• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

なっち♪のブログ一覧

2009年07月21日 イイね!

ロータリーエンジンがスムーズな理由ってなぁに? その②

ロータリーエンジンがスムーズな理由ってなぁに? その②晩ご飯はぶっかけうどんでした。

売り切れてませんでした。

飲み物でもありませんでした。



さてさて,お次はロータリーですね。

レシプロのところが理解できた人は(理解できなくても,それは僕の説明が下手なだけです Orz),図を見てください。
同じローターの点火と膨張行程は同じ色にしています。

ロータリーの場合は吸気,圧縮,膨張,排気の各行程が1/4ずつではありません。
おおざっぱに言って,吸気が1/3,圧縮が1/6,膨張が1/4,排気が1/4です。
それだけでも吸気に有利だってのは直感的にわかりますよね・・・って,実際はそれだけじゃないし,今日は吸気の話じゃないので割愛w
膨張行程が1サイクルの1/4くらいっていう点ではレシプロと変わりません。
ただしパワー(トルク)の出方は違いますので,同じようには比較できませんよ。
でもまぁ今回はそういう細かい違いは無視してください。

図を見てください。
一番上,1ローターだったらローターが1回転する間に各燃焼室では1回ずつ点火しますからこうなります。
これだけでも3気筒エンジンに相当するってのが理解していただければ,ここから先は読む必要はありません。
長々とその説明をするだけだからw
2ローターになるとその下の図です。
3ローター,4ローターの場合も書いています。
あれっ?2ローターの場合と4ローターの場合って,同じような図をさっき見ましたよねw
2ローターの図と6気筒の図,4ローターの図と12気筒の図,色は違いますけど,同じでしょ?
3ローターの図は10気筒の図に良く似てますよね。
要するにそういうことです。
考えてみれば当たり前ですよね。
1つのローターに3つの燃焼室・・・これが3気筒相当。
2ローターなら3×2つの燃焼室・・・これが6気筒相当。
4気筒エンジンに比べて6気筒エンジンはスムーズですよね。
さらに8気筒となるともっとスムーズです。


ではなぜロータリーだけがスムーズなエンジンと言われるのでしょうか?

他に褒めるところがないから?
そんなこと言わないで(ToT;)

レシプロの多くは直列4気筒ですね。
ハイパワー車,高級車になると直6,V6になります。
でもロータリーは,基本的に2ローターですよね。
現行車両で3ローターの市販車はありません(旧車のみ)。
まず1つの理由はこれだと思います。
比較対象の多くが直4だから。

でも直4が比較対象とされるのにはあと2つの理由があります。
排気量と点火回数です。

V6-3500ccと2ローター1308ccを単純に比較するっていうのは排気量という点でハンデがありすぎwww
同じような排気量で比べようと思ったら直4になっちゃう。
でもこれも主な理由ではないでしょう。

主な理由は,そう,点火回数です。
え?点火回数も同じじゃない!?って言う前に・・・
レシプロの1サイクルの間にクランクシャフトは何回転するでしょう?
2回転ですね。
つまり,2回転の間に何回点火するかというと,4気筒では4回,6気筒では6回,8気筒では8回,10気筒では10回,12気筒では12回です。
では,1回転の間には?
4気筒では2回,6気筒では3回,8気筒では4回,10気筒では5回,12気筒では6回ですね。
次はロータリー。
1サイクルの間にエキセントリックシャフトは3回転しますよね。
気付きましたか?
2ローターの場合,その間に6回の点火。
3ローターの場合は9回の点火をします。
つまり,エキセントリックシャフト1回転あたりで考えると,2ローターでは2回,3ローターでは3回の点火です。
点火回数で比較するなら,2ローターは4気筒に,3ローターは6気筒に相当するということです。
単純に,エンジンの回転数と点火時期を基準にした比較ということですね。



た・だ・し・・・
この話は,何を基準にして話すかで結論は変わってきます。
ということは,ロータリーエンジンがスムーズだといわれる理由は,オーバーラップの有無もさることながら,回転運動だけで構成されていて往復運動がないことの方が重要なのかもねw



この話をもうちょっと掘り下げて考えると,1ローターっていうのは(オーバーラップが全くなくなって)実用性に乏しそうだし,そうなるとロータリーエンジンは2ローター以上じゃないとダメかな,そしたら必然的にオーバーラップは生じるよな,オーバーラップのないロータリーエンジンは作れないな,ってことはロータリーエンジンはやはりオーバーラップがあるからスムーズなエンジンなんだなっていう考えにもなりますね。



お次はこの話を逆の目線で考えて見ます。
Posted at 2009/07/21 21:01:36 | コメント(1) | トラックバック(1) | RX-7 FD3S の お勉強 | クルマ
2009年07月21日 イイね!

ロータリーエンジンがスムーズな理由ってなぁに? その①

ロータリーエンジンがスムーズな理由ってなぁに? その①今日の話はあくまでも概念的なものです。
かなりの部分を簡略化して省略しています。
イメージとして捉えてください。



スムーズなエンジンだと言われるロータリーエンジンですが,その理由は何でしょ?

一般には二つの理由が言われています。


「レシプロのようにピストンの上下運動を回転運動に変換するのではなく,全ての運動が回転運動だから。」

「膨張行程がオーバーラップしているから。」


一つめはわかりやすいですけど,二つめがわかりにくいですよね。


ロータリーエンジンの説明の前にレシプロエンジンの話をしてみましょう。

レシプロエンジンの多気筒化の目的は何でしょうか?

排気量アップ・・・もあるでしょう。
同じ排気量なら多気筒にした方がピストンも軽量小型化しますのでレスポンスも上がります。
慣性重量が減らせますからね。
でも,増やせば増やすだけ複雑怪奇になりますけどねww
そして,増えた分だけエンジン全体としての点火回数も増えます。
クランクシャフト1回転につき,4気筒エンジンなら2回の点火,6気筒エンジンなら3回の点火です。
実はここからが本題w

エンジンが力を発生するのは点火,燃焼の直後に続く膨張行程においてです。
吸気,圧縮,排気行程では力は発揮しません。
圧縮行程なんかはむしろそのために力を使わないといけない。
膨張行程は全行程の1/4,つまりクランクシャフト1/2回転分です。
この行程の間,最初から最後まで同じように力を発揮するわけではありません。
その力をグラフで書くなら山なりのカーブです。
左右対称ではなく,立ち上がりが急で,徐々に減衰していく山です。
4気筒エンジンなら1つの山が終わった後に次の山が続きます。
このつなぎ目の部分ではパワーが途切れたようになります。
6気筒エンジンでは1つの山が終わるまでに次の山が始まります。
山と山のオーバーラップする部分がありますから,パワーの途切れが少なくなります。
山の1/3くらいがオーバーラップすることになります。
では8気筒では?
山と山のオーバーラップはますます増えて,山の1/2がオーバーラップします。
ということは・・・1つの山が始まって半分経過したところで次の山が始まって,残りの半分が経過したところで最初の山が終わりますが,その時にはさらに次の山が始まります。
つまり,絶えず2つの山がオーバーラップしている状態です。
では10気筒では?
3つの山がオーバーラップするところが出てきます。
12気筒だと絶えず3つの山がオーバーラップしている状態です。
こうやってたくさんの山が重なっていくと,全体としてなだらかなつながりになりますので,回転のための力が途切れることなく与えられることになり回転がスムーズになります。
レシプロエンジンは各行程の区切りが比較的明確なので説明がしやすいw

ここまではイイですか?

よくわからなければ図を穴があくほど眺めてみてくださいネ。


さてさて,ロータリーエンジンについては晩ご飯の後にw
Posted at 2009/07/21 20:35:15 | コメント(0) | トラックバック(1) | RX-7 FD3S の お勉強 | クルマ
2009年07月20日 イイね!

何か当たったらしい

何か当たったらしい多分350名様の方だなw

まさかフィットは当たるまい

しかもいきなり宅急便で送ってくるなんて有り得ないしwww
Posted at 2009/07/20 20:43:09 | コメント(6) | トラックバック(1) | 気になる“車の話” | クルマ
2009年07月20日 イイね!

燃焼室の潤滑

燃焼室の潤滑さてそろそろ潤滑問題に。

図は13B-REWのオイルラインです。

シングルオイルクーラーですが気にしないw



ロータリーエンジンにおいて,エンジンオイルの役割は1つはエンジン中心部の冷却と潤滑で,もう1つはローターとサイドハウジングの間の潤滑とアペックスシールとローターハウジングの間の潤滑です。

ロータリーエンジンはローターは一方向に動き続けています。
レシプロエンジンではピストンの上下運動がありますから,ピストンが上がっている間に下から摺動面にオイルを噴くことができますが,ロータリーエンジンではそれができません。
ロータリーエンジンもローター内はオイルが流れていますが,これはローターとエキセントリックシャフトやステーショナリーギアとの潤滑と冷却のためです。
いくらローターが動いているとは言っても,この部分を流れるオイルが燃焼室に届くことはありません。
いや,厳密に言うとわずかには潤滑はしますが,ほんのわずかで,それは燃焼室の表面積のごく数%に過ぎませんし,オイルの量なんてほぼないに等しい量です。
もしくは,オイルシールの破損等があれば・・・
なので,内部からのオイルは届かないとした方がいいのです。

ではどこから潤滑油が供給されているでしょう?

写真をご覧になわばおわかりと思います。
オイルパンから吸いだされたオイルは―――オイルクーラーを通って―――オイルフィルターを通って―――エンジンの前方に移動し―――エンジン内部とタービンとメタリングオイルポンプへと分配されて,メタリングオイルポンプからローターハウジングの左上(前方から見て)の小さな穴からエンジンルームに噴出されます。
これが潤滑油になります。
この時のノズル径が4型までは2.0mm,5型以降は0.8mmです。
結構な差ですよねw
これだけ差があると,高負荷時の噴出量に差が出てきそうです。
パワーFCではここがエンジン回転数と水温でしかコントロールできないのだとか。
スロットル開度とかブースト圧とか油温とか油圧とか燃料温度とか,エンジン負荷が変われば必要なオイル量って変わると思うんだけどなぁ。

このオイルは主にはローターとサイドハウジングの間の潤滑に使われるのだそうです。

ロータリーは燃焼室にオイルを噴き,その出口は排気ポートしかありません。
つまり,中に残るか燃え尽きるか排気ポートから排出されるかです。
多すぎると中に残ったり排気ポートから排出されます。
少ないと潤滑性が失われます。
どの程度燃えてなくなるかはオイルによります。
燃えたあとの燃えカスも問題になります。
燃えカスが残ってしまっては大問題です。
ロータリーのオイル選びに関していろいろと言われているのはそういった点を考慮してのことです。
オイルに関してはまた別のお話で。。。



オイル噴出量が少ない場合,ロータリーには死活問題です。
潤滑性が失われますから摩擦によってレスポンスも著しく悪くなります。
いたるところが摩耗,損傷してきます。
当然,摩擦による熱も発生します。
しかも,先日述べたように,高回転時にはアペックスシールの運動速度は100km/h以上です。
そんな速度で金属と金属が触れ合ったら・・・摩耗もさることながら,火花~☆が散りそうじゃありませんか?
摩擦による熱も加われば,ノッキングが起こってもおかしくないかも。
本当にそれ(ノッキング)が起こるのかどうかはわかりませんが,いずれにしてもエンジンに対するダメージの大きさは計り知れないものがあります。



オイル噴出量が多かった場合,あまったオイルはどこにいくでしょう?
どこかから外に出てくれればいいんですが,出口は排気ポートしかありません。
一部はプラグホールに入って,そこでプラグに付着して着火性を悪くする可能性もあります。
始動時のかぶりの原因とも言われています。
5型以降でノズル径が変わったのには,オイル消費量を減らすという目的のほかに,始動時をかぶりをなくすという目的もあるのかもしれません。
FDではプラグがかぶったことによってエンジンが始動できなくなるというトラブルを散見しますが,僕の5型FDは今までにバッテリー上がり以外でエンジンが始動しなかったことはありません。
関係あるのでしょうね。



高負荷でエンジンを使用する場合,オイルが多いことよりも少ないことの方がダメージは大きそうです。
しかもそのダメージは不可逆的です。
プラグのかぶり程度の話であれば,プラグ交換で解決するでしょうが,エンジンパーツの摩耗や損傷はオーバーホール以外に解決策はありません。



では多めに噴くようにセッティングしていた方がいいのかというと,どうなんでしょう?
オイルの消費量の増大やアイドリングなどの低回転域での失火の可能性は先に述べた通りですが,他には?
マフラーからはもちろん白煙発生!!!
触媒がオイルまみれになって傷んでしまいますよね。
触媒としての機能も落ちますし,オイルで汚染された状態だと回復不能なんだとかいう話も耳にします。



以上,オイル噴出量を中心に述べましたが,実はこれは噴出量の問題だけではありません。

量が多くても油膜形成が不均一であれば,潤滑性は維持できません。
そのためには噴出方法にも工夫を凝らす必要が出てくるでしょう。
RX-7とRX-8のエンジンではノズル位置にも差が見られます。

同じ問題はオイルの質が劣化しても起こります。
オイルの粘調度の低下によりエンジン内部で油膜切れを起こすからです。
適切な油圧が保てないグレードは避けなければいけませんし,劣化して粘調度の低下したオイルは交換しなければいけません。
かといって不必要に硬すぎるグレードは抵抗になりますからパワーロス,レスポンス低下,燃費悪化の原因になります。
純正は10W-30です。
RE雨○では10W-40,ナ○トスポーツでは10W-50,R○ジックや藤○エンジニアリングでは15W-50ですね。
中には15W-60なんてところもありました。

さらに,エンジン内部がうまく油膜を保持できるような表面加工も有効と思われます。
WPC処理には硬度を増す効果ばかりが取りざたされますが,ミクロの粒子で表面加工して油膜の保持性を高め,潤滑性を上げる効果もあるのかもしれません。
新品の中古のハウジングの内部を見比べたことがある人は気付いたと思いますが,表面の光沢が違いますよね。
使って摩耗したハウジングではまさに鏡面加工したような光沢になっていますが,新品や走行距離の少ないハウジングは艶消し加工したような光沢になっています。
新品でもあえて鏡面加工していないのには理由があるのでは?と思ってしまいます。
油膜の保持という面では有利なのかもしれません。
Posted at 2009/07/20 08:14:33 | コメント(4) | トラックバック(3) | RX-7 FD3S の お勉強 | クルマ
2009年07月19日 イイね!

それってどのくらいの速度なの???

それってどのくらいの速度なの???昨日の話(オスマン崩壊じゃないですよw)の続きで,ちょっと気になったことです。

吸排気の速度っていったいどれくらいなの?



まずはピストンの速さ,ローターの速さは?
市販車で一番速いといわれているエンジンやF1エンジンでは平均ピストンスピードの最高は約25m/sくらいで,時速にすると約90km/hです。
ローターの速さは・・・アペックスシールの移動速度にする最高で約30m/sくらいで,これを時速にすると約108km/hです。

少なくとも吸気の速度はそれ以上ですね。
だって吸気口からピストン面やローター面まで直線的に運動しているんじゃなくて渦巻いているんだから。



んでもって音速はっていうと,いろいろ計算式があるみたいですが,常温1気圧で約340m/s(1225km/h)。
ピストンやローターの速度の10~15倍くらい。
でもこれは温度や圧や空気の密度が変われば変わります。
基本的に温度(絶対温度)や圧には1/2乗に比例し,密度には1/2乗に反比例します。

それを考えてみると,吸排気の速度と音速の差(比)は実際には10倍なんてなくて,せいぜい数倍程度なのかもしれません。



ちなみに写真はF14戦闘機のソニックブームです。
あぁ~そう言えば某社のマフラーには名前にソニックって付いてましたねw



今日の内容をさら~っと読んだ人。
何か気付きませんでしたか?
“ピストンの移動速度”と“アペックスシールの移動速度”です。

F1のエンジンのピストンスピードよりも市販車のロータリーエンジンのアペックスシールの移動速度の方が遥かに速いんですよね。

ピストンのように往復運動を繰り返しているわけじゃないので単純比較はできませんが,この“移動速度が速い”っていうことがアペックスシールの耐久性や消耗,ローターハウジングの消耗に与える影響って大きいですよね。
以前,アペックスシールの移動距離について記載しましたが,距離よりもむしろスピードの違いの方が与える影響としては大きいでしょうね。
エネルギーで考えると距離ならば1乗のオーダーですが,速度となると2乗のオーダーでの変化になりますからね。

プロフィール

「電動キックボードは欠陥商品である http://cvw.jp/b/273690/47080557/
何シテル?   07/11 17:42
引っ越しを検討中です。。。 戻ってくるかどうかは・・・みんカラ次第
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

ブログカテゴリー

リンク・クリップ

東北地方太平洋沖地震の情報センター 
カテゴリ:東北地方・太平洋沖地震
2011/03/13 17:38:19
 
各放送局災害情報 
カテゴリ:東北地方・太平洋沖地震
2011/03/13 17:36:38
 
福島原発GJ! 
カテゴリ:東北地方・太平洋沖地震
2011/03/13 17:34:57
 

愛車一覧

BMW X5 BMW X5
乗ってる
マツダ RX-7 マツダ RX-7
ワンオーナーでここまで仕上げたのが自慢です。 ARMZさん & Grand Slamさん ...
日産 フェアレディZ 日産 フェアレディZ
さぶ
マツダ ロードスター マツダ ロードスター
練習用のノーマル車両です。 頭で考えることも大事ですが,何よりも「実際に走ること」がそれ ...

過去のブログ

2023年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2020年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2014年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2013年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2012年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2011年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2010年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2009年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2008年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2007年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation