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なっち♪のブログ一覧

2011年04月02日 イイね!

「人」の評価

世界が人と人との係わり合いで成り立っている以上,避けて通れない問題。

しかも,その関係性が複雑になればなるほど,評価の内容は多岐に及んでくる。


ある巨大組織のある一部署にあるリーダーがいた。
そのリーダーは自分の部下に対しては時に厳しく,時に優しく,だがけっして甘えは許さなかった。
巨大組織の中において,そのリーダーは自分の部署の部下を守る盾になっていた。
そのことが,巨大組織の他の部署に所属するものから見れば,部下に対する「依怙贔屓」と捉えられることもあった。
そして時にそのことが原因で組織の中で他の部署からの評価を落とすこともあった。
「人望がない」と罵られることもあった。
しかし,どんなことがあっても自分の部下に対する配慮は忘れなかった。
自分の部下と,そうでないものを区別する,それは依怙贔屓かもしれないが,リーダーとして間違った行為だろうか?
自分に優しくしてくれなかった,その思いだけで「依怙贔屓」呼ばわりして,「人望がない」と罵っているだけではないか?
今,そのリーダーは人事異動で別の組織のリーダーとして活躍している。
かつては「直属の部下ではなかった」者たちと働いているが,リーダーは相変わらずリーダーとして尽力している。
時に厳しく,時に優しく,だがけっして甘えは許さず,そして自分は部下を守る盾となっている。
かつて自分を「人望がない」と罵ったものでさえ,部下として大切にするその姿は,今の部下にも充分に理解され,もはやそのリーダーを「人望がない」と罵るものはそこにはいない。

人は人を評価するとき,自分に対してどういう態度だったかということを中心に考えるクセがある。
仕方ないとは思うが・・・だがそれだけでその人の全てを知ったことにはならない。
このリーダーに関して,知った風な評価をするものに対して,僕は「彼の何をお前たちは知っているのか?」と問いたい。

ところで,こんな話,よく耳にすることがないだろうか?
「我が身の保身」を最優先にするリーダー。
別の組織の別のリーダーの話だが・・・そのリーダーについては僕は深い付き合いはない。
だから一面的な評価しかできないことを最初に断っておく。
「僕が彼の何を知っているのか?」と聞かれれば何も知らないとしか答えようがない。
だが,そのリーダーは自分の身を守るために自分の部下を盾にすることがあるということを,彼の部下から聞いたことがある。
もう一度断っておくが,僕は彼について詳しくは知らないし,僕の彼に対する評価なんて意味はない。
だが,みなさんの周りにもいないだろうか?こういうリーダー。

あなたならどちらのリーダーについていく?


さて,これはまた別の組織のリーダーの話である。
そのリーダーは組織の中で「絶対君主」として君臨していた。
人を育て,人を使うことに長けていた。
問題は・・・癇癪が激しい。
いい言い方をすれば感情が豊かという言い方もできる。
家族仲もよく,プライベートでは優しいほうの顔が目立っているのかもしれない。
多分そうなのだと思う。
でも僕はそれを知らない。
だってそこまでの付き合いはないから。
仕事面では厳しいほうの顔が目立つ。
ある人はこれを「恐怖政治」と呼ぶことも。
だがこういう場合,気をつけなければならないのは・・・お山の大将,裸の王様にならないようにすること。
人材はそろっているにも関わらず,気がつけば周囲はイエスマンばかりになっている可能性がある。
怖い顔,厳しい顔は目に付いてしまうのだ。
目に,記憶に,心に焼きついてしまうのだ。
一度焼きついてしまえば,最早それを拭い去ることはできない。
だがその「恐怖政治」も必要になるときはある。
どん底から這い上がらせるためにはそういう厳しさも必要になるときがある。
ただ,這い上がることができたら,そこから先に必要となるリーダーシップは違うだろう。
組織を興し,育てることは家を建てることと似ている。
荒地をならし,基礎を作り,柱を立て,家を建て,家庭を築く。
そして住む人によって家の役割も変化する。
その時々によって,必要とされるリーダーシップも変わる。
ならば,組織のトップも時期に応じて,組織の成長に応じて入れ替わりが必要になるのではないだろうか。
近年のどこぞの国の首相のように1年やそこらでころころ変わっていたのではお話にならないが,一人の人がトップを張って邁進できる期間って,せいぜい10年くらいのもんじゃないかと思う。
そして,小さくて未熟な組織ではありがちな話だが,「次世代に繋ぐ」ということを考えてないところが多い気がする。
あくまでも「気がする」という程度の話だが。
自分の任期の間で全てを完結する必要なんてないし,それしか考えていなければ「100年かけて成し遂げる大偉業」なんてのはできないって言う話になる。
それができうる組織こそが,成熟した組織と呼ぶにふさわしいと思うのだが。
もちろんそれをなすのはリーダーのみの仕事ではない。

リーダーになるのは難しいな。
自分だったら,どんなリーダーになれるだろうか。
Posted at 2011/04/02 16:41:29 | コメント(0) | トラックバック(0) | ただの日記 | 日記

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