用されていないようです・・・。
設定の「Quick Menu」-「AccuEQ」-「イコライザ」メニューから先ほどセットしたプリセット番号を選択しました。
なっ、なんと・・・、先程と違ってかなりいい音になっているではありませんか。これは驚きです。ただ多少ドンシャリ風が好きな私にはまだ高音と低音が足りません。
■チューニングその2
次はトーンを調整しました。クイックメニューで、低域を+5、高域を+5にしました。
■視聴その3
またまた今度こその視聴をしたところ、つっ、ついにこの構成で得られる最高の音に辿り着きましたヽ(=´▽`=)ノ
高音はシャリシャリ、低音はドスンドスンという重低音とまではいきませんが、ドンドンという低音が響き、最高です。これぞチューニングの喜び。ゾクゾク(>ω<)
■本格視聴
スプラトゥーン2をプレイしてみました。Switch本体のサラウンドの設定を5.1chにし、いざスタート。真後ろから打たれても、真後ろからとはいきませんが、何となく後方と言うか、横方向からと言うか聞こえます。少なくとも正面からではなくなっています。でもヤラれてしまいました。どうやら負けるのは音のせいではなく腕のせいだったようです(・。・;
次に映画を見てみました。PS3のtorneで録画したスターウォーズしか無かったので、それで確認しましたが、音の広がりは抜群です。特に以前の機種でもフロント疑似サラウンドでしたが、平面的な音の広がりではなく、縦方向にも音が広がっています。これはドルビーイネーブルドスピーカーのお陰ですね。リヤにもスピーカーを置いて4.0.2chにしたらホント凄いだろうなと思いました。フロント疑似サラウンドだと体感200°位の音の回り込み具合ですので。
次に、iPhoneからBluetoothでCasiopea 3rd(Fusion系)の音楽を飛ばしてみました。クイックメニューで「Music Optimizer」を選択し、圧縮で失われた音をデジタルの力を使って補正。おおっ、これもいい音。音楽でもこのイコライザ設定はいけるようです。正にPerfectを超える設定・・・。
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Posted at
2018/09/30 19:24:13