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1年で自分の歳と同じ数44冊を読めるか～その4

鹿児島大学病院内科教授　納 光弘　著　　小学館文庫

痛風の専門医の著者自身が痛風患者になったことで自らの体を実験台に痛風を徹底的に研究。実はこの先生ビールがとても大好き。そのこともあってビールを飲みながら直す方法を研究しようと思い立ったのだ。約2年の歳月を費やし多くのデータを取ることに成功。ビールを飲みながらでも痛風を克服することが出来ることをみつけた。痛風（高尿酸血症）の治療には従来プリン体の多い食品をなるべくとらないようにといった食事療法とアルコール特にビールを飲まないようにといったことが言われてきたがこの先生によると

1．肥満の解消（体重減）。食品の制限というより過食しないようにする。
2．ストレスがよくない。ためない工夫をする。
3．種類を問わずアルコール飲料の制限をする。
（清酒で1.5合ぐらいまでは飲むのはかえってストレス解消に良い！）

この3点が最重要だそうだ。

よかった～(^^)
好きなお酒もちょっとはのめるぞ～(*^o^*)

痛風を患ったことがある人は一読の価値ありです(^^)/~

1年で自分の歳と同じ数44冊を読めるか～その3

福井晴敏　著　　講談社文庫

テロリストとイージス艦を乗っ取った自衛官たちは見せしめに同僚の護衛艦をミサイル攻撃で沈めた上、ジェット戦闘機も打ち落とした。ドラマの中でも映画の中でもない現実に多くの人間が犠牲となった。脅威の生物化学兵器をミサイルの弾頭に仕込み東京首都圏に照準を定めており、彼らが本気であることを示したのである。そんな中政府の裏組織の工作員とイージス艦のたたき上げの男が協力してテロリストと乗っ取りを計った自衛官たちと壮絶な死闘を繰り広げる。それはまさに「ダイハード」のブルースウイルスばりのアクション映画を想像させる。息を呑む展開に一気に最後まで読み上げてしまった。最後のどんでん返しは、やっぱり…いかにもありそうで怒りがこみ上げてくる。是非映画も見たいと思った。

1年で自分の歳と同じ数44冊を読めるか～その2

福井晴敏　著　　講談社文庫

日本の防衛問題に一石を投じる内容の小説かも。まだ上巻しか読んでないので「かも」とつけた。日本の防衛の現状に問題意識を持っていた自衛官たちがある事件をきっかけに北朝鮮の過激な思想家（テロリスト）と同調してイージス艦をのっとる。そのテロリストは研究所から強奪した生物兵器（アメリカが開発したもので核爆弾でしか死滅させることが出来ない恐ろしいもの）を保有している。これをイージス艦のミサイルの弾頭に装着し、日本にたいして今まさに脅しを掛けようとしている。というところで上巻が終わる。

今月11日に国会衆議院で補給支援特別措置法案が再可決され2月にはまたインド洋で自衛隊による補給活動が再開される。この活動もそうだが日本の自衛隊のあり方もっといえば日本の防衛のあり方を矛盾点を指摘しながら再考させる小説。

43歳の1年では39冊をなんとか読み、目標まであと4冊というところで終わってしまいました。44歳となった今また44冊という目標に向かって読み進めてます。まずその第1冊目。

1年で自分の歳と同じ数44冊を読めるか～その1

井沢元彦著　徳間書店　

日本人最大の知的弱点といわれる宗教。６大宗教（ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教、儒教、神道）における「生き方の原理」の違いを比較し、いまもなくならない宗教紛争の根本的な原因を記している。

ユダヤ教はなぜ迫害されるか？→もともとイエスはユダヤ教の預言者であったがあるとき突然自分は「神の子」といいだした。ユダヤ民族は強力な指導者、軍事的な指導者をそのとき望んでいたがイエスはそうではなかった。これは偽者だ、ということで十字架に架けられた。イエスをあがめるキリスト教徒からすれば、そのイエスを殺した民族ということで今も根底ではユダヤ民族を恨んでいる。

キリスト教のカトリックとプロテスタントの違い。
カトリック；階級制（神父-司祭-司教-大司教-枢機卿-教皇）聖書が一般には読めないラテン語訳（原文は旧約ヘブライ語、新約ギリシャ語）で書かれてあり、神の言葉をさらに翻訳することは認められてなかった。これを利用して階級が生まれた。ヨーロッパに多い。
プロテスタント；カトリックに対し神の下ではみなチリ同然の平等であるという考え。牧師は信徒代表。アメリカに多い。

イスラム教は神アッラー、聖書コーランで、偶像を一切認めない、酒や豚を飲食してはいけないといった戒律宗教の性格を持つ。この宗教の宗教紛争は血筋を争ったところに原因がある。始祖のムハンマドの血筋をカリフといい、絶大な権力を持っていたが４代目アリーがウマイヤ家に暗殺され、その子ハサンがカリフを辞めたためカリフをウマイヤ家が継いだ。これが今のスンニ派系である。アリーのもう１人の子フセインがイラン王女と結婚して生まれた子の血筋がこちらが本筋であって、ウマイヤ家は本筋ではないと主張しているのがシーア派である。
スンニ派（アラブ人・有色人）とシーア派（イラン人ペルシャ人・白人）の比率は９：１と圧倒的にスンニ派のほうが多い。ちなみにホメイニ師（イラン人）はシーア派だった。なかなか日本人には理解できない紛争のひとつではないだろうか。

自分がいかに他の宗教を理解できていないかよくわかった。少しはニュースでよくでてくる紛争の理由がわかった気がする。