
自分の定規でしか物事を測れない人。
自分の価値観でしか評価できない人。
結構いますよね。
僕自身もそうかもしれないと日々思いつつ,それでもいろんな人の意見は聞くようにしています。
そして自分の定規,自分の価値観を修正していくのです。
でもその定規,価値観は自分だけのものです。
他の誰にも当てはまらない。
それを他人に強要することはできません。
みんな,自分自身の定規,価値観を持っているのだから。
僕はプロとしては最大限の努力で,最大限の効果が望めるように考えています。
途中で妥協したら絶対に後悔するから。
でも,間違えること,失敗することはあります。
間違いや失敗は誰にでもあります。
間違いも失敗もしないのは神だけです。
いや,神だって間違えることはあるかもしれない。
大事なのは間違いや失敗を隠さず,やり直せるかどうか。
あとのフォローができるかどうか。
そしてそれを次に活かせるかどうか。
その時代には正しいとされていたことが,後の時代になって間違っていたとわかることだってあります。
でもそれは仕方がないことですよね。
それを責めることは誰にもできません。
でも,今正しいとされていることすら知らなかったり,理解していなかったとしたら,それはプロとしては責められるべきです。
今正しいとされていることは何か。
まずはそこから知らなければなりません。
それは誰かから聞いただけの知識じゃダメです。
自分で消化吸収しなければなりません。
ほら,英単語を習う時,単語帳で一生懸命覚えたでしょう。
「覚えた」といえるのは,どうなった時ですか?
その単語を見て,瞬時にその意味を口に出して言えた時・・・ではありません。
記憶っていうのを勘違いしている人はここで終わってしまいます。
本当の記憶は,言葉でも文字でもありません。
イメージです。
その単語の持つイメージをつかみ取れば,英語だって日本語と同じように理解できるようになります。
嘘だと思いますか?
例えば,
This is a pen.
これを,「 こ れ は ペ ン で す 。 」という文字で覚えている人はいますか?
イメージとして記憶していませんか?
Good morningは朝の挨拶です。
おはようございますでも,おはようでも,おっはーでもいいのです。
朝使う挨拶としてのイメージがあれば,それで覚えたことになります。
僕はそうやって単語は記憶してきました。
考えないと答えが出ない単語は覚えたことにはならないから。
そして実際にそれを正しく使えるようになること。
さらには,他に応用できるようになること。
それが単語の消化吸収です。
他の知識だってそうでしょう。
一つの知識を得て,それを言葉通りに覚えただけではダメです。
応用までできて,やっと自分の一部になったと言えます。
そうやって消化吸収していった知識で,自分が正しいと思うものを選び,自分なりの理論体系を作り上げなければなりません。
それがプロの仕事ですし,プロだからこそなせる業だと思います。
どこかに矛盾があれば,その理論体系はどこかに間違いを含んでいる可能性があります。
プロとして要求されることは,説明です。
その説明には,決して自分だけの定規や価値観で構成されてはいけません。
誰にでもわかる,誰にでも当てはまる定規,価値観が必要です。
自分だけの定規,自分だけの価値観でしか物事を語れない人はプロではやっていけません。
それでも頑なに自分の定規,自分の価値観を貫き続け,成功する人もいます。
でもそれは,決して自分だけの定規や価値観しか認めないということではないのです。
他人の定規,他人の価値観も認め,絶えず自分の定規,自分の価値観を見直し,そうやって築き上げてきたもののはずです。
そしてそういう人たちは,決して自分の定規,自分の価値観を他人に強要したりはしません。
自分を認めてもらうためには,まず相手を知り,相手を認めること。
それが結局は自分を高めることにもなることを知っているから。
自分とは違う価値観の中にこそ真実があることだってあるんだということも知っているから。
自分とは違うもの,自分とは違う考え,自分とは違う価値観・・・
自分とは違う・・・相手を認められる大きさを身につけなきゃね。
Posted at 2010/02/22 21:10:19 | |
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