
いつかはガソリンエンジンの時代は終わります。
10年先か,20年先か,50年先か,あるいは100年先か・・・
おそらく10年ってことはないと思いますが,いつも時代の流れは急激ですから,まったくありえない話ではありません。
その時に主軸になっているエンジンは電気で動く“モーター”なんですかね。
それとも,新しい燃料が見つかって内燃機関としてのエンジンは存続し続けるのでしょうか。
新たな燃料が“発見”なんてことはないでしょうから,“発明”になるのでしょうが。
いずれにしても変革の時期を迎えつつあることは確かです。
それはエンジンの形態だけではない。
自動車そのものの存在価値,利用価値もそうなんだと思います。
どう変わっていくんでしょうね。
Door to doorの移動手段としては,モーターで動く,自転車と原付のあいのこみたいな乗り物が主体になるのかな?
長距離移動に自動車なんて贅沢の極みになるんじゃないのかな。
線路の上は電車しか走れないように,道路の上はバスしか走れなくなっているかもね。
少なくとも今のような楽しみ方はできなくなっていると思います。
扱い方も変わってくるだろうしね。
文字通りの“自動”車になってるかもしれないし。
ドライバーって何ですかそれ?みたいな。
ナビの技術,GPSの精度,そういったものの発展で自動車の運転そのものがオートメーション化されることも決して“夢”ではないでしょう。
全ての車,全ての道路にセンサーを埋め込めば,道路の上をトレースして走ることや,周囲の車と衝突しないようにすることくらいは容易いことでしょう。
問題は全ての道路にセンサーを設置することの方だったりしますがw
電気をどこから供給するか,それを効率よく行う方法を考え出さないといけませんね。
バッテリーの高効率化,軽量化,高容量化が必要ですよね。
充電方法についてはインフラの整備が必要でしょう。
路面からの電力供給は電力のロスを考えると効率が悪いしインフラの整備が大問題ですな。
足らない部分は・・・発電で補うのでしょうね。
どうやって発電するかですが,一つは太陽光・太陽熱の利用でしょう。
そして回生ブレーキのようなシステムもまだまだ発展していくでしょう。
走行風を利用したりね。
それでも足らない部分は発電機が大活躍。
さてその発電機は?
常々言っていますが,ロータリーエンジンは生き残れると思うのです。
自動車用発電機として,充分役に立ちます。
小型,コンパクト,軽量,低振動。
一定の回転数で発電をすればいいのだから低回転のトルクがないとか関係ない。
得意な回転数で,一番効率のいいところで回ればいい。
そうなるとレシプロよりも圧倒的に有利。
そもそもね,内燃機関を自動車用のエンジンとして用いること自体,間違いだったんじゃないのかと思うようになってきています。
空気だったりガソリンだったり,扱いの難しい“流体”を用い,それを様々な速度で移動させ,さらには燃焼させ・・・そこで起こる気体や液体の粒子の運動に不確定要素が多すぎるのよね。
自由度が大きすぎるというか。
だって,気体と液体なんだもん。。。これが固体なら話はもっと簡単なんだよね。
自由度の高い運動をする流体の動きを予測しつつ,低回転から高回転まで,全ての回転数に対応しなければならない。
それも刻一刻と変化する。
上がったり下がったり,急激に変化する。
熱も発生する。
しかも一定の熱量ではなくこれも上がったり下がったり。
これが一定の回転数で回るとしたらどう?すごく簡単じゃない?
実は不向きなものを不向きなところに使ってきたんじゃないかな。
そんなの,モーターに譲ってしまえばいいのよ。
そんな風に考えるようになってきています。
そうすると,今の時代の流れっていうのは,自動車好きにとっては面白くない流れかもしれないけど,実は本来あるべき姿になりつつあるのかもしれないなと思ってみたりします。
自動車の動力としての内燃機関の時代はいずれ終焉を迎えるでしょう。
僕たちの時代に全くなくなるということはないのでしょうが,時代は着実にそちらに向かっていくのではないでしょうか。
だったらさ,今の時代に,自動車の動力としての内燃機関を,もっと楽しんでみたくなるのは,決して間違ってないよね。
自ら未来を閉ざすことはないよね。
いろんなチャレンジを繰り返していけばいいと思うんだ。
それは今しかできないから。
みなさんの思い描くガソリンエンジンの未来像,自動車の未来像はいかがですか?
そしてあなたは何をしますか?何ができますか?