
小学校中学校と、兵庫県の西宮に住んでいました。
ブログには書かなかったけれど、2012年にブラっと行ったのが最後。
暮らした家は、阪神淡路の震災で全壊してしまい、今は駐車場。
家の近くの小学校。
歩いて30分の中学校
西宮北口駅近くの川沿い
ぼくは友達に連絡していくことがなくて、誰にも会わずに帰ってきちゃう。
で、いつも叱られます。
でもね、ブラっと出かけるんだからしかたないよ。
2006年に、中学2年のクラス会がありました。
この時は中学の隣りにある関西学院大学のキャンパスを借してもらい、地元で集まることができました。
北海道から九州、更に遠くはアメリカから。
「近所の子に頼んで、制服借りてきた!」

コスプレして?の女子のお出迎え。
さすが関西のノリ
「90歳までやるで~♪」
任せた。
中学で構内を見て回る許可をもらい、懐かしい校舎の前で記念撮影。

当時 生徒の急増で教室が足りなくて、ぼくらのクラスはプレハブでした。
もう更地になって久しく、懐かしい景色はありません。
あれから13年。
今回は、遠方から来る子の都合もあって、大阪駅前に集まることになりました。
ぼくには珍しく、鉄道で移動です。
今日は東海道線で米原まで行き、琵琶湖線に乗り換えて大阪へ。
初めて一人で鉄道に乗って帰省したのは、小学5年生の夏。
重い荷物を持って、国鉄西宮駅まで2キロ弱歩き、新大阪から新幹線、そして在来線で名古屋の生家まで。
今にして思えば、よく親が一人で行かせたものだけど、放浪癖はここからスタートしているのかもね。
いつもは車やオートバイで走る道を、車窓から眺めるのは不思議な感覚ですね。

今年は暑かったせいで、アチラコチラで満開の彼岸花と、開き始めたススキの穂が見えます。
何軒かの家の庭には、少しオレンジ色を帯びてきたキンモクセイも。
そんな景色を眺めながら大阪駅に到着。
家を出て、ちょうど3時間。
開催時間まで1時間半あるので、ちょっと歩いてみます。

ずいぶん眺めが変わったなぁ。
そりゃ半世紀近く経ってるのだから、同じはずはないか。
よせばいいのに地下街へ入って、案の定迷子。
なんとか間に合いました。

1階にある美豚、いゃ、ビトンのショップは異世界。
死んでも縁がないね。

60歳の節目にまた集まろうと言っていたのだけど、1年延びてしまいました。
先生から催促されなかったら、今年も開かれなかったかも知れません。
9月を指定したのは先生。
その先生は再会を待たずして、亡くなってしまいました。
末期がんで心身ともにつらかったはずなのに、教え子の顔を見ようと東京から。
厳しくも優しい先生でした。
先生がいなかったら、こうして集まるようなクラスにはなっていなかったでしょう。
男子6人、女子10人、それとご家族からいただいた先生の遺影。

残念なことに、クラスメイトの一人も病気で他界してしまいました。
小柄な男の子で、いつもニコニコしていたよね。
優しくて可愛らしい子だったのに、寂しいことです。
当時ぼくらは14歳の子供。
言うことなすこと、みんな幼稚だったね。
こうして再会すると、あの頃に戻っちゃう気がするけど、この45年の間にそれぞれがそれぞれの道を歩んで。
みんな大人になって、再び出会えた。
交わす冗談も、きついツッコミも昔のままだけど、その言葉と表情には これまでいろいろあっただろうことが伺えます。
あの頃 自分はどう思われていたのか、、
この歳になって初めて知ることがけっこうあります。
大人になって聞くのは、ちょっと気恥ずかしい。
実は、マコト君が苦手で、今回会うのも何となく気が重かったのです。
互いにクセがあって、仲が悪いわけじゃないけれど、あまり良くも思っていないと言うか。
そんな彼と偶然 隣の席になったので、思い切っていろいろと話してみました。
そしたらね、好きとは言えないけど認めてくれていた、、そんな感じ。
彼がくれた言葉。
「お前は中学の頃、ガンガン突き進んでたんだよね。 止まったらお前じゃないぞ!」
ずっとわだかまりのようなものを感じていたのに、激励されてしまった。
今日、彼を好きになりました。
「男女の友情はあるか?なんて言うけど、ぜったいあるよな。」
世間ではどうか分からないけど、ぼくらの間では共通の認識。
男の子女の子関係なく、手を取り肩を抱き合って、特に異性を意識しない。
43人の兄弟姉妹みたいな感覚だったね。
先生は、、
う~ん。
やっぱり先生だな。
近況報告する時間が取られたけれど、通り一遍の話なんかどうでもよくて、みんな 今の気持ちを伝えたい、そんな内容でした。
15時、一次会を終わって、近くのカラオケボックスに移動。
サエちゃん、仕切る仕切る。
歌い始めれば、踊る踊る。

中学の頃、意思が強くてハッキリとものを言う子だけど、静かで大人しい印象でした。
みんな
「サエちゃんって、あんなだったっけ…」
アルコールもほどよく回った頃、セッちゃんがスックと立ち上がり、注文したタコ焼きを片手に
「私が食べさせてあげる、アーンしなさい。 食べたくない!?」
「いぇ、いただきます。」
「美味しいでしょ!」
「はいとても美味しいです。」
全員この洗礼を受けました。

セッちゃん、中学の頃は…
この傾向があった気がする。(^^;
ひとしきり大騒ぎして、三次会へ。
20時過ぎると、在来線では帰れなくなるかも知れないので、ぼくはここで離脱。
みんなからは、楽しいとか懐かしいという言葉では表せない時間をもらいました。
ぼくはみんなに少しでも返すものがあっただろうか、、
そんなことを思いながら、電車の車窓から夜景を眺めていました。
カラオケボックスで、女の子がLINEの設定をしてくれた…
と言うより、スマホを取り上げられて、全員お友達設定されて返されたんだけど、、
メッセージを読みながら、電車の中で三次会に参加している気分で帰ることができました。
友達という言葉も、仲間という表現も当てはまらないような。
幸せとしか言いようがありません。
みんなに感謝するばかり。