higebowzのブログ一覧

1年で自分の歳と同じ数45冊を読めるか～その26

宮部　みゆき　著　　新潮文庫　　金沢泉野図書館　蔵

レベル7で興味を持った宮部みゆきの歴史小説。吉川英治文学新人賞受賞作品。
本所深川の7不思議をモチーフにした、7つの短編集。
7不思議のうち有名なのは、「置いてけ堀」。
『釣り人が魚を釣って帰ろうとするとお堀から「おいてけ～、おいてけ～」という声が聞こえる。怖くなって急いで帰るとかごの中の魚はなくなっている。』というやつ。
普通の人間の持つ弱いところと醜いところそして情愛が短編ながら表現されていて考えさせる。
この短編集の中で回向院の茂七親分がいい味を出しており、シリーズ化している。

1年で自分の歳と同じ数45冊を読めるか～その25

ケン・グリムウッド　著　　新潮社

これは20年ほど前に職場の先輩に薦められて読んだ本です。今まで読んだ中の小説ではベスト５に入るものです。

ある日突然心臓発作に見舞われた主人公は目が覚めると25年前の学生時代の自分にもどっていた。それも死ぬ前の記憶を持ったまま。もちろん有名な競馬や野球の結果を覚えているため、ギャンブルで大勝ち。それを元手に投資会社を起こし、大資産家に。歴史を知っているから意図も簡単にそれはできた。しかし、あの前の人生で死んだあの日あの時また心臓発作に見舞われ再び死んでしまう。また、25年前で目がさめる。同じことの繰り返し。次は違う人生を…。そして、結末は…。

20年たった今もとてもどきどきはらはら読めた。少し感じ方が変わったがとてもお勧めの本です。同名の映画もあったようだけど、内容が違うらしい。
この小説を基にしたドラマとか結構あるんじゃないかなあ。

1年で自分の歳と同じ数45冊を読めるか～その24

宮部　みゆき　著　　新潮社

文庫本とはいえ650ページの長編小説。でも、面白すぎて2日で読んでしまいました。もちろん2日とも仕事も行きましたよ。その分睡眠不足になりましたけどね(^^;

2つの事件が平行して進行。「レベル７まで行ったら戻れない？」というなぞの言葉を残して消えた少女をカウンセラーが探す。目をさめると見慣れない部屋、横には見たことのない女。そして自分の名前も思い出せない。なんと横の女も！記憶喪失になった男女が自分を取り戻すため行動を起こす。この二つの事件がいつしか一つの点に…。最後に待っているのは大どんでん返し？

絶対お薦め！っていっても15年も昔の小説だから読んだことのある人結構いるかも(^^;

1年で自分の歳と同じ数45冊を読めるか～その23

海堂　尊　著　　宝島社文庫

東城大学医学部付属病院の救急救命センター部の「ジェネラル」の異名をもつ速水部長が特定業者と癒着しているというタレコミが不定愁訴外来担当医でありかつリスクマネジメント委員会委員長である田口のもとに届けられる。速水の学生からの友達でもある田口は信じられない思いを持ちながら調査を始める。現代の救急医療の現場の内情と大学病院の影の部分を描く医療小説。

1年で自分の歳と同じ数45冊を読めるか～その22

海堂　尊　著　　宝島文庫　

「チーム・バチスタの栄光」で大ヒット。その中ででてきた田口・白鳥の名コンビのシリーズの第3弾。