データ公開の前に,昨日・・・というか現在,
わが愛車にまたまた不思議な現象が起こっています。
いったい何がどうなってそんな不思議な現象が起こっているのか・・・
今日はサーキットでパソコン繋いでデータ取りです。
最終的にはエンジンをばらしてみるまでこの不思議は解明できないかもしれません。
ん~でもピークパワーもピークトルクも変わってないのよね~
変わったのは○○○と×××と△△△だけ。
何ざましょ?
すべてはアペックスシールの特性なのか・・・
下手に○○○なんか測るから悩むことになるのよねぇ。
気にするなってことなのか???
さて,さて。
吸気温にまつわる調査を行っておりますが,今回調査しましたのは
① エアクリボックス内部の温度
② エアクリ内部の温度
③ エアクリボックス外部の温度
④ 純正センサー位置での吸気温度
です。
状況としては高速道路の走行で、
A 巡航時(ブースト負圧)
B 加速を繰り返した時(ブースト正圧)
C 長時間アイドリング時
D アイドリング後の巡航時
E 渋滞に巻き込まれた時
F エンジンストップ後数分経過
です。
純正吸気温度センサー以外のセンサーはすべて量販店で手に入る市販のもので,測定上限は70℃です。
センサー位置は
こちら。
外気温は20~25℃でした。
エンジンルームのレイアウトはVマウント(雨宮のレベルマン)+HKSレーシングサクションリローデッド+
自作エアクリボックス+AD HOOD9(雨よけカバー付)です。
状況A 高速道路巡航時(ブースト負圧)
①23.6℃ ②26℃ ③22.7℃ ④22℃ エンジン始動前
①31.7℃ ②38℃ ③47.9℃ ④38℃ エンジン始動5分後
①30.5℃ ②37℃ ③48.3℃ ④40℃ 一般道2km走行
①28.1℃ ②28℃ ③38.5℃ ④36℃ 高速5km走行
高速を負圧で巡航すれば①と②はほぼ同じ数値になり,外気温+数℃といったところです。
負荷があまりないので③もあまり上がりません。ですが①や②に比べると常時10℃以上の差があります。
状況B 加速を繰り返した時(ブースト正圧)
①28.1℃ ②28℃ ③38.5℃ ④36℃ 高速5km走行
①30.1℃ ②31℃ ③45.7℃ ④- ブーストをかけながら追い越しを繰り返した後
負荷が増えればそれに伴い①も②も若干あがりますが,問題になるレベルではありません。
①と②の差はどういうブーストのかけ方をしたのかで変化します。
③は負荷に応じて上昇し,①や②との格差がどんどん開きます。
高速道路の速度でもこのくらいの差があるので,峠などではもっと負荷がかかり格差が大きくなると予想されます。
④はFCコマンダーの接触不良で計測不能でしたが,この程度の負荷であればおおむね巡航時とさして差はないといったところです。
状況C 長時間アイドリング時
①30.1℃ ②31℃ ③45.7℃ ④- ブーストをかけながら追い越しを繰り返した後
①49.4℃ ②66℃ ③70℃以上 ④55℃ SAでアイドリング5分後
FCコマンダーの接続確認のためSAで停止しましたが,その間の変化です。
見る見る間に上昇します。
もっと時間がたてばもっと上がり,最終的には①も②も③も70℃以上,④も77℃くらいまでは確認しました。
こういったデータを見るとターボタイマーが意味をなさないばかりか,アイドリングそのものが車にとっていい状況ではないとわかります。
ですが,それよりもさらに車にとって悪い事態は状況D,Eですが・・・
状況D アイドリング後の巡航時
①49.4℃ ②66℃ ③70℃以上 ④55℃ SAでアイドリング5分後
①38.1℃ ②59℃ ③66.1℃ ④51℃ 1km巡航後
①24.5℃ ②30℃ ③41.3℃ ④30℃ 長距離巡航後(追い越しもあり)
再走行開始すると①は外気温に応じて見る見る下がります。
②も下がり始めると一気に下がっていきます。
③も下がっていきますが,その下がり方は②ほどではなく,じんわりと下がる程度です。
場合によっては走行開始時に②>③のこともありますが,すぐに②<③になります。
長距離巡航後の数値が高速道路走行での一般的な数値と考えていいと思います。
つまり,①<②<=④<<③で,①と②の差は0~5℃,②と④の差は0~10℃,②と③の差は10~15℃が標準的です。
状況E 渋滞に巻き込まれた時
①24.5℃ ②30℃ ③41.3℃ ④30℃ 長距離巡航後(追い越しもあり)
①38.4℃ ②54℃ ③61.8℃ ④47℃ 渋滞数分後
①43.5℃ ②70℃以上 ③69.1℃ ④61℃ さらに10分後
ゴールデンウイークですので高速道路でも渋滞があります Orz
先ほどのアイドリング同様,見る見る温度が上がっていきます。
しかも調子よく追い越しをかけていた直後なので,そのしっぺ返しをもろに食らった感じです。
このように,状況によっては②が③を越えることもあります。
状況F エンジンストップ後数分経過
①40.5℃ ②67℃ ③60.0℃ ④56℃ SAでエンジンストップ後数分
約5分の停止でこの数値ですが,ここで特起すべきは②が③や④よりも高いという点です。
エンジンは停止していますのでエンジンに最も近い④が周囲からの熱の影響を受けそうですが,それよりも②の方が高くなっています。
この後まだ時間が経過すれば②も③も④も70℃以上になりますが,70℃を越える順番は②,③,④でした。
原因としては,タービンからの熱の影響を最も受ける+排気温の影響も受ける,ということと,②が最も熱がこもった状態になっているということです。
①はボックス内とは言っても僕のボックスは開放型なので熱の逃げ場があります。
もし熱の逃げ場がない本当のボックス型であればもっと高くなって②に近付く可能性があります。
外気温20~25℃,高速道路走行でこういった数値です。
次回はサーキット走行時のデータをお送りします。
総括はその時に・・・
新たに
グラフも追加しました。