ひと月ほど前に東京Patrol【日本橋~羽田空港編】を投稿いたしましたが、本日はその続編として
世界遺産「富岡製糸場」と
「スカイツリーから眺めた大都会の星屑」を東京編のファイナルとして準備いたしました。
いつもながら甘ピンあり窓への映り込みありの大量の拙写真ではございますが、最後まで私どもと一緒に眺めていただけましたら嬉しいです。
本編の前に一言だけ。
先頃、九州北部にもたらした記録的な豪雨…
その被害を伝える為に中継するニュース番組の中、みるみる増水する河川に恐怖を覚え大切な家族を無事に非難させたものの、後に残った悲惨な家屋を前にした男性が涙を必死にこらえながら語る姿が…胸が締め付けられ、言葉がありませんでした…。
この豪雨災害では死者も発生しており、未だに多くの方が行方不明になられていることも同時に知りました。
どうか、一刻も早く心配するご家族のもとへ“無事に”戻ってきていただきたいです。
…何も諦めてはいないご家族様の為にも、そう切に願わずにはいられません。
被災者ではない私が偉そうなことを言う立場ではありませんが、それでもあの日以来“数十年に一度の…”という危機や破壊を意としたフレーズを耳にする回数が増えたと感じているのは私だけではないと思います。
今回の豪雨災害も決して対岸の話ではない…
あの3.11から胸に深く刻まれたものが再び疼かずにはいられませんでしたので、一言述べさせていただきました。
***“世界遺産”富岡製糸場***
【1】
Nikon D750 & AF-S NIKKOR 24-85mm F3.5-4.5G ED VR
2015年のHNK大河ドラマ「花燃ゆ」(主演:井上真央・大沢たかお)の後半の舞台である群馬県、ここで大きく物語に関わることになる『富岡製糸場』。
富岡製糸場は日本初の本格的な器械製糸工場であり、現在も1872年(明治5年)の開業当時の繰糸所、繭倉庫などが現存している。
【2】東置繭所
Nikon D750 & AF-S NIKKOR 24-85mm F3.5-4.5G ED VR
日本の近代化だけでなく、絹産業の技術革新・交流などにも大きく貢献した工場であり、敷地を含む全体が国の史跡に初期の建造物群が国宝および重要文化財に指定。
そして、2014年6月21日の第38回世界遺産委員会(ドーハ)で「富岡製糸場と絹産業遺産群」が正式登録された。
【3】
Nikon D750 & AF-S NIKKOR 24-85mm F3.5-4.5G ED VR
第二次世界大戦時のアメリカ軍空襲の被害を受けずに済んだ上、操業停止後も片倉工業が保存に尽力したことなどもあって、繰糸所を始めとする開業当初の木骨レンガ造の建造物群が良好な状態で現代まで残っている。
【4】
Nikon D750 & AF-S NIKKOR 24-85mm F3.5-4.5G ED VR
日本は江戸時代末期に開国した際、生糸が主要な輸出品となっていたが、粗製濫造の横行によって国際的評価を落としていた。その為、官営の器械製糸工場建設が計画されるようになる。
富岡製糸場は1872年にフランスの技術を導入して設立された官営模範工場であり、器械製糸工場としては、当時世界最大級の規模を持っていた。
そこに導入された日本の気候にも配慮した器械は後続の製糸工場にも取り入れられ、働いていた工女たちは各地で技術を伝えることに貢献した。
【5】富岡製糸場で使用されていたフランス式繰糸機
Nikon D750 & AF-S NIKKOR 24-85mm F3.5-4.5G ED VR
工女たちの労働環境は充実していた。当時としては先進的な七曜制の導入と日曜休み、年末年始と夏期の10日ずつの休暇、1日8時間程度の労働で、食費・寮費・医療費などは製糸場持ち、制服も貸与された。
【6】
Nikon D750 & AF-S NIKKOR 24-85mm F3.5-4.5G ED VR
しかし、官営としてさまざまな規律が存在していたことや、作業場内の騒音など若い工女たちにとってはストレスとなる要因も少なくなかった。その為、満期(1年から3年)を迎えずに退職する者も多く、その入れ替わりの頻繁さから不熟練工を多く抱え、赤字経営を生む一因となった。
また、様々な身分の若い女性が同じ場所で生活していたことから、上流出身の女性の身なりに合わせたがる工女も少なくなく、出入りしていた呉服商・小間物商から月賦払いで服飾品を購入して借金を重ねる事例もしばしば見られた。
【7】
Nikon D750 & AF-S NIKKOR 24-85mm F3.5-4.5G ED VR
【8】
Nikon D750 & AF-S NIKKOR 24-85mm F3.5-4.5G ED VR
【9】
Nikon D750 & AF-S NIKKOR 24-85mm F3.5-4.5G ED VR
【10】繰糸所(国宝)
Nikon D750 & AF-S NIKKOR 24-85mm F3.5-4.5G ED VR
【11】
Nikon D750 & AF-S NIKKOR 24-85mm F3.5-4.5G ED VR
【12】
Nikon D750 & AF-S NIKKOR 24-85mm F3.5-4.5G ED VR
【13】繰糸所内部 自動繰糸機
Nikon D750 & AF-S NIKKOR 24-85mm F3.5-4.5G ED VR
【14】
Nikon D750 & AF-S NIKKOR 24-85mm F3.5-4.5G ED VR
【15】
Nikon D750 & AF-S NIKKOR 24-85mm F3.5-4.5G ED VR
【16】
Nikon D750 & AF-S NIKKOR 24-85mm F3.5-4.5G ED VR
【17】
Nikon D750 & AF-S NIKKOR 24-85mm F3.5-4.5G ED VR
今日の終わりに、群馬県庁舎ビル展望室から眺めた前橋市街と赤城山山麓。
【18】
Nikon D750 & AF-S NIKKOR 24-85mm F3.5-4.5G ED VR
疲れたふたりが座る群馬県庁舎ビル展望室は地上153mの33階建ての高層ビルであり、県庁舎として日本一の高さを誇る。スカイツリーの横のイーストタワーや霞が関ビルとほぼ同じ高さ。
***TOKYOスカイツリー***
【19】ホタルナ号
Nikon D7000&AF-S DX NIKKOR 18-105mm F3.5-5.6G ED VR
漫画・アニメ界の巨匠・松本零士氏がデザイン。
「ホタルナ」は、宇宙船をイメージしたシルバー・メタリックの流線形ボディにガルウィングの扉、船体屋上には遊歩甲板を設置し船外で景観が楽しめる。
ホタルナとは、“月が輝く夜に神秘な輝きを放つ蛍が隅田川を舞う”ホタルとルナ(月の女神/LUNA <ラテン語> )「ホタル月」という、新たなる旅立ちとして松本零士氏の思いが込められた船名。
【20】浅草寺 風雷神門
Nikon D7000&AF-S DX NIKKOR 18-105mm F3.5-5.6G ED VR
「雷門」と書かれた赤い大提灯。
浅草のシンボル・雷門の前は、記念写真におさまる国内外の人びとでいつも賑わっている。
雷門は浅草寺の総門であり、正式名称は「風雷神門」という。その創建年代は詳らかではないが、平公雅が天慶5年(942)に堂塔伽藍を一新した際、総門を駒形に建立したと伝わる。
【21】浅草寺境内 仲見世
Nikon D7000&AF-S DX NIKKOR 18-105mm F3.5-5.6G ED VR
仲見世は浅草寺の表参道。
雷門から宝蔵門まで長さ約250mにわたって、参道の両側に朱塗りの店舗が並ぶ。日本で最も古い商店街のひとつであり、いつも活気に溢れている。
仲見世という名は、浅草広小路(現在の雷門通り)あたりに並ぶ店と浅草寺観音堂前に並ぶ店との中間、つまり「中店」ということからこの名で呼ばれるようになったともいう。
【22】浅草寺 宝蔵門
Nikon D7000&AF-S DX NIKKOR 18-105mm F3.5-5.6G ED VR
雷門をくぐり、人通り賑やかな仲見世を歩いてゆくと、前方に堂々たる朱塗りの楼門が参拝者を迎える。浅草寺山門の宝蔵門である。門は初層が五間で、両端の二間には仁王像を奉安し、中央の三間が通行のために開口している。この門はもともと仁王門と呼ばれていた。
【23】
Nikon D7000&AF-S DX NIKKOR 18-105mm F3.5-5.6G ED VR
【24】
Nikon D7000&AF-S VR Zoom-NIKKOR 70-300mm F4.5-5.6G IF-ED
【25】心意気の「粋」
Nikon D7000&AF-S DX NIKKOR 18-105mm F3.5-5.6G ED VR
心意気を示す「粋」の姿では、隅田川の水をモチーフとした淡いブルーの光でタワーを貫く心柱を照らし出す。大地から力強く立ち上がり、隠さないで中を見せるイメージからは、気風の良さや潔さを感じることが出来る。
【26】
Nikon D750 & AF-S NIKKOR 24-85mm F3.5-4.5G ED VR
【27】
Nikon D750 & AF-S NIKKOR 24-85mm F3.5-4.5G ED VR
2012年(平成24年)5月に電波塔・観光施設として開業した世界一高いタワーであり、高さ634m。
【28】
Nikon D750 & AF-S NIKKOR 24-85mm F3.5-4.5G ED VR
【29】
Nikon D750 & AF-S NIKKOR 24-85mm F3.5-4.5G ED VR
【30】
Nikon D750 & AF-S NIKKOR 24-85mm F3.5-4.5G ED VR
【31】
Nikon D750 & AF-S NIKKOR 24-85mm F3.5-4.5G ED VR
【32】
Nikon D750 & AF-S NIKKOR 24-85mm F3.5-4.5G ED VR
【33】
Nikon D750 & AF-S NIKKOR 24-85mm F3.5-4.5G ED VR
【34】
Nikon D750 & AF-S NIKKOR 24-85mm F3.5-4.5G ED VR
【35】美意識の「雅」
Nikon D750 & AF-S NIKKOR 24-85mm F3.5-4.5G ED VR
美意識を示す「雅」の姿では、鉄骨の細かな構造体を衣に見立て、優雅で気品あるイメージを表現。
テーマカラーである江戸紫と、金箔のようなきらめきのある光が多彩な動きのある光の演出を行う。
【36】
Nikon D750 & AF-S NIKKOR 24-85mm F3.5-4.5G ED VR
【37】
Nikon D750 & AF-S NIKKOR 24-85mm F3.5-4.5G ED VR
【38】
Nikon D750 & AF-S NIKKOR 24-85mm F3.5-4.5G ED VR
【39】ゲートブリッジ方面
Nikon D750 & AF-S NIKKOR 24-85mm F3.5-4.5G ED VR
【40】隅田川、墨田区役所、アサヒビールタワー方面
Nikon D750 & AF-S NIKKOR 24-85mm F3.5-4.5G ED VR
【41】.隅田川、桜橋、首都高速6号線方面
Nikon D750 & AF-S NIKKOR 24-85mm F3.5-4.5G ED VR
【42】羽田空港方面
Nikon D750 & AF-S NIKKOR 24-85mm F3.5-4.5G ED VR
【43】TDR方面
Nikon D750 & AF-S NIKKOR 24-85mm F3.5-4.5G ED VR
【44】
Nikon D750 & AF-S NIKKOR 24-85mm F3.5-4.5G ED VR
如何でしたでしょうか。
世界遺産富岡製糸場では油に塗れた歴史の産物を眺め、東京スカイツリーでは無数に煌く地上の星屑を眺めることが出来ました。
また次回、再び出逢えることを楽しみに、
ep.24 東京Patrol【日本橋~羽田空港編】
ep.23 東京Patrol【駅(TOKYO station)編】
ep.22 東京Patrol【Television station編】
ep.21 東京Patrol【TokyoTower編】
そして
ep.27 東京Patrol【富岡製糸場&スカイツリー編】を加え、今回の東京編を終えたいと思います。
最後までご一緒していただき、ありがとうございました*^^*
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ep.28 テーマ未定