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2009年06月03日 イイね!

Vマウントにしたら水温が下がった?

Vマウントにしたら水温が下がった?ちょっとラジエターの話をしようと思いました。
どこのラジエターが良く冷えるのか,僕の中では答えはあるんだけど,今日の話はそんな話ではないので省略w


これから暑くなるので,車の水温には気を使う季節です。
ロータリーは熱に弱いから夏場だと街乗りでもオーバーヒートしやすい・・・
なんていうウワサもあるようですが,このウワサって本当なんでしょうか?
なんだか,別の要因が大きく関係しているような気がします。
僕,H11の7月に新車で購入して以来,7年半どノーマルで乗ってきましたが,一度もオーバーヒートしていませんよ。
しかも僕のはRBなのでオイルクーラーも片側1基だけでした。
夏場はガンガンにエアコンをかけてましたし,渋滞に巻き込まれることもありましたし,毎日峠を越えて通勤することもありました。
トラブルと言えば,クラッチが擦り切れたことくらい。
もしかしたら運が良かったのかもしれません。
というのも,購入したのが7月で,毎年ディーラーに定期点検に出していましたから・・・毎年真夏日を迎える前に点検してますもんね。
ラジエターのクーラントとか,不足してれば補充してるし。
そういう基本的なところのチェックが一番重要なのかなと思います。
そして実は・・・油脂類も含めてすべてが“純正”でした。
そこも重要なのかもね。
社外品と言えば・・・カーナビくらいでしたもんw
ファンコンも付けてなかったし。

あ,でもこれは,あくまでも街乗りだけでの話ですよ!
サーキット走ったら・・・1周もできませんもんwww


オーバーヒートをするのには何らかの原因があります。
エンジンの発熱量が車の冷却能力を超えちゃったということです。
エンジンの発熱量は,もちろん使えば使うほど上がります。
エンジンの調子やセッティングによっても変わってきます。
それでは,冷却能力は・・・何で決まりますか?
細かいところはいろいろありますが,大雑把に行きましょうwww
エンジンを冷やすものはエンジンの中や外に出たり入ったり行ったり来たりするものです。
つまり,冷却水とエンジンオイルと吸気とガソリンとエンジンの周りを流れる空気です。
そして今日はラジエターの話。

ネットなんか検索したり,チューニング雑誌なんか読んでたりすると,FDの冷却系強化の話ってよく出てきます。
基本的に,冷却系強化はスポーツ走行を前提にしています。
だってね,先ほど述べた通りで,どノーマルの状態で普通に街乗りするだけだったらちゃんとメンテナンスを怠らなければ問題ないんじゃないの???って思ってます。
それに,例えば今の僕の車の仕様だと,街乗りだけだとオーバークールの危険さえありますから。
だからサーモスタットが必要になります。
これは,冷やしすぎないためのパーツです。
あれっ?!と思った人・・・勘違いしてはいけませんよ。
サーモスタットは冷えすぎないようにするためのもので,それ以上でもそれ以下でもありません。
雑誌なんかでよく出てくる“ローテンプサーモ”は,サーモが開くポイントを下げているだけで,決してあれがあれば冷えるなんてことはありません。
いいですか。
サーモは開いてしまったら何もないのと同じことです。
ローテンプサーモがあれば100℃になった水温が90℃になるなんてことはあり得ません。
・・・と,ローテンプサーモの話は本題ではないのでこのくらいにしておきます。
詳しく話を聞きたい人はコメントください。

水温を下げるのに必要なもの・・・それはご存知,ラジエターです。
基本的なことですが,ラジエターは中を通る冷却水と,外を通り抜ける空気の間での熱交換器です。
温度差が大きいほど効果はありますが,中の冷却水のスピードがあまり速いと冷える前に通り過ぎてしまって効果がありません。
一方,外を通り抜ける空気の流れが遅いと,熱を持ってしまって冷却効果は低くなります。
究極の場合,空気の流れがなければ放熱性能に頼るしかありません。
この場合はアルミは不利になります。
そしてどんなラジエターでも,時間当たりに放熱できる熱量には限界があります。
無限に冷却できるわけではありませんし,外気温以下に下げることなんてできません。
なので,水温を下げようと思ったら・・・
1.外気温を下げる
2.冷却水の流速を抑える,または長時間ラジエターの中を通るようにする
3.たくさんの外気を当てる
4.ラジエターの熱容量を上げる
ということが必要になります。
このほかにも細々としたことはありますが,今回は省略。
さてさて,外気温は神様が決めてしまうのでどうしようもないですね。
ですが,ここに熱風が入らないように工夫してあげることはできます。
ということは・・・前置きインタークーラーにすると冷えにくくなるというのはこのためですね。
冷却水の流速を抑えるのは,ただ遅くすればいいというものではありません。
だってね・・・ラジエターの中の冷却水の流速が遅くなるということは,エンジンの中を通る冷却水の流速も遅くなるということですよw
それよりも,ラジエターの中を通過する距離を延ばしてあげるということで対応してみましょう。
例えばターンフロー式のラジエターとか。
ま,ターンフロー式には,距離を稼ぐという目的のほかに,ラジエター全面を有効活用するっていう意味合いもあります。
ただし,その分だけ通路が狭くなって抵抗が増えるということもお忘れなく。
どういう方式にしても“完璧”ということはありません。
要はバランスが大事よw
外気をたくさん当てるためには,ファンの速度を上げたり,車速を上げたり,無駄なく上手に導風してあげたり,バンパーの開口部を拡大したり,ラジエターの表面積をふやすためにコアの面積を拡大したり厚くしたりすることが重要です。
ですが,それでも当てられる空気の量には限界があります・・・バンパー開口部を通ってきた空気をどれだけラジエターに当てるかっていうことだからね。
あと,根本的なことですが,ラジエターに風が当たるのは,ラジエター前面と後面の気圧の差が重要です。
FDの純正レイアウトでは,エンジンルームをうまく陰圧にすることによってラジエターに空気を当てるようにしています。
なので,エンジンルームのレイアウトを変えたり,バンパー形状を変えたりすると・・・これがうまく機能しなくなる可能性があるのです。
僕のはエンジンルームは純正なのに,街乗りでもオーバーヒートするんですっていう人・・・ひょっとしてバンパー換えたり,アンダーパネル換えたりして,エアロ効果を変えちゃってません???
最後にラジエター容量ですが,大きなものにすればそれだけ容量は増えますし,厚いもの,面積の大きなものにすれば容量が稼げます。
でもね・・・中身は冷却水ですから,重くなりますよw
それに,あまり大きなものはエンジンルームに入りませんし,大きすぎても・・・空気を当てられません。

え?なになに?
表題に出てきたVマウントはどうしたって?
わかりましたわかりましたw
ではここでVマウントについて考えましょう。
Vマウントにして水温が下がったっていう人,結構いるはずです。
下がらなかった人って,ほとんどいないんじゃないですか?
ではなぜ下がったのでしょう。
今まで説明してきたことの中から答えを探しましょう。
そうすると・・・Vマウントの主目的は実は水温を下げることではないんじゃないのって気付くはずです。
そして,ついでに・・・“空気の配分”について考えることができたら,今日のお話のほとんどすべてを理解していただけたことになります。
Posted at 2009/06/03 02:06:42 | コメント(8) | トラックバック(2) | RX-7 FD3S の お勉強 | クルマ

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