
この本がいいのかどうか,僕は読んだことがないので知りませんwww
ちょっくら専門的な話をw
野球肩,野球肘・・・野球をやっている人も,やっていない人も,聞いたことがあるでしょう。
野球に限らず,投球動作や投球動作に似たような運動を繰り返すスポーツでは起こりうる傷害です。
これって,なぜ起こるでしょう?
これを,野球をやっている人や,野球の指導者に聞いてみても,ほとんどの場合返ってくる答えは
「肩や肘の使い過ぎ」
なんとお粗末な答えでしょうと思うね。
小学生ならともかく,大の大人がこのレベルですよ。
しかも長年リトルリーグ~高校野球の指導までしている人でさえこうだからね。
1.肩や肘に負担がかかる投げ方をしている
フォームが悪いというのが一つ。
その原因の一つとなっているのは体幹から下半身の問題。
特に,股関節や腰の柔軟性がない人は,投球動作で完全に手投げになります。
要するに,全身を使って投げていないのです。
投球時に全身が100動くとして,股関節で20,腰で20,肩で20,肘で20,手関節で20なら問題なくても,股関節や腰が10ずつしか動かなかいのに全部で100で投げようと思ったら,肩や肘が30ずつ動かないといけない。
逆に,股関節や腰が25ずつ動けば,肩や肘は15ずつでいいんです。
それができる投手は1試合での球数も多く投げられるし,故障も少ないし,結果的に大投手になれるというわけ。
肩や肘が自由に動けるからだ作りが重要なんです。
2.疲労を根性で乗り切ろうとしている
巨人の星がいけないのかもねw
小学生に聞くと,自分が1日に何球投げているか,数えていない。
ピッチャーでさえ。
プロの投手は絶対に投球数をカウントしているでしょ。
練習だって,キャッチャーを立たせて何球,座らせて何球,マウンドで何球って。
キャンプの時によく聞くよね。
身体が十分でき上っているプロの選手でさえそうなのに,なぜ身体が出来上がっていない子供たちにそういった管理をしないのか?
これは指導者の問題だよね。
プロの投手でさえ,1日に100球も投げればばててくるのに,小学生が100球も投げられるわけがない。
必ず筋肉は悲鳴を上げてくるし,疲労してくるとどうなるかというと,一番弱い筋肉から使えなくなっちゃう。
結果,強い筋肉ばかりを使ってつじつまを合わせようとするから,かえってたちが悪い。
インナーマッスル,アウターマッスルという言葉を聞いたことがある人もいるかもしれませんが,インナーマッスルというのは身体の深いところにある筋肉で,アウターマッスルっていうのは表面に近いところにある筋肉。
ボディービルダーの見せる筋肉はほとんどがアウターマッスル。
インナーマッスルとアウターマッスルの大きな違いは,場所だけではなく,その機能にある。
インナーマッスルは姿勢制御のための筋肉で,細かい運動や細かい姿勢の制御に関与する。
関節を安定させたりするのもインナーマッスルの作用。
アウターマッスルは粗大な運動に働き,いわゆるパワーを発揮する。
筋トレというと,ダンベルを使ったり,スクワットや腕立て伏せや腹筋をしたりするけど,これらのほとんどはアウターマッスルを鍛えるだけ。
パワーやスピードは出るけどそれだけ。
そもそも,パワーもスピードも,正しい姿勢で運動を行うからこそ意味がある。
そのためにはまずインナーマッスルを鍛えないといけない。
そうやって姿勢を安定させ,関節を安定させるからこそ,アウターマッスルの働きが活かせるのだ。
インナーマッスルを鍛えず,アウターマッスルだけを鍛えると,結局は無理な姿勢,不利な姿勢,不安定な姿勢,不安定な関節で運動することになるから余計なところに余計に力が入っちゃっていいパフォーマンスなんて得られない。
しかも,鍛えてないもんだからインナーマッスルはすぐに疲労しちゃう。
それを見た指導者たちは口をそろえてこう言う。
「根性がない。」
とんでもない間違い。
自分たちの指導が間違っているのだよ。
3.まだ身体が成長していないのに無理をさせている
一番悲劇的なのはこのケース。
子供の骨っていうのは,まだ軟骨の部分が残っていて,完全に骨化していない。
その部分に負担がかかると,骨に比べて軟骨は軟らかいから,引き延ばされたり押しつぶされたり捻じれたり,様々な変形をする。
病院に来た時にはもう手遅れのこともある。
レントゲンで哀れに変形した写真を見て,涙ぐむ両親や子供たちもいる。
指導者の罪だ。
そもそも,指導者はなぜ指導者になったのか,いくつかのケースがある。
故障で選手生命を断たれたから指導者になった人たちは,自分が故障した経験があるから,故障についての知識もあるし,選手の故障については人一倍気を遣う。
これは問題ない。
下手くそだから一流になれなくて指導者の道を選んだケース。
これは最悪。
下手くそだから故障もしないんだよね。
だから,選手の故障のことをよく知らない。
根性で乗り切らせようとする。
運よく故障知らずで一流になって,最後に指導者になったケースもある。
この場合は,プロならプロにいる間にセルフコンディショニングの教育を受けている。
それを子供たちに教えていけばいいのだが,大人と子供の違いを理解していないケースがある。
しかも,本人は故障で苦労していないから,故障に関する知識は疎い。
プロには専属のドクターがいるから,自分で勉強しなくても済んだりするからね。
日本ではこれでまかり通るが,実は海外ではそんなことではまかり通らない。
日本のスポーツのレベルが低いのはこう言った点にも表れているんだよね。
選手がセルフコントロール,セルフコンディショニングができないんだよ。
プロ野球なんか見ていても,明らかに失敗している選手がいるよね。
高校時代,プロ入団直後はよかったのに,移籍後に見る見るダメになっていった選手とか・・・
あれは本人も悪いが,球団も悪い。
あそこは育てることを知らない球団だから。。。
ということで・・・
腰や下半身の柔軟性がない選手は絶対に一流にはなれない。
アウターマッスルばかり鍛えてインナーマッスルを鍛えていない選手は絶対に一流にはなれない。
自分の身体のコンディショニングを行なえない選手は絶対に一流にはなれない。
選手にそういったことを指導できない指導者は今すぐ指導者をやめるべきで,野放しにしていると指導者のエゴで選手生命を断たれる選手が続出する(現に続出している!)。
今日のところはこのくらいのところまで覚えて帰ってください。
次回は腰痛について・・・暇な時に書きますw