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全国で伊達直人ブームがｗ

児童施設に伊達直人名義で（伊達直子もいたがｗ）ランドセルなどの贈り物が届けられている。
それを受け取った児童としては遅れてきたクリスマスか，はたまたお年玉か。
年明け早々に心温まるニュースだ。
こういうニュースに素直に共感し，同調する人がいるっていうことは，日本人はまだまだ捨てたもんじゃないな，そう思う。


心温まるニュースである半面，気になる点もいくつかある。

まず気になるのは，もらえる子ともらえない子の格差だ。
サンタクロースはいい子にしていればみんなのところにやってくる。
もちろん，それぞれの家庭事情があるのでもらえるプレゼントは平等ではないし，中にはもらえない子もいる。
それはそれ，家族の問題として家庭内でなんとか解決することはできるだろう。
伊達直人はどうだろう？
今はまだ小さな小さな運動で，プレゼントが送られている施設もごく少数だからさほど問題にはならないが，これが本当に大きなブームになった場合，当然だがプレゼントが届く施設と届かない施設が出てくる。
届くところにはたくさん届くのに，届かないところには全然届かないとか，届いたものの内容にも格差が生じるだろう。
全員にまんべんなく届くのならいいが，こうもニュースで取り上げられると，届かない子供たちは寂しくならないかな。。。それも心配。
子供手当ですら恩恵に与れる子と恩恵に与れない子がいて問題になっている。
願わくば，伊達直人からのプレゼントは子供手当の恩恵にあずかれなかった子供たちに優先的に与えられて欲しい。

もう一つ気になるのが，ただ単なる一時的なブームとして終ってしまうのだろうなということ。
これが火種となって，恒常性を持ったシステム作りに発展していけばいいのになと思う。
うまくシステムが機能すれば先ほどの「もらえる子ともらえない子の格差」の問題も解消される可能性が見えてくる。
いい流れになればいいのになと切に願う。

そして，こういうプレゼントをもらうことに対して子供たちがどう感じているのかという点も気になる。
欲しいもの，必要なものを全て与えるというのはそれはそれで問題ではあるが，不必要なもの，要らないものを押し付けるような形になるのも絶対によくない。
子供たちに必要なものは新品のランドセルなのか，色鉛筆と画用紙なのか，商品券なのか。
本当に欲しいものは・・・温かい家庭なのではないか。
いつかこの子たちも大人になる。
過去，手にすることができなかった家族という宝物を，今度は自分で築いていく立場になるのだ。
そういう点までをも見据えた贈り物ができたら素敵だなと思う。
ものだけ贈って満足して終るような単なる自己満足にならないようにしなければと感じた。