
昨日,わが愛車RX-7 FD3Sを受け取ってきました。
エンジン,吸気系はノーマル,排気系は触媒とマフラーのみ社外品という,いたってシンプルな仕様です。
コンピューターはECO CPU。
慣らしは2500km終了したところ。
家に帰るまでも慣らし。
富士に行くまでも慣らしです。
富士に行く前に中村屋で再セッティング(必要なら)を行ない,一応完成します。
ということで,まだ高速しか走っていませんし,全開走行も控えています。
昨日も制限速度を
ほぼ守って走りました。
そういう状態での感想なので,まだまだほんのちょっと先っちょを舐めたくらいの感想しかありませんがwww
久しぶりのノーマルのフィーリングを味わったわけですが,すぐにへぇ~と思ったことが二つあります。
一つは,負圧領域でのトルク。
上り坂を負圧のまま5速3000rpmくらいで登っていけるんですね。
もう一つは,ブーストの立ち上がりのレスポンスの良さ。
ちょっとその気でアクセルを踏み込めば負圧領域から一気に正圧領域に入る。
ブースト計の針も揺れたりしない。
フルスロットル時はともかく,軽い加速でもブースト計の針の動きがすごくスムーズで,見ているのが楽しくなるw
一つ考えられることは,インタークーラーの容量と抵抗。
大きければその分レスポンスは悪くなるし,圧損も生じる。
圧損を減らそうとしたら(やり方によっては)抵抗が増えて,これもレスポンスの低下を招く。
超ハイパワーを求めるんじゃなければ,インタークーラーのサイズはそこそこでいいのかもって思いました。
ホント,純正のインタークーラーって,ちっちゃいんだけどねw
もうちょっと掘り下げて考えてみましょう。
インタークーラーの容量はどうやって決めたらいいのか?
タービンで圧縮された空気は熱を持ちます。
これを冷やすのがインタークーラーの役目。
可能なら圧損は限りなくゼロにしたいし,可能なら抵抗も限りなくゼロにしたい。
そしてとことんまで冷やしたい。
みんなそういう思いで選択していると思います。
でも,実際には圧損はゼロにはできないし,抵抗もゼロにはできない。
多かれ少なかれ,必ず損失は出ている。
そして冷えれば空気の密度は上がるから必然的に圧も下がる。
目標のブースト値に近づけるためには,そういった点を見越して,タービン直後では目標よりも高いブースト値になるようにしなければならない。
必要なのは,タービン直後のブースト圧ではなく,エンジンに過給される値なのだから。
そしてここで考えなければならないのはタービン自体の能力。
FDの純正タービンは小さなタービン二つのシーケンシャルツイン。
どこまでも圧を上げられるわけではないし,オイシイところっていうのがある。
オイシイところを使おうとしても,インタークーラーの容量を大幅にアップしてあった場合にどうなるだろう?
結局,オイシイところは使えないよね。
例えば以下のようなケースを(架空の数値を使って)想定して考えてみよう。
純正タービンでタービン後のブースト圧を瞬発的に1.5×100kPaまで上げられるとする。
つまり,そこまでがおいしいところ。
それ以上も上がるけど効率が落ちる。
そう想定してみよう。
さらに,ここに二つのインタークーラーがある。
Aというインタークーラーは小さなもので,圧損も大きくない。
ブースト圧が1割落ちるくらい。
Bというインタークーラーは大きなもので,圧損も大きい。
ブースト圧が半分に落ちる。
エンジンには1.0×100kPaのブースト圧が欲しい。
さて,どちらがタービンをオイシク使えるか?
Aならタービンで1.11×100kPaまで過給すればいいけど,Bなら2.0×100kPaまで過給しなきゃいけない。
でも,1.5×100kPa以上の過給ではこのタービンは効率が悪い。
レスポンスを考えた場合,Bを選択する人がいるだろうか?
ただし,Aはもちろん冷えにくいだろうし,タービンの能力を最大限に引き出せない。
で,ここにCという中間サイズでブースト圧が3割落ちるインタークーラーを用意してみよう。
これだと,1.43×100kPaまで過給すれば目標の1.0×100kPaに近いブースト圧が得られる。
充分タービンのオイシイところを使える。
冷却能力もAよりは優れている。
ただし,1.11×100kPaではなく1.43×100kPaまで過給する必要があるから,その分レスポンスは落ちる。
一方,インタークーラーでの抵抗が減る分,タービンへの負荷は減っていると思われる。
ということは,思ったほどのロスはないかもしれない。
さて,どれを選ぶかと言われたら・・・ここに書いてある条件からだけなら,Cを選びたいところw
少なくともBはないな。
もうちょっと空想にお付き合いくださいw
では今度はビッグタービンを持ってきた。
排気が同じなら純正に比べて約1.3倍の効率で過給できるもの。
ブースト圧は瞬発的に2.0×100kPaまで上げられる。
このタービンならどのインタークーラーを選ぶか。
これならBという選択肢もあるかもしれない?
さて,実際は・・・タービンが変わると排気効率も変わるから,一概にそうは言い切れなくなるけどねw
現実的にはこんな単純な話ではなく,吸気と排気は指数関数的に影響しあいます。
でも,タービンの特性に合わせたインタークーラー選びって必要だと思うのですよね。
決して単品で考えてはいけない。
話をFDに戻すと,純正タービンには純正インタークーラーか,ちょっとサイズアップくらいが容量的にはいいとこなのかなと思ったのです。
もちろん,冷却性能は決して優れているとはいえないですが。。。
そして,Vマウントや前置きI/Cにする場合にはタービン交換も視野に入れないと,せっかくの大容量インタークーラーが活かされないんじゃないのかなと思いました。
異論反論いろいろあると思いますが。
Posted at 2009/11/02 11:29:34 | |
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