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1年で自分の歳と同じ数45冊を読めるか～その6

草野 厚　著　　角川書店　金沢市泉野図書館蔵

日本ならではの政治集団“派閥”

自民党の派閥による政治はこれまでずっと擬似政権交代促進の機能を担ってきた。本来なら政党を超えた真の政権交代がおこなわれるべきだが、あまりに不甲斐ない野党の存在と中選挙区制度が自民党の派閥を積極的に温存してきた。総裁を目指す党内の派閥争いはあたかも政権交代を目の辺りにしているかのような錯覚に日本国民を陥れた。

しかし、中選挙区から小選挙区に選挙制度が変わり、相次ぐ政策の失敗から自民党から民主党をはじめとする野党に風が向き始めた。
福田総理が退陣する前までの自民党の派閥を中心とした流れと、今の政治状況をどう考えるか考察。

実際にこの本が出版された後に福田総理が退陣し、麻生内閣ができたが、今にも倒れて、本当の政権交代が起こりそうなところで、なぜいまこのような状況になっているのかが分かる本。

やっぱり、キーマンは小沢一郎だった…

1年で自分の歳と同じ数45冊を読めるか～その5

原　宏一　著　　角川文庫　金沢市泉野図書館蔵

プロポーズした相手が、なんと室町時代から500年以上続く「こたつ道」総本家の跡取り娘！当代家元が認めない相手との結婚はできないと言われた主人公は「修行を積んで師範になってみせる！」と宣言！ここから彼女のおじさんに弟子入りして修行の毎日。そのこたつ道がまた深い。入る前に全裸になってこたつに入ったときの効果を上げるために寒さを身体に取り入れる「序寒」に始まり、こたつから足を抜くまでに、恐ろしいほど細部にわたって所作が決められていたのだ…

実際にある華道や茶道を皮肉りながらも、実際に「こたつ道」あるかと思わせるところがとっても不思議な感じのする小説でした。