
僕も教えて欲しい,幸せな家庭の築き方。
一般的に,人は一生のうちに二つの家庭を築きます。
生まれてきてから結婚するまでの家庭と,結婚してから死ぬまでの家庭。
特殊なケースではそれ以下のことも,それ以上のこともありますが。
いくら離婚,再婚の多い社会になったからといっても,やはり大多数の人は結婚は1度でしょう。
だから「一般的には」二つの家庭と言って差し支えないですよね。
とはいえ,今日の話は二つ以上の家庭を持つ話にも突っ込んでいくわけですがw
幸せな家庭に育った人は幸せな家庭のイメージを持っています。
結婚してからも幸せな家庭をごく普通に手に入れることができる力をすでに持っていると思う。
何でもそうだけど,具体的なイメージのあるなしでは結果はだいぶ変わるよね。
そういう人たちでも,何も考えず,何の苦労もなく幸せな家庭を手に入れたとは思わない。
問題はあっただろうが,それを解決していくことができた,そういう意味でアドバンテージがあるし,その力は次に築く家庭で活かすことができる。
一方で,何か問題を抱え続けて幸福感の薄い家庭に育った人は,どうやって幸せを手に入れるか,幸せな家庭を手に入れるか,そこで悩んでしまうケースがあるだろう。
幸せな家庭を想像はできる。
でもそれを手に入れるために具体的な方法を想像できなかったり,問題解決で途惑ったりする。
理想と現実のギャップに悩まされることもあるだろう。
あくまで一般論としての話だけどね。
そんな気がします。
あ,問題のある家庭に育った人が幸せな家庭を手に入れられないとか,幸せな家庭に育った人の築く家庭に問題が生じるわけないとか,そういうことはまったく思ってませんよ。
そう考えるとね,過去のことはおいといて(親を責めるようなことはしたくないし,そうしている人を見るとみっともないと思うしね),未来に築く家庭は幸せな家庭を築かないと,子供たちの将来にも影響してくるよねって思う。
自分の子供には幸せになってもらいたい・・そう思うのなら,今築く家庭は幸せなほうがいいに決まっている。
もちろん,自分ひとりで解決できない問題もあるし,社会的要因とか,事故とか,災害とかで,中にはどうしようもないこともあるのだけど。
自分の行いが原因で不幸な思いをさせることだけは避けたい・・・親なら思うよね。
家庭内でいろいろトラブルを抱えることもあるでしょう。
夫婦喧嘩してもいいけどさ,仲直りする姿は必ず子供に見せなきゃいけないよね。
どうやって仲直りするか,それは子供同士の社会にだってきっと活かされるんだもの(この場合,仲直りの秘訣はHですなんてことは言わないようにwww)。
子は親の鏡っていうけど,まさにそうだよね。
仕事のことでもいいし,友人関係のことでもいいし,どうやって問題に立ち向かい,解決していったかは子供に見せたほうがいいね。
リアルな世界を見せておかないと,ネットやテレビの世界に毒されてしまうよ。
問題解決の手段として,離婚を選択することもあるでしょう。
「子供のために」なんて言うけど,本当はどうなんだろうね。
もうちょっと進んで,子供と,その子供・・・つまり孫のためにって考えても,離婚するのとしないのと,どっちが最善かは考えてあげて欲しいと思う。
離婚するなといっているんじゃない。
離婚したほうがいいこともあることは僕だって知っている。
ただそれが夫婦だけの問題だったり,自分一人の問題として考えないで欲しいと思う。
そして,離婚したあと子供がどうなっていくのか,それも真剣に考えて欲しいと思う。
何のこと言っているのかわからないよねw
例えばこんな話(登場人物は架空の人物ですw)。
ある夫婦と,高校生と小学生の女の子がいました。
夫は,問題はあるにしてもそこそこ幸せな普通の家庭に育ちましたが,高校生のときに友人とともにいわゆる不良の道に走りました。無免許でバイクの運転とか親の車を勝手に運転(もちろん無免許)なんて序の口。高校にも行かなくなり,家にも帰らなくなりました。生活費は的屋で稼ぎました。そんな状態でしたので,彼が育ってきた家庭は「真っ当な家庭」というわけではなかったですが,彼は彼なりに思うところはあったと思います。それでも何とか高校は卒業し,それと同時に就職しました。就職してからはいたってまじめに働きました。的屋をしていた時にある女性と出会いました。その女性の家庭は子供が多く,子供たちはほとんど放置されている状態で育ちました。ただしいい意味での放任主義ではなく・・・悪いほうの意味でね。二人は成人になる前に子供を授かり,入籍しました。そのころには彼のほうにもそこそこ生活力が出てきていました。その後の人生はとんとん拍子に進んでいるように見えました。二人目の子供も授かり,夫婦と女の子二人で幸せに暮らしている・・・ように世間一般には見えたでしょう。
妻の方も生活費を稼ぐためにと,仕事を続けていました。そこである男性と出会い,いつしかいい仲になっていきました。そして徐々に夫への気持ちも薄れていきました。夫婦関係はギクシャクするようになりました。夫の方にも仲のよい女性ができました。ですがそのことはお互いに表には現していませんでした。
娘も高校に進学し,傍から見れば何事もないように思えたこの家庭に激震が走りました。妻が妊娠したのです。浮気相手の男との間に。
娘は高校生と小学生です。
さて,あなたならどうしますか?
この夫婦の選択は,「離婚」でした。それは仕方がないことだと思います。この状況で夫婦を続けていくことは難しいでしょう。問題は,子供たちです。次女はまだ小学生ということもあり,母親が引き取りました。長女は父親にも母親にもついていかず,高校を退学し,就職して寮に入りました。そこで定時制高校に入りなおしました。生活費も,授業料も,すべて自分で稼いでいます。母親は付き合っていた男性と暮らしはじめ,父親は付き合っていた女性と暮らし始めました。元夫婦は慰謝料のやりとしはしませんでした。子供たちの養育費もお互いに請求しない取り決めになりました。
(架空の話ですがw)この話を聞いたとき,僕は悲しくなりました。
この中の登場人物の誰一人として,長女の幸せを本気で願ったものがいたでしょうか?
自分の幸せだけしか考えていないような気がしたのです。
当事者でなければわからない事情というものはあると思いますので,彼らの判断が間違っていると決め付けることはできません。
そもそも浮気なんて・・・ということをおっしゃる方もおられるかもしれませんが,人間だもの,浮気心は起きますよ。浮気を全面的に容認するわけではありませんが,全面的に否定も難しいと思います。浮気がお互いにこの相手とだけなのかどうかもわかりませんがw
せめて妊娠は避けて欲しかったと思いますが,それを口実にしてでも離婚したかったという思いもあるのかもしれません。離婚の口実に使われた赤ちゃんの将来も心配ですがね。
この家族,これから先の人生も大変そうです。
願わくば,長女と次女のこれからの人生が幸せでありますように・・・
長女と次女がこれから築いていくであろう家庭が幸せな家庭でありますように・・・