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っていうけど,この調査結果はあくまでも「病院側が必要と考えている人数と実際の人数の格差」を調査したものであって,真に必要とされる人数を言及したものではない。
本当はもっと必要なんだよ。
病院等における必要医師数実態調査の概要(PDF:KB)
現員医師数167,063人に対して必要医師数は24,033人で,現在の1.14倍は必要と考えている計算になる。
ちなみに,この現員医師数は調査対象となった全国の病院と分娩取扱い診療所の医師数のうち回答のあった約84.8%の合計であって,一般の診療所は含まれていない。
全国に登録されている医師数は確か実際は27~8万人くらいと記憶している。
つまり,単純計算でいくとあと4~5万人足らないよっていう計算になる。
地域格差に関していうと東京,大阪といった大都会では不足感が少ないのはわかっていたが,意外にも九州が他の地域に比べると不足感が少ない。
北海道なんてもっと不足しているのかと思ったがそれほどでもない。
と,現場が感じているものとは違う結果が出てきている。
その差は何かっていうと・・・そう,先ほど述べたように,これは一般の診療所が含まれていないという点が挙げられる。
それを含めると地域格差はもっと広がる。
もう一つは,ここに出てきた数値は各病院で何とかやりくりした後の数であり,実際には北海道なんて他の都道府県から多数の医師の派遣があって,それで現状何とかやりくりしているのだから。
そして北海道はあの広大な土地をひとまとめにされているが,北海道こそ地域格差が大きいところもないだろう。札幌から遠ざかれば遠ざかるほど医師数は著名に減少する。
これだけ足りていない状態で,各病院で医師確保をがんばったところで,少ない医師の奪い合いになるだけで,根本的解決にはならない。
業務の分担を行なって医師の負担軽減という方法も考えられているが,それも根本的解決策にはならない。
絶対数の確保・・・これに勝るものはないのだ。
ではその方法は?
ちょっと考えてみた。
1.医学部を増やす,入学定員を増やす
といっても急に医師数を増やせるわけではない。
6年越しの計画になる。
増やした後,今後充足された時にどうやって減らすかを考えなければならない・・・なんて心配はない。
医師数は余っていてもいいのだ。
医師が多すぎて問題になることはない。
余るぐらいがちょうどいいのだ。
その方が一人一人の患者に余裕をもって対処できるし,いざという時の救急にも対応できる。
診察の待ち時間も短くなる。
救急医療体制だって充足できる。
交代制勤務を積極的に取り入れることもできる。
2.医師国家試験を簡単にする
これは非現実的。
アフォなやつまで合格しちゃうwww
合格したからまともなやつとは言い切れないが,ここのボーダーラインは上げることはあっても下げることがあってはならない。
特に,人手不足だから背に腹は代えられない・・・いいえ,それでも変えちゃいけないところはある。
3.開業医の整理整頓と夜間休日の診療体制の充実
特に都会に乱立する開業医の整理整頓が必須と思うのはずっと前のブログにも書いた通り。
平日の昼間しか開業していないところより,夜間や土日祝日も開業しているところの方が一般の人には利用価値がある。
救急疾患であれば昼夜を問わずだが,慢性疾患であれば日中は仕事をして,仕事帰りや休日に病院に行けた方が絶対に便利なのに,病院の診療体制はそうはなっていない。
みんな本当は必要と思っているのにそれを訴えかけないのは不思議だ。
勤務医と開業医の役割分担として,夜間休日の診療体制についてもっと言及するべきであるが,しんどい仕事は全部勤務医に押し付けて自分たちは甘い汁ばかり吸ってやろうと考える日本医師会(全ての医師ための会ではなく,実態は開業医のための会である)はそういう方向には動こうとはしない。
4.病院の一つ前
こんな状態でこんな時間に病院にかかってもいいのだろうか?
悩んだことがある人は多いはず。
そんな時に頼りになるところがあればいいのにとは思ったことはないだろうか?
ちょっとした相談ができるところ,ちょっとした相談を請け負ってくれる人,そんな職業があってもいいのではないか。
医師不足をすぐに解消できないのなら,その代替となるべきものを考え,創っていくことは必要だろう。
例えば,今現在であれば腰痛があるからといってみんなが病院にかかるわけではなく,接骨院に行く人も多いだろう(医師よりも接骨院の方がお金持ちが多かったりするという点はさておきw)。
5.患者数を減らす
医師を増やす代わりに,患者数を減らす努力も必要。
一つの大きな柱は予防医学など。
病気になる人,ケガをする人を減らすのだ。
これは何も医療に限った話じゃない。
飲酒運転を厳罰化してから,飲酒での交通事故は減った。
あと大きな効果を発揮するとしたらメタボ対策かな。
これには一ついい案がある。
日本中からコンビニ弁当とインスタントフードとファーストフード店とファミリーレストランをなくせばいいwww
ま,半分冗談ですが。
そしてもう一つの柱としては・・・家庭の医学を充実させなきゃな,というのも前にも書いた。
かすり傷や軽い打撲で深夜の病院を受診するか・・・大半は放っておいても全然問題ないだろうに。
虫歯で痛いから薬をくださいって深夜に病院を訪ねるか・・・それって,普段から常備薬があればいいだけのこと。
交通事故に遭って,何ともないけどとりあえず病院に来ましたって・・・どうしろと?www
警察も警察で,何ともなくても病院に入った方がいいですよなんてことをいう。
そんなのは受傷状況によるだろうがwww
病気やけがに対する知識は多少は身に付けた方がいい。
わが身のことなんだから。
学校教育でもそういったことをもっと積極的に取り入れるべき。
これも前に書いたね。
でも,テストの点にならないから教えないんだろうねw
一方で,変な番組でいたずらに恐怖心をあおるようなことをするのはよくない(「本当は怖い・・・」とかw)。
テレビで流したからには責任を取らないと。
病院に相談に行く前にまずは番組の方にお問い合わせくださいってねw
そういえば,プラセボ以上の効果なんてないのにやたらと高額な民間療法・・・これも淘汰しなきゃいけない。
あれは“詐欺”だからね。
コラ○ゲンやヒアル○ン酸は飲んだからといって吸収されるものではない。
ましてや軟骨になることなんて決してない。
腸内で分解されて他のものになるか,そのまま吸収されずに排出されるかのどちらか。
中にはそういう変な健康食品のために逆に病気になる人もいるんだけどな。
6.みんなが「医師になりたい」と思うようにする
何かしら「特典」があれば「なりたい」と思う人が増えるんではないかな?
仕事のストレスで15歳の中3女子と援助交際した研修医のニュースも流れていたりするが,医師は18歳未満も未成年ともイチャイチャしてもいいことにしたらエロいやつが医師になりたがって・・・ダメだなwww
冗談はさておき,例えば税金や社会保険が優遇される,年金が優遇される,医療費が無料になるなど,できそうなことはいろいろある。
学生に関しても,国公立の医学部はすべて授業料を免除する(ただし,卒後に医師としての勤務実態がなければ返済の義務が生じる)などすれば,今まで志は高くともお金がなくてあきらめていた人たちも医師を目指すことができるようになるし,家族の医療費が無料になるなどの優遇処置まで加われば,病気の両親を治すために僕が医師になりますなんて言うカッコイイやつが増えるかもしれない。
医師の給料は高いのに何をとんでもないことを・・・と思うかもしれないが,それでもまだ足りない医師を補うためにはこういう方法しかないのではないか?
ちなみに,医師の給料が高いなんて思うのは半ば幻想に近く,大学病院の医師なんてみんな薄給だし,勤務医でいれば30代くらいまでは同年代の友人よりも給料は多少多いかもしれないが,それ以後頭打ちで,40~50代になると中規模の企業の部長職以上になった方が給料はいいし,開業して大きなビルを建てたりしない限り富豪にはなれないというのが実態。
それでも何百億も稼ぐようないわゆる“アメリカンドリーム”は存在しない。
何人もの人の命と生活を背負ってほぼ一生休みなしに働きづめになることを考えれば,もっと何か優遇されることがあってもよいのではないだろうか。
「そんなことはない,現在でも十分すぎるほど優遇されている。」
そう考える人,では君たちが医師になってみるといい。
なりたくないと思うのであれば,それは僕が言っていることが正しいということになる。
なりたいと思うほど優遇されていないということなのだから。
誰もがなりたいと思う,誰もが憧れる,そんな職業に変えていく必要があるのだ。
マスコミも,医師や病院のバッシングを行なうばかりでは,ますます医師不足に拍車をかけるだけだという点に気付かなければならない。
関連情報URL : http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000000ssez.html