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1年で自分の歳と同じ数45冊を読めるか～その30

宮部　みゆき　著　　新潮文庫

宮部みゆき6冊目♪
第120回直木賞受賞作品。

東京荒川区の超高層マンションで凄惨な殺人事件が起きた。室内には中年男女と老女の惨殺体。そして、ベランダから転落した若い男。調べていくうちに4人の死者はそこに住んでいるはずの家族ではなかった。
そこの部屋に住んでいるはずの小糸家の家族はローンが払えず夜逃げし、別の場所に。占有屋として住んでいた砂川家の家族は実は家族ではなく砂川信夫以外は全くの他人。偽の奥さん、偽のおばあさん、偽の息子。そして、競売でその部屋を購入したのに犯人のように逃げ回っている石田。石田が潜伏している労務者専用宿「片倉ハウス」の家族。そして、偽の息子とできて赤ちゃんをもうけた娘の家族。
複雑な関係でつながっているこれらの家族を事件後取材してそれぞれに話を聞きながら、事件の真相を説明していく形で小説は進んでいく。最後の最後まで犯人がだれでどうしてそんなことが起こったのかわからない。この事件が起きた「理由」は現代が抱える家族のありかたにあった。

相変わらず宮部みゆきの小説はじれったかった(^^;


ちょっとペース落ちてる～(- -;
目標に届くかなあ．．．