ショートスタビリンクを作りました

車高を下げるとスタビがバンザイして云々・・・は既に語り尽くされている事実です。

そこでスタビリンクを短くして、適正な状態に戻してやる必要があるというのはほとんどの方が知っての通りです。

でも、それを実践しているのは極一部の方だけというのが現状。

それは何故か。

そのための部品が無い、あっても値段が高いと言ったところでしょう。

純正流用でいければ一番ベストなのですが、世の中そう上手くはいかないもんです。


という訳で作ります。

材料は前後純正スタビリンク、もちろん新品です。

信頼性・耐久性において、これに敵うものはありません。
その分、お値段します。

純正品番
フロント用　48820-22041
リヤ用　48830-51010
一個がだいたい5000円なので約2万円。
この値段がネックなんですよね。


あとは
M8 × 30 のステンレス高ナットを４個
M8 P1.25 のステンレスナットを８個
使用します。

まずは切断。

フロントは32mm、リヤは16mm短縮するので、切断ラインをマスキングテープで目印にします。
画像の左がフロント用で右がリヤ用です。

この数値はさむ。さんの検証結果を参考にさせていただきました。

熱が加わるのを嫌って金鋸でやる方が多いようですが、そんなん面倒なのでサンダーで一気にいきます。
ここら辺がO型人間。

切断面が斜めだと後のダイス作業が上手くいかないので、ベルトサンダーで軸に対して直角になるように慣らします。

バイス台にセットしてダイスでネジ山を切っていきます。

切削油なんて持ってないのでジャッキオイルで代用します。

まずは通常のハンドルタイプで慎重にとっかかりの山を食わせます。
ここが一番の勝負所です。
失敗すると軸が斜めになります。

ある程度の山ができたらダイスアダプターに取り替え。

これだとラチェットレンチが使用できるので楽チン。

かと思ったらそうでもない。
いちいちラチェットの切り替えをするのが案外手間になります。
結局、通常のハンドルと良いダイス刃を使うのが早くて正確です。
これもまた勉強。

1/2回転掘り進んだら1/2回転戻す。
スタート地点に戻って、またらその繰り返し。
少しずつ地道に進みます。


因みに、タグの『DIE ADAPTER』。
『DIE』＝『死』が気になったんですが、ねじ切りダイスのことを英語で『thread cutting die』と言うそうで、誤植では無いみたいでした。

４本ともネジ山を切ったら、あとはネジロック剤を塗布して組み付けるだけ。

バーの部分は前後ともに約80mmなので、フロントを48mm、リヤを60mmで合わせます。

しかし、死ぬほど暑いです。
大して力を使わないこの作業でもとんでもない量の汗が出てきます。
本業の方々は毎日この様な思いしているのかと思うと頭が下がります。
加えて２年前の自分はとんでもない事をやってたんだなと我ながら感心してしまいます。
勢いってすごいですね。


バイス台とサンダー又は金鋸、あとはダイスがあればできちゃう作業です。
自分で持ってなくても近くの知り合いに借りてやれるレベルのもんなんで、レッツトライです。