
毎日毎日インフルエンザの情報で飽きましたか?
もううんざりって思っている人もいるでしょう。
マスコミもそうみたいですね。
インフルエンザのニュースが減ってきましたよ。
まだ感染は拡大しつつあるのにね。
国の対応も日々変化しているというのにね。
それを的確に,正確に,迅速に,わかりやすく国民に伝えるのが報道陣としての使命だと思うんですけど,違いますか?
厚労省が緩和策を打ち出してきました。
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【新型インフル】「弱毒性」考慮し季節性インフル並み対応容認 政府
政府は22日午前、首都圏で新型インフルエンザ患者が発生するなど国内で感染が拡大していることを受け、全閣僚出席の新型インフルエンザ対策本部(本部長・麻生太郎首相)を首相官邸で開き、新たな国内対策を決めた。政府の行動計画を弾力的に運用し、感染の流行度合いに応じて、地域を2段階に分け、各地域の状況に合った対応策を取れるようにした。水際対策を簡素化することも決めた。
麻生太郎首相は冒頭、「感染状況は地域によって偏りがある。地方自治体が地域の実情に即した柔軟な対応を取れるようにすることが重要だ。対策を着実に推進し、感染の拡大防止と適切な医療の提供に万全を期していきたい」と述べた。
行動計画は「強毒性」の鳥インフルエンザを想定しているため、対応は全国一律。しかし、神戸市など感染者が急増している自治体からは実情に応じた対応を求める声が上がっていた。このため、新たな国内対策は、新型インフルエンザの「弱毒性」を考慮し、季節性インフルエンザ並みの対応を容認した。
具体的には、感染地域を(1)患者発生が数例の地域(2)急速に患者が増加している地域-に分類。感染が数例の地域ではこれまでと同様、すべての患者の入院措置をとるが、急速に患者が増加している地域では、軽症者は自宅療養を認めた。また、診療時間を分けるなどの院内感染対策を取れば、一般の医療機関でも発熱外来の設置を容認した。
水際対策は事前に発熱などの症状がある場合は機内検疫を実施するが、それ以外の便では中止する。濃厚接触者への停留措置も取らないことにした。
河村建夫官房長官は22日午前の記者会見で「ウイルスの特徴が明らかになってきたので、従来の政府の行動計画の対策をそのまま適用するのではなく、国民の生活・経済の影響も十分配慮した」と述べた。
その上で「弱毒性だから季節性インフルエンザの対応と一緒に考えて良いとの指摘もある。地域差があるので、各地域で対応してほしい」と述べ、各地域で柔軟に対応するよう求めた。
2009.5.22 11:02 産経ニュース
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これは,インフルエンザが下火になってきたということでもなければ,放っといてもいいよということでもありませんので,決して誤解しないように!
現実的に倒産に追い込まれる会社も出てきている中で,強硬策を貫き通すことによるメリットとデメリットを天秤にかけた結果の判断だと思います。
緩和策によるデメリットを最小限にとどめるにはどうするか・・・個人個人の意識の問題です。
厚労省の政策は,政府がすべてを統率して感染の完全なるコントロールを目指すことをやめて,個々の責任においてそれを行なうようにというものです。
ただし・・・
この政策が本当に正しいかどうかはここでは言及しません。
そのうちわかると思います。
そしてその時になれば,マスコミを中心に国民は掌をひっくり返して叫ぶことになるでしょう。
あの時に○○しておけば・・・と。
僕の意見だけ書いておきます。
来るべきX-DAYに備えて,日本人はもっと感染症について学ばなければなりません。
今回の新型インフルエンザはそれを学ぶための格好の材料なのです。
“季節型インフルエンザと同じだから気にしなくても・・・”とか“弱毒だから大丈夫よ・・・”とか言ってちゃダメです。
学んでください。
何がどうなっていくか。
政府が緩和策を打ち出してきたことにより,それによってどういう感染の拡大の仕方をするかのシミュレーションになります。
そして,感染を制圧できるのか,それともどんどん感染を拡大させ,最後には屈してしまうのか,それを決めるのは国民一人一人の意識にかかっています。
この下のニュースに挙げるような人が自治体のトップだなんて,ちゃんちゃらおかしい話だということに気付いてください。
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【新型インフル】石原都知事「騒ぎすぎ」
東京都の石原慎太郎知事は22日の定例会見で新型インフルエンザをめぐる報道や政府の対応などについて「騒ぎすぎじゃないの?」とやんわり批判した。
石原知事は「都は独自の警戒システムで監視体制を強化している」と強調。さらに「感染した人を逐一報告している国は日本ぐらいじゃないの?」「ちょっと騒ぎすぎじゃないのかね。大変だ大変だと(報道も)連呼しすぎ」。「騒ぎすぎ」を計4回繰り返した。
2009.5.22 18:04 産経ニュース
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マスコミは騒ぎすぎなのは確かですが,あなたは騒がなさすぎですwww
っていうか,この人,いつも人の批判ばかりだよね。
しかも,この人は人の批判をするときはいつも“あと出しジャンケン”なのだよwww
なので,いいことを言っているように一見聞こえてしまうが,実は僕はこの人を信用できないし,信じてない。
今回の新型インフルエンザの国内での流行が,将来的に日本に何をもたらすのか・・・
ただの季節型インフルエンザに毛が生えたようなものとして適当に処理して終わってしまうのか,次なる強敵に備えるためのシミュレーションの絶好の機会と捉えるのか,政治家の力量と国民の意識が問われていると思うのだがね。
もちろん,今現在の経済状況の改善も大事な問題ですから,両天秤にかけて考えていかなければなりません。
ですが,その選択を誤れば,将来的な経済・・・そして国民の命そのものが危機に曝される危険性をはらんでいるのだということを,政府も国民もマスコミも認識するべきです。
さて,次はどこのだれがどんな面白い発言をしてくれるのでしょうか。
そして,X-DAYが来た時,日本はどうなってしまうのでしょう・・・