
結局,わかっているのは“何もわかってない”ということだけなのかなという気がしています。
いろんな情報があります。
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【新型インフル】「帰ってくるな」「謝れ」…大阪・寝屋川市や学校に中傷殺到
新型インフルエンザで、国内初の感染が確認された高校生ら4人に対する「隔離」と、周囲にいた人たち48人の「停留」措置が、15日夕から次々と解かれる。これまでの厳しい行動制限がなくなり、日常生活が可能になる。だが、生徒らの高校がある大阪府寝屋川市などには、誤解にもとづく誹謗(ひぼう)や中傷が殺到。関係者らは、いわれのない偏見などを危惧(きぐ)している。
隔離の4人と停留の48人のうち32人が、短期留学の関係者。寝屋川市によると、生徒らが帰国した8日以降、52件の電話が全国から寄せられた。府や学校にも計100件超の電話が寄せられ、多くが行政や生徒らを批判する内容だったという。
「成田から帰ってくるな」「どうしてあんな学校がカナダ留学にいくのか」といった理不尽な電話や、「なぜマスクをしなかったのか」「早く帰国させるべきだった」といった留学中の行動にも批判が寄せられた。「謝れ」「賠償しろ」「バカヤロー」といった罵声(ばせい)を一方的に浴びせたり、生徒や教員を個人的に中傷したりする内容の電話もかかっているという。
寝屋川市の危機管理担当者は「人権を傷つけるような電話もある」と相次ぐ心ない電話に困惑。その上で「根拠のない批判に対しては、きっちりと正しい情報を伝えて反論するようにしている」と話している。
インターネットの掲示板でも、書き込みが殺到する“おまつり”状態。その多くが「税金使ってウイルス輸入。何やってんの?」「他人に迷惑かけてるんだ。たかが風邪ひいた問題じゃない」という心ない表現になっている。
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大阪府では15日に生徒らが混乱なく帰れるよう、帰宅手段やマスコミ対応にあたる「帰阪支援チーム」を立ち上げた。さらに13日には橋下徹府知事が舛添要一厚労相に電話して「安心に関するメッセージを発してほしい」と要請。舛添厚労相が即座に「二次感染の恐れは一切ない。地域社会で、これまで通りに迎えていただきたい。正しい情報に基づき、冷静に対応を」と記者会見した。
厚労省によると、停留は、本人の診療と周囲への感染拡大を防ぐ目的でとられる措置。当初の10日間の予定を7日間に短縮することになったが、知見を基にした専門家の提言に基づいた措置で、国内に感染が広がる恐れはないという。
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隔離や停留、さらに同便で帰国した人たちに実施されている健康観察の根拠となっているのが「検疫法」と「感染症予防法」だ。
旧伝染病予防法に代わり平成10年施行の感染症予防法では、「前文」で「ハンセン病などでいわれのない差別や偏見が存在したという事実を重く受け止め、教訓にすることが必要」とうたわれている。
仙台検疫所長などの経歴を持つ岩崎恵美子仙台市副市長は「差別や偏見が繰り返されるようなことがあってはならない。停留や隔離を解かれた人から、感染が広がることは全くない。普通に受け入れればいいだけのこと」と話している。その上で、「弱毒性であることを考えれば、国は停留や隔離などの措置を、もっと柔軟にすべきではないか」とも指摘している。
2009.5.14 21:42 産経ニュース
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治った人に対して「帰ってくるな!」とはこりゃひどい。
「治った」ことの判断も実は難しいんですけど。
感染者の体内からウイルスがいつまで排出されるか(咳など)は,ウイルスにより違います。
今回の場合,一般的なインフルエンザのデータがベースになっています。
また,生徒に対して「謝れ!」もひどいですな。
責任があるのは生徒の滞在を決めた学校側であって,生徒ではないと思いません?
生徒はむしろ被害者かと思っています。
メキシコで豚インフルエンザの人への感染を確認したのは4月24日で,生徒がカナダに到着したのも4月24日。
つまり,出発時点でそんな危険があるなんて情報は一切なかったわけで,中止の理由もない。
このことは前に述べましたよね。
でも早期帰国のチャンスはあったわけで,今考えるとその時の判断が間違いだったということは学校側の関係者も認識していると別のニュースで明らかにされています。
この件については感染者は被害者です。
暖かい目で見てあげましょう。
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「季節性と同じでない」=成人に重症例、死者も-感染拡大続く・押谷東北大教授
世界保健機関(WHO)の新型インフルエンザ対策に携わる押谷仁東北大教授が20日、東京都内で講演し、「通常の季節性インフルエンザと同様と言われるが、被害は全く違う形で出てくる。想定される被害にどう対処するか、真剣に考える必要がある」と警告した。
押谷教授によると、ほとんどの感染者は軽症だが、5歳以下と20-50代を中心に重症、死亡例があり、高齢者では少ない。持病のある人や発症後の治療が手遅れだった人以外に、一部の健康な成人も重症のウイルス性肺炎を起こしており、「こうなると先進国でも治療が難しい」という。
その頻度が低いため、「100人、200人規模では分からないが、10万、20万になれば見えてくる」と同教授。季節性インフルエンザによる死者の多くは高齢者か重い疾患のある人で、「今回のは全く違う。ウイルスが直接死因になっている」とする。
重症者は集中治療室(ICU)での管理が必要だが、「効率化で削減され、ICUがない地方もある。都会でも不足している」と日本の医療の弱点を挙げ、被害が拡大する恐れがあるとした。
2009/05/20-20:04 時事通信
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この1ヵ月での死者数はすでに鳥インフルエンザの2006年の死者数を超えたそうです。
表面抗原のタイプだけで本当に弱毒と見切ってしまっていいものか。
現在のメキシコでの死亡率は1.9%と言われています。
この数字,どう思いますか?
50人に1人です。
“弱毒”と安易に考えていていいですか?
それと,この新型インフルエンザ,高齢者の感染が少ない。
1918年に大流行し,1957年以前まで猛威をふるったスペイン風邪(H1N1型)に罹患した可能性のある年代は,免疫を持っているのではと言われ始めました。
これがどれだけ正しいかはまだわかりませんが,高齢者の感染が少ないということは,体力や抵抗力の弱い人々が罹患し,死亡する可能性が低いということです。
それでもこれだけ感染が拡大し,死亡する人が増えているということは,このウイルス,実はかなりの脅威じゃありませんか?
免疫さえ獲得できてしまえば“大したことはない”と言えるようになるのかもしれませんが。
韓国で完成したと言われているワクチンが有効で利用価値のあるもの(副作用が少なく,効果が高く,生産が容易で,活性が安定しており,保管も容易で,安価であるなどの様々な条件がそろっていることが必要)であればいいなぁと思います。
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「マスク」 新型インフルエンザで需要急増 予防効果なし!?「過剰防衛」
■ 効果の認識 国内外でズレも
新型インフルエンザの感染拡大で、マスク姿の人があちこちで目立つ。手のアルコール消毒に加え、マスクの着用を求めるケースもみられる。しかし、日本などアジア諸国で見られるそのマスク姿も、欧米ではほとんど見られない。「予防対策にはマスク」という衛生習慣を持つ日本との認識のズレか。それともマスクには予防効果がないのか-。(森本昌彦、小川真由美)
■ 「格好悪い」
都内に住む女性会社員は4月27日から30日まで、仕事で米ニューヨークに滞在。4日間、地下鉄とバスで、5番街やタイムズスクエア、マンハッタン南部のウォール街やソーホー地区などを訪れた。繁華街のほか、買い物客で混雑する人気衣料品店、有名レストランにも足を運んだが、マスクをしている人は皆無だった。
滞在中、朝のテレビ番組では連日、新型インフルエンザ関連のニュースが流れていた。しかし、感染の広がりの端緒となった都市とは思えないほどの平静さに驚いた。予防のため、日本からマスク5枚を持参したが拍子抜け。ニューヨークで働く米国人男性は「怖がる必要はない病気でしょ。マスクは格好悪いからしていない」と、いたって冷静だった。
逆にマスク姿を笑われる事もあった。マンハッタン南部からブロードウェーへ続く地下鉄に乗ったとき、地下鉄構内の空気が悪かったため、マスクをしていた。すると、前に座っていた少年が自分を見て笑う。その笑い声で車内の他の乗客からも視線を向けられ、思わず「インフルエンザに感染したと思われたかも」と焦った。
「インフルエンザじゃないよ」と話しかけると、「マスクが鳥のくちばしみたいで面白い」と返ってきた。
■ 教育の差
新型インフルエンザがこれだけ世界に)蔓延(まんえん)しているにもかかわらず、なぜ欧米ではマスク姿の人がいないのか。新型インフルエンザに詳しい元小樽市保健所長の外岡立人さんは「インフルエンザ予防のため、マスクをするのは日本とアジアの一部の国で定着している衛生習慣」と指摘する。
その理由として、外岡さんは「欧米では、自分への感染がマスクで防げるかどうかについてはっきりとした効果があるとされておらず、マスクは病原体を持っている人が第三者にうつさないために使用されている」と説明。欧米では、手にウイルスがつくことが考えられるため手洗いをしたり、人込みに入らないようにしたりする教育が徹底的に行われている。
つまり、欧米でマスクをしている人は「自分が病気で第三者にうつさないためにしているか、顔を見られたくないためにしている」(外岡さん)という。
■ 発症したら外出控える
予防アイテムとして、マスクの効果はどうなのか。新潟大学大学院の鈴木宏教授(公衆衛生)は「第一義的には(新型インフルに)かかった人が他の人にうつさないことに効果があり、自分に感染するのを完全に防ぐものではない」と指摘。さらに、「マスクを外すこともあり、鼻や口を完全に覆っていないなど正しい付け方をしていない人もいる。それより、せきをしている人が外に出ないようにすることが効果があるのではないか」と分析する。
多くの人がマスクをつけて生活している日本。鈴木教授は「街中にウイルスがウロウロしているわけでもなく、みんなが(新型インフルエンザ)にかかるわけでもないのにマスクをしている人が多いのは過剰防衛に映る」。
人が大勢集まる場所などでは効果があるとされているが、それでも完全な予防は期待できない。手洗いをしっかりするなどの予防を行い、仮に感染が疑われる症状が出たら拡大を防ぐためにマスクをすることが大事のようだ。
2009.5.21 08:03 産経ニュース
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マスクをすることが感染予防に効果がないとはこれいかにwww
医療用の感染予防を目的としたマスクもあるんですけどね。
マスクの種類にもよりますよね。
あとは,使い方。
それと,感染者が外出してそこら中をうろうろしないっていうのは,インフルエンザに限らず,かぜ症状を起こして飛沫感染を起こす感染症ならどの感染症でも同じことなんですけどね。
どこからどうやって感染するかが明らかであればその防御方法も決まってきます。
アメリカ人は楽観的すぎ,日本人は悲観的すぎ,そんな図式も考えられそうですが,それだけじゃないです。
日本人だってお気楽に海外旅行に行ってましたしね。
新型インフルエンザにニュースからわかる日本の国民性といえば・・・
「日本人は安易に周りに流されやすい」
これだけかもしれません。
でも不思議ですね。
日本ではマスクが健常者の感染予防に使われるということは・・・感染者がうろうろ出歩いているってことですから。
つまりは,日本には病気でも安易に休めない何かがあるんですよね。
勤勉すぎるってことでしょうか?
きっと違いますよね。
病気でも休ませないという,会社の体質や,社会構造にむしろ問題があると思いませんか?
病気に限ったことじゃないですよね。
スポーツだって,けがしていても根性で何とかしろって,昔からスパルタ教育ですよね。
根性でけがは治りませんし,それで中高の学生時代につぶされてきた選手はいったいどれだけいることか・・・
日本人に,素質はあったのにプロになって通用しなかった選手が多いのは,一つにはこういう理由があります。
病気やけがをした人に対する理解や保障がないんですよね・・・社会的に。
病気したやつが悪い。
けがしたやつが悪い。
自分が病気したり,けがしたりするなんて思ってないからでしょうね。
ホント,無知でお気楽で自分勝手ですわ。。。