車内静音化6の2(パキパキ音:解決編)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
我が家のパキパキ音の原因、それは「シート」でした。
GW前のある日、パキパキ音を背に悶々と原因を考えていた所、ちょっと前のめりで運転していたのでしょう。音が鳴りません。
「ん?」と、背もたれに体重のせた所、又パキパキ音が。
個人的には「キター」感。
その後色々とやってみました。
・フロントシートバック(背もたれ部)の「腰」辺りに体重をのせると鳴る。肩部は鳴らない。
・腰、肩はつけずにヘッドレストのみに体重かけても鳴らない。
・フロントシートクッション(座面)はどんなに上下しても鳴らない。
・降りて手で押しても鳴らない。
・背もたれ部に体重のせないで(極めて姿勢良く)運転すると鳴ることはない。
きっと周りから見ると変な人だったでしょう。
でもこれで原因が特定出来ました。
2
シートトリムカバーを外すのは初めてです。
まず、後部座席に座り、ここをめくります。
後部座席側のカバーと運転席側のカバーの先端に、柔らかい棒状のプラスチック(若くは硬いゴム)がくっ付いていて、この場所でCクリップで固定されています。
Cクリップは固く、ニッパーでは切れません。ドライバーセット中の先端の尖った千枚通しの様なものを突っ込み、ねじります。リングは再利用不可となりますが、負荷のかからない所なので固定する際は小さい結束バンドで代用しました。
3
パッド内にワイヤーが通っており、運転席側のカバーとCクリップで留まってます。前面(運転席側)から、同様に捻って外します(腰部左右2箇所、肩部2箇所の計4箇所。今回は腰部の2箇所だけ外しました)。
4
Cクリップで結合されていた、プラスチック棒の運転席側分です。
黄色のパッド屑が見えます。パッドが変形する程崩れてはいません。思ったより弾力あり、まだまだ耐えられそうです。
白丸の箇所が、よく擦り切れている車をみますが、ここが擦れたり破けたりすると一気に古臭くなるので細心の注意払いトリムカバーを徐々にめくり上げていきます。
5
リクライニングアジャスタの2箇所のボルトを一応増し締め。但し規定トルク(以上)で締まってました(4.8kgf・m)。
反対側(シートベルト装着側)はピボット1点のみで支えられてます。
6
見ると内部は全て溶接です(あとサビがすごいです)。
溶接の知識はありません。よく、「マイナスドライバー突っ込んで捻る」とか「プラハンで叩く」とか聞きますが、かえって悪化しては元も子もないので考え得る事をやってみました。
7
シリコンスプレー。
ただ、チョット心許ないので、筒状の所にシリコングリスを押し込みました(スプリングは指ではビクともしないので、プライヤーでキコキコさせながらグリスを全体に行き渡らせました)。
8
結束バンド。
ただ、この結束バンドは「補強」ではなく「スプリングの当たり具合を変える」意味合いで施工。白矢印の所は見落としそうでしたがシート左右のホールド面を支持するパイプです。
次に溶接部の隙間空いてる箇所にグリスを押し込み、最後に手許にあった厚さ5mm位のウレタンフォームを「当たりを変える」観点からバネとパッド全面に挟み込む様にし、細心の注意を払いトリムカバーを戻しました。
結果は無事異音解消。
本当に長かった。
私の体重は60kg台(家内は自称40kg台)で、大きな負荷がかかっては無かったと思われますが、長年の使用でスプリングが変形したか、溶接が一部弱くなってたのでしょうか。「ウレタンフォーム」も、ややへたったシートに張りを与えた感じです。
ドアからの異音だけであれば、恐らくエーモンを施工した所で改善してたものと思います。
ただ、今回無事に解消でき十分満足です。
これでまた気持ちよく永く乗っていけます。
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