自分・・・

ある一人の女性に贈ります。





　人が思う自分
　自分が思う自分
　自分がなりたい自分
　自分が演じてる自分
　本当の自分

全部違うよね。



でもそれは仕方ないことだよね。

人の心の中って，どうやっても絶対に他人にはわかりえない部分がある。
　例え表情や態度で示したって
　例え言葉にして発したって
　例え文字にして書き留めたって
それは自分のほんの一部分でしかないし，からだから放れた時点でもう何らかの修飾をされている。

古くから人々はそれを何とかして少しでも正確に伝えようとしてきた。
言葉以外の方法も用いて。
　ある人は絵画にして
　ある人は音にして
　ある人は踊って

それでもやはり全ては伝わりきらない。



人と人とが本当の意味で分かり合える方法があるとしたら・・・

信じあうことしかないのだと思う。







そして，今のあなたが，自分がなりたい自分じゃなかったとしても，それでいいと思うよ。
だってそれが生きているってことだから。
目指す自分に少しでも近付くことが，生きるってことだから。



人はみな様々な過去を背負って生きています。
でも過去は過去です。
たまには背中から降ろしてもいいのですよ。
押入れの奥にそっとしまってもいいのですよ。
過去に何があったとしても，未来は無限に広がっているのです。
それに気付くか気付かないかはあなた次第。
過去があるから今の自分がいる。
でも，過去がなくても未来のあなたは存在するのです。
つらい過去なら，一度捨ててしまってもいいのです。
また拾いに来ればいいのだから。

前を向いてみれば，目の前に広がる未来に気付くはずです。
そして，いついかなる時も前向きに考え，暮らすことは実は決して難しいことではありません。
思い出せばいいのです。
あなたの目の前には，生きたお手本がいるのだから。



一人で歩むことが困難でも，
あなたのそばには手を取り合って歩む人がいますよね。

それが友達であり，恋人であり，家族であり，・・・信じあえる人たちです。