
超簡単、高耐久、超リーズナブルでほぼ正確な水平器の紹介です。
建築、土木関係の方なら珍しくもなんともないでしょうが、水平を測定、表すことを、水を盛る、水墨を出す、陸墨、レベル墨、など職方により様々な言い方をします。
今の主流は、オートレベル、トランシット、レーザー墨出し器による作業が主流になりつつあります。
価格は安価な物から、それこそ高価な物は青天井な感じ。
そこでテーマに沿って「簡単にバケツとホースと水」だけです。綺麗なバケツが無かったのでワコーズのオイルのペール缶で代用です。
バケツに水を満たし、片方のホースの口からを1mほど入れて、バケツ外の片方のホースの口を塞ぎ、そのままバケツから半分ほど引き出し、バケツの水面より低い所まで下げたところで、塞いでいた口を開放します。
そのまホースをバケツより低い位置をキープ、水がドンドン出てきて、ホース内の空気をすべて追い出したら、ホースを持ち上げで準備完了。必ずバケツ内のホースが水面に出てくることが無いようにテープ等でホースを塞ぐことの無いよう固定します。もう一度エアーを咬んでいないか確認。要するにホース内を水だけで満たせばよいのでチューチュー吸ってもOK。
これでバケツの水面と、ホースの水面はまさに水平です。
これで廃棄物コンテナに水を盛ってみましょう。
通常この器具は「水盛り管」と呼ばれます。これの最大の特徴は、今の主流の、オートレベル、トランシット、レーザー墨出し器の弱点である、レーザー等の可視光線の届かない、建物の裏側、入り組んだ所などの部分でも難なく測定できるとこです。簡単に言うと機材側から見えない後ろ側も普通に測定することが出来ます。また電池等の電源も不要。
また何万円する高価なレーザー墨出し器を高所から落としてしまったらもうお釈迦でしょう。でもバケツを落としても、「あーあまた水を汲んでくるか」で済みます。
撮影で手が離せないのでテープで固定しました。こんな感じで四隅を測定入り組んだところもしっかり測定,水面の高さに鉛筆等で印を付けます。
墨壺にて墨を打ってみます。
これは先代の製作の水盛り管です。今でも現役で活躍中です。現場に持ち込むとよく「珍しいものを持っているね」と冷やかされます。
一番簡単な水盛りです、ホースに水を入れただけ。こんな物でも正確さはぴか一です。
注意点は、
太目のホースの方が流動性が良く安定して、レスポンスもいい感じ。また必要以上に長くない方がトラブル発生が少ないかも。
ホース移動時は水面がかなリ上下するのでホースの口を塞いだリ、ホースを折り曲げたりして、な おかつ高い位置をキープし水がこぼれないように。
ホースの潰れ等無理な変形が無いか常に注意する。
ホースを乱暴に扱うとエアーを咬むことがある。
測定時はホース口を開放しバケツを密閉しない簡易的な蓋をすると風の影響が 少ない。
長時間の測定はホース内に気泡が発生する事があり誤差を生じやすく避ける。
出来るだけ大量の水を使用することで誤差が生じにくい。
ホースの水面測定位置は現場ごとでよいので大体決めておき、いつも大体同じ 位置で測定する。 例えばホースの先端から30㎝くらいの所に水面が来る ようにみたいな。
バケツは安定したガタツキの無い硬いベースの上に置き、測定開始後は移動、水コボレ、異物混入、厳禁です、水面が上下してしまいます。
出来るだけ測定する関係者以外の人がいない静かな環境時にする。知らない人がバケツを移動したり、ひっくり返したリ、ホースを踏んだり、飲んだりすることを避けます。
ガーデニングでブロックを積んでみたい方は杭を打って水盛りし、水糸を張り水平を確認しつつ。
家の傾きを測定したり、フローリングの施工の案内に。庭の水捌けの改良の土盛りの勾配確認。外壁サイディング工事の基準に。
現在お持ちのオートレベル、トランシット、レーザー墨出し器の性能確認に。
DIYをされる方なら打って付けのアイテムだと思います。
もしこの水盛り管が不安な方は、ホースの潰れ水漏れ等を確認し、最初に測定したところを再度測定してみてください。同じならほぼ間違いないでしょう。でも試される方は自己責任でお願いいたします。
この透明ビニールホース、いくらで購入したか忘れてしまいました。
ブログ一覧 |
水平器 | 日記
Posted at
2018/09/07 22:33:59