
気まぐれブログで、申し訳ない。
最近、新聞が面白いです。
会社の昼休み、新聞を読み耽っていると隣の席の人に
「夢中になって読んでるけど、何かありましたか?」
と聞かれた。
そりゃね、貴方が愛読している競馬新聞よりずっと面白いですよ。
とはさすがに言い返せなかったけど(笑)
神奈川ついて書かれた面で、
『戦争遺跡保存へ見学会』
という記事を見つけた。川崎市にある明大・生田キャンパス内に残る旧陸軍・登戸研究所の現地見学会を開くというのだ。
戦争遺跡には以前から興味があったが機会がなかった。
この生田キャンパスは自宅から近い場所だったので、是非参加したいと思った。
そして本日、行って来ました。
集合場所のロビーへ着くと、既に大勢の方が集まっていた。
聞いたところによると、350人!主催者も驚いていて、毎年この見学会を開催しているようだが今年は新聞の効果があったみたい。
4グループに分かれ、キャンパス内の遺跡を見学。
>>>詳しくはこちらでご覧ください
自分は、登戸研究所の存在を初めて知った。
また身近な場所で、このような戦争の遺跡があることにも気付かなかった。
非常に貴重なものであり、戦争の記憶が薄れていく中、当時のものを保存していくことはとても大切だと感じる。
参加者の殆どがご年配の方であったが、遺跡を一通り見学した後、藤原の斜め後ろにいたおじいさんに肩を叩かれた。
振り返るとそのおじいさんは小さな写真を私に差し出し、
「これはワシが16歳の時だ。」と言った。
見ると、陸軍の軍服を着た若い男性が写っていた。
「昔、この登戸研究所で働いていたことがあってね。懐かしくて来たんだよ。」
突然でびっくりした。
おじいさんは、当時の戦争体験談を続ける。
持っていた手提げから「奉仕袋」と書かれた緑色の袋を取り出し、中から白い布を取って見せてくれた。
その布には、大きな寅の刺繍がされていた。
「これはお袋が縫ってくれたんだ。俺が寅年だからね。
これをお腹に巻いてると弾が当たらないって言ってさ・・・でもみんな死んじゃった。こんなもの駄目だよ。」
といいながらも大事そうにたたみ、また袋にしまっていた。
赤い糸で細かく刺繍された寅からは、一針一針にわが子の無事を祈るお母さんの気持ちが伝わってくる。
このおじいさんは誰かに見せようと思って、持ってきてくださったのだろう。
それは、戦争なんて2度としちゃいけないって伝えるため?
私はこのおじいさんの気持ちを受け止め、これからに繋いでいかなきゃならない。
それが、戦争を知らない私に出来ることだと自分の中で思っている。
だからもっと勉強したり、遺跡や資料館を見学したい。
のちの講演会で、謀略戦争について研究している渡辺氏は
「戦争は科学を急速に進歩させると言われるが、「普通の科学者」を「悪魔の科学者」に変えてしまうことも事実だ。」と話していた。
現状、憲法9条の改正、集団的自衛権、PKO、アメリカとの連携など問題は山積みであるが、本当によく考えなければならないだろう
。
今日の見学会は大変興味深く、勉強になった。
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戦争について考える | 日記
Posted at
2007/06/30 21:06:35