
偏平足
開張足
外反母趾
内反小趾
足底腱膜炎
いくつかは聞いたことありますよね?
実はこれ,みんな原因も治療法も予防法も同じって知ってました?
もちろん,明らかな病気や麻痺や外傷の場合は除きますよ。
足にはアーチ構造があります。
縦のアーチと横のアーチ。
アーチについては「足」「アーチ」でググってみてください。
いろんな人がいろんなこと書いていますから。
正しいものも,間違ったものも。。。
そういえばガンダムにも足のアーチがありますねw
足のアーチは骨で形成されますが,それを支えるのは靭帯の筋肉です。
筋肉といっても大きなものではなく,足の中にある小さな筋肉で,力もそんなに強いものではありません。
縦のアーチが崩れたものが偏平足。
横のアーチが崩れたものは開張足。
外反母趾はご存知でしょう。
内反小趾は外反母趾が小趾に起こったものと考えればわかりやすいですか?
足底腱膜炎は,足の裏,踵の部分が痛くなります。
ではなぜこれらが同じ原因から起こるのかという話ですが・・・
実は,全て足のアーチの破たんというところに行きつくのです。
縦のアーチと横のアーチはそれぞれ独立して存在するものではありません。
3次元的な構造ですから。
偏平足がある人は,ほぼ必ず開張足もあります。
外反母趾や内反小趾はそれが進行した末期像です。
ですから,外反母趾がある人は必ず偏平足で開張足です。
ではなぜこういったことが起こっているのか・・・
そしてその予防と治療は?
ネットでググってみると,外反母趾の治療として,足趾の間に挟むようなクッションとかが市販されています。
あれって,本当に効果があるの?とか思った人もいるでしょう。
その通り,効果ありませんwww
なぜなら,根本的な原因を全く解決していないからです。
目の前に見える現象に囚われて,それのみに対処しているだけで,原因が直っていないのですから治りようがありません。
では本当の原因とは?
そう,アーチの破たんです。
では,アーチを再構築すればいいって気付きますねw
アーチの再構築の方法は4つあります。
一つは,靴の改善。
もう一つは,歩き方の改善。
そして,足の中にある小さな筋肉のトレーニング。
最後に,どうしようもなくなった変形に対しては手術という方法が取られます。
手術についてはここでは割愛します。
まず,靴について。
どういう靴がいいのかを述べます。
スニーカーや健康サンダルなど,土踏まずのところが盛り上がって支えてくれるようなものがありますよね。
履いてみると,結構気持ちいいですよねw
実はあれがイイんです。
下からアーチを支えてくれる,「アーチサポート」といいます。
アーチを作ってくれるんですね。
靴にアーチサポートがなくても,あわてて買い替える必要はありません。
靴屋さんやスポーツ用品店に行くと,中敷きを売っていると思いますが,あの中に,アーチサポートがちゃんとあるものもあります。
そういうものを選んで中敷きとして使用すればいいのです。
あとは,足の足趾の付け根の関節(医学的には「MTP関節」といいます)をキュッと締めてくれるようなもの。
きつく締める必要はありません。
アレと同じで,適度に締まりがある方がイイ(*´∀`*)んですw
これは横のアーチの支えになります。
で,そこから先が先細りじゃないものがいいです。
そして,踵部分のクッション性のいいものがいいです。
となると,スニーカーが一番いいですねっていうことになりますw
NIKEのAIRシリーズなんて僕のお気に入りですw
次に歩き方について。
足の裏をペッタンペッタンついて歩くような歩き方してないですか?
靴を引きずって歩くような歩き方じゃないですか?
靴の踵を踏んで歩いていませんか?
ちゃんと太ももを上げて歩いていますか?
歩き方の基本は,踵で設置してつま先で軽く地面を蹴ることです。
そうすることによって軽やかに歩けますし,太もももしっかりと上げて歩くことができます。
ちゃんと足のアーチの機能を,ばねとしての機能を働かせてあげることです。
使わなければ退化していくのは当たり前で,使ってないから弱って傷んでくるんです。
あるいは,歳をとってからは走る機会が少なくなりますよね。
あれもよくない。
小走りでもいいんです。
ジョギングでもいいんです。
走ること,跳ぶことは一番足のアーチのばねを必要とする動作です。
軽いジョギングを心がけるようにしてみてはいかがでしょう。
そして足の中の小さな筋肉のトレーニング。
最初に述べたように,足のアーチは靭帯と筋肉で支えられています。
ネットでは靭帯が緩むと偏平足等になると書いてありますが,あれは半分本当で半分ウソです。
靭帯が緩むのは末期症状です。
靭帯の前に,筋の緊張でアーチは保たれているのです。
筋力が低下するとアーチを保つ力が弱くなり,靭帯に頼らざるを得なくなり,だんだんと靭帯も傷んで伸ばされて緩んでいきます。
靭帯を鍛えることはできません。
筋肉を鍛えることはできますがw
足の中の筋肉を鍛えるには,足趾の運動が一番です。
靴を履く文化では,足趾を使うということはほぼなくなりました。
結局これは人間を退化させているのだと思います。
足趾を使うには・・・裸足が一番w
で,具体的な運動はどうするかというと,例えば足趾の曲げ伸ばし。
あるいは開いたり閉じたり。
ジャンケンもしてみましょうw
ティッシュをつまんだりというのもいい運動になります。
そしてつま先歩き。
足趾で大地をしっかりと踏みしめる練習もしてみましょう。
こういった運動では足趾の細かい動きが必要になります。
この動きがいいのです。
しっかり運動してあげてくださいね(^-^)
そして,この運動がしっかりできれば,足の中の筋肉がしっかり鍛えられれば,先に述べたようなアーチサポートなんて必要なくなります。
アーチサポートはあくまでも補助療法です。
根本的な原因は足の中の筋肉の弱体化にあるのです。
そこを改善することこそが,根治につながり,予防につながるのです。
要するに,大事なのは歩き方と足趾運動ということです。
人間が人間たるゆえん,その基本は足にあります。
2本足でしっかりと身体を支えられるからこそ,手が使えるのです。
足の障害は結局上肢の障害に結びつきます。
足が不自由だから,それでも何とか帳尻を合わせようとすると上肢に無理がかかるのです。
何にしても,まずは足元から見直して,足元を安定させましょう。
人生だってそうです。
足元がおぼつかない状況では,先に進むことはできません。
足元が安定しているからこそ,冒険ができるのです。
車だってそうですね。
まずは足元からですよwww