
5日目<札幌~石狩~小樽編>そして感謝の言葉
サイコーさん宅で起きたのは7時40分頃だったと思う。2段ベッドの上段にトウイ、ハナちゃんがいて、僕は下に。起きた瞬間に「なんでそこにいるのさ?」と聞かれる。
なんでだろう?
他、ゆっくりとnamijiさん・Dosan:5先生も起きてきて、みんなで朝ごはんを頂く。
朝ごはんは、サイコーさんの奥さんの手料理。ご飯とお味噌汁、というのがサイコーさん宅の決まりのようで、全部がおいしい。僕は普段、朝工場に入った後は蜂蜜にレモンを溶かしたモノを飲んで終りなので、まるで旅館にきたようだ。
その後テレビを見たり、クルマ見たり、トークしたり、サイコーさんバギーに子どもを乗せてもらったりしながら、荷物を整理し、午前中をサイコーさん家で過ごす。
12時過ぎ、石狩市の砂浜に移動、砂地で擬似ラリーをするも、中級者(サイコーさん・談)コース手前でまさかの ぶらさん号がスタック1号(4WD-LOCKしてなかった模様)、そしてそれを助けようとしたSGのDosan:5先生も続いてスタック2号、ミイラ取りがミイラになる。
その瞬間、運転席からのサイドステップに乗って大きく手で×を描いたDosan:5先生のあの表情、あのむしろすがすがしい態度・・・。今でこそ爆笑できますが、一生忘れません。
とりあえずそうなったらぶらさん号を助けるのが先(僕のもサイコーさんのもバンパーの関係で牽引は不可・・・)なので、先生のスコップを強奪し、なんとかぶらさん号の重心を右にし、左輪の前を頑張って掘り、お姉ちゃんと妹にも右に乗ってもらい、何とかぶらさん号を救出する。
その後Dosan:5先生のSGをぶらさん号にてロープ牽引、そして救出、無事にみんな生き返る。ロープもスコップも、先生持っててスゴイ!!と思う。
ただ、終始namijiさんがさびしそうにしていた。スタックしてから呼ばれ「引っ張りに呼んだのだね・・」という顔を・・・。決して、そんなわけではないから、namijiさん拗ねないで・・。
このとき!!
先生救出前後のドタバタの際、全員の目が先生のSG号に行ってるさなか、サダJrが砂で遊んでいたところ、関係ない強風によって砂が巻きあがり、目と口に大量に砂が入り、泣き叫ぶ事件が!!スタック3台目である。車内にいろ、と命令していたにも関わらず、遊びたくて出てきたわが子。目を離していた母親。そして僕。
全員が悪いのだが、この際はそんなことはどうでもよく、一家であわてる。
まだうがいとか、顔洗いが自分でできない子どものためどうしてよいか半狂乱になり、ダート会場をあとにした後も、痛みが取れないようだった。
(今となってはnamijiさんが撮ってくれた砂浜走行の写真も、内実はこんな状態だったため、見ると少し胸がうずく)
ヨメもこんな状態に慣れておらず、何を聞いても「わからない」「考えてる」と言うだけのため、距離を走ってしまって目が腫れるとかを避けたかったため、誰かの迷惑になってもやむなしと決め、サイコーさんに電話し、隊列を止めてもらい、サイコー父が眠る霊園内の洗面所で水を確保し、目と口を洗う。
サイコーさんと奥さんに助けられ、既に泣いている状態のヨメが押さえ、僕が目を真水で流し、パニックに近い状態で息が止まりそうになってる状態ながら、目を流されるわが子。
これも親になる試練だな、親の都合で勝手にこんなところ連れてきて、ゴメンなと詫びながら、水をかけて、顔を拭く。おかげで目のほうは取れた!!口の中の砂は、しばらく咳込んではいたものの、咳自体がなんとかマシになっていたのでよかった。
しばらく走行後、痛みが治まったせいか、目もとが赤いものの車中で無事に寝るサダJr。本当に、よかった・・・。でも子どもにも、周りの方にも申し訳ないな、と思い深く反省・・・。
このあと給油時、Dosan:5先生が奥様から呼び戻しの電話があり、先生のみ解散。
先生、いろいろ楽しませていただきまして、ありがとうございました。またいつか、一緒に走ったり、飲んだりしましょうね!!歌も聴きます・・。
他の一行は一路、札幌ドームへ向かう。
14時半、ドーム到着。ここも僕が行きたい場所としてサイコーさんに聞かれ、気軽に頼んだのだが、子ども次第でどうかな、と思っていたところ、快方に向かっていたのか、到着前に気分よく目覚めたのでほっとする。そして全台・入場料(駐車場料金)で500円をとられたため、しっかり観光することにする。
大のプロ野球ファンで、近年ではイナバイブなどの流行も生み出し、常勝軍団となった日本ハムファイターズの本拠地であるこのドーム。サッカーにおいてもコンサドーレ札幌の本拠地でもあり、2002年のW杯をみていたものとしては、イングランド対アルゼンチンの行われた会場であることなどを踏まえ、感慨深く各所を眺めていた。
ぐるっと一周して、外のサッカー用芝生をみたり、内部で少年野球をやっていたため内部の野球用芝の見学もできたし、シートなどのすわり心地もしっかりと確認した。
札幌ドームは間違いなくS級。素晴らしい球場である。
15時半、さんざん見学したドームを後にし、しかしながらお昼の食べ時を完全に失い、子どもの腹減ったコールを聞かないふりして一行は、小樽方面へ。
道央道での札幌方面から小樽への道は山間部の道も多く、風が強く、サダ号はルーフボックス設置の関係で大きく揺れ、車体が流されるくらいだった。スピードを抑え目にしてもらい、小樽市内につくまで安全に向かった。ダートで大丈夫だったのに、ここで転覆したら・・・。
16時半、小樽市内到着。サイコーさん奥さん、ぶらさんちのお姉ちゃんと妹、うちのヨメなどの女性組はガラス細工作成を体験する(すこし遅めの開始となる)。
しかしながら個人的には、この時間を利用し、ここでまったりとできたのが非常によい時間であった・・。僕は子どもたちにお菓子を食べさせていたり、芝生で一緒に遊んだりしていた。幸せな時間だった。
ここで、少し小雨が降り始める。
女性陣のグラスづくり体験後、ご飯を食べに市内へ。18時半、昼も夜も込みで、Dosan:5先生お勧めのお店でついにご飯。「番屋丼」なるもののボリュームなどに舌鼓。僕は寿司、子どもたちは天丼などを食べていた。うちの子はとにかく焼き魚が好きなので、ホッケとご飯。
やっぱり、北海道はおいしいものが多い・・。でも、子どものお茶を何回いっても出してもらえず、生まれて初めて飲食店で強く人にモノを言った。
20時過ぎ、店を出て、全員で小樽運河見学をした。運河の倉庫はレストランなどになっているのか、などと感心する。その前にサダ家のみ、子どもをぶらさんちに任せ、数時間後に乗るフェリーの準備のため、荷物仕分けと買い出しをしてから見学。
小樽は景色も含め、上海や香港みたいな外国の町みたいだった。普通の景色に見えても、どのシャッタータイミングで写真をとっても、どこで撮っても絵になる不思議な町だ・・・。
21時すぎ フェリー乗船登録のち、くるくる羊蹄さんと合流、小樽温泉オスパにて入浴(羊蹄さんはその間クルマを見学・・)。この段階での「さよならオフ」は、温泉にみんなで入浴、だった。北京オリンピックの閉会式を借景に、男みんなで入った露天風呂を忘れない。
羊蹄さんとはあまり話せなかったですが、すみません。エルフォバンパー、稀ですよね。
22時40分 周りをみんなに囲まれ、周りのクルマの目線を感じながらもサダ家はフェリー乗船。皆さんに見送られる。
そして23時半、皆さんを下に見ながら、見送られて幸せな出港。
航海中、波は静かで快適。酔いもなく、ほとんど寝て過ごすことができた。個室をとることができたせいもある。
翌日 21時 無事航海終了。降りたところでMAC205さん(舞鶴在住)のお出迎えを頂き、お話をする。お土産ありがとうございました。
小浜市内で食事をとった後、23時半に自宅到着。
いやあ、疲れた・・。まだぐるぐる頭を船が、北海道が巡っていた。あんなに寝たのに、またすぐ寝られた。
翌朝の仕事はいつもどおり始めたが、ものすごく体の重い、頭の中は北海道でいっぱいの変な状態だった。
そんなこんなで旅は終わった。
ぶらさんに誘われ、人任せで成り行きで行ってしまった旅だったが、本当に人さまあってのものだなと感じた。
迎えてくれたサイコーさん、いろいろイライラしたこともあったでしょう。でも僕もヨメも子どもも、おかげでいっぱい楽しめましたよ。ありがとう、サイコーさん。何度会っても、しばらくぶりに会っても、昨日会った友達みたいに考えてしまってごめんね。今回もその調子で甘えてしまいました。
サイコーさんの奥さん、今回もサイコーさん一家と一緒に、好き放題させてもらってありがとう。いろいろ助けて頂いた点、ヨメにも見習わせます。子どもの目の洗い流しの際にもホントありがとう。
トウイ君、ハナちゃん、いっぱいイタルと遊んでもらってありがとう。イタルは今でもお兄ちゃん、ハナちゃんってときどき言って遊んでます。
namijiさん、今回は少しだったけど、一緒に走って、ご飯食べて、でまた一緒にしゃべれるって嬉しいことですよね。富士山で会っても、大阪で会っても、敦賀で会っても、北海道で会っても、namijiさん号はやっぱりカッコイイです。時間ないのに、遊んでくれて、ジャガイモも持って来てくれてありがとう。
そしてぶらさん、誘ってもらって本当に感謝しています。行きのフェリーでも、本当は自走で行きたかったぶらさんがこっちに合わせてくれて、遠い敦賀まで来てくれて、あんな酔う状態の船に一緒に乗ってくれて、北海道では行きたい所もあまり言わず、黙って合わせてくれて。ありがとう。
お姉ちゃん、いっぱいイタルを抱っこしてくれてありがとう。宿題もしたいだろうし、部活やいろんなことあるだろうに、エラいなって思います。
ぶらさんちの妹さん、イタルやちっちゃい子の面倒見てもらってごめんね。おかげでずいぶん、助かったよ。本当にありがとうね。
北海道は寒かったけど、僕の心は今、温かい気持ちでいっぱいです。
北海道をはじめ、みんカラ、D:5、家族、メンバーの皆さん全部に感謝します。
ありがとうございました!!