
この件について元マツダメカの方で,ご本人もRE車に数多く乗られてきた経歴を持っておられ,787Bの3REの組み立てや4REのテスト等にも関わっておられた方からコメントをいただきました。
ご本人の許可をいただいて転載します。
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「FDのダイアグノーシスカプラに直接繋ぐ装置は非常に危険です、あくまでも専用のデスクモニタ又は高度診機T3000での使用を前提です、冬季のカブリによる緊急始動や点火Gタイミング、Eタイミング、セルフアイドルガバナ等の調整時にのみ使用可能です、通常走行時は緊急時のみ、全ての条件がフューエルセーフ固定値全てのマップを無視した状態での、只、エンジンが掛かり、80キロ以下で緊急な場合のみ走行可能なレベルです、不具合として想像出来るのは高回転時のストール、ハンチング、FP制御が行われ無い為の燃圧低下、アイドル不調、中回転時の過剰燃圧の為、O-2センサー焼損、触媒の異常加熱破損、TEN端子(テストエンジンアース)に過大電流によるECUのUPマップによる不具合等が考えられます
ECUですが、本体マップに異常がない場合、ECU自体のリセットだけで可能な場合が有ります、8bitも16bitも同様です!TEN端子をアースし、バッテリを外し、ライトON、ブレーキ2~3回踏む、でリセット可能です!それでバッテリ接続し、TEN端子アースはそのままで、ベースアイドルの調整、ハンチング等が起こればECUの不良です!念の為にスロットルポジションセンサーの調整もここで行えば、(赤、緑のLEDのチェックランプ、マッダ部品で千円位だと思います、これはFC、SA、キャブ車も使用出来ます、)全てのECU情報がクリアされる為、必要な作業です、特にFDはシーケンシャルターボの兼ね合いによりスロットルステップポジションが狂うと加速時のハンチング、カーバック、アフターファイアによる、触媒破損の2次故障の原因となりますECUの故障の場合は交換ですが、8bit→16bitは可能ですが、逆は不可だったと思います、因みに16bitは高速制御より中高速制御にたけてます、
ECUのROM→RAMへの交換、書き換えは出来るならノーマルプラスRAM情報がドライビリティの安定及びセーフティマージンが有る為お勧めです、もしフルディジタルにするので有れば、汎用のシーケンサー、例えは光洋電子のデジタルシーケンサー2スロット等が安価です、本体が実売2~3万円、拡張ボード2枚で2万円位、性能的にはノートPC位の能力は有りますし、走行しながらの設定、調整が簡単にノートPCで行えます、但し余程の配線知識と指令系の知識が必要です」
「一部訂正が有ります、点火タイミングのズレですが、G、Eタイミングの複合信号が出る為に実際のECUのマップと違いが出ます、
点火タイミングについてですが、Gタイミングはクランク(エキセン)角度の事です、Eタイミングはディスビ(カムアンガル)で、マッダではV6エンジン以降、REではFC以降で採用されています、希薄燃焼とトルク、馬力のUPを目指したと有ります、逆手に取れば、フルディジタルに近い制御と言う事です、進角、遅角をマップ上で制御出来る為です只、端子上で故障診断を行う為、O2センサーでの反応を同時にモニタする為にECUの基本マップよりもズレが生じると言う事です
ECUのROMデータをRAM化する場合はマップ上の何処を(勿論、ドライビリティの問題)どの回転でどこを犠牲にするかを決めて、行う事が大事です、加給するブースト制御だけを上に上げた粗悪なECUを販売している所も数多い為に注意を、」
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原文をそのまま転載しています。
ご本人も,故障診断のためのものを誤って使用してみんなが大切な車を壊してしまうことは避けたいと願っておられ,転載を許可していただきました。
感謝いたしますm(_ _)m
この件について興味を持たれている方,関連情報からグループ「故障診断コネクタ接続機器の危機」にリンクしていますので,情報交換しましょう(^-^)
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故障診断コネクタ接続機器の危機 | クルマ
Posted at
2009/11/16 19:56:46