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イイね!
2011年09月05日

( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです 第24話

12 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 20:30:55.52 ID:bJR3z1phO
( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです

第二十四話。

『前回までのあらすじ』
最強能力決定戦と称し様々なチート能力者と戦うはめになったブーンは、安価内容をそのまま使える能力【気分次第《アンカーテイク》】を駆使して強敵を倒していく。
一同はみなVIPタワーへ。ブーンがクックルを打ち倒している最中、狂乱するドクオはついに内藤ホライゾンとの一騎討ちを始めた。

今回の敵は!?今回の安価は!?
二十五話終了予定とか言いつつ確実にあと三話以上いるよ大丈夫か!?

18 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 20:35:07.67 ID:bJR3z1phO
一応、登場人物とその能力

( ^ω^)【気分次第《アンカーテイク》】(vip)
( ´_ゝ`)【強制規制《ストッパーテイク》】(vip)
ζ(゚ー゚*ζ【木の葉の黄色い閃光】(アレンジ)(NARUTO)
・VIPタワー4F

( ФωФ)【終了《シャットダウン》】(プログラム)
(´・ω・`)【弱者のパラダイム】(PSYREN)
lw´‐ _‐ノv【オニヨン】(ピクミン)
川 ゚ -゚)【火水木金土日月を操る程度の能力】(東方)
・VIPタワー1F
  _
( ゚∀゚)【本質晒し《フシアナテイク》】(vip)
( ´∀`)【百式観音】(HxH)
(,,゚Д゚)【荒々しい空気《ラドンテイク》】(vip)
ξ゚⊿゚)ξ【拳王ラオウ】(北斗の拳)
( ・∀・)【世界《ザ・ワールド》】(ジョジョ)
・VIPタワー1F

( ^ω^)【人間《チート》】(??)
('∀`)【一方通行《アクセラレータ》】(アレンジ)(禁書)
・戦闘中


19 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 20:38:54.62 ID:bJR3z1phO
※ブーンの能力【気分次第《アンカーテイク》】について
指定アンカーにかかれていた能力をそのまま使える能力
「~能力」と、最後に能力とかかれていなければ再安価。
一人の敵につき一回ずつ出来、その戦闘が終了した時点で能力は消える。

今まで出てきた能力
『手から溢れんばかりのコーラを出す能力』
『座布団を一週間近く回し続けられる能力』
『髪の毛を急速に成長させる能力』
『超反射神経が身に付く能力』
『アンサートーカーを取得しそれを100%使いこなす能力 』
『手の平からピクミンを無限に出現させる能力』
『指定した範囲の空間の疎密を固定する能力』
『ワリバシを上手に割れる能力』
『尻から毎秒50トンの土石流をほとばしらせる能力』
『目視したものを任意で捻る能力』
『口からもの凄い勢いで腐った牛乳を出す能力』『どんな状況下においてもフワッフワのパンケーキを作ることができる能力』
『体外に射出した自らの精子をミニサイズのキタキタおやじに変化させる能力』
『すべての攻撃の対象をドクオに変える能力』
『自分の爪を折ると相手の歯が折れる能力』
『脈絡なく死を与える能力』
『FFに出てきた全ての黒魔法が使える能力』『明日の正座占いが一位になる能力』『スタンド”ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム”を自分に発現さ せ、120%使いこなす能力(オリジナルも超える)』『未元物質 の能力』『理想を現実に変える力を100%使える能力』
『同じ物を4つ以上揃えると消せる能力』

21 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 20:40:56.19 ID:bJR3z1phO
『殲滅眼(イーノ・ドゥーエ)を使いこなす能力』
『任意の寓話付きになれる能力』
『ガッキーを召喚する能力』『btcmに出てきた全ての指輪の力を自由に使える能力』
『両腕がドクオに股間がモララーになる能力』『大嘘憑きを100%使いこなせる能力』『事象の確率を操作する能力』『体がものすごく臭くなる能力』
『チープ・トリックを目の前に山積みにする能力』『自分の黒歴史を一つ言うごとに相手の攻撃を一回無効できる能力』『オナニーしている最中ステルス状態になる能力』『人間サイズのデモンベイン(フル装備)に変身できる能力』
『手から任意の大きさの文房具を出す能力(何個でも出せる)』『七鍵守護神を使用できる能力』『蟲を自由に呼び出し、自由に扱う能力』『対象に不安を植え付け増長させる能力』『プレインズウォーカーになる能力』『物体の大きさを自由に変えられる能力』
『相手をふたなりにする能力』『奇跡を起こす程度の能力』『ものすごい速さで頭突きできる能力』『アドン・サムソン並にマッチョになる能力』『イマジンブレイカーが使えるようになる能力』
『周囲で発生した音を記憶し、音の発生源で起こった現象を相手に発生させる能力』『任意の人物に下痢を伴う猛烈な腹痛(※だがうんこは絶対に出ない)を与え続ける能力』
『チャリオッツ・レクイエムを使える能力』『任意の仮面ライダーに変身する能力』『デリヘルをいくらでも呼べる能力』『物理的なダメージを無効にする能力』
『能力を100%扱えるようになった渡辺を再びこの世に存在させる能力(能力が消えても渡辺は消えない)』『金玉袋を四時元ポケットにする能力』『息を止めている間自分以外誰も能力が使えなくなる能力』
』『既存の法則を無視できる能力』『「ブーン系」のSSに出てきたブーンが使ったことのあるすべての能力』『ドラえもんの四次元ポケットに入ってる道具が使えるようになる能力』『ピカピカの実の能力』
『魔法律の使者を召還し自由に使役できる能力』『相手の髪の毛が急速に発達する能力』『手から洗剤を出せる能力』『光の速さで縦横無尽に飛び回れる能力』

23 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 20:42:30.81 ID:bJR3z1phO
『黒魔神闇皇帝を呼び出し、自由に操れる能力』『( ,'3 ) 中嶋が有する主謀者《オリジナル》任意の空間への入口(URL)を設置、触れた者をそこへ強制移動させる【未知への誘い《ジャンプテイク》】が選択者《アレンジ》になった時の能力』
『「盗」を距離制限無しで使える能力』『相手の頭の中をピンク色にする能力』『↓の能力を無効化する能力』『熱気バサラ以上の歌エネルギーを用いて歌で争いを終わらせることができる能力』『ガイルの能力』
『涅槃寂静・終曲を完全に使いこなす能力』『一度だけ好きなタイミングでベヘリットを使用できる能力』『右手からドラクエの全呪文を左手からドラえもんの秘密道具を出す能力』
『T.M.RevolutionのHOT LIMITの衣装を着て、PVのダンスを完璧踊りきるとスタンドが解除される能力』
『安価で決めたことがそのまま起きる能力』
『今まで出会った人たちの全ての能力』
『ウィジャ盤を瞬時に完成させる能力』
『ランダムで周りの人物の黒歴史を華麗に抉る能力』

増えたなぁ
全部で何個あるんだろう

27 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 20:47:47.04 ID:bJR3z1phO
――――――VIPタワー最上階

その部屋に人影はなかった。
ドクオが突き破ってきたガラスが散らばり、壁には亀裂が走る。
その凄惨としたの姿だけがそこにはあった。

では、ドクオと内藤ホライゾンはどこへ消えたのか。

…答えは、遥か上空。

('∀`)

( メ^ω^)

('∀`)「…へへ」

VIPタワーの遥か上。
空中でぴたり、と静止する人間二人。
まるで見えない床でもあるかのように、ごく当たり前のように空中に居た。


( メ^ω^)「なるほど…そういう使い方も出来んのかよ」

内藤の頬から、一筋の赤い液体。
しかしだからと言って、表情を寸分とも変える事はない。

('∀`)「は……あはは…」

対するドクオは、これでもかと言うほどに表情をぐにゃぐにゃに変えていた。


31 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 20:51:21.71 ID:bJR3z1phO
( メ^ω^)「『風』だって空気のベクトルだもんな。操作すりゃ圧縮してプラズマ体なんかも作れるし、逆に空気をどけちまえば…」

('∀`)「そう。『真空』だよ。お前を襲ったのは、それさ」

先制攻撃が成功したのはどうやらドクオの方だったらしく
顔にこびりついた狂笑がさらに不気味に歪む。

('∀`)「逆に聞きたいな、ブーン」

('∀`)「なんでお前は俺が生み出した真空をくらって、頬に切傷一つで済んでるんだよ?」

( メ^ω^)「……さぁ?」

('∀`)「とぼけんな。わかってんだよお前が今の俺の一撃を」

('∀`)「わざと喰らった事くらいなぁ」

37 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 20:56:36.80 ID:bJR3z1phO
( メ^ω^)「………」

('∀`)「そして、今感じてるお前の鼓動の流れ…ベクトルだな。その変動率からわかる事がもう一つ」

('∀`)「『おお、ちょっとびっくり』。こんなとこかな?」

( メ^ω^)「ふぅん」

('∀`)「あ、図星なのか。そうかそうか」

( メ^ω^)「相変わらず鬱陶しいヤローだな、ドクオ」

('∀`)「よく言われるよ、ブーン」

( メ^ω^)「ただ、お前は一つ間違えてる」

('∀`)「?」

43 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 21:03:23.52 ID:bJR3z1phO
( メ^ω^)「俺の名前だよ」

('∀`)「……は…?」

( メ^ω^)「俺は、内藤ホライゾン。ブーンじゃない」

('∀`)「………」

( メ^ω^)「ブーンってのは」


( メ^ω^)「俺の現実での、渾名だよ」

('∀`)「………」

('∀`)「すまん、よく言ってる意味がわからない」

( メ^ω^)「わからなくていいさ」

( メ^ω^)「ありふれた表現を使えば、『今から死に行くやつに………』ってやつだな」

('∀`)「おぉーう、だっせぇなあ…」

ふざけたように空中を飛び回るドクオ。
おそらく自分が優位だと感じている証拠なのだろうか。
ベクトルを自在に操り、己の自由度を鼓舞するように飛び回る。

( メ^ω^)「………」

49 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 21:12:14.18 ID:bJR3z1phO
('∀`)

( メ^ω^)


遠く、空の下。

メタ*' -')ル「………」

その二人をただ見上げる少女がいる。
心配しているわけでもなく、余裕を持っているわけでもない。
そこにあるのは、信頼という物らしい。

メタ*' -')ル「…内藤、さん…」

その距離の制約を無視するように

「メタルよぉ」

メタ;*' -')ル「え?」

内藤の声が、届いてきた。

「頼んでいいか?」

メタ*' -')ル「え、な……、え?」

間違いない、内藤さんだ。何をどうやったのかはわからないが、あの人の能力ならこういう事もお茶のこさいさいなんだろう。
でも、そうまでして、自分に伝えたい事って………?

54 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 21:17:31.08 ID:bJR3z1phO
メタ;*' -')ル「内藤さん?……な、なに?」

「今から急いで」

「ブーンを殺しに行ってきて欲しい」

メタ;*' -')ル「………!!?」

「ちょっとだけ、ちょっとだけだが俺は今焦っている」

「今までの戦いの中でも、こんなに進化したやつ初めてなんだよ」

メタ*' -')ル「え、その……ドクオってやつが?」

「ああ」

「今回の戦いは少し特殊らしい。ブーンというあのイレギュラーに関わったやつに、イレギュラーが起き続けてる。このドクオが、良い例だ」

「今からではもう遅いかも知れないが、早くあいつを消さないと何かが起きるかも知れない」

メタ*' -')ル「………」

「頼んでいいか?メタル」

57 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 21:26:53.85 ID:bJR3z1phO
メタ*' -')ル「……内藤さん」

「俺はお前を、信頼している」

メタ*' -')ル「……わかった、めーちゃん、行ってくる」

「ああ」

メタ*' -')ル「内藤さん」

「?」

メタ*' -')ル「だいすき」

「………ああ」

メタ*' -')ル「すぐに、戻ってきます」

メタル、移動開始。

半分廃墟と化した最上階を降りてゆく。

愛する内藤に不安を抱かせる、憎きブーンを殺す為に。

メタ*' -')ル「………」

メタ*' -')ル「めーちゃんが、やるんだ」

――内藤さんのためなら、なんだってやれる。

62 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 21:32:15.27 ID:bJR3z1phO
( メ^ω^)「……さて」

('∀`)「へぇ」

('∀`)「あの女を退陣させて、なんなんだ?大事な女だったか?」

('∀`)「じゃあ、お前の目の前で殺した方が良かったのかなぁあああ?」

ひゃはは、とおぞましい笑いを止めないドクオ。

( メ^ω^)「……お前、ひっでぇな」

('∀`)「お?ひいた?ひいたか?」

( メ^ω^)「でも、安心しろ」

('∀`)「スルーかよ」

( メ^ω^)「人間の本性は、もっとひっでぇもんだからよ」

('∀`)「………!!!」

ドクオは、こんな陳腐な表現の仕方でいいのだろうか。そう迷う。
しかし、他に形容する言葉が見つからない。これは明らかに―――

('∀`)「…なんだよ……」

―――空気が、変わった。


68 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 21:38:31.21 ID:bJR3z1phO
( メ^ω^)「安心しな。全力は出さない」

('∀`)「おーおー、えらく余裕だな」

( メ^ω^)「いや、確かにお前は凄いよ。これまで見たアレンジの中でも、メタルと並んで最強と呼べるだろうな」

( メ^ω^)「だが、それまでだ」

('∀`)「………」

( メ^ω^)「俺には、勝てない。お前の今の能力じゃ、半分の力を使うまでもない」

('∀`)

( メ^ω^)「試してみるか?」

('∀`)

('∀`)「………さんざん言いやがって」

(#'∀`)「やってみろよォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!」

ドクオが、空を蹴り加速。

待ち構える、内藤。

そして――――二度目の衝突。

71 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 21:44:48.15 ID:bJR3z1phO
――――――VIPタワー、7F

メタ*' -')ル「……」

メタルが走っていた。
向かうのは、ブーンの元だ。

どこにいるか詳しくはわからないが、とにかくこの建物内部にいるのは間違いない。
どうやって探すか。それが問題だ。

メタ*' -')ル「………」

メタ*' -')ル「あ」

そこでメタルは、単純で明解な答えを導き出した。

メタ*' -')ル「なるほど、この塔ごと一撃でぶっ潰せばいいんじゃん!!めーちゃん頭いい!!」

「いやいやいやいやいやそれはないよ!!なにをしれっと言ってんの!!」

メタ*' -')ル

(;・∀ ・)「メタル怖いよ!!なんですぐになんでも潰したがんのお前!!」

メタ*' -')ル「………ああ、なんだ。またんきか………」

74 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 21:50:04.50 ID:bJR3z1phO
(・∀ ・)「なんだ、じゃないよ…仲間なんだし、空気みたいな言い方しないでよ……」

メタ*' -')ル「あんた影薄いよ」

(;・∀ ・)「直接言いやがった!!」

メタ*' -')ル「キックルさんより影薄いよ」

(・∀ ・)「キックル?」

メタ*' -')ル「ん?」

(・∀ ・)「誰それ?」

メタ*' -')ル「………」

メタ*' -')ル「誰、だっけ?」

(・∀ ・)「………いや知らんがな…」

メタ*' -')ル「あ、しまった!めーちゃんそんな事してる場合じゃないんだった!」

(・∀ ・)「?」

79 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 21:55:38.91 ID:bJR3z1phO
メタ*' -')ル「内藤さんから頼まれてるの!!ブーンを殺してこい、って!!」

(・∀ ・)「ブーンって、あのイレギュラー?」

メタ*' -')ル「そう」

(・∀ ・)「………」

メタ*' -')ル「じゃあねまたんき。めーちゃん急いでるから」

(・∀ ・)「………なんか面白そうだな」

メタ*' -')ル

メタ*' -')ル「……お前、余計な事する気じゃねぇだろうな」

(・∀ ・)「なぁなぁそれ、俺にも手伝わs」

メタ*' -')ル「だまれ」

(・∀ ・)

メタ*' -')ル「…ころすぞ」

84 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 22:01:04.56 ID:bJR3z1phO
メタ*' -')ル「めーちゃんが、頼まれたんだ」

メタ*' -')ル「またんきじゃない。内藤さんは、めーちゃんが『頼んだぞ』って」

メタ*' -')ル「めーちゃんがやるんだ。内藤さんの為に」

メタ*' -')ル「またんきでも、余計な事したら殺す」

(・∀ ・)「………」

(・∀ ・)(また出たよ、内藤さん崇拝モード……)

ここで怒らせたらやばい。
この状態のメタルは、いろいろとめんどくさい。
でもなぁ、俺もイレギュラーってのと戦ってみたいしなぁ……。

(・∀ ・)(どうしよう)

90 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 22:07:58.89 ID:bJR3z1phO
(・∀ ・)「じゃあこうしよう、メタル」

メタ*' -')ル「?」

(・∀ ・)「どっちにしろ、早く見つける事に越した事はないんだろ?俺が手伝った方が、絶対に効率はいいだろ」

メタ*' -')ル「でもそれは」

(・∀ ・)「俺だって内藤さんの役に立ちたいんでな。お前だけじゃねえよ」

もちろん嘘だが、メタルにはこれが一番よく効く。

メタ*' -')ル

(・∀ ・)「だから、見つけたもん勝ちってどうよ」

メタ*' -')ル「………」

(・∀ ・)「考えてる時間がもったいないぞ。内藤さんの悲しむ顔が見たいか?」

メタ*' -')ル「………」

メタ*' -')ル「じゃあ、それでいい」

(・∀ ・)(……はっ)

ちょろいな。恋する乙女は盲目ってやつだろうか?
あんな内藤のどこがいいんだか。
とにかく、行かせてもらおうか。

94 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 22:16:40.78 ID:bJR3z1phO
(・∀ ・)「じゃあ、俺はもう行くぜ」

メタ*' -')ル「……うん」

(・∀ ・)「また後で、内藤さんの元で共に」

メタ*' -')ル「……」

メタルは何も言わなかった。ただ、走り去っていくのみだ。

(・∀ ・)「……よし」

あいつ…メタルは最上階から来た。
だから、おそらくあいつは知らない。
下でクック…クッ……ル?………とりあえず、戦いがあった事を。

轟音とは言わないまでも、何か壁を突き破る音が聞こえていた。
あの時は特に気にしなかったが、あれがイレギュラーのやつで間違いはないだろう。

(・∀ ・)「……待ってろ、ブーン…」

98 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 22:23:15.97 ID:bJR3z1phO
――――VIPタワー、4F非常階段。

つーわけで

このまたんきですが。

(・∀ ・)「ターゲットを確認しました………」

言葉もなく、ただ階段を登っていく3人がいた。
それの真上に、またんきがいた。

ζ(゚ー゚*ζ

仲間であるデレと

( ´_ゝ`)

よくわからないやつと

( ^ω^)

内藤さんにそっくりなやつ。たぶんこいつが、イレギュラーなんだろう

(・∀ ・)「あらまぁなんとも………」

気まずそうな雰囲気だ、と素直に感じた。

(・∀ ・)「ちっと、様子を探ってみるか…」

100 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 22:26:33.27 ID:bJR3z1phO
( ^ω^)「………」

( ^ω^)「あの」

最初に口を開いたのは、内藤さんにそっくりな、ってかまんま内藤さんのイレギュラーだった。

( ^ω^)「ごめんお、デレちゃん」

ζ(゚ー゚*ζ「………」

(・∀ ・)「………」

ん?こいつら、なんだこの空気。

( ^ω^)「あんな事になってしまって…目の前で、見せちゃったし……」

(;・∀ ・)「………」

目の前で見せた?………な、何を?

105 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 22:32:15.46 ID:bJR3z1phO
ζ(゚ー゚*ζ「男ってホントえっちぃ事ばっか考えてるよね」

なんだ?え?デレ、え?それどういう意味だ?

(;^ω^)「いや、あれはまた別だお。許してくれ。あんな事はもう二度としないしさせたくないお」

なんだよ、なんだよ!お前ら何してんの?

ζ(゚ー゚*ζ「私、あんなののお母さんになったらどうしよう」

え?ええええええええええええ??
デレなにした!?つーか何された?

( ^ω^)「考えなくていいお。あんな息子が大暴れしてるとこなんか、考えてるだけ不毛だお」

息子が大暴れ!?なにそれ凄い!!
つーか怖い!!

111 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 22:37:37.68 ID:bJR3z1phO
( ´_ゝ`)「確かに生理……であれは、ちょっとキツかったな…」

生理だったらキツかった!?それ何プレイ?何プレイよ!?

ζ(゚ー゚*ζ「思い出させないで」

え、そんなに人の心をえぐるの?
何事?デレちゃんどうした?

( ^ω^)「仕方ないお。僕が調子にのったせいで…こんな……息子が…母のを……なんて」

なにが?息子が母って何が?もうちょい声出せよ。つーか

(;・∀ ・)「てめぇらなにしてんだよおおおおおおお!!」

( ^ω^)「お?」

ζ(゚ー゚*ζ「?」

( ´_ゝ`)「あ」

(・∀ ・)

(・∀ ・)「………あ」

あ。

117 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 22:43:28.79 ID:bJR3z1phO
( ´_ゝ`)「なんだ、おま――――――」

(;・∀ ・)「仕方ねぇ!!」

開き治り、3人に姿を見せたうえで

(;´_ゝ`)「!!?」


(・∀ ・)「ぬぁああああああああ!!!」


またんきが、能力を解放する。

(;^ω^)「え」

非常階段という小さな世界は黒く暗く広げられてゆく。

黒より暗く、暗より黒く。

それを、人は畏怖を込めてこう呼ぶ。


(;^ω^)(『闇』………!!?)


(・∀ ・)「【ヤミヤミの実】……!!」

闇が、非常階段をおおって行く。

125 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 22:50:17.90 ID:bJR3z1phO
( ´_ゝ`)「す、【強制……」

【強制規制《ストッパーテイク》】。
兄者はそう名を呼びたかったのだろう。
全てを規制するその能力で、またんきを止めるべく。

(・∀ ・)「闇水!!」

しかし、それも叶わぬ夢へと化す。
またんきの手からは逃れられないとして。

(;´_ゝ`)「え!?」

(;^ω^)「兄者っ!?」

兄者の体が、引きずられる。
能力者の体を引き付ける闇の力、黒水を使い
兄者が、いとも簡単に浮いて行く。

(・∀ ・)「……へへ…」

(;´_ゝ`)「まず――――――!!」

引き寄せられた兄者が、簡単に吹き飛ばされていった。

132 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 22:54:26.10 ID:bJR3z1phO
(; _ゝ )「があ゛っ…!!」

(・∀ ・)「ははっ」

(・∀ ・)「まず、一人」

(;^ω^)「兄者ぁぁぁぁぁ!!!」

(・∀ ・)「よお、イレギュラー」

(・∀ ・)「またんきって言います。以後よろしくな」

(;^ω^)「……で、デレ、こいつ…」

(;^ω^)「……?」

あれ?

(;^ω^)「デレ、ちゃん…?」

(・∀ ・)「ああ、デレならいま逃げてったぞ。瞬間移動してな」

(;^ω^)「………!」

135 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 23:00:12.27 ID:bJR3z1phO
(・∀ ・)「お前もデレと一緒にいたならわかるだろうが、あいつ強いだろ?」

(・∀ ・)「そんなデレからも恐れられる俺。んっんー、いいね、強いやつの証みたいで」

(;^ω^)「………【ヤミヤミの実】…!!闇を操り、無限の引力で全てを引きずり込む能力………!!」

(・∀ ・)「………お」

(;^ω^)「そしてその闇は、能力者の能力をも引きずり込む…ってか……!」

(・∀ ・)「よくご存知だな。こいつがいま能力を使えなかったのも、そういう事さ」

(;^ω^)「……」

(・∀ ・)「まぁ、なんでもいいや。お前は、こいつみたいにはなってくれるなよ?」

(; _ゝ )

(;^ω^)「兄者………!!」

(・∀ ・)「さぁ、やろうぜイレギュラー!!」

143 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 23:05:05.46 ID:bJR3z1phO
(・∀ ・)「ぬぁああ!!」

巨大な闇が、襲い来る。

対し、ブーンは。

(;^ω^)「………やるしか、ないお」

(;^ω^)「待ってろお兄者、すぐ助ける」


(;^ω^)「【気分次第《アンカーテイク》】!!」


「なんか久々な気がするお!」
そんな言葉も添えながら、ブーンが能力を発動させた。
ここからは、誰にも予測不可能。

148 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 23:07:37.94 ID:bJR3z1phO
( ^ω^)「みなさん久々。安価の時間だお」

( ^ω^)「闇ってめちゃめちゃ厨二くさいよね。うん、それだけ」

( ^ω^)「じゃあ、あの厨二を遥かに上回る厨二を僕にくれお。指定アンカーは………」

――――――>>150

 

150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/07(火) 23:07:41.06 ID:XxB+EHbT0
大嘘憑きを使用できる能力

 

173 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 23:10:04.74 ID:bJR3z1phO
『能力が決定しました。』

>>150 大嘘憑きを使用できる能力

( ^ω^)「………」

( ^ω^)「作者が半分寝ぼけてて安価先間違えてこんなに近くなっちゃったごめんなさいとか絶対に言えないよな……」

200 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 23:17:15.07 ID:bJR3z1phO
(・∀ ・)「うらあああああ!!!」

( ^ω^)「あらあら、頑張ってるおね」

( ^ω^)「じゃあ、その頑張りも………」

「《なかったことにするお》。」

その言葉で、全てを生め尽くす闇が消え去る。

(;・∀ ・)「!!?」

最初から何もなかったかのように。
攻撃など何もなかったかのように。

全てが、終わっていた。

(;・∀ ・)「なん、で……」

( ^ω^)「…闇、ね。怖い怖いお」

( ^ω^)「全てを多い尽くす闇。どすぐろい黒。こりゃやばい」

( ^ω^)「けどな」

( ^ω^)「人間の中には、闇なんかよりもっともっとどす黒いものが蠢いているんだお」

( ^ω^)「それを、体に刻んでやるお…!」

(;・∀ ・)

215 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 23:24:45.01 ID:bJR3z1phO
大嘘憑き。
僕がなんど足掻いても戻らなかった彼女が使っていた、あの能力。
この能力は便利な能力に見えて、実は辛い能力でもある。

全て、否定しなければならない。
目の前にあるもの全てを、拒絶していかなければならない。
こんなにつらい事があろうか。
何も心から信じる事が出来ない、なんて。

あいつは、これをどんな気持ちで使ってたんだろう
それを考えると、少しだけ心が痛い。
まぁそれは、この戦いが終わったらじっくり考えようか。

「お前との距離を」

( ^ω^)「《なかった事にする》」

(;・∀ ・)

一瞬にて、加速。
またんきの、目の前まで。

228 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 23:33:28.25 ID:bJR3z1phO
そして。

( ∀  )「………え」

( ^ω^)「………あ、間違えた」

(; ∀  )「え、え?う、うわ、ぅう、ううう………」

( ^ω^)「ごめんな、またんき。間違えた」

( ^ω^)「間違えて、お前のめんたま自体をなかった事にしちゃったわ」

(; ∀  )「あああうぅあああああぅああああああああああ!!!」

( ^ω^)「ごめん、まじごめんな、そんなひどい事するつもりなかったのに」

( ^ω^)「ただ視力をなかった事にして未来永劫光のない世界で価値のないクズのような生活を送ってもらおうとしただけなのになぁ」

( ^ω^)「残念でした」

(; ∀  )「ああああああああああ!!うわぁああああああああああああ!!!」

地に伏せ、悶え苦しむのがまたんき。
決着は、簡単についてしまった。

238 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 23:38:59.78 ID:bJR3z1phO
(; ∀  )「うわぁ!!も、戻せよ!!戻せぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

( ^ω^)「いや、無理だしそんな都合のいい事とか」

(; ∀  )「嫌だ!!嫌だ嫌だ!!嫌だ嫌だ!!嫌だぁあああああああああああ!!」

( ^ω^)「あらら、良い声でなくなぁ。録音したいわ。録音して朝目覚ましに使いたいわ」








∵・:( ∀ ;)「うぎゃう゛ぇ!!!」

( ^ω^)「え?」

249 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 23:44:34.00 ID:bJR3z1phO
( ∀  )「うべ……え゛ぇ…」

またんきの全身は、ズタズタに切り裂かれていた。
包丁などの刃物のような傷ではない。まるでそれは、力ずくで引き裂いたように荒々しく、血を止めてくれなかった。



(;^ω^)「………!!」

(; ∀  )「ううう、うが…が……」

(; 
  ∀    「が」
     )

(;^ω^)「ッ!!」

ぶしゅうううううと、間欠泉のように吹き出す血。
等分された、またんきの体。


そして、その犯人が

メタ*' -')ル


そこに、いた。

264 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 23:50:36.19 ID:bJR3z1phO
メタ*' -')ル「だから言ったの。めーちゃんがやるって」

メタ*' -')ル「さよならまたんき。あんたの意思は私が引き継いだげる」

メタ*' -')ル「このブーンを、殺すまでは、ね」

(;゚ω゚)「………!!」

予備動作はないに等しかった。あるとすれば、軽く指を払ったくらい。
それだけでブーンは、今起こったまたんきの死と、自分が立たされている危機を把握。

ブーンは、大きくバックステップ。

(;^ω^)「っ……!!」

すると、

一瞬遅れて、ブーンがいた元の位置から

大きな衝撃波がくりだされた。

272 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 23:55:30.82 ID:bJR3z1phO
メタ*' -')ル「……え」

メタ*' -')ル「凄い。なんで、かわせたの」

(;^ω^)「………」

(;^ω^)「僕は、この世界に来てから、必ず気をつけようと思った能力が複数あるお。名前を言っていくのはだるいからはぶくけどドクオや渡辺の能力が、それだお」

(;^ω^)「その中にお前のその能力が含まれていたから、反応が早く出来た」

メタ*' -')ル「……わかるの?私の、能力…」

(;^ω^)「………あぁ」

288 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/08(水) 00:00:28.98 ID:LNvmGJFRO
(;^ω^)「お前には………」

(;^ω^)「『見えてる』んだよな?」

メタ*' -')ル

(;^ω^)「この世界中の空間にある、無数の『ヒビ』、が」

メタ*' -')ル「………」

(;^ω^)「お前はそれを操れる。そのヒビをこじ開けて、そこにある物質をガード不可のままに破壊したりその衝撃波でものを破壊したり………!!」

(;^ω^)「その空間を完全に支配する能力、【フォルテッシモ】…」

(;^ω^)「だお?」

メタ*' -')ル

メタ*'ー')ル「あはは」

306 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/08(水) 00:04:50.87 ID:LNvmGJFRO
メタ*'ー')ル「残念、60点」

(;^ω^)「え?」

メタ*' -')ル「教えてあげるよ。私は、覚醒者なの」

メタ*' -')ル「だから、そんなただの最強を表す【フォルテッシモ】なんて名では、もう足りないの」

「【ザ・スライダー】。」

メタ*' -')ル「そう、呼んでね」

(;^ω^)「………!!」

322 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/08(水) 00:09:50.57 ID:LNvmGJFRO
――――――時を同じく、別の場所でもある対面があった。
  _
(;゚∀゚)

ジョルジュ長岡、21才。この最強能力決定戦にしてマスターの権限、【管理《マネージメンツ》】の製作者。

(;ФωФ)

対し、ロマネスク、22才。この最強能力決定戦にして同じく、【終了《シャットダウン》】の製作者。

(,,;゚Д゚)

(;´∀`)

ξ⊿)ξ(;・∀・)

そして、その者達の

(;´・ω・`)

川 ゚ -゚)

lw´;‐ _‐ノv

思惑を同じくする、同行者達。

326 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/08(水) 00:12:40.38 ID:LNvmGJFRO
  _
(;゚∀゚)「……ろ、ま…!なんでここに……」

(;ФωФ)「……ジョルジュ…」

――――――

(,,゚Д゚)「ガキィ……!!」

(;´・ω・`)「ギ、コ………」

――――――

(;´∀`)「………クー」

川 ゚ -゚)「お兄…ちゃん…?」

――――――

ξ⊿)ξ(;・∀・)「みんなっ!!」

lw´;‐ _‐ノv「ツンさん!!無事で良かった!!」

(;・∀・)「俺の心配はっ!?」

――――――多くの因縁が、体面する。

342 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/08(水) 00:20:23.60 ID:LNvmGJFRO
――――――

「………」

ああ、なんだこれ眠い。眠いぞちくしょう。
あれ、俺何してたっけ

("∀`)

体が動かない。コンクリートの感触が、やけに冷たい。

ん、前に何かあるぞ。どすぐろい、何かが。
なんだあれ?

見覚えがある。

ああ、なるほど

あれ、俺の右腕じゃん。

( メ^ω^)「………」

(;"∀`)

あ………。


第二十四話、終わり。

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Posted at 2011/09/05 20:43:48

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