今日は朝から、カプチーノのブレーキがどうしても気になるので、バラして清掃を行ったKAZUYAです。
こんばんは。
「もうキャリパーアッセーで交換したら?」と言われかねない状態かもしれませんが、ひょっとすると、何か見落としややり方で間違いがないかと思いたいんですよね。
そんなわけで、今回はブレーキローターも外して、ローターの表裏とパッドのアタリも含めてチェックしてみました。
まず、パッドの外側のアタリがいきなり悪くなってしまった右リアから。
右側のローターの表側のアタリだけを見ると、それほど悪くありませんが、パッドのアタリ方が悪く、ブレーキをかけたときに、キャリパーの爪が、均一に力を加えていない様子がわかります。
恐らくメタルパッドではなくノンアスパッドだとジャダーも出ないかもしれませんが、症状としては、通常のブレーキング時にはペダルへの振動もわからない程で、低速時(特に街中での停車直前の緩いブレーキング時)の停車直前に「ゴッゴゴゴ」とジャダーが出ます。
続いて、右リアローターの裏側とパッドのアタリ方。
こちらはほぼ、問題ないかと思います。
ピストンもスムーズに動き、均一に力を加えていると思われます。
スライドピンが刺さっている穴もペーパーウエスで古いグリスや汚れを拭い去り、改めてグリスを打ち直しました。
スライドピンも多少汚れはあっても、かじりや巣穴がある程ではないので末期ではありませんが、某工場長に値段を調べてもらい、予算が合えばいつか交換しようと思います。
問題の右リアの外側パッドの残量チェックです。
デジタルノギスでパッド残量を測ると、ブレーキング時に前から力が加わる方は、6.52mm。
新品時から慣らし中に約0.4mm減ったことになります。
アタリが悪い箇所の残量は6.92mm。
新品時のパッド残量が7mmなので、ほぼ減っていないことと、ブレーキング時に表側のパッドへの力のかかり方が均一になっていないことが判明しました。
ただ、カプチーノのリアキャリパーは、片持ちキャリパー故にどうしても対向式キャリパーと比べて力のかかり方が均一にはなりにくく、偏摩耗の原因になりやすいと考えます。
コストだけでなく車両重量から考えれば片持ちキャリパーで十分ですし、平成一桁台のクルマで未だに競技をしたり、ましてジムカーナでサイドターンをしたりということをメーカーや開発者は主なターゲットにしていなかったであろうことを考えると、なかなか難しい問題だとは思います。
慣らし中に引き摺り症状になることを嫌って、サイドブレーキワイヤーを緩めにしていたことも弊害となったかもしれません。
続いて左リアブレーキの清掃とチェックです。
左リアブレーキローターの表面とパッドのアタリを確認すると、ベル部分に近い箇所のごく一部があともう少しという感じでしたが、概ね問題ないレベルかと思います。
続いて左リアローターの裏側とパッドのアタリ方。
右と比べて若干、癖があるアタリ方をしていますが、ダストの影響もあり、パーツクリーナーで掃除をすると、思ったほど心配するレベルにありませんでした。
左右ともに共通していたのは、ピストンから直接押される(力が加わる)内側のパッドのアタリは両輪とも許容範囲で、外側の方が片持ちキャリパーの脆弱性が顔を出しているような気がします。
当時のスズキ車で、このリアキャリパーを採用していたクルマでジムカーナをやっている人は、少なからず、頭の痛い問題なんじゃないかなと思います。
今回のチェックで良かった(正確には悪いことですが)ことは、ブーツの破れを発見したことです。
ナックルに固定すれば見えなくなる箇所なので、雨天走行をする前に早めに交換しておこうと思います。
往生際が悪いついでに、どこかでテスト走行してみようと思います。
Posted at 2020/08/02 23:48:21 | |
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