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ダスティ・アッテンボローのブログ一覧

2011年09月11日 イイね!

( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです 最終話

21 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水) 20:44:28.82 ID:LjdBD0NRO
とある川原に、子供が二人。
背中には、赤と黒のランドセルがある。
二人は、下校中。

「……ショボンさぁ」

「え?」

「なんでついてくんの?」

「………え、えぇええ?ついてくるって……し、シューは嫌なの?」

「別に嫌でもないけど、なんでついてくんの?って不思議。なんで私?」

「………あれ、僕たち、付き合ってなかったっけ………?」

「そうなの?」

「そうなの」

「そう…なの…?」

「そうなの」

「そうn「そろそろ止めてくれないと僕も胸が痛いよシュー!!」

26 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水) 20:50:06.55 ID:LjdBD0NRO
「てゆーかさ」

「ショボンは、楽しそうだね人生」

「君とこうやって二人で帰れる。そりゃ幸せだよ」

「そっかそっかふーんそんな事より私が立てた腹筋スレは伸びてるかなっと………」

「ちょ、ちょっと待ってなんでスルー?こっち見て。携帯じゃなくて僕見て。頑張ってかっこつけた僕を見て」

「………んぉ、なんだこのスレ」

「え?」

「なんか、変な……ブーン系小説…かな?」

「………ん、バトルものみたいだね……なんか、すっごい惹かれる。…いいなぁ」

「………」

「こんな世界、行ってみたいね」

「………」

そうだなぁ。
――――――しみったれた現実とおさらば出来るなら、こんな世界も………


例えば彼女は、現実が欲しかった。

33 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水) 20:55:49.34 ID:LjdBD0NRO
ここはある、ビルの屋上。
一人の男が携帯とコーヒーを構えてため息をついた。
ご自慢の青山製のスーツが風になびかれる。

「………ったく、なんだってみんなこんなにガミガミがなってるかねぇ」

「第一、あれは俺の仕事じゃなくてシラネーヨ課長の仕事だろうよ。いつのまに俺のせいになってんだ」

「社会人ってのは金もらって気苦労をしょいこむ世界なんだな。つくづく変態の集まりだと理解しますマジで」

「………」

「……うん…コーヒーちゃんだけは、俺の味方だ。愛してる」

「…うん……ん?なんだこのスレ」

「……ふぅん…」

「いいな。いいなぁ。俺もこうやって、力を鼓舞して暴れ回れたらなぁ」


例えば彼は、そんな世界が欲しかった。

41 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水) 21:02:27.19 ID:LjdBD0NRO
自分のベッドの上。
それが少女の唯一無二のスペースだった。
再婚した向こうの親や義兄弟と上手く馴染めない彼女にとって、安らげる場所はここしかなかった。

だった。なかった。と過去形なのは、もちろん理由がある。
義兄弟の2人が、少女が寝ている間に部屋に勝手に忍び込み
その体を狙ってきたのだ。

ショックだったのは、自分の親ですらその事実を信じてくれなかった事。

「もうここには、私の居場所はどこにもないのかも知れないな」

「………」

「ん」

「なんだろう、これ。小説?」

「………」

「いいな、こんな世界」


例えば彼女は、居場所が欲しかった。

52 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水) 21:11:06.28 ID:LjdBD0NRO
昼間でなく深夜にパソコンをいじりたくるのは何故だろう。
PCだけが照らすその部屋は、ひどく散らかっていた。
まぁいい。どうせこの部屋にくるのは、ブーンと………たまにツン、かな。

これは引きこもりと呼ばれるのだろうか。
しかし俺はほとんど学校に行ってないというだけで、バイトもしてるし親に迷惑もかけていない。
………いや、そんな事は言い訳にならないか。

あんな場所は、いやだ。
何かが集団心理を働かせ、弾き者を作り上げる。
俺はそれが嫌だった。でも、嫌だっただけじゃ終わらなかった。

………この話は、まぁ、やめとくか。
気分転換に、タスクバーの左端をクリック。
そこには、自分は打ってつけのアンダーグラウンドが広がっている。

「………ん」

なんだろう、何かのスレが………。




例えば彼は、何が欲しかった?

60 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水) 21:15:11.93 ID:LjdBD0NRO
「なぁなぁツン、見てみろお!」

「この小説、面白いんだお!」

自分の髪を解かしながら、携帯電話を見る。
少女は無言のままそれをスクロールし、一言。

「なんか、ブーンみたいな主人公」

「………ふぅん」

「こんな世界なら、ブーンと………」

「………い、いやいやいや!!ない!!ないわ自分!!何考えてんの自分!」

「……うん、でも…」


例えば彼女が、求めたものは?

62 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水) 21:19:28.89 ID:LjdBD0NRO
「………」



( ^ω^)

つよい能力を手に入れた。
楽しい世界を手に入れた。
好きな現実を手に入れた。

求めたものを、手に入れた。

( ^ω^)



でも俺は、歪んでしまった?

( ^ω^)「………またこのスレ、立ってんのかよ」

さて、また。
あの楽しい戦いを始めようか。
どこからどこまでも規格外。

あらゆるチートを支配できるあの世界へ。

65 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水) 21:21:25.66 ID:LjdBD0NRO
( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです

最終話。



68 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水) 21:22:36.11 ID:LjdBD0NRO
登場人物とその能力

( ^ω^)【気分次第《アンカーテイク》】(vip)

( メ^ω^)【人間《チート》】(vip)
・目下、戦闘中。

74 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水) 21:24:10.59 ID:LjdBD0NRO
ブーンの能力、【気分次第《アンカーテイク》】。
安価で自分の能力を決める能力。



今まで出てきた能力


全部で、丁度90個。

たくさん。本当にたくさん。
読者のみなさん、今までありがとう。

90 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水) 21:34:28.58 ID:LjdBD0NRO
川#゚ -゚)「誰だよお前は!!」

(;´∀`)「………?」

二人の戦闘に割って入るものがいた。
それは、クーが本気で浴びせた弾幕を全て掻き消す。

「落ち着いて」

「あなたの力も、必要なの。クーちゃん」

川 ゚ -゚)「………?」

「あなたの仲間………ブーン君が、ピンチなんだ。早くいかないと、全てが終わるかもしれない」

川;゚ -゚)「………え?ブーンが………?」

「このままじゃいけないの。あなたも私も。お願い、ブーン君を助けてあげて」

( ´∀`)「……あんた、誰モナ…?」

「私の事は、どうでもいいの。とにかく、ブーン君を助けてあげて」

「そして」

ζ(゚ー゚*ζ「早く内藤さんを、助けてあげて」

そう、静かに言った。

95 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水) 21:41:56.78 ID:LjdBD0NRO
ζ(゚ー゚*ζ「もし力になれなくたっていい。でも、見届けなくちゃいけない。あの二人の、末路を」

川 ゚ -゚)「………そんな」

そんなの、どうして信じろと。
クーが言おうとしたと同時。
デレの後ろから、ひょっこりと姿を表す二人。

(´・ω・`)「そうだよ。クーさん」

川;゚ -゚)「ショボン!?」

(,,゚Д゚)「なぁモナー。どうやら、大変な事になってるらしいぜ」

(;´∀`)「ギコ!!」


ζ(゚ー゚*ζ「お願い、信じて」


「私と共に、飛んで」

地面に蛇のように、術式が地に張り巡らされる。

103 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水) 21:48:24.76 ID:LjdBD0NRO
「あははははははははははははははははははは!!!!」

狂ったように笑い始める、それ。

(;メ゚ω )「やった!!やってやった!!ついに、ついに自分を………!!ブーンを!!」

「乗り越えたんだ!!!」

内藤。

(;゚ω゚)「あ゛………ぁぁ………!!!」

なんとか、急所はそれたはず。
しかしラオウの100倍の能力値を持ってしても、腹を手で貫かれては急所も糞もない。
また、一手遅れてしまったのだ。
内藤はその間に能力の換装を終え、ガード不可の一手を繰り出した。

結果が、内藤に貫かれた今のブーンにある。

(;メ゚ω゚)「はぁっ…はぁっ……ははははははははははは!!!」



( メ^ω^)「………回復」

ピンチの末の大逆転。
内藤がどの回復系統能力を使ったかは知らないが、それは味気ないものとなった。

121 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水) 21:57:23.34 ID:LjdBD0NRO
(;゚ω゚)(――――――!!)

ξ;゚⊿゚)ξ「ブーン!!」

( メ^ω^)「さぁ」

( メ^ω^)「死ねよブーン!」

ツンが叫ぶのと、内藤が余った手に力を貯めたのは同時だった。

(;'A`)「………!!」

ドクオがブーンを助けんと動いたのも、同時。

从'ー'从「『やれやれだぜ』」

渡辺が動いたのも、同時。

でも、同時では遅い。
しかし二人には不安はなかった。

lw´  _ ノv「いきなさい我が子達」

二人の真後ろからもう一人、動き出していた人物がいたから。

134 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水) 22:02:25.10 ID:LjdBD0NRO
( メ^ω^)「………?」

気付いた頃には、ブーンは内藤の腕から奪いさられていた。

( メ^ω^)「………チッ。ちょこまかと……」

自らの葉を真っ赤にたぎらせた、大量のピクミンによって。

lw´‐ _‐ノv「ナイス」

( メ^ω^)「うっとォしいんだよ糞が!!」

内藤が両手を上げる。
そこに一瞬のうちに用意されたのは、弾丸と呼ぶには凶悪すぎる
全てを焼き尽くす兵器


焼夷弾。

152 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水) 22:07:35.82 ID:LjdBD0NRO
( メ^ω^)「【ブレイズオブグローリー】!!!」

【ブレイズオブグローリー】。
武装錬金の、火渡の力。
全長2mほどのナパーム弾を起爆させ、周囲を瞬間最大5100℃の炎の海に仕上げる圧倒的破壊の力だ。

結果、ピクミン達は赤色を残し瞬間的に蒸発してしまう。
雑魚払いには、打ってつけだったのかもしれない。

しかし内藤は、総計すぎた。

('A`)「でかしたシュー」

全てを反射してのける選択者《アレンジ》が、もうそこまで接近しているというのに。

169 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水) 22:13:23.24 ID:LjdBD0NRO
( メ^ω^)「………ッ!!」

('A`)「おらァ!!」

ドクオの右上の一振り。
しかし、それは絶対ガード不可の一撃。
触れればそのガードすら加算され、威力となる。
内藤が取った行動は、回避だった。

('A`)「!?」

( メ^ω^)「………ふぅん」

ドクオの手は、空を掻ききるだけとなる。
瞬間移動。
内藤がデレの力を使い、遥か上空に移動していた。

が、その内藤の背後。

从'ー'从「『私女だけど、一手終わって油断する人ってモテないと思う』」

まだ攻撃は終わっていない。

194 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水) 22:20:54.29 ID:LjdBD0NRO
从'ー'从「『あはは』」

渡辺がネジを突き刺す、その手前。

( メ^ω^)「……悪いな、お前に付き合ってる暇はないんだよ」

内藤は、また瞬間的に移動する。
移動先は、もちろん。

(;'A`)「ッ!!」



(;゚ω゚)

lw´;‐ _‐ノv「!!」

( メ^ω^)「お前に回復されちゃまずいんでな。先に、お前からだ」

ブーンの元へ。

208 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水) 22:26:43.10 ID:LjdBD0NRO
( ´_ゝ`)「【強制規制《ストッパーテイク》】!!」

だが、内藤の障害はまだまだ増える。

( メ^ω^)「……『それは、効かない』」

【黄金錬成《アルス=マグナ》】を使い、その障害もなんなく乗り越えてしまうのだが。

ξ;゚⊿゚)ξ

(;*゚∀゚)

二人の少女は、動けなかった。
ツンの気波系統を覗けば打撃しか持たない二人にとって、この敵には何も出来なかったから。
奇襲ならいざ知らず、動くだけ邪魔な存在という事だ。


lw´;‐ _‐ノv「………」

そんな二人より役に立たない、小さな頼りない軍隊を持つ少女。
その少女だけは、しっかりとした目で目の前の敵を見据えていた。

232 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水) 22:31:43.54 ID:LjdBD0NRO
(;´_ゝ`)「くッそ――――――!!!」

( メ^ω^)

そうして今度こそブーンを始末しようと、足を前に出した時

「させるかあああああああああああああああ!!!」

また、阻害される。

(;´・ω・`)「うわあああああああああ!!!」

( メ^ω^)「ッ!!」

現れた少年の、手の一振り。
それだけで内藤の体は宙を舞い、遥か後方へ投げ出された。

242 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水) 22:35:54.24 ID:LjdBD0NRO
(;´・ω・`)「ブーンを、守るんだ………!!」

それは、ショボン。

川 ゚ -゚)「………そうだな」

そして、クー。

( メ^ω^)「次から次へと………!!」

(; ω )「み…んな……」

lw´‐ _‐ノv「凄いでしょ?ブーン」

(; ω )

lw´‐ _‐ノv「あなたを守る為に、こんなにいっぱい人がきたの」


………あぁ。

265 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水) 22:41:06.87 ID:LjdBD0NRO
川 ゚ -゚)「ちょっと待てブーン。すぐに傷を塞いでやろう」

('A`)「わかってるか渡辺。いまアイツにちょっぴりだけ抵抗出来るのは俺とお前だけだ」

从'ー'从「『ブーン復活まで、頑張ってハイパー時間稼ぎタイムってわけだね』」

ζ(゚ー゚*ζ「………内藤さん」

( ´∀`)「大変な事になってるモナ」

(,,゚Д゚)「楽しそうだな」

(´・ω・`)「ブーン、守りは任せて」

( ´_ゝ`)「応援は俺に任せて」

(*゚∀゚)「あんたは黙ってろ」

ξ゚⊿゚)ξ「ブーン、大丈夫………?」

lw´‐ _‐ノv「ほら、ブーン」

「みんな、あなたの味方なんだよ」

(; ω )

284 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水) 22:45:58.10 ID:LjdBD0NRO
(; ω )

(; ω )「みんな」

「ありがとう」

('A`)

从'ー'从

「待ってろ。すぐ回復して、そっちにいくお」

「だから、ちょっとの間だけ」

「助けて、力を貸して欲しい」


ようやくわかったよ内藤。

【気分次第《アンカーテイク》】は、自分じゃ何も出来ない能力。
みんなの力があるからこその能力。

みんなに、『助けてもらう能力』なんだ。

内藤、お前は


誰かに助けて欲しかったのか?

( メ^ω^)

301 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水) 22:50:07.33 ID:LjdBD0NRO
('A`)「………だ、そうだぜ渡辺よ」

从'ー'从「『そうだね。10秒………いや、一週間くらいなら助けてやってもいいかな』」

('∀`)「………はっ、同感だね」


( メ^ω^)



( メ^ω^)



( メ^ω^)「ははは」


( メ゚ω゚)「あはははははははは!!!!」

内藤とて、まだ終わらない。
突如、黒煙に体を包み込む。
全てを塗りつぶし染めあげる、黒に。

331 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水) 22:57:03.05 ID:LjdBD0NRO
(;'A`)「は?」

从'ー'从「『………え』」

( メ゚ω゚)「なぁてめぇら!おかしいと思わなかったのかよ!?」

( メ゚ω゚)「俺の力を持ってすれば、お前らを即死さす事なんか余裕綽々だ!!じゃあ、なぜそれをしなかったか!!」

ξ;゚⊿゚)ξ「え?」

( メ゚ω゚)「たまには追い込まれるもんだなァブーンよ!!お前の力、そしてお前が集めたこいつらの力で!!」

( メ゚ω゚)「俺はもう少し、高みに行けそうだぜ!!」

黒い何かが、内藤を包みあげていく。
黒い翼。黒い手足。黒い角。

その姿は、まるで

ξ;゚⊿゚)ξ「『悪魔』――――――!!?」

( メ゚ω゚)「さぁ、行かせてもらおう!!」


「――――――【人間次第《チートテイカー》】!!」

348 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水) 23:02:20.51 ID:LjdBD0NRO
(;'A`)「………なん、だ?」

( メ゚ω゚)「いやぁ!!気分がいいねぇ!!心配すんなよ、別に俺は何が変わったってわけでもねぇよ」

( メ゚ω゚)「ただ、な。今の俺は――――――」

「対峙した人間に対して勝てる能力を自動で引き出し扱う事が出来る」

( メ゚ω゚)「それだけだ」

(;'A`)「………!?」

ドクオが異変に気がついたのは、その時だった。

(;'A`)(体が――――――!!?)

( メ゚ω゚)「動かない、だろ?」

375 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水) 23:07:26.03 ID:LjdBD0NRO
(;'A`)「お前、何した………!?」

( メ゚ω゚)「何がだよ。お前には、反射出来ないもんがあるだろ?」

(;'A`)「………?」

( メ゚ω゚)「今なら、例えばお前は俺の声を聞いている。つまり、音は反射してないんだろ?だったら」

【少女趣味《ボルトキープ》】。

( メ゚ω゚)「お前を洗脳する『音』を出したら、それでイチコロじゃねえか。例えば、声でな」

それは戯言シリーズの番外編、零崎一族の一人が使う、人を操る音。

(;'A`)「な………!!」


403 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水) 23:12:26.64 ID:LjdBD0NRO
从'ー'从「『いや私を忘れんなっつの。ボケ始めたおじいちゃんかてめぇは』」

( メ゚ω゚)「………【大嘘憑き《オールフィクション》】、か。なんでもなかった事にし、それは自身の死すらも塗り替える」

( メ゚ω゚)「………別に大した事ないな」

从;'ー'从「『え』」


瞬間、渡辺を取り囲んだのは


謎の、人間の頭蓋骨。
大量のドクロだ。

421 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水) 23:17:24.62 ID:LjdBD0NRO
( メ゚ω゚)「――――――【十の死】」


【十の死】は屍姫に出てくる、「撲死」「斬死」「餓死」「病死」「毒死」「溺死(窒息死含む)」「焼死」「感電死」「凍死」「圧死」の死因を司る指輪の能力。

上記の死因では内藤は絶対に傷一つつかず、そしてそれぞれの死因を呪いとして使い攻撃する事も出来る能力。

从;'ー'从(『あれ?もしかして、私やばい――――?』)

思考すると同時。
点在するドクロが、口から大量の黒煙を撒き散らす。
同時に、銃声。

从;'ー'从「『あぐっ――――!!』」

それは、弾丸。
渡辺を射抜く弾丸とり襲いかかる。
「撲死」の極地、銃弾を操っているのだ。

( メ゚ω゚)「死なねぇ、っつってもお前自身の死が無効化されるだけだろ。死ぬ事は死ぬわけだ。殴っても死ぬし。斬っても死ぬ」

( メ゚ω゚)「だったら、殺し続けときゃお前は自分の死をなかった事にするので精一杯。はい終わり」

458 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水) 23:24:19.47 ID:LjdBD0NRO
从; ー 从「『う゛――ぁあ゛ああ゛゛ああ゛あ゛あ゛―――!!』」

動けなかった。
一瞬の遅れにより、ドクロ達の猛攻を止める事が出来ない。
防御に回るしか、ない。

( メ゚ω゚)「さてと………長らくお待たせして悪いな、ドクオ君」

( メ゚ω゚)「お前も、能力を解けよ」

(;'A`)「う――――――!!!」

いきなり、自分の体が重く感じる。今まで能力に体の負担を軽減してもらっていた反動だろうか。

そして渡辺を殺し続けていたドクロの一つが、ドクオの体を目掛け、飛来。
そして

(;'A`)「う゛がああああああああ!!」

大量の火を放つ。

486 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水) 23:28:37.83 ID:LjdBD0NRO
(;'A`)(まだなのかよ、ブーン!!)

( メ゚ω゚)「あらあら、早くしないと仲間が一人黒焦げになっちゃうぞ」

( メ゚ω゚)「なぁ、ブーン」

ξ;゚⊿゚)ξ「まだなの!?クー!!」

川;゚ -゚)「待てよ、まだ――――――!!!」

(; ω )

( メ゚ω゚)

( メ゚ω゚)「よえぇ。よえぇよお前」

内藤は、まるで自分に言い聞かせるかのように復唱した。

530 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水) 23:38:00.88 ID:LjdBD0NRO
( メ゚ω゚)「期待してた割には、だな。一人で戦う俺を、仲間の力で倒す?そんな熱い展開なのになぁ」

( メ゚ω゚)「………まぁ、チートが共闘、ってのも変な話だな。一人いるだけでバランス崩すような輩が、共闘なんか出来るわけもないのにさ。互いに邪魔しあっちめェよ」

( メ゚ω゚)「それは、人間にも言えるとこだけどな。一人一人が、世界を変えちまう力を持ってる。なのに、潰し合う」

( メ゚ω゚)「馬鹿ばっかりさ。この世界は」

「うるせぇお」

( メ゚ω゚)

(; ω )「てめぇはいつからそんなに歪んでしまったんだお。わかってるんだお。お前は、狂おうとしてるだけって事だって」

(; ω )「自分の力が巨大すぎて、回りを潰しちまうから………そうやって狂ったふりして、回りを拒絶してるんだろうがお」

(; ω )「何に怖がってんだ。何も怖くねーお。自ら拒絶して、狂おうとしなくたっていいのに」

ξ゚⊿゚)ξ「え………?」

それは、見間違いかもしれない。
そう思わせるほど弱く、でも確かに。
ブーンから、白い輝きが。

573 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水) 23:45:30.27 ID:LjdBD0NRO
「先に一つ、言っといてやるお」

ブーンが、立ち上がり、

(; ω )「お前は絶対に僕には勝てない」

その白い輝きが、ブーンを包む。

( メ゚ω゚)「………は?」

(  ω )「お前が言えない一言を、僕は言えるから」

「仲間に頼る事が、僕は出来るから」

それは、最後の【自分次第《アンカーコール》】。

『二重能力』を司る、両手。
『多重能力』を司る、大翼。
『強欲能力』を司る、日輪。
『時限能力』を司る、時計。
『混成能力』を司る、羽衣。

その全てが、一度に発現される。

それに白い光が相まって、その姿は


――――――内藤とは真逆の、『天使』を思わせる。

604 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水) 23:50:10.80 ID:LjdBD0NRO


( ^ω^)「さぁ」

ξ゚⊿゚)ξ「ブーン………」


( メ゚ω゚)


( ^ω^)「スレのみんな、僕に力を貸してくれお」


「――――――【自分次第《アンカーコール》】」



「『最終信号《ラストアンカー》』」


名を呼ばれる、ブーンの最後の救難信号。

630 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水) 23:53:55.42 ID:LjdBD0NRO
( ^ω^)「………みんな」

( ^ω^)「今までありがとうな」




――――――指定アンカー、無し。

このレス以降に出た能力の全てを、ブーンが勝手に取捨選択して使う。




(;メ゚ω゚)「なっ………!!!」


( ^ω^)「覚悟はいいか、なぁ僕」


「さぁ、最後を始めようか」

905 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水) 23:59:18.93 ID:LjdBD0NRO








そこから先はもう





何が起きたかは、覚えていない。








68 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/30(木) 00:06:51.72 ID:Wg/GL9BcO

まぁ、予想は出来ていた事だ。


時限能力の時………有限の時でさえ、僕は自分の能力に殺されかけた。


無限となったこの能力を体で受け止めるなんか、かなりの負担なんだろう。


ただ僕は………




(#゚ω゚)「おおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」


121 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/30(木) 00:15:22.09 ID:Wg/GL9BcO
( メ゚ω゚)

(;メ゚ω゚)「………ふ」

「ふざけんなよ………」


僕はまず手始めに。

死んだ仲間を全て蘇えらせ、ついでに全員をアレンジ化させ、仲間のみんなの部分にバリアを貼った上で、空から無制限に完成したスカイツリーとゴキブリ1京匹と惑星コーラの小さいバージョンと直径1kmはあるガムとT.M.Revolutionのメンバーを全て

凄い勢いで空から落とした。

179 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/30(木) 00:24:14.70 ID:Wg/GL9BcO
( ^ω^)

もちろんそれじゃ終わらない。





そのままでは内藤に反撃されてしまうので内藤の能力を奪い取り完全に封印した上でとりあえずガッキーと幼女を召喚したらツンに凄くにらまれたので消しといて涙の数
だけ強くなったパンチを高速で繰り出したら内藤が死にそうだったから内藤が死ぬ事をゼロに戻し生き返らせて鼻毛真剣でさんざん弄んでパンツを盗んで体の隅から隅にアンモニアをぶっかけたら臭かったのでアルファベットA~Zを使って切り刻んでか
ら歪曲させて生き返らせてありとあらゆる部位を破壊してからちんちんを膨張させ全身を臭くした上で恥辱にまみれるポーズをとらせた泣きそうだったから爆発させた。

261 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/30(木) 00:35:30.30 ID:Wg/GL9BcO
さすがにかわいそうだったから内藤を救ってあげたらのびたのくせに生意気穴と言う穴から指を突っ込んで奥歯とかをガタガタいわせながら6万回ほど今までの人生を後悔させ精神崩壊させたらいきなり攻撃してきたけど絶望を希望に変えてなんとか復活。
愛してるの響きと涙の数だけ強くなってスリラー踊りながら打ち勝つ事に成功し割り箸で綺麗に割り殺したらさすがに懲りたのかなんか反応がうすくなり始めたので完全体に戻ってしまったから間髪入れずに無条件で勝った。



( ^ω^)「………」




勝った。

338 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/30(木) 00:44:24.48 ID:Wg/GL9BcO
( ^ω^)

( ^ω^)「みんな」





      ξ゚⊿゚)ξ lw´‐ _‐ノv
   ('A`)   川 ゚ -゚)(´・ω・`) ( ・∀・)
( ´_ゝ`)
ζ(゚ー゚*ζ
     _
   ( ゚∀゚)( ´∀`)(,,゚Д゚)
(*゚ー゚)(*゚∀゚)
     (#゚;;-゚)/ ,' 3
<ヽ`∀´>




「ぜんぶ、終わったお」

ブーンが、内藤をうち下した瞬間であった。

390 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/30(木) 00:49:53.03 ID:Wg/GL9BcO
( ^ω^)

( ^ω^)「………がふっ」

ξ;゚⊿゚)ξ「え?ブーン!?」


そして



………もうこの展開は、予想出来ていた事だろう。


視界が、流転する。

僕はそのまま、暗闇の中に落ちていった。


………あぁ。
まだ、やる事あるのになぁ。

415 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/30(木) 00:55:06.12 ID:Wg/GL9BcO

僕はずっと探していた。

自分を産み出した人間を。

自分の能力を与えた人間を。

内藤を………もう一人の撲を狂わせた人間を。


それは、このゲームの創始者。


【起動《ウェイクアップ》】。
【開始《スタートライン》】。
【運営《メンテナンサー》】。
【管理《マネージメンツ》】。
【終了《シャットダウン》】。


この五人が作り上げたこの戦いの中で。


【起動《ウェイクアップ》】。

全てを起動させた、真の創始者を。

447 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/30(木) 01:01:37.14 ID:Wg/GL9BcO

「これで良かったのですか?」

『………なぜ、そんな事を聞くのですか?』

「あなたが動く事は、始めてでしたので。『全ての父』」

『………そう、でしたっけ。私自身、よく覚えてませんが』

「内藤さんはともかく、私がブーンを知っていたのは、そういう事でしたか?あなたが全部、作り上げたシナリオでしたか?『全ての父』」

『………そう、言われましても』

『私は、この戦いを見届けるだけですから』

『デレちゃん』

ζ(゚ー゚*ζ「………」

『内藤くんは、見ていて楽しかったです』

468 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/30(木) 01:05:45.77 ID:Wg/GL9BcO
ζ(゚ー゚*ζ「ブーン君は、恐らくあなたを探しにきますよ」

『まぁ、そうでしょうね』

ζ(゚ー゚*ζ「………不安は、ないのですか?」

『ありまくりですよ。あの子には、全てを根底から覆されかねない』

ζ(゚ー゚*ζ「………」

『でもまぁ、安心しなさい。私を、誰だと思っているのですか』

ζ(゚ー゚*ζ「………『全ての父』………」


|(●), 、( ●)、|


『今回の戦いは………まだ当分は楽しめそうですね………』

494 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/30(木) 01:09:01.88 ID:Wg/GL9BcO



『……そうですね。このチート争いも、バトル形式は少し、飽きてきた所です』


『次は………鬼ごっこなんてどうでしょうか?』


『それもそれで、楽しめそうな気がします………』




525 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/30(木) 01:14:58.73 ID:Wg/GL9BcO

――――――あれから数日。

簡単に言うと、ブーンが目を覚ましました。

起きて早々にシューが抱きついていたのを見て剛掌波かましたくなりましたが

渡辺がいきなりちゅーしやがったのでシューと一緒になって渡辺をおいかけまわしました。

モララーは媚びっぷりが半端じゃないです。
進化してます。やばいです。全世界アマチュア奴隷選手権でもあればぶっちぎりで優勝します。

しぃ、つーは相変わらずガチンコ勝負をしています。
あの二人が取っ組み合いをするとそこらかしこがぶっ壊れるので困ったものですが
まぁ仲がいいのは良いことだと思います。

571 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/30(木) 01:23:19.51 ID:Wg/GL9BcO
クーは相変わらずショボン一筋ですが、ショボンはシュー一筋。
ここらへんは相変わらずですね。


ロマネスクさん、ジョルジュさんとそのお仲間さんは………何処かへ行っちゃいました。
モナーさんがクーを悲しい目で見ていたのが、やたらと記憶に残りました。

ロマネスクさんに関しては、「力不足だった、すまない」と一言残していきました。

彼は、【終了《シャットダウン》】という能力を強制的に働きかける事により
自分の命と引き換えに、この戦いを止めるつもりだったらしいです。

589 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/30(木) 01:27:57.05 ID:Wg/GL9BcO
えっと………あと、ニダーは………


………あ、いいですね。やめときます。


とりあえずまぁ、そんなとこ。

ξ ⊿ )ξ「俺達の戦いはまだまだこれからだー………」

ξ*゚⊿゚)ξ「なんつって………」


(;^ω^)「は?なにか?」

ξ゚⊿゚)ξ「なんも言ってない!それよりあんたは」


ξ゚⊿゚)ξ「目の前の敵に集中なさい!!」


川д川

616 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/30(木) 01:31:53.44 ID:Wg/GL9BcO
( ^ω^)「おっとそうでした!!ごめんね可愛い子ちゃん」

川д川「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す………」

(;^ω^)「………おいちょっとツンさん、変わってもらってよろしいか」

ξ゚⊿゚)ξ「やだ」

(;^ω^)「だよね。まぁいいお………相手がどんなチートだろうが」


( ^ω^)「僕は必ず、それを乗り越えてみせるお!!」



「――――――【気分次第《アンカーテイク》】!!!」







( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです

終わり。

680 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/30(木) 01:35:19.90 ID:Wg/GL9BcO
以上です。なんか………今までホントにありがとうございました。
ラストぐだって申し訳ない。
とりあえず、第二部を考えてたりはするんですが………うん。そんな感じ。
この作品を大半を作り上げたのは、僕じゃなくてみなさんです。
本当に、感謝してもしきれないです。
ありがとうございました。

 

 

 

 

 

721 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/30(木) 01:37:33.88 ID:1jhZYaBt0 ?2BP(137)
第2部はプロットはできてんの?
それとも頭の中?
できればいつ投下するか教えて欲しい

755 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/30(木) 01:41:51.91 ID:Wg/GL9BcO
>>721
プロットは一応出来上がってます。
みんなのチート能力を使ってちょっと特殊な鬼ごっこをする、みたいなものと、それから色々
………のつもりでしたが、自分だけ面白いと思っちゃってるパターンですねこれ。
まぁ色々と手直しさせてもらって
来年には投下出来たらなぁって思ってます。
そのさいに鬼ごっこ発言がなかった事になっててもスルーしてあげてください

772 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/30(木) 01:44:10.54 ID:KiUNv7Rl0
>>755
あらチー以外に今まで書いた作品とかある?よければ読みたいな

789 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/30(木) 01:47:12.17 ID:Wg/GL9BcO
>>772
黒歴史ですので掘り起こさないでくれるとありがたいです。
完全な無名作者です。

809 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/30(木) 01:54:27.19 ID:ehcV6YHvO


某週刊誌でダラダラ続き、終わり所を見誤った漫画達について、クパァ一言お願いします

816 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/30(木) 01:56:47.69 ID:Wg/GL9BcO
>>809
正直何してんだって話ですよね。
もう少しキリのいい終わり方あっただろwwwwwwワロタwwwwww

ワロタ………

810 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/30(木) 01:55:00.74 ID:OiK4zTez0


荒いけどあらチーキャラ
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1328259.jpg

821 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/30(木) 01:58:03.81 ID:Wg/GL9BcO
>>810
すげぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!ありがとうございます!!
毎度、ホントにありがとうございました!!

822 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/30(木) 01:58:04.44 ID:HEwbt7AFO
>>816
例のどや顔発言について一言くださーい

828 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/30(木) 02:01:19.59 ID:Wg/GL9BcO
>>822
一度言ってみたかっただけなので、正直もうあれ言えただけで感無量でした。

Posted at 2011/09/11 20:45:19 | コメント(0) | トラックバック(0) | ブーン系小説 | パソコン/インターネット
2011年09月10日 イイね!

( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです 第27話

10 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/25(土) 20:28:38.83 ID:RuD+guwIO
( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです

第二十七話。

『前回までのあらすじ』
最強能力決定戦と称し様々なチート能力者と戦うはめになったブーンは、安価内容をそのまま使える能力【気分次第《アンカーテイク》】を駆使して強敵を倒していく。
復活した渡辺と共に、ドクオを助ける事に成功したブーン。同時に、内藤がロマネスク一同を襲う。

今回の敵は!?今回の安価は!?
サンタもトナカイもみんなみんないなくなれ。リア充は爆発して幸せになれ。

13 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/25(土) 20:33:48.96 ID:RuD+guwIO
一応、登場人物とその能力

( ^ω^)【気分次第《アンカーテイク》】(vip)
( ´_ゝ`)【強制規制《ストッパーテイク》】(vip)
('A`)【一方通行《アクセラレータ》】(禁書)
(* ∀ )【鬼《オーガ》】(バキ)
・VIPタワー跡

( メ^ω^)【人間《チート》】(vip)
lw´; _ ノv【オニヨン】(ピクミン)
  _
(  ∀ )【本質晒し《フシアナテイク》】(vip)
ξ゚⊿゚)ξ【拳王ラオウ】(北斗の拳)
( ・∀・)【世界《ザ・ワールド》】(ジョジョ)
・???

(´・ω・`)【弱者のパラダイム】(PSYREN)
(,,゚Д゚)【荒々しい空気《ラドンテイク》】(vip)
・戦闘中

川 ゚ -゚)【火水木金土日月を操る程度の能力】(東方)
( ´∀`)【百式観音】(HxH)
・戦闘中

16 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/25(土) 20:36:51.19 ID:RuD+guwIO
※ブーンの能力【気分次第《アンカーテイク》】について
指定アンカーにかかれていた能力をそのまま使える能力
「~能力」と、最後に能力とかかれていなければ再安価。
一人の敵につき一回ずつ出来、その戦闘が終了した時点で能力は消える。

今まで出てきた能力
『手から溢れんばかりのコーラを出す能力』
『座布団を一週間近く回し続けられる能力』
『髪の毛を急速に成長させる能力』
『超反射神経が身に付く能力』
『アンサートーカーを取得しそれを100%使いこなす能力 』
『手の平からピクミンを無限に出現させる能力』
『指定した範囲の空間の疎密を固定する能力』
『ワリバシを上手に割れる能力』
『尻から毎秒50トンの土石流をほとばしらせる能力』
『目視したものを任意で捻る能力』
『口からもの凄い勢いで腐った牛乳を出す能力』『どんな状況下においてもフワッフワのパンケーキを作ることができる能力』
『体外に射出した自らの精子をミニサイズのキタキタおやじに変化させる能力』
『すべての攻撃の対象をドクオに変える能力』
『自分の爪を折ると相手の歯が折れる能力』
『脈絡なく死を与える能力』
『FFに出てきた全ての黒魔法が使える能力』『明日の正座占いが一位になる能力』『スタンド”ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム”を自分に発現さ せ、120%使いこなす能力(オリジナルも超える)』『未元物質 の能力』『理想を現実に変える力を100%使える能力』
『同じ物を4つ以上揃えると消せる能力』

20 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/25(土) 20:40:41.52 ID:RuD+guwIO
『殲滅眼(イーノ・ドゥーエ)を使いこなす能力』
『任意の寓話付きになれる能力』
『ガッキーを召喚する能力』『btcmに出てきた全ての指輪の力を自由に使える能力』
『両腕がドクオに股間がモララーになる能力』『大嘘憑きを100%使いこなせる能力』『事象の確率を操作する能力』『体がものすごく臭くなる能力』
『チープ・トリックを目の前に山積みにする能力』『自分の黒歴史を一つ言うごとに相手の攻撃を一回無効できる能力』『オナニーしている最中ステルス状態になる能力』『人間サイズのデモンベイン(フル装備)に変身できる能力』
『手から任意の大きさの文房具を出す能力(何個でも出せる)』『七鍵守護神を使用できる能力』『蟲を自由に呼び出し、自由に扱う能力』『対象に不安を植え付け増長させる能力』『プレインズウォーカーになる能力』『物体の大きさを自由に変えられる能力』
『相手をふたなりにする能力』『奇跡を起こす程度の能力』『ものすごい速さで頭突きできる能力』『アドン・サムソン並にマッチョになる能力』『イマジンブレイカーが使えるようになる能力』
『周囲で発生した音を記憶し、音の発生源で起こった現象を相手に発生させる能力』『任意の人物に下痢を伴う猛烈な腹痛(※だがうんこは絶対に出ない)を与え続ける能力』
『チャリオッツ・レクイエムを使える能力』『任意の仮面ライダーに変身する能力』『デリヘルをいくらでも呼べる能力』『物理的なダメージを無効にする能力』
『能力を100%扱えるようになった渡辺を再びこの世に存在させる能力(能力が消えても渡辺は消えない)』『金玉袋を四時元ポケットにする能力』『息を止めている間自分以外誰も能力が使えなくなる能力』
』『既存の法則を無視できる能力』『「ブーン系」のSSに出てきたブーンが使ったことのあるすべての能力』『ドラえもんの四次元ポケットに入ってる道具が使えるようになる能力』『ピカピカの実の能力』
『魔法律の使者を召還し自由に使役できる能力』『相手の髪の毛が急速に発達する能力』『手から洗剤を出せる能力』『光の速さで縦横無尽に飛び回れる能力』

22 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/25(土) 20:43:33.36 ID:RuD+guwIO
『黒魔神闇皇帝を呼び出し、自由に操れる能力』『( ,'3 ) 中嶋が有する主謀者《オリジナル》任意の空間への入口(URL)を設置、触れた者をそこへ強制移動させる【未知への誘い《ジャンプテイク》】が選択者《アレンジ》になった時の能力』
『「盗」を距離制限無しで使える能力』『相手の頭の中をピンク色にする能力』『↓の能力を無効化する能力』『熱気バサラ以上の歌エネルギーを用いて歌で争いを終わらせることができる能力』『ガイルの能力』
『涅槃寂静・終曲を完全に使いこなす能力』『一度だけ好きなタイミングでベヘリットを使用できる能力』『右手からドラクエの全呪文を左手からドラえもんの秘密道具を出す能力』
『T.M.RevolutionのHOT LIMITの衣装を着て、PVのダンスを完璧踊りきるとスタンドが解除される能力』
『安価で決めたことがそのまま起きる能力』
『今まで出会った人たちの全ての能力』
『ウィジャ盤を瞬時に完成させる能力』
『ランダムで周りの人物の黒歴史を華麗に抉る能力』
『大嘘憑きを使用できる能力』
『相手を限界まで不幸にして自分を限界まで幸せにする能力』
『異界をさまようSDKの能力』
『【人間《チート》】を超越するチートになる能力』
『任意の相手に対し強烈な思い込みをさせる事の出来る能力』
『手から溢れんばかりのソーダを出す能力』
『渡辺が完全復活する能力』
『自分の体に触った者は触れている間不幸を打ち消すことが出来る能力』
『好きなポケモンを召喚する能力』
『信じる」と言う言葉は英語で「believe(ビリーブ」であると知ることができる能力』
『戦場カメラマン渡辺陽一のモノマネをしながらクリスマスカップルを呪う能力』
『引力と斥力を自在に操る能力』

24 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/25(土) 20:48:21.24 ID:RuD+guwIO
静かだった。

誰かが遠くへ逃げようとする足音だけは、かろうじて聞こえる

( メ^ω^)

( ・∀・)




( ・∀・)「………く」

(  ∀ )「そ」

とてもとても

静かだった。

静かなままにその場には

(  ∀ )


死体がまた一つ、増えた。


( メ^ω^)「………」

36 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/25(土) 20:55:56.84 ID:RuD+guwIO
( メ^ω^)

(  ∀ )

( メ^ω^)「ま、その勇敢さだけは誉めといてやるよ」

最後の最後まで諦めなかった、その根性だけは。

しかし、相手が悪かった。
悪すぎた。

ただの『模倣者《フェイク》』の分際で、この俺に向かってくるなんて。

( メ^ω^)

俺の能力、【人間《チート》】。

この世界の全ての能力を、自由自在に使える能力。

必ず相手の上を行く、無敗無敵の能力。

この戦いは、俺のものだ。

43 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/25(土) 21:01:58.66 ID:RuD+guwIO
( メ^ω^)「………さて」

出来立ての死体を眺め飽きた内藤が次に視線を移したのは
遠くへ見える、小さな後ろ姿。

それは、ツン。

ξ;  )ξ「――――――!!」

内藤から見れば後ろ姿なのでよくわからないが、かなり必死になって逃げているようだ。
今足元に転がっている死体が命を賭けて逃がした結果だ。

( メ^ω^)「………」

【黄金錬成《アルス=マグナ》】。

( メ^ω^)「『ここまで戻ってきな。ツン』」

ξ;゚⊿゚)ξ「え」

そんな努力も、一言でぶち壊される。

48 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/25(土) 21:06:21.76 ID:RuD+guwIO
( メ^ω^)「久しぶり、ツン。俺だよ」

ξ;゚⊿゚)ξ

だが、ツンは内藤を見ていない。
見ているのは、その向こう側。

(  ∀ )

自らが作った赤い池に沈みこむ、仲間。

ξ;゚⊿゚)ξ「もら、ら………?」

(  ∀ )

モララーが、死ん、でる。

もう、他に立ってる人間はいない。

ξ;゚⊿゚)ξ「…い、い」

私が、最後。

ξ;⊿;)ξ「いやああああああああああああああああ!!!!!」


( メ^ω^)「………おいおい、仮にも親友だろ」

「無視はひでぇだろお前。悲しいなぁ」

58 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/25(土) 21:13:36.13 ID:RuD+guwIO
ξ;⊿;)ξ「あんた、誰よ!!」

( メ^ω^)「内藤ホライゾン。お前の大親友だろ。何言ってんだ」

ξ;⊿;)ξ「違う!!あんたなんか、親友じゃない!!」

( メ^ω^)「何言ってんだ」

( メ^ω^)「この世界にお前を誘ったの、俺じゃねえかよ。忘れた?」

ξ;⊿;)ξ「え……?」

………『誘った』?

( メ^ω^)「無理もねぇか」

( メ^ω^)「まぁでもな、俺も死ぬのは嫌なんだ。あいつとかなり深く関わったお前に、イレギュラーの因子があっても嫌だしな」

( メ^ω^)「悪ぃ、ちょっと死んでくれ」

67 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/25(土) 21:20:56.95 ID:RuD+guwIO
――――――

川;゚ -゚)「はぁ……はぁっ…!!」

(;´∀`)「……しつ、けぇモナ…!!」

睨み合う二人。
辺りには、広範囲高火力の二人の衝突が生み出した残骸が散らばる。

川;゚ -゚)「そろそろしんどいんじゃないか?大きな汗をかいてるぞ、お兄ちゃん…!」

(;´∀`)「ん?ああ、平気平気。義理の妹にめちゃめちゃにせめられて興奮してるだけだモナ」

川;゚ -゚)「……気持ち悪い」

(;´∀`)「ドMを馬鹿にすんな」

川;゚ -゚)「あんたが気持ち悪いって言ってるんだ。性的な話をして、私のトラウマでもえぐってるつもりか?」

川;゚ -゚)「……あんたが犯そうとした、この体に…!!」

78 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/25(土) 21:28:50.80 ID:RuD+guwIO
ぴくり、とモナーの体が揺れる。

( ´∀`)「まだそんなに気にしてんのかモナ……」

川 ゚ -゚)「当たり前だ。勘違いするな気持ち悪い」

川 ゚ -゚)「『義理の親から嫌われて、家庭で居場所がなかった義妹を救ってやる救世主』ってか?」

川 ゚ -゚)「気持ち悪い」

川 ゚ -゚)「気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い……!!」

( ´∀`)「おいおい………」

川 ゚ -゚)「嫌いなんだよ、お前なんか。汚れてる。心のどっかで、女を見下してやがる」

川 ゚ -゚)「子供が好きなんじゃない。お前みたいな、年上の男が大ッッッッッッッッ嫌いなんだよ私は。汚れきった、お前らが!」

( ´∀`)「………」

84 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/25(土) 21:34:14.69 ID:RuD+guwIO
( ´∀`)「………僕は…」

川 ゚ -゚)「気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い…」

( ´∀`)「……クー。僕だって、そんなつもりじゃなk」

川# -゚)「気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い」

クーは、まるで呪詛のように繰り返す。

( ´∀`)「なぁクー」

川#゚ -゚)「うるさあああああああああああああああい!!!」

また魔導書が開かれて。

そして、無数の小さな弾が――――――

100 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/25(土) 21:45:30.22 ID:RuD+guwIO
――――――

(;´・ω・`)「あ゛…ぁ……!!」

(,,゚Д゚)「………終わりか?」

ギコの技、『ブラウザクラッシュ』。
ギコに対して能力を使用した者に、【荒々しい空気《ラドンテイク》】の不快感を少し植え付ける。
この能力により、ショボンはなす術を絶たれる。

(;´ ω `)「…はぁ…はぁ…」

ショボンは【弱者のパラダイム】に頼る他ない。
本来なら、数秒先の危機を感知出来る。それで回避し続けるのが最良なのだが。

(,,゚Д゚)「『大炎上』!!」

(;´゚ω゚`)「っ!!」

(ま、また――――――!!)

こうやって逃げ場を無くしてしまえば、回避のしようもない。

【弱者のパラダイム】に、頼る他ないのだ。

111 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/25(土) 21:52:09.44 ID:RuD+guwIO
(;´・ω・`)「………うっ………!!!」

(,,゚Д゚)「………さぁ、どうする」

(;´・ω・`)「………」

(;´ーωー`)(………)

迫る、黒弾の雨。一発でも当たれば最後、精神から喰いつくされ肉体の行使権は失われるだろう。
その状況。ショボンが下した、決断とは。

(;´・ω・`)「…う」

(;´・ω・`)「うわあああああああああ!!!!」

【弱者のパラダイム】、行使。

(,,゚Д゚)「……またか…」

119 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/25(土) 21:59:44.02 ID:RuD+guwIO
どくん、と。
体に大きな不快感が流れ込む。

(,,゚Д゚)「………『ブラウザクラッシュ』」

(;´ ω `)「あ………」

あまりのその不快感に膝が言うことを聞かない。
たまらず、その場に倒れこむ。

(,,゚Д゚)「……ありがとうな。お前に勝てて、俺は自信がついたよ」

(;´ ω `)「………」

(,,゚Д゚)「………」



(,,゚Д゚)「………?」

(;´ ω `)

ギコは、動かなかった。
自分は勝った。そのはずだ。
なのに。

(;´・ω・`)

なんだ、このガキの目は。
なんだ、この違和感は。

122 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/25(土) 22:03:53.05 ID:RuD+guwIO
(,,゚Д゚)「………おい、なんだよガキ」

(;´・ω・`)

(;´・ω・`)「………ひとつ」

それは、消え入りそうな声で。
風前のロウソクの火のような声で。

(;´・ω・`)「一つ、聞きたいんだ」

(,,゚Д゚)「………?」

(;´・ω・`)「……あなたの…その、能力」

「それ、楽しい?」

(,,゚Д゚)

ショボンがギコに対して放った
最後の、質問だった。

127 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/25(土) 22:09:21.17 ID:RuD+guwIO
(,,゚Д゚)

(,,゚Д゚)「………は?」

(;´・ω・`)「あなたのその【荒々しい空気《ラドンテイク》】。他人に不快感を撒き散らす、強力な能力だ」

(;´・ω・`)「…そしてそれは、今やあなた自信の不快感になっている」

(;´・ω・`)「あなたはそれに、何も感じないの?」

(,,゚Д゚)「………」

(,,゚Д゚)「……うるさい…」

ギコがショボンにゆっくり近づき

(;´ーω・`)「あぐっ!!」

無抵抗の少年の顔に、蹴りを入れる。

133 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/25(土) 22:13:57.20 ID:RuD+guwIO
(;´ーω・`)「うぅぅぅぅぅぅ……!!」

ショボンの頭を足蹴にするギコ。
そのまま、憎しみを込めた声で、語り始める。

(,,゚Д゚)「いいか、小僧。お前はまだ知らないだけだ」

(,,゚Д゚)「この世界は、糞なんだ。俺なんかよりよっぽど不快な人間の、肥溜めなんだよ」

(,,゚Д゚)「その不快なやつらを不快にさせて何が悪いんだよ?」

(;´ーω・`)「……それはっ…本心ですか……?」

(,,゚Д゚)「………っ」

「本心だ!俺は、間違っていない!!」

144 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/25(土) 22:18:40.83 ID:RuD+guwIO
(,,゚Д゚)「間違ってないんだよォ!!間違ってるのは、この糞な世界の方だろうが!!」

(;´ーω・`)

(;´ーω・`)「………そうですか………」

蹴られ、足蹴にされ。
ショボンはもう、立つ気力すらなかった。
だからこれは、ガキらしい最後の悪あがき。

(;´ーω・`)「ならば……」

「『糞』くらえ」

ショボンの行動。
自分を足蹴にする憎いそのギコの足を。

ぽん、と。

手を置いただけ。

160 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/25(土) 22:24:35.96 ID:RuD+guwIO
(,,゚Д゚)「………」

(,,゚Д゚)「………あ?」

(;´ーω・`)「………」

【弱者のパラダイム】は、数秒先に脅威の光を祓い飛ばす力。
しかし、その光を集め、まとめ上げ

脅威の結晶を作る事も出来る。

(,,゚Д゚)「………ま」

ショボンはギコに手を置いたのではなく。

(,,゚Д゚)「ま、さか」

いつの間にか作り上げていたその脅威の結晶を、ギコに還したのだ。

(,,;゚Д゚)「――――――!!!」

(;´ ω `)

周りから、脅威が。
弾かれていった【荒々しい空気《ラドンテイク》】が、ギコをめがけて戻ってきた。

170 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/25(土) 22:27:37.11 ID:RuD+guwIO
(,,;゚Д゚)「糞ガキ、お前こんな――――――!!!」

(;´ ω `)

(,,;゚Д゚)(またっ…また俺は……!!)

(,,;゚Д゚)「うおおおおおおおおおおおお!!!」


ギコを

大きくどす黒い、不快感が押し潰した――――――

182 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/25(土) 22:32:52.09 ID:RuD+guwIO
――――――

半狂乱に近かった。

ξ;⊿メ)ξ「うわあああああああああ!!!!!」

もう何度目になるだろう。
大きく放たれた、剛掌波。
闘気が、かろうじて残った左手のみから繰り出される。

ゴウッ!と空気を巻き上げ、飛ばしながら
内藤の元へ突き進んで行く。

( メ^ω^)「………」

が、届かない。

【大嘘憑き《オールフィクション》】

( メ^ω^)「そんなもん、なかった」


ぱっ、と。

まるで初めから存在していなかったかのように消失する。

ξ;⊿メ)ξ「くっ――――――!!」

190 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/25(土) 22:38:32.56 ID:RuD+guwIO
( メ^ω^)「………まったく、よお」

ξ;⊿メ)ξ「うわああ、あああああああ!!!」

( メ^ω^)「………」

( メ^ω^)「なんでまだ戦おうとするかなぁ」

【メラメラの実】。

炎を無尽蔵に生み出し、自身の体も炎と化す力。

( メ^ω^)「火拳」

ξ;⊿メ)ξ「――――――!!!」

ツンが、その突き進む業火にまるごと飲まれてしまう。

209 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/25(土) 22:46:08.89 ID:RuD+guwIO
ξ;⊿メ)ξ

もはや、動けなかった。
制服がほとんど燃え尽き、そこから見える女の子らしかった肌も黒くひび割れを見せ始めている。

( メ^ω^)「………あっ、いけね」

またやってしまった、と思う。内藤の悪いクセの一つだ。
常に勝利する事が約束されているような自分の能力故か

つい、一撃で殺すのを躊躇う。
いつまでも、必死になって向かってくる相手と遊びたくなるのだ。

例えば【クリア・ノート】の力を使ったなら、今頃ツンは髪一本ないはず。
そうだったら、ツンも楽だろうに。

ξ;⊿メ)ξ

( メ^ω^)


焼死体………いやいや、まだ生きてるな。焼生体となったツンを見下す内藤。

ξ;⊿メ)ξ

( メ^ω^)「………」

顔まで黒焦げたツンは今や表情が読めない。
だが、このツンから確かなる強い意思を内藤は感じていた。

225 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/25(土) 22:55:26.08 ID:RuD+guwIO
ξ;⊿メ)ξ「………あんた、なんか………」

( メ^ω^)「いや、しゃべんなくていいよもう」

( メ^ω^)「死ね」

そうして、右腕が振り上げられる。
それはまるで、自分の命を刈り取る刃物。

斬頭台のギロチンのようにも、ツンには感じられた。

ξ;⊿メ)ξ(………あぁ)

ごめんねブーン。
あなたは今、無事なのかな。
こんなやつと戦わないといけないなんて、あなたの背負う運命はとても重いんだろうな。
でも、私はあなたを信じてるよ。先に逝っちゃうから確認は出来ないのが残念だけどね。

………最後に。

本当にごめんね、ブーン。

( メ^ω^)

ごめんね、ブーン。

ξ;⊿メ)ξ

「ごめんn「うるせぇよお前」

249 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/25(土) 23:03:21.27 ID:RuD+guwIO
( メ^ω^)「」

ふと、いま。
何かが聞こえたような気がした。


そして、天高く振り上げた右腕を見る。


( メ^ω^)「………」



右腕が。

ばきべきと

折れ曲がってる。

「謝んなよツンちゃんっ!違うだろっ!?」

「ピンチのヒロインなら、ヒロインらしく」


(*゚∀゚)「『助けて』、だろォォォォォォォォォォ!!?」

( メ^ω^)「――――――ッ!!」

いきなり、背後からの不意打ちのハイキック。
その破壊力たるや、勢いあまって内藤が20m近く吹き飛ばされるほどだった。

272 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/25(土) 23:09:46.38 ID:RuD+guwIO
( メ^ω^)「………!」

内藤は少し考える。

それは、右腕だ。

跡形もなく、折られた。

……何故だ。

何故、自分はその攻撃にまったく反応出来なかった………?

「『そんなの簡単だよ』」

( メ^ω^)

「『感じないかな?あなたの右腕、いま何も感覚がないんだけど………あ、折れてるし一緒かあ』」

从'ー'从「『私が、あなたの感覚をちょっぴり《なかったことにした》だけだよん』」

ξ;゚⊿゚)ξ「わたなっ………」

ξ゚⊿゚)ξ「あれ?」

体が、治ってる。傷が、嘘のように消えている。

( メ^ω^)「………なるほど」

(*゚∀゚)「あひゃっ!」

296 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/25(土) 23:17:08.83 ID:RuD+guwIO
( メ^ω^)「このガキも、おんなじ理屈か……」

从'ー'从「『よくわかったね。ご褒美に私が3日前に食べ残したシーザーサラダのトマトあげるよ』」

(*゚∀゚)「なにそれっ!いるいる!」

从'ー'从「『いるんかいっ!!ズコー』」

( メ^ω^)

ξ;゚⊿゚)ξ「渡辺、なんで………」

从'ー'从「『驚いた?実はね、つーちゃんは今、私に妹を殺された記憶がなかった事になってるの』」

从'ー'从「『……ちょっと卑怯なんだけどね。この戦いが終わったら打ち明けて、謝るつもり。そしてね、私の命に変えても復活させ』」

ξ;゚⊿゚)ξ「違う!それも大事かもだけど、あなたの事を聞いてるのよ!!」

ξ;゚⊿゚)ξ「なんであなた、生きてるのよ!!」

319 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/25(土) 23:21:49.32 ID:RuD+guwIO
从'ー'从「『………それ聞くぅ?』」

ξ;゚⊿゚)ξ「だ、だってあんたは存在レベルから消えたはずじゃ……」

从'ー'从「『だから、なに?』」

ξ;゚⊿゚)ξ「え」

从'ー'从「『あなたは彼を近くで見てきたんでしょ。なら、わかるでしょ?』」

「『彼は、どんな不利も不可能も破ってくれるんだよ』」

ξ゚⊿゚)ξ





「………ツン」


( ^ω^)「待たせて、悪かったな」

ブーン。

343 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/25(土) 23:28:02.91 ID:RuD+guwIO
( ^ω^)「こりゃ大遅刻かましちまったお。なぁ渡辺、みんなの回復、頼んだお」

从'ー'从「『あいあいしゃー』」

ξ;゚⊿゚)ξ「………」

('A`)「相変わらず、ムカつくツラだよ内藤ホライゾン………」

ドクオも。

( ´_ゝ`)「へぇ、まったく一緒だな。気持ち悪い」

兄者も。

( ^ω^)「本当だ。僕自身、そう思う」

ブーン。

ξ;⊿;)ξ「ぶぅん……うっ…うぅ…ふぇ…………」

助けに、きてくれたんだ。

( メ^ω^)「………」


361 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/25(土) 23:31:07.93 ID:RuD+guwIO
( メ^ω^)「なんでだ、お前」

( ^ω^)「……は…?」

( メ^ω^)「なんでお前、ピンピンしてんだよ」

( ^ω^)

ξ゚⊿゚)ξ「………」

ブーンと内藤が、話している。
最初こそまったく一緒だと思っていたけど、こうして並んでみたら二人とも別物の人間だ。
例えるなら、同じ大きさの磁石のように。
見た目は変わらない。けど、SとNだと言うように。

ξ゚⊿゚)ξ(同じなのに、正反対――――――)

( メ^ω^)「俺のとっておきだったメタルも使ったし、すげぇレベルの覚醒を見せたドクオも使った。あいつらを倒して、何の支障もないわけがねーだろ」

从'ー'从「『………』」

('A`)「………」

( ^ω^)「……それを答えないといけねぇのかお?」

( メ^ω^)「………ん、ああ。やっぱいらねえ。正直、興味もねえわ」

( ^ω^)「なら、いいだろうがお」

こんな表現はおかしいんだけど………二人の一人が、話している。

380 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/25(土) 23:38:24.51 ID:RuD+guwIO
( ^ω^)「僕からも、一つ質問だお………」

( メ^ω^)「僕の仲間に何をした、か?」

( ^ω^)「んなもん見りゃわかる。僕が聞きたいのは、他にあるお」

( メ^ω^)「??」




( ^ω^)「お前が僕を生み出したのか?それともたまたまなのか?それとも、他の誰かが生み出したのか?」

ξ゚⊿゚)ξ

ξ゚⊿゚)ξ「………え?」

( ^ω^)「お前と初めて会った時」

( ^ω^)「僕は、自分が生まれた理由に気付いた」

( ^ω^)「僕は――――――お前を倒す為だけに作られた」


「お前自身なんだ、って事に」

( メ^ω^)

397 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/25(土) 23:46:05.21 ID:RuD+guwIO
( メ^ω^)

――――――

『今回の最強能力決定戦の優勝者は――――――また、内藤か』

「はっ……今回はひどかったな。苦戦すらしなかったぜ。ぬるすぎて優勝って感じがしねーな」

『………それで?願いは?』

「んあ?なんだそれ」

『おい。何回も経験してるだろ。優勝した際には、そいつの願いを叶えるんだろうが』

「あー、願い、な。………ねえな特に………あ、そうだ。俺の製作者《プログラム》としての実権を、もう1割よこせよ。まだまだ止めたくねぇんだよ、この戦い」

『ふざけるな。これ以上お前に実権を渡したら、この戦いそのものが成り立たなくなる。5人にプログラムをわけている意味を考えろ』

「………んん。じゃあ、新しいルール追加ってどうよ?」

『???』

406 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/25(土) 23:50:28.73 ID:RuD+guwIO
「覚醒ってシステム、どうだ?」

『???』

「文字通り覚醒だよ、覚醒。戦いの中で経験値を積んだやつやチートどうしの特定干渉があれば、徐々に出力や応用力を身につける。俺はこれを選択者《アレンジ》と定義する」

『……なるほどな…』

「そしたら俺はもっと強いやつと戦える。そしたら、楽しい!」

『………いいだろう。次回から、それを導入しようか』

「やりぃ!」

408 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/25(土) 23:52:26.02 ID:RuD+guwIO
『………今回の優勝も、お前か』

「……まぁ、やっぱアレンジは強いな。フツーに勝てるけど」

『………で、願いは?』

「ない。早く次の戦いをしたい」

『………そうか』

「………つまんねぇな」





「俺を倒すようなやつ、出てこないかなぁ」

429 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/25(土) 23:59:29.82 ID:RuD+guwIO
( メ^ω^)

( ^ω^)「そして僕は、『いた』。お前とまったく一緒の体を持って。記憶だけ偽造されていつの間にか、いた」

( ^ω^)「お前を倒す為に、お前が産み出されたんだ、内藤」

( メ^ω^)

( ^ω^)「しかし、人間《チート》を超える能力なんか無かった。この世界の全てを持つお前以上の力なんて、無いから」

( ^ω^)「だから僕の能力はこうなった。この世界じゃなく、外側の世界の力を借りる力を――――――」

ξ;゚⊿゚)ξ「………」

合点がいった。
ブーンがやけに能力に詳しい理由がわかった気がする。
それは、ブーンが脳が、内藤の能力………【人間《チート》】が収める能力軍の引き出しを覚えていたからじゃないか。
全てをもって全てを使える内藤の力が、ブーンにあらゆる知識を与えていたんじゃないか。

ξ゚⊿゚)ξ「………」


447 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/26(日) 00:04:51.38 ID:5E0sQlTiO
( メ^ω^)「知らねぇ」

( ^ω^)「………?」

( メ^ω^)「それは、少なくとも俺じゃない。俺が求めたもんなら、俺がこんなに不安にかられるような存在じゃないはずだ」

( ^ω^)「………」

( メ^ω^)「まぁ、いいやどっちでも」

( メ^ω^)「つまりお前は………」










( メ゚ω゚)「俺が求め続けた人物ってわけなんだろォ!!?」

( ^ω^)「ッ!!」

466 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/26(日) 00:08:41.77 ID:5E0sQlTiO
( メ^ω^)「俺をギリギリまで追い詰めてみてくれよ!!なぁ、俺自身よォォォォォ!!」

ξ;゚⊿゚)ξ「ブーン!?」

( ^ω^)「安心しろお、ツン」

ξ゚⊿゚)ξ

( ^ω^)「僕の存在意義がなんだろうが、僕の本来の姿がなんだろうが僕は僕だ」

( ^ω^)「お前が不安にはならなくていいお」

( ^ω^)「すぐ、あいつをぶっ飛ばすさ」


ξ゚⊿゚)ξ「ブーン………」

475 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/26(日) 00:10:44.69 ID:5E0sQlTiO
これが、最後の戦いなんだろう。

( メ^ω^)

( ^ω^)

内藤と、

ブーンが。


絶対王者と、

王者殺しが。


あらゆるチートを使い操る者と、

あらゆるチートを生み出す者が。


「おおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」


今――――――ぶつかり合う。

500 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/26(日) 00:14:46.53 ID:5E0sQlTiO



二人が一様の変化を見せる。

( メ^ω^)

内藤から出でる、黒いオーラ。
それは【荒々しい空気《ラドンテイク》】の黒い塊よりもどす黒く
まるで、人間の本質にある黒さを見せるかのよう。

( ^ω^)

対し、ブーンは白い光を放つ。
体を取り巻く、布―――という表現で良いのだろうか。
しかしその光も合まって、それはまるで……

天使が纏う、『羽衣』のように――――――

( ^ω^)「【自分次第《アンカーコール》】………」

「『混成能力《プラスアンカー》』!」


その正体は、新しい【自分次第《アンカーコール》】。

522 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/26(日) 00:17:25.68 ID:5E0sQlTiO
( ^ω^)「さぁ、みなさん」

( ^ω^)「醜い自分をぶっとばす為に」

( ^ω^)「がんばろっか。指定アンカーは………」


――――――>>530、>>540、>>550、>>560を完全一体化。

 

530 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 00:17:32.82 ID:ieIPM6lu0
相手と思考を共有できる能力

540 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 00:17:35.47 ID:ZAiSuaJ20
自分の右手に漫画 左手にコンセント右足に鎖 左足に刀 心に拳銃をだせる能力

550 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 00:17:41.79 ID:yVb2duRr0
MOTHERシリーズのあらゆるPSIを使いこなす能力

560 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 00:17:48.38 ID:l2OgCsxy0
この能力以外の安価能力をどんな能力であってもこちらを優先してすべて無効化する
そのかわり作者が10個まで好きな安価を指定する
その能力は無制限に使えて完璧に扱えることができブーンの身体能力をラオウの100倍にする効果を付与する能力

 

 

702 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/26(日) 00:26:52.21 ID:5E0sQlTiO
『能力が決定しました。』

>>530、>>540、>>550、>>560

を、混成し



『MOTHERシリーズのあらゆるPSIを使いこなし相手と思考を共有でき、右手に漫画左手にコンセント、右足に鎖、左足に刀、心に拳銃をだせる能力が無制限に使えて完璧に扱えることができブーンの身体能力をラオウの100倍にする効果を付与する能力 』



( ^ω^)

「さぁ、戦おうか」

825 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/26(日) 00:37:47.79 ID:5E0sQlTiO
( メ^ω^)「おらああああああああああ!!!!」

( ^ω^)「おおおおおおおおおおおおおお!!!!」

( メ^ω^)「『火水木金土符:賢者の石』ッ!!」

巻き上がる、パチュリーの最高弾幕。

( ^ω^)「『PKスターストーム』!!!」

降り落ちる、PSI能力で現れし流星群。

853 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/26(日) 00:46:33.23 ID:5E0sQlTiO
( ^ω^)「ああああ!!!!!」

( メ^ω^)「ッ!」

駿速。
ブーンは全力を一気に爆発させる。
瞬時に内藤の裏に周り込む事に成功する。

さらに

( ^ω^)「だおおッ!!」

左回し蹴り………否、足刀。
左足から出る刀が、一瞬のスピードで。
弾丸を追い抜くような速度で内藤に繰り出される。

( メ^ω^)

【一方通行《アクセラレータ》】――――――

しかし、だからなんだと。

(;^ω^)「………!!」

刀が瞬時に反射され、自分を襲う。

しかしそのままの体勢で、反射神経を躍動させて紙一重の部分で回避。
一瞬でも遅れていれば、今頃脳天に突き刺さっていただろう。

ここまでで、わずか10秒。

872 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/26(日) 00:56:20.01 ID:5E0sQlTiO
『MOTHERシリーズのあらゆるPSIを使いこなし相手と思考を共有でき、右手に漫画左手にコンセント、右足に鎖、左足に刀、心に拳銃をだせる能力が無制限に使えて完璧に扱えることができブーンの身体能力をラオウの100倍にする効果を付与する能力 』………

つまり、今の自分は半永久式全身凶器になっている。

常人の倍速………否、累乗速以上。
例えば平均男性の50m走タイムがだいたい7、8秒なら
簡単に計算しても自分は0.07、0.08秒で動ける事になる。
しかも、それも常人なら。ラオウともなればそれはさらに………。

そして右手に漫画 左手にコンセント右足に鎖 左足に刀 心に拳銃をだせる能力という部分。
凶器のオンパレードだ。
捕らる事も、穿つ事も、切る事も、充電する事も、スラムダンクの山王戦終盤の感動を味わう事も自由自在に出来る。

そして手足で足りないなら、PSI能力がある。

さらに、思考共有。

『あいつが次にどのチートを出すか。』

それが、完璧に読めるのだ。

(;メ^ω^)「………!!!」

895 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/26(日) 01:04:49.47 ID:5E0sQlTiO
( ^ω^)「おらあああああああ!!!!!」

(;メ^ω^)「くっ――――――」

内藤は狼狽する。やはり、こいつとは戦いたくなかった。
今まで戦った相手なら、焦る必要は少しもなかった。
なぜなら、それはどれほど強くても
自分が持っている能力の一つに過ぎないから。


【チェシャ猫】――――――

( メ^ω^)「空間の断裂ッ!!」

( ^ω^)「うっせぇよっ!!」

全てを切る刃も、なんなく交わしてしまう。

( メ^ω^)「なら、これなら――――――」

【超電磁砲《レールガン》】。

( メ^ω^)「どうだよォォォォ!!!」

(;゚ω゚)「ッ!!!」

思考共有でわかっていても、回避が間に合わない。
なぜならそれは、音速の3倍で射出される

巨大な電気の波動砲。

917 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/26(日) 01:12:42.61 ID:5E0sQlTiO
(  ω )

だから、ブーンは回避なんかしなかった。
その雷の槍を全て、受け止めた。

(;メ^ω^)「は!!?」

( ^ω^)「………」

ただ、左手を前に出している。
そこには
巨大な巨大な、コンセント。

( ^ω^)「………充電完了」

(;メ^ω^)

( ^ω^)「………超特大」

( ^ω^)「PKサンダァァァァァァァ!!!!」

雷がその場を席巻する。
逃げ場は、ない。

(;メ゚ω゚)「――――――」


(;メ゚ω゚)「【フォルテッシモ】!!」

かろうじてすれすれに、内藤の周囲の空間が切れた。

952 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/26(日) 01:22:41.74 ID:5E0sQlTiO

そして、内藤が空間を切り全てを打消した頃………

( ^ω^)「……隙だらけっ!!」

(;メ^ω^)「な――――」

既に、ブーンは内藤の後ろにいた。

( ゚ω゚)「おおおおおお!!!」

(;メ^ω^)「【一方通《アクセラ――――――」

( ゚ω゚)「させねええええええ!!!!」

その時


どこかで、銃撃音が鳴る。

(;メ゚ω゚)「う゛!!!」

心に拳銃を持つ、ブーンが。
思考共有する内藤の脳内に、直接弾丸をぶちこむ。

(;メ゚ω゚)「ああ゛………!!!」

34 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/26(日) 01:34:11.59 ID:5E0sQlTiO
(;メ゚ω゚)(こんなもの――――――!!)

そう。脳内に弾丸を打ち込まれたからと行って、だからなんだと言うのだ。
内藤は瞬時に回復するチートや、既に不死身のチートすらも持ち合わせている
回復すれば、いいだけの話。

【大嘘憑き《オールフィクション》】。

(;メ゚ω゚)(なかった事にする――――――)


そう、一瞬だ。
こんな作業、一瞬で済むのだ。


まぁ。



(;メ゚ω゚)「―――――え」

「消え――――――」



その一瞬が、命取りなのだが。

40 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/26(日) 01:39:14.48 ID:5E0sQlTiO




( ゚ω゚)

(;メ゚ω゚)(あ――――――)


ξ゚⊿゚)ξ「いけ………」

ξ゚⊿゚)ξ「いけえええええええええええ!!!」

( ゚ω゚)「うらああああああああああああああああああ!!!!!!!」


ガゴォォォォォン!!!!!、と。

人間を超越したブーンの全力の一撃が、

無防備な内藤の頬を


全力でぶん殴った。


60 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/26(日) 01:46:29.80 ID:5E0sQlTiO
(;メ゚ω゚)「がぁっ………!!!」

しまった。
完全に一撃を決められた。
おい、逃げろ俺。いや、逃げなくていい。
【一方通行《アクセラレータ》】や【フォルテッシモ】を張r

(#゚ω゚)「もう一丁ォォォォォ!!!!」

(;メ゚ω゚)「なっ――――」

大きく吹き飛ばされる内藤に追いつき、そのまま二撃目。
狙い撃ったのは、アゴ。
骨が砕ける感触が内藤を包み、同時に脳を揺さぶられる。

思考すら、剥奪される――――――

(#゚ω゚)「まだまだァァァァァァァ!!!!!」

空中にかち上げられた内藤を叩き落とすように、3撃目。
地面から剥がすように、4撃目。
反動のままに横から、5撃目。

(;メ゚ω゚)「あ゛………ッ!!」

6。7。8。9。と

内藤に考える暇を与えず、連撃を繰り出す。

82 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/26(日) 01:52:17.31 ID:5E0sQlTiO
(#゚ω゚)「散々仲間を痛め付けてくれやがって………!!!」

(#゚ω゚)「能力を使うなら使え!!!全てが終わるまで殴り続ける!!!!全てが終わっても殴り続ける!!!」

(#゚ω゚)「絶ッ対に!ブチ殺ォォォォォす!!!!」

(;メ゚ω゚)(まずい、能力を)

10撃目。

(;メ゚ω゚)(能力を)

11。

(;メ゚ω゚)(の)

12

(;メ゚ω゚)(n)

131415161718――――――

(;メ゚ω゚)

そこから先は

(#゚ω゚)「おおおおおおおおおおおおおお!!!!!」


もはや数えられるスピードではなかった。

98 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/26(日) 01:59:59.31 ID:5E0sQlTiO
外から見れば

从;'ー'从「『うわ、ブーン君すごい………』」

ξ;゚⊿゚)ξ「ブーンが………いっぱい………」

(# ω )「――――――!!!!」


数十、否。
数百にまで分裂したように見えるブーンが内藤を囲み

決して逃がさない攻撃結界を作り上げたようだった。

(;メ ω )

そう。こいつ、内藤の能力は完璧なんかじゃない。
考える時間が、必要なんだ。
なんでも使えるこいつは、例えるなら四次元ポケットからなんでも出せるドラえもん。
しかしなんでも出せるドラえもんも
四次元ポケットの中から、どれを出すか探す時間が必要だ。
それはこいつも同じだ。自分の能力を、取捨選択する時間が必要なのだ。

だから、その時間もなくなった今では――――――力など、無いに等しい。

(#゚ω゚)「どうだ内藤ォォ!!!」

(#゚ω゚)「勘違いすんな!お前なんか………『人間』なんか、チートでもなんでもない!!ちっぽけで脆弱なモノなんだお!!!」

(;メ ω )

112 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/26(日) 02:05:44.92 ID:5E0sQlTiO
(#゚ω゚)「そんなお前が、勝てるやつ探し求めて弱いものイジメして神様気取りか!!?」

(#゚ω゚)「ふざけんのも大概にしろお!!!」

(#゚ω゚)「そんなお前は人間でもなんでもねえ!!それ以下の、クズだ!!!」

(;メ ω )「あ………」

(#゚ω゚)「だから僕が、お前を倒す!!自分を倒し、全てを変える!!」

(#゚ω゚)「もうこれで、終わらせてやるおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

最後の一撃と言わんばかりに。



大きく、右拳を構える。

(;メ ω )「ま、待――――――!!」

121 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/26(日) 02:09:55.63 ID:5E0sQlTiO

握り拳から血が吹き出す。
限界まで固めた拳が、自らまで破壊してしまう。
そんなでたらめな破壊力を以て。


(#゚ω゚)「おおおおおおおおおおおおおお!!!!」




(;メ ω )(――――――!!!!)

最後の一撃が、真正面から完全に


内藤を撃ち抜いた――――――。

148 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/26(日) 02:16:09.85 ID:5E0sQlTiO
(#゚ω゚)

(;メ ω )

内藤は、完全に意識を断絶。
指先一つ、ぴくりとも動かさなかった。

(#^ω^)

( ^ω^)

(;^ω^)「……ハァ……ハァ…!!!!」

(;^ω^)「勝った………」

ξ゚⊿゚)ξ
从'ー'从
('A`)
( ´_ゝ`)
(*゚∀゚)




「勝ったおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」


ブーンの雄叫びが、大きく木霊する。

66 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/26(日) 02:20:23.31 ID:5E0sQlTiO
(;^ω^)

(;゚ω゚)「………お」

さすがに疲れたのか、糸が切れたようにその場に倒れこむブーン。

ξ;゚⊿゚)ξ「あっ、ブーンだいじょ」

从;'ー'从「『ブーン君大丈夫!?』」

ξ゚⊿゚)ξ

(;^ω^)「お………渡辺」

从'ー'从「『ちょっと待ってね。疲れなんか………』」

从^ー^从「『私が、なかった事にしてあげるよ』」

ξ゚⊿゚)ξ

(;^ω^)

( ^ω^)「………お、おお!」

从'ー'从「『お疲れさま、ブーン君』」

189 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/26(日) 02:24:31.22 ID:5E0sQlTiO
ξ゚⊿゚)ξ「ねぇ、ブーン」

異常に殺気が込もっているツン。

(;^ω^)「は、はいいい!!?」

やばい、殺される。
マジかよ。ラスボス登場かよ。

ξ゚⊿゚)ξ「………」

(;^ω^)「え、なに、なんか言ってよツンさん!!」

ξ゚⊿゚)ξ


ツンは、無言のままブーンを


(;^ω^)「ひぃぃぃぃぃぃ!!!!」





ξー⊿ー)ξ「ばか」

しっかりと、抱き締めた。

206 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/26(日) 02:28:15.99 ID:5E0sQlTiO


(;^ω^)「………え」

ξー⊿ー)ξ「………助けてくれて、ありがと」

ξ゚⊿゚)ξ「あとさぁ、その他の子とすぐいちゃつくのやめてよ。嫉妬しちゃう」

(;^ω^)「いや、いちゃつくとか………え?ん?」

(;^ω^)「ツンさん、え?なに?嫉妬?」



ξ゚ー゚)ξ「言わせないでよ、ばか」






「私、あなたが大好き。だからもう、離れないで欲しい」

( ^ω^)

238 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/26(日) 02:34:15.29 ID:5E0sQlTiO
( ^ω^)

ξ////)ξ「ゃっと………ぃぇた………」

( ^ω^)

(;^ω^)「どええええええええええ!!?」

从'ー'从「『あ、ツンちゃんずるい。ナベちゃんもブーン君の事はおせちの煮豆くらい好きなのに』」

(;^ω^)「嬉しくねぇよ渡辺!!つーか、え?えぇ!!?」

ξ゚⊿゚)ξ「も、もういいでしょ!!そんな聞き返すな恥ずかしい!!」

ああ、なんだこいつやばい。
どうしたツンちゃんこいつ。

( ´_ゝ`)「あらやだブーン君………バトルからラブコメへの切り返しがライトニング……」

にやつくな兄者。殺すぞお前

(* ∀ )「………」

おいつー、なんでお前まで顔を赤らめてんだ。

257 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/26(日) 02:38:35.56 ID:5E0sQlTiO
(;^ω^)「つーか、い、いきなり言われてもわけわかんないお!!!何いってんだ馬鹿かお前!」

ξ;゚⊿゚)ξ「え、ええ!?いや、何よ!!男ならびしっと返事しなさいよ!!」

从'ー'从「『そーよそーよまじサイテー(棒読み)』」

ξ;゚⊿゚)ξ「あんたは黙って!!」


(;^ω^)「………はは」

………あぁ。
僕が守りたかったのは、これなんだな。
こういうのが、守りたかったんだ。


こういう、小さな幸せが。


280 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/26(日) 02:43:51.20 ID:5E0sQlTiO
( ^ω^)(………はは)

幸せだな。


――――――夢なら、一生醒めないで欲しいな。






「…ハァ……ジャスト……一分だ」


( ^ω^)

あれ。

( ^ω^)「………え?」

空が、割れる。

「――いい悪夢(ユメ)は」


(;メ゚ω )「見れたかよ……?」


( ^ω^)

309 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/26(日) 02:48:01.65 ID:5E0sQlTiO
( ^ω^)

(;゚ω゚)「あ………」

(;メ ω )「――――――!!!」

(;゚ω゚)(……しまっ)

しまった。いつから。

内藤がいつの間にか発動していた、それ。
それは、一分間だけ対象を幻影の中に陥れる目


(;゚ω゚)「【邪眼】――――――!!」

全て、幻覚――――――。


(;メ ω )「――――――!!!」

(;゚ω゚)


内藤の高速の手刀が。

ブーンの腹を、貫通し――――――


第二十七話、終わり。

Posted at 2011/09/10 06:58:27 | コメント(0) | トラックバック(0) | ブーン系小説 | パソコン/インターネット
2011年09月08日 イイね!

( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです 第26話

8 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 18:58:58.17 ID:+vn/lXzfO
( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです

第二十六話。

『前回までのあらすじ』
最強能力決定戦と称し様々なチート能力者と戦うはめになったブーンは、安価内容をそのまま使える能力【気分次第《アンカーテイク》】を駆使して強敵を倒していく。
VIPタワーの崩落、そして内外に起こる動乱。ついに内藤とブーンが出会い、ブーンが何かを思い出し………。

今回の敵は!?今回の安価は!?
今のうちから町中のクリスマスツリーをへし折りに行く計画を企てているのは俺だけなのか?

41 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 20:17:43.04 ID:+vn/lXzfO
一応、登場人物とその能力

( ^ω^)【気分次第《アンカーテイク》】(vip)
( ´_ゝ`)【強制規制《ストッパーテイク》】(vip)
("∀`)【一方通行《アクセラレータ》】(アレンジ)(禁書)
(* ∀ )【鬼《オーガ》】(バキ)
・VIPタワー跡

( ФωФ)【終了《シャットダウン》】(プログラム)
(´・ω・`)【弱者のパラダイム】(PSYREN)
lw´‐ _‐ノv【オニヨン】(ピクミン)
川 ゚ -゚)【火水木金土日月を操る程度の能力】(東方)
  _
( ゚∀゚)【本質晒し《フシアナテイク》】(vip)
( ´∀`)【百式観音】(HxH)
(,,゚Д゚)【荒々しい空気《ラドンテイク》】(vip)
ξ゚⊿゚)ξ【拳王ラオウ】(北斗の拳)
( ・∀・)【世界《ザ・ワールド》】(ジョジョ)
・VIPタワー跡

( メ^ω^)【人間《チート》】(vip)
・???

44 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 20:18:42.16 ID:+vn/lXzfO
※ブーンの能力【気分次第《アンカーテイク》】について
指定アンカーにかかれていた能力をそのまま使える能力
「~能力」と、最後に能力とかかれていなければ再安価。
一人の敵につき一回ずつ出来、その戦闘が終了した時点で能力は消える。

今まで出てきた能力
『手から溢れんばかりのコーラを出す能力』
『座布団を一週間近く回し続けられる能力』
『髪の毛を急速に成長させる能力』
『超反射神経が身に付く能力』
『アンサートーカーを取得しそれを100%使いこなす能力 』
『手の平からピクミンを無限に出現させる能力』
『指定した範囲の空間の疎密を固定する能力』
『ワリバシを上手に割れる能力』
『尻から毎秒50トンの土石流をほとばしらせる能力』
『目視したものを任意で捻る能力』
『口からもの凄い勢いで腐った牛乳を出す能力』『どんな状況下においてもフワッフワのパンケーキを作ることができる能力』
『体外に射出した自らの精子をミニサイズのキタキタおやじに変化させる能力』
『すべての攻撃の対象をドクオに変える能力』
『自分の爪を折ると相手の歯が折れる能力』
『脈絡なく死を与える能力』
『FFに出てきた全ての黒魔法が使える能力』『明日の正座占いが一位になる能力』『スタンド”ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム”を自分に発現さ せ、120%使いこなす能力(オリジナルも超える)』『未元物質 の能力』『理想を現実に変える力を100%使える能力』
『同じ物を4つ以上揃えると消せる能力』

46 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 20:22:14.91 ID:+vn/lXzfO
『殲滅眼(イーノ・ドゥーエ)を使いこなす能力』
『任意の寓話付きになれる能力』
『ガッキーを召喚する能力』『btcmに出てきた全ての指輪の力を自由に使える能力』
『両腕がドクオに股間がモララーになる能力』『大嘘憑きを100%使いこなせる能力』『事象の確率を操作する能力』『体がものすごく臭くなる能力』
『チープ・トリックを目の前に山積みにする能力』『自分の黒歴史を一つ言うごとに相手の攻撃を一回無効できる能力』『オナニーしている最中ステルス状態になる能力』『人間サイズのデモンベイン(フル装備)に変身できる能力』
『手から任意の大きさの文房具を出す能力(何個でも出せる)』『七鍵守護神を使用できる能力』『蟲を自由に呼び出し、自由に扱う能力』『対象に不安を植え付け増長させる能力』『プレインズウォーカーになる能力』『物体の大きさを自由に変えられる能力』
『相手をふたなりにする能力』『奇跡を起こす程度の能力』『ものすごい速さで頭突きできる能力』『アドン・サムソン並にマッチョになる能力』『イマジンブレイカーが使えるようになる能力』
『周囲で発生した音を記憶し、音の発生源で起こった現象を相手に発生させる能力』『任意の人物に下痢を伴う猛烈な腹痛(※だがうんこは絶対に出ない)を与え続ける能力』
『チャリオッツ・レクイエムを使える能力』『任意の仮面ライダーに変身する能力』『デリヘルをいくらでも呼べる能力』『物理的なダメージを無効にする能力』
『能力を100%扱えるようになった渡辺を再びこの世に存在させる能力(能力が消えても渡辺は消えない)』『金玉袋を四時元ポケットにする能力』『息を止めている間自分以外誰も能力が使えなくなる能力』
』『既存の法則を無視できる能力』『「ブーン系」のSSに出てきたブーンが使ったことのあるすべての能力』『ドラえもんの四次元ポケットに入ってる道具が使えるようになる能力』『ピカピカの実の能力』
『魔法律の使者を召還し自由に使役できる能力』『相手の髪の毛が急速に発達する能力』『手から洗剤を出せる能力』『光の速さで縦横無尽に飛び回れる能力』


47 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 20:24:12.59 ID:+vn/lXzfO
『黒魔神闇皇帝を呼び出し、自由に操れる能力』『( ,'3 ) 中嶋が有する主謀者《オリジナル》任意の空間への入口(URL)を設置、触れた者をそこへ強制移動させる【未知への誘い《ジャンプテイク》】が選択者《アレンジ》になった時の能力』
『「盗」を距離制限無しで使える能力』『相手の頭の中をピンク色にする能力』『↓の能力を無効化する能力』『熱気バサラ以上の歌エネルギーを用いて歌で争いを終わらせることができる能力』『ガイルの能力』
『涅槃寂静・終曲を完全に使いこなす能力』『一度だけ好きなタイミングでベヘリットを使用できる能力』『右手からドラクエの全呪文を左手からドラえもんの秘密道具を出す能力』
『T.M.RevolutionのHOT LIMITの衣装を着て、PVのダンスを完璧踊りきるとスタンドが解除される能力』
『安価で決めたことがそのまま起きる能力』
『今まで出会った人たちの全ての能力』
『ウィジャ盤を瞬時に完成させる能力』
『ランダムで周りの人物の黒歴史を華麗に抉る能力』
『大嘘憑きを使用できる能力』
『相手を限界まで不幸にして自分を限界まで幸せにする能力』

以上

51 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 20:26:19.55 ID:+vn/lXzfO
――――――少しだけ時は遡り、それは丁度このVIPタワーが崩れさった所から始まる。

(;ФωФ)「………!!」
  _
(;゚∀゚)「……はああ…!?」

lw´;‐ _‐ノv「なんで………」

その衝撃は、外にいたこの者達にもあった。
当然だ。彼らがいたのはちょうどその真下。
崩落の被害を一番に受けるべき場所にいたからだ。

しかし

lw´;‐ _‐ノv「なんで……私たち無事なの…」

3人は傷一つつかなかった。
落ちてきた絶大な質量を前に、3人は負傷なくこの事実を捉えている。

否、それも当然と言えば当然なのだが。
  _
(;゚∀゚)「【本質晒し《フシアナテイク》】……とりあえず、とっさに発動出来て良かったぜ…!!」

その答えは、ジョルジュの能力にあった。
彼は咄嗟に崩れたVIPタワーに対し、「安全地帯」の質問を投げ掛けた。
その回答が、今まさに3人がいる地点だというだけだ。

56 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 20:31:51.76 ID:+vn/lXzfO
――――――

外から見ていたデレが。

ζ(゚ー゚*;ζ「え、ええええ………?」

目の前で崩れさる、VIPタワー。
もしまたんきが暴れたあの時、逃げていなかったら………


ζ(゚ー゚*;ζ

ζ(゚ー゚*ζ「いや、その時はその時で瞬身の術使えばいいか」

別に大したことでもなかった。

否、問題はそんな事じゃなく。

ζ(゚ー゚*ζ「内藤さんは………?」

その時、デレは

あるものを、見つける。

62 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 20:37:30.88 ID:+vn/lXzfO
――――――

(;ФωФ)「しかし……これは…参った…」

lw´;‐ _‐ノv「大丈夫?その…中枢制御室…は」

(;ФωФ)「いや、それは大丈夫なのだ」

lw´;‐ _‐ノv「え?」

(;ФωФ)「よく考えろ。中枢制御とまで呼ばれる部屋が、一介の能力で崩れてしまう場所にあると思うか」

(;ФωФ)「おそらく、中枢制御室があるのは………地下。この真下に、核シェルターのようにあるのだろう」

lw´‐ _‐ノv「ああ……なるほど…」

確かにそう言われたら、そうかもしれない。
チートだらけのこの世界で、のうのうと存在している方がおかしい。

(;ФωФ)「しかし、だからって問題がないわけじゃない。VIPタワーのどこかに、地下室への扉があった………はずなのに」

lw´‐ _‐ノv「………」

その手がかりすら失った、と言うわけか。

73 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 20:43:21.30 ID:+vn/lXzfO
(;ФωФ)「早く、探さないと」
  _
( ゚∀゚)「じゃないだろ。問題はよ」

(;ФωФ)「っ…」

lw´‐ _‐ノv「………」
  _
( ゚∀゚)「お前が何を企んでるか。それが問題だろうがよ」
  _
( ゚∀゚)「言えよ。てめぇの作戦は一先ず置き、てめぇが信用ならねーってんだよ………!」

(;ФωФ)

lw´‐ _‐ノv「………」

そうだ。ロマさんは

私たちに何かを隠している。

79 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 20:46:18.87 ID:+vn/lXzfO
………しかし

ロマさんは。

(;ФωФ)「………」
  _
( ゚∀゚)「おい………」

(;ФωФ)「言わ、ない」

lw´‐ _‐ノv「……!!」

(;ФωФ)「言わないし、言えない。だからお前が信じようが信じまいが関係ない」
  _
(;゚∀゚)「は?おい、おま」

(;ФωФ)「だから」

(;ФωФ)「信じるかどうかは、君に任せる。」

(;ФωФ)「シュー」

lw´‐ _‐ノv

lw´;‐ _‐ノv「………え?私?」

82 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 20:49:25.62 ID:+vn/lXzfO
(;ФωФ)「君の能力なら、探せるんだろう………」

lw´;‐ _‐ノv「え、ええ?いや、うう………」

(;ФωФ)「頼む。理由は言えないんだ。だが我輩を信用してくれ…」

lw´;‐ _‐ノv「………」

(;ФωФ)「………頼む」

ちょ、ふざけんなってまじで。世界の命運託しましたよみたいな顔しないでよロマさん。
私が求めてんのはこういうのじゃない。どっちかってーと、脆弱で救われ系なお姫様タイプのが良かった。

なのに……この人と来たら。

(;ФωФ)

lw´;‐ _‐ノv「………」

――――――『任せたお!』

lw´;‐ _‐ノv(……!)

lw´;‐ _‐ノv「…ああ、もう!!」

84 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 20:52:12.83 ID:+vn/lXzfO
lw´‐ _‐ノv「おいで!白ピクミン!」

(;ФωФ)「!!」

その号令を合図に、シューの持つリュックから飛び出す白ピクミン。

その地面に、大量に飛び散る。

lw´‐ _‐ノv「あなた達ならわかるでしょ?地中のお宝を感知出来るあなた達なら………!!」

一斉に広がる、白い絨毯。

その赤い目を光らせ、探す。

lw´‐ _‐ノv「その地下室の場所…あわよくばその扉を、見つけてきて!」

『ピクー!!』

シューの言う通り、その地下室への扉を。

89 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 20:57:18.04 ID:+vn/lXzfO
lw´‐ _‐ノv「………勘違いしないでよね」

(;ФωФ)「ん?」

lw´‐ _‐ノv「私、別にあんたを信用したわけじゃないんだからね」

(;ФωФ)「……」

…いやほんとに。ツンデレとかじゃなく、ね。

別にその内藤って人がどんだけ驚異かも知らないし、私がいまやってる行為が正しいかどうかなんて知らない。

lw´‐ _‐ノv

lw´‐ _‐ノv(……ただ)

『任せたお!』

少しだけ、ロマさんの言葉でブーンを思い出した。
今のロマさんに、ブーンに似たものを感じた。

lw´‐ _‐ノv(…信じる理由なんて、それで充分でしょう)

97 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 21:04:39.15 ID:+vn/lXzfO
(;・∀・)「あ、いたっ!」

ξ ⊿ )ξ

lw´‐ _‐ノv「あ!!ツンさん!!」

(;・∀・)「だあああああかぁあああらあああああああ!!!!」

lw´‐ _‐ノv「…大丈夫だったんだね。良かった、安心した。心配してた………」

( ・∀・)「もうそうやって……え?いや…」

( ・∀・)「………まぁ、うん。良かったねシューも無事で」

lw´‐ _‐ノv(…こいつちょろいなあ)

104 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 21:12:44.25 ID:+vn/lXzfO
(;・∀・)「ん?今はこれどういう状況?」

lw´‐ _‐ノv「察して」

( ・∀・)「察した」

lw´‐ _‐ノv「なら聞くな」

(´・∀・)

( ФωФ)「とにかく、まずは扉を探そう。そして中枢制御室を見つけたなら…」

( ФωФ)「そこに、我輩の力で強制終了を促す。今はまだ無力かも知れないが、内藤の力がブーン君により、弱るまで何度も………!!」

lw´‐ _‐ノv「…うん」

だから早くしなければ、とシューは白ピクミンを見やる。
これだけの数………悠に100はいるので無用かも知れないが、年のためにゲキカラスプレーをふっておく。

( ФωФ)「そして………!!」

lw´‐ _‐ノv

その続きを、ロマさんは言わなかった。
その視線がどこを見ているのかはわからなかったが

確かな覚悟を、私は感じた。
………なんか臭いな、どうした私。

107 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 21:20:58.41 ID:+vn/lXzfO
  _
(;゚∀゚)「………ったく!!」

置いてきぼりかよ。
ジョルジュが一人、そう思う。

ヘタすりゃ内藤より危ないかも知れない人物かも知れないロマネスクを、なぜこうも信じられるのか。
  _
(;゚∀゚)「………」

自分には、わからない。

lw´‐ _‐ノv

あの少女が、何を考えているのか。
  _
( ゚∀゚)「………」

lw´‐ _‐ノv「………?なんでこっちみてんの?」
  _
(;゚∀゚)「あ、いや」
  _
(;゚∀゚)「………お前、なんでそんなやつを………ロマを信用出来るんだよ?」

lw´‐ _‐ノv

lw´‐ _‐ノv「ああ、うん」

109 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 21:27:03.31 ID:+vn/lXzfO
lw´‐ _‐ノv「理由なんて、特にないよ」
  _
(;゚∀゚)「はぁ?嬢ちゃん、あんた馬鹿k」

lw´‐ _‐ノv「答えなんて、多分ないよ」
  _
( ゚∀゚)

lw´‐ _‐ノv「あなたは………自分の能力のせいかな、答えばっか求めてるんだね」
  _
(;゚∀゚)「………は?」

lw´‐ _‐ノv「答えって本当に、必要なの?あなたはずっと、不安のない世界じゃないと生きてけないの?」

lw´‐ _‐ノv「私は、どっちでもいい。楽しかったら。自分が納得出来たら」
  _
(;゚∀゚)

lw´‐ _‐ノv「そんだけ」
  _
(;゚∀゚)「……お、おおぅ…」

( ・∀・)「小学生に人生観語られてやんのwwwwだっさwwwwww」

lw´‐ _‐ノv「ブーンに言い付けてやる」

( ・∀・)「僕のダイナミックな土下座見せてやるから許そう?な?それだけは許そう?」

113 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 21:33:07.12 ID:+vn/lXzfO
lw´‐ _‐ノv「いつだって同じだよ」
  _
( ゚∀゚)「?」

lw´‐ _‐ノv「私は、ブーンを信用するだけ」

( ・∀・)「俺は、ブーンに服従するだけ」

lw´‐ _‐ノv「おい私の見せ場だぞ引っ込んでろ」

( ・∀・)「僕も最近空気なんだけど………」

二人はそのまま、わいわいと言い争いを始めてしまう。

(;ФωФ)「………」

大丈夫か、と少し感じるロマネスクだった。

( ФωФ)(………まぁ、安心して頼っていいのだろうが………)

今のシューの言葉。それには、確かな重みを感じた。
何に対しての重みなのかはわからない。
信頼なのかも、責任なのかも知れない。
………まぁ、そんなのも考える必要はないだろう。

( ФωФ)「それだけで十分、か………」

115 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 21:38:53.04 ID:+vn/lXzfO





「何がだ?」

( ФωФ)「え?」
  _
( ゚∀゚)「あ」

( ・∀・)「?」

lw´‐ _‐ノv「え?」



( メ ω )「えらく楽しそうだな、お前ら」


lw´‐ _‐ノv


その時、私に見えたものは僅かだった。
でも。
何かが、現れて………

……そして。

118 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 21:45:45.87 ID:+vn/lXzfO
――――――丁度、同時刻だった。

(;゚ω゚)「あいつの能力は、あいつの能力は――――――!!!!」

(;´_ゝ`)「お、おいブーン?」




("∀`)

(* ∀ )

ドクオとつーが、二人を襲ったのは。

123 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 21:51:46.54 ID:+vn/lXzfO
(;´_ゝ`)「ッ!!」

いち早く異変に気付いたのは、兄者だった。
瓦礫の山の中、真正面から気配も殺さずに向かってくる人間がいるのだ。
当然だろうか。

(;´_ゝ`)「まずいっ!!」

(;^ω^)「うぐっ!?」

その場で兄者はとっさにブーンを蹴り飛ばし、その反動で自分も回避するという荒業をやってのける。

そこに。

(* ∀ )「――――――!!」


地面をえぐる一撃が、飛ぶ。

128 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 21:58:13.64 ID:+vn/lXzfO
(;´_ゝ`)「え………」

(;^ω^)「………!!」

二人は素直に驚愕の色を見せる。
その一撃の破壊力に、ではなく。
そこにいた人物、二人に。


(* ∀ )

("∀`)

(;^ω^)「ドクオ!!?つー!!!」

(;´_ゝ`)「………ドクオ、なのか?それに、でぃが使ってた子……!…何故……」

("∀`)「よぉ、ブーン。やっと会えたな」

ドクオが平然と語る。

(;^ω^)「ど、ドクオ?それより、どうしたおお前!!その体…!!」

ブーンにとっては、それどころではない。
ひどい有り様なのだ。
顔面、特に右目がただれるように潰れ、右手が消失している。

【一方通行《アクセラレータ》】を持つこいつが、どうしてここまで………。

130 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 22:02:09.20 ID:+vn/lXzfO
("∀`)「ああ、ごめんな。キモブタの質問にはあんまり答えたくねーからスルーするわ」

(;^ω^)「ちょ、ふざけんなおお前………」

("∀`)「とりあえず、今からぶっ殺すお前に一言言っておきてぇのよ」

(;^ω^)「は?」








("∀`)「ごめん。」

その元親友は。

狂った顔のまま、そう言い放った。

136 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 22:09:29.49 ID:+vn/lXzfO
(;´_ゝ`)「え?」

("∀`)「どうやら………あの内藤ってのは、相当お前の事が嫌いらしい。ブーン」

("∀`)「どうやったのかは知らないが、俺は今あいつに操られている。お前を殺すように命令されてる。それは隣のつーも一緒だ」

(;^ω^)「え?」

("∀`)「だから、もう俺は………ま、ず助か、らない、んだろうな」

("∀`)「ああああああああああはははははは」

(;^ω^)「ドクオ!!?」

("∀`)「ああ、あああああああやばああああああいあああ。自我をあああ保つのも、そろ、そろ、しんどいああああああ」

("∀`)「最後、に一つ頼、むわ。今から俺、暴走す、るけども」

("∀`)「止めてくれ。解放、してくれ」

(;^ω^)

144 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 22:13:29.34 ID:+vn/lXzfO
「助けてくれ」

その言葉を最後に


("∀`)「行くぜぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!あはははははははははははは!!!!!」


ドクオは、ドクオじゃなくなった。


(* ∀ )


つーも、その場に構えた。


(;´_ゝ`)「……どうする、ブーン」

(;^ω^)「………お」

154 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 22:19:18.83 ID:+vn/lXzfO
(;^ω^)「………兄者は」

(;´_ゝ`)「ん?」

(;^ω^)「つーを、頼む」

(;^ω^)「つーは今、絶賛精神崩壊中だお。だから頭を使った緻密な動きなんか、しない。規制するのは簡単なはずだお」

(;´_ゝ`)「………お、おお。でもじゃあお前、あのドクオと………?」

(;^ω^)「………規制、出来るのかお?」

(;´_ゝ`)

(;^ω^)「兄者はあのドクオを、規制出来るのかお?」

(;´_ゝ`)

(;´_ゝ`)「………無理、だろうな。恐らくだが、『反射』される………気がする。今のあいつは、何かがおかしい。だからこそ、お前が心配なんだよ」

(;^ω^)「だろうな。あいつ、おそらく弟者の演算力を………最悪、【電人HAL】そのものを頭ん中に取り込んでる………!!」

(;´_ゝ`)「!?お、弟者が!?」

(;^ω^)「もしかすると、な」

159 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 22:23:44.72 ID:+vn/lXzfO
(;´_ゝ`)「だったら、尚更」

( ^ω^)「いい、僕がやる」

(;´_ゝ`)「………!」

( ^ω^)「ドクオも、弟者も、つーも。みんな、救ってやる」

(;´_ゝ`)「おい、ブーン………」

( ^ω^)「大丈夫だお」

( ´_ゝ`)

( ^ω^)「必ず、救ってやる。僕が力を手にした理由は、そこにあったお」

( ^ω^)「だから、ドクオは僕に任せろ」

( ´_ゝ`)

( ´_ゝ`)「頼んだ」

( ^ω^)「頼まれた」

("∀`)「ひゃあああっほおおおおおおおおおおおう!!!!」

(* ∀ )

――――――迫る。

163 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 22:27:22.59 ID:+vn/lXzfO
まず先陣を切ったのは、つー。

(* ∀ )

最強の体がリミッターを外し、人体ではスピード違反確定の速度で動く。

だが、それも。


( ´_ゝ`)「規制対象だ」

(* ∀ )「!!」

がたっ、と膝が崩れるつー。
【強制規制《ストッパーテイク》】で、つーの力が無力と化した。

( ´_ゝ`)「よし、いけそうだ。相変わらず攻撃手段はねーけどな」



問題は、ブーン。

174 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 22:31:38.41 ID:+vn/lXzfO
(;^ω^)「ドクオっ……!」

("∀`)「あは………ははははははははは」

("∀`)「ぶち殺ォォォォォす!!!」

ドクオがベクトルを操り、脚力を何倍にも倍増させ飛び出す。
最初から、全力。

しかしそれはこちらにしたって一緒だ

(;^ω^)「お前がその気なら、僕だって一緒だお………」

(;^ω^)「必ず!助けてやるからな!待ってろ!」

( ^ω^)「【自分次《アンカーコー………!!!」




(;゚ω゚)「………う゛」


その時。

ブーンは、体がいきなり重くなるのを感じる。

178 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 22:33:41.11 ID:+vn/lXzfO
(; ω )「うぐっ………」

あ………あれ?

("∀`)「?」

まさか、これは。

(; ω )(能力の反動……!!?よりによって、こんな時に――――――!!)

確かにこの所、なかなかのペースで休む事なく【気分次第《アンカーテイク》】と【自分次第《アンカーコール》】を使い続けてきた。

しかし、だからって。


(;゚ω゚)(だからって……ふざけんなお…!!こんなタイミングで………!!)


("∀`)「はははははは!!!」


ダメだ。くる。早く、発動しないと。
迫っている。ドクオが。早く。早くしろ。

(;゚ω゚)

82 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 22:36:40.95 ID:+vn/lXzfO
早く、しないと。

今、限界を超えたっていい。

僕は内藤を倒さなきゃならない。

だから。

(;゚ω゚)(だから――――――!!!)

負けるわけには、いかない。

(;゚ω゚)「おおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

頼む。発動してくれ。
もう【自分次第《アンカーコール》】じゃなくてもいい。
もう少しだけ、言うことを聞いてくれ。


("∀`)



(;゚ω゚)「――――――【気分次第《アンカーテイク》】!!」

185 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 22:37:54.16 ID:+vn/lXzfO
(; ω )「…ハァ…ハァ…」

(;^ω^)「さぁ……みなさん…!!」

(;^ω^)「あの親友のキチガイを、倒す時が。助ける時が来たんだお……!!」

(;^ω^)「その為に、僕に力を………!!指定アンカーは………」





――――――>>6822759!!








(;^ω^)「え?」

197 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 22:39:01.70 ID:+vn/lXzfO

(;^ω^)「え、な………!!!」

("∀`)「はっ」

(;゚ω゚)「あ――――――!!」


魔のスピードで迫るドクオの手が


("∀`)

(;゚ω゚)「がっ……あ゛ああ…!!」




ブーンの無防備な腹を穿ち、貫いた。――――――

224 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 22:44:05.72 ID:+vn/lXzfO
(;゚ω゚)「――――――」

こりゃあ痛い。僕も数々の戦いを経験したけど、腹に穴が空くのは始めてだ。
でも、なんで。

なぜ、安価が………。

("∀`)「甘いよ、ブーン」

(;゚ω゚)

そのまま僕は地面に投げ捨てられる。
栓を失った腹が、血を止めてくれなくなった。

("∀`)「お前のその安価ってのさ」

("∀`)「スレッドという流れの中から一つ指定するもの、なんだろ」

("∀`)「じゃあ、ベクトル………力の流れを操るこの俺がよぉ」

("∀`)「それを暴走させる事が出来ないなんて、何故思った?」

("∀`)「あはははははははは!!!」

(;゚ω゚)「………!!」

そんな、でたらめな………。

239 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 22:47:43.18 ID:+vn/lXzfO
(; ω )

もう、おしまいかなぁ。

ただでさえ能力の反動できつい。
【気分次第《アンカーテイク》】だって、今のが最後の力のつもりで振り絞ったものだ。

それが安価暴走。

腹に風穴。

(;´_ゝ`)「――――――!!!」

兄者がこっち見て、なんか言ってる。
馬鹿、そっちに集中しろ。

………あ、やばいなこれ。

243 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 22:49:37.76 ID:+vn/lXzfO
(; ω )

遠くなる意識の中

これまでの事が、走馬灯のように浮かぶ。

(; ω )(また)


………また、僕は。




仲間一人守れないままの人間なのだろうか。


从'ー'从

あの少女を失ってから、幾度となく葛藤し続けた。

自分の無力さを、呪い続けた。

なのに、また。

(; ω )(………)

252 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 22:51:00.00 ID:+vn/lXzfO




「何も、怖くないんだよ」



(; ω )「………?」



「自ら狂って、私たちを拒絶しなくていいんだよ」



その時、ふと。

(; ω )

(ツン………?)

彼女の声を、思い出す。

258 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 22:51:53.07 ID:+vn/lXzfO
「私たちは、仲間なんだよ」

ツンはそう言っていた。
拒絶しなくていい。そう、言っていた。

違う。僕は。君たちを守る為に。

失うのが、怖いから。

無くすのが嫌だから。

拒絶なんか。

(; ω )

(; ω )(………ああ)

なんの事はない。

拒絶ではないにしろ。

僕は今まで一度も、仲間を受け入れてないじゃないか。

265 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 22:54:04.85 ID:+vn/lXzfO
(; ω )「………」

僕は一度も

仲間に信頼していなかったのかも知れない。

簡単に人が死ぬ世界で。あらゆる人を目の前で失って。

自分の中で、何かが狂っていた。

(; ω )

失うのが怖かった。
僕が守らなければ、なんて。

(; ω )「でも……どうすれば…」



「――――――。」


(; ω )


(; ω )「え?」

278 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 22:57:32.22 ID:+vn/lXzfO
「――――――。」

(; ω )


「信頼しなよ。仲間の事なら」

「あなたが手を差しのべたら、取ってくれる人は必ずいるんだよ」

「あなたが手に入れたものは、とっても大きなものなんだよ」

「だから」


(; ω )「………」


ああ。


("∀`)「おい、いつまでシカトしてんだよ」


ドクオが、来る。

282 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 22:59:49.75 ID:+vn/lXzfO
("∀`)「なぁ、こういう時に言ってみたいセリフがあるんだが、言っていいか?」

("∀`)「最後になんか、言い残す事はあるか?」

("∀`)「なんてな!!ぎゃははははははははははは!!!!」

(; ω )

(; ω )「言い残す事、な」








(; ω )「助けてくれ」

("∀`)

("∀`)「…は?」

287 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 23:02:46.72 ID:+vn/lXzfO
(; ω )「助けてくれ」

それは、今まで一度も心から言った事がない一言。

("∀`)「お前、何を言って」

(; ω )「助けてくれ……」

それは、ブーンすら気付かなかった最後の切札。



(; ω )「助けてくれ………」






「………渡辺。」


(`∵)

(;"∀`)「なっ………!!」

忘れさられていたかのようなその小人が、大きな輝きを見せる。

309 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 23:06:06.30 ID:+vn/lXzfO
(;"∀`)「はぁ!!?」

(; ω )「………」

ああ、なるほど。

( ∵)

今まで、お前は。

(; ω )「ずっと僕を守ろうとしててくれたんだな………!!」


( ^ω^)「渡辺っ………!!!」


腹の傷が癒える。否、それだけじゃない。
【気分次第《アンカーテイク》】の反動も、癒えている。


いや………癒えていると言うより。


まるで《なかったこと》のように、元通り。

327 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 23:10:17.94 ID:+vn/lXzfO
あの時。
フサギコとの戦いの時に。
中途半端にだが、僕は、渡辺を生き返らせた。

しかし再生不十分。僕はその場に倒れてしまった。
しかし渡辺はそれでは納得が行かなかったらしい。
能力でもなんでもなく、ただ心から。
生き長らえる為の依り代を探し求めた。

そこにあったのが、チープ・トリックの残骸。
渡辺はその残骸に寄生するように、今の姿になった。

僕を助ける為に。
ずっと、そこにいた。

346 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 23:15:53.44 ID:+vn/lXzfO
(;"∀`)「………?お前、なんで………!」

しかし、これで形勢逆転というわけじゃない。
ただの【大嘘憑き《オールフィクション》】では、今のドクオには『反射』されてしまう。

僕の【気分次第《アンカーテイク》】も同じく。

だが、僕にも考えがある。

( ^ω^)「使わせてもらうお。お前のおかげだお渡辺!!」

( ∵)

( ^ω^)「ビコーズって名前通り、お前の事を信じてるお!」

(´∵)←本当はビリーブなんだよ、と伝える手段がなくやるせない気持ちになってる渡辺

358 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 23:19:32.56 ID:+vn/lXzfO
( ^ω^)「お前が反動を消し去ってくれたお陰で、僕は力を遺憾無く発揮できるってもんだお。安価が暴走されちまうなら………!!」


( ^ω^)「安価がなかったらいいんだお!」


そう。


それは、この渡辺を生み出したあの力。


( ^ω^)「【自分次第《アンカーコール》】!!」



――――――「『時限能力《タイムアンカー》』!!」

安価を発生させず、時間のみに頼る力。

371 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 23:21:57.87 ID:+vn/lXzfO
( ^ω^)「はい、どうも」

( ^ω^)「さっきはごめんね」

( ^ω^)「だから今度は出血サービス。1秒間に、託します」

( ^ω^)「指定アンカーは………」




――――――23:25:00から23:25:01までに出た能力、すべて。

413 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 23:24:37.26 ID:+vn/lXzfO
( ^ω^)「さらに!!」

( ^ω^)「『強欲能力《アウトアンカー》』!!も上乗せ!!」

( ^ω^)「出た能力全部、拡大解釈!!」


( ^ω^)「イッツ、パーティタァァァァァァァァァイム!!!!!!!」

 

431 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/23(木) 23:25:00.15 ID:vvwDkZFtO
異界をさまようSDKの能力


432 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/23(木) 23:25:00.12 ID:H/PFCJGv0
【人間《チート》】を超越するチートになる能力


433 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/23(木) 23:25:00.12 ID:10xF7QKp0
任意の相手に対し強烈な思い込みをさせる事の出来る能力


434 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/23(木) 23:25:00.34 ID:+HRamgSz0
手から溢れんばかりのソーダを出す能力


435 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/23(木) 23:25:00.48 ID:kUPIpyc10
渡辺が完全復活する能力


436 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/23(木) 23:25:00.75 ID:qrpt/DOR0
自分の体に触った者は触れている間不幸を打ち消すことが出来る能力


437 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/23(木) 23:25:00.37 ID:ouD7WJMTO
好きなポケモンを召喚する能力


438 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/23(木) 23:25:00.92 ID:k9rPjzjB0
パンツのゴムをゆるゆるにする能力


439 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/23(木) 23:25:00.84 ID:VNWzhLNL0
「信じる」と言う言葉は英語で「believe(ビリーブ」であると知ることができる能力


440 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/23(木) 23:25:00.94 ID:HAggZsnP0
戦場カメラマン渡辺陽一のモノマネをしながらクリスマスカップルを呪う能力

 

544 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 23:31:52.47 ID:+vn/lXzfO
『能力が決定しました。』

異界をさまようSDKの能力
【人間《チート》】を超越するチートになる能力
任意の相手に対し強烈な思い込みをさせる事の出来る能力
手から溢れんばかりのソーダを出す能力
渡辺が完全復活する能力
自分の体に触った者は触れている間不幸を打ち消すことが出来る能力
好きなポケモンを召喚する能力
「信じる」と言う言葉は英語で「believe(ビリーブ」であると知ることができる能力
戦場カメラマン渡辺陽一のモノマネをしながらクリスマスカップルを呪う能力
引力と斥力を自在に操る能力


これを全て、拡大解釈

(;^ω^)「曲者揃いだけど、なんとかなる気がするお!」

576 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 23:37:42.70 ID:+vn/lXzfO
( ^ω^)「さてと………」


ブーンの頭上に日輪が輝く。
そこから現れる、3つの針。

それはまるで、大きな大きな時計盤。


( ^ω^)「さぁ」

「行くお」

カチッ………と。

時計の針が刻む。

今回の制限時間は、一分。



――――――アンカータイム、スタート。

591 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 23:42:48.13 ID:+vn/lXzfO
(;"∀`)「……ごちゃごちゃとォォォォォ!!!」

ドクオが後悔と共に、走る。
こんな事ならばさっさと血液を逆流させて爆発でもさせてりゃ良かった。

まぁ、今からでも遅くないはず。

息の根を、止める。

("∀`)「おらああああああ!!!」


( ^ω^)「………」

("∀`)

( ^ω^)

(;"∀`)「………」

ぴたり、と足を止めて。

ドクオにふと、ある思いが過る。

(;"∀`)(あれ、こいつ………)


(;"∀`)(超イケメンじゃね………?)

617 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 23:48:31.08 ID:+vn/lXzfO
『任意の相手に対し強烈な思い込みをさせる事の出来る能力』


( ^ω^)

(;"∀`)「やべぇ!!なんだこのイケメン!!抱かれてぇ!!すっげぇ抱かれてえよ!!」

(;"∀`)「つーかこんなイケメンに俺みたいなゴミクズが能力なんか使用していいのかなぁ!!ダメだな!!ダメだわ!!」

(;"∀`)「一方通行《アクセラレータ》、解除!!」

( ^ω^)「………『好きなポケモンを召喚する能力 』」

(;"∀`)

(;"∀`)「はっ!!」

641 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 23:53:08.35 ID:+vn/lXzfO
(;"∀`)「……ああ…」

やべぇ。くそ。なんか知らんが、目の前のイケメンに全てを蹂躙されそうな気がする。

このままじゃいけない。せめて、能力を使わなければ。
能力が無ければ、俺はただの非力な人間だ。

(;"∀`)「う゛ああああああ゛あああああああ!!!!」

思い込むな。思い込むな。
思い込むってのも、全ては脳の電気信号。
ならそれを操れ。操れ――――――


( ^ω^)「おせぇよ」

(;"∀`)


ドクオの脳内改ざんより早く

ポケモンが出現。

しかし、それは

(;"∀`)「な、なんだよ………そいつら………!!」

ドクオがおよそ見た事がない、ポケモンだった。

668 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 23:58:22.15 ID:+vn/lXzfO
現れた2匹の何か。

(;"∀`)

(;"∀`)「………な」

なんだよ、こいつら。
ポケモン全編をこなした俺ですら、こんなポケモンみた事がない。
つーかまず、これポケモンか?

( ^ω^)「アホかお」

(;"∀`)

( ^ω^)「お前がポケモンを全編やった事くらい、知ってるお」

( ^ω^)「そんな僕がお前に対し、既存のポケモンなんか出すかお」

(;"∀`)「え………」

( ^ω^)「教えてやる。お前から見て右が、『アネ゛デパミ゛』左が『らしをおこす』」

――――――特定のバグでしか出現しない、生粋のバグポケモンだお。

(;"∀`)「う、うわあああああああああ!!?」

690 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/24(金) 00:03:15.55 ID:2Kn755DQO
( ^ω^)「行けっ『アネ゛デパミ゛』!『いいきずぐすり』だ!!」

なんだそれ。わざ名かよ。いや違うだろ。

そう思った次の瞬間には、俺の辺り一体が謎の炎上網に包まれていた。

わざ名でした☆

(;"∀`)「あ、熱ッ…!!ふ、ふざけんなぁああああああ!!!」

( ^ω^)「仕方ねーじゃん。バグだもん」


その謎の炎上網は、反射出来ない。

そりゃそうだろう。


どんなチートも、バグればおしまいだ。

705 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/24(金) 00:09:31.72 ID:2Kn755DQO
( ^ω^)「そして『らしをおこす』!!『ね    ぬる』!!」

もはや何をどう言ってるのかもわからない。だが、自分の周りを炎上網が包んだ。

またかい!!

( ^ω^)「ありゃりゃ、上手くいかねぇな」

( ^ω^)「なぁ」

( ^ω^)「………ビコーズ?」


『渡辺が完全復活する能力』

从'ー'从「『………ひどいなぁ』」

( ^ω^)「………お」

从'ー'从「『ねぇ、ブーン君』」

( ^ω^)「お?」

从'ー'从「『一応言うけど、「信じる」と言う言葉は英語でビリーブだよ』」

( ^ω^)「………あれ?」

『「信じる」と言う言葉は英語で「believe(ビリーブ」であると知ることができる能力 』

720 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/24(金) 00:15:20.15 ID:2Kn755DQO
( ^ω^)「………あ、いや、うん。まぁ」

( ^ω^)「知ってるし。知ってたし」

从'ー'从「『え?』」

( ^ω^)「まぁあれだよ。知ってる?ゴキブリってさ、あれ元々ゴキカブリってんだぜ。実はそれが誤字ってゴキブリって言うんだぜ。それと一緒だよ」

从'ー'从「『マジかよ知らなかったぜなんだそれやべーじゃん俺先輩の事マジリスペクツ』」

( ^ω^)「………うん」

从'ー'从「『………』」

( ^ω^)

从'ー'从

( ^ω^)「なぁ、なんか言ってよ」

从'ー'从

(;"∀`)「ごちゃごちゃ喋ってんなよォォォォォ!!!」

そこに、炎上網を突き破ってきたドクオが。

728 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/24(金) 00:20:47.75 ID:2Kn755DQO
(;"∀`)「どぉらああああああああ!!!!」

(;^ω^)「やば――――――」

ドクオの右手が

今度は僕の心臓を目掛け飛んでくる。

そしてそれはあまりに脆く。

まるで豆腐に指を刺すように。

("∀`)「はぁっはぁあああああ!!!」

簡単に、僕の体を貫通した。


( ^ω^)「まぁ今僕は不死身だからどうでもいいんだけどね」

(;"∀`)「え?」

『異界をさまようSDKの能力』

不死身の異界ジェノサイダー、ここに見参。

743 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/24(金) 00:25:39.59 ID:2Kn755DQO
(;"∀`)(まずいっ!!)

ブーンの右手に出現したものを見、全力で後ろに下がるドクオ。

それは屍人を、闇人を
殲滅する為の、全滅させる為の武器

(;"∀`)(『焔薙』――――――!!!)

( ^ω^)

ブォン!!と大きな音と共に
自分がいた場所が、不死の炎――――――『宇理炎』により、焦土へと化した。

751 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/24(金) 00:30:18.67 ID:2Kn755DQO
(;"∀`)「くそがああああああ!!!」

ベクトルを遺憾無く操作。
来たる宇理炎を、無理矢理に押し戻すドクオ。

それでいい。

触れてはいけない。

触れては浄土へ帰される。

しかしその間にも、ブーンは動く。

『引力と斥力を自在に操る能力』にて。

遥か、上空へと………。

( ^ω^)

759 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/24(金) 00:35:45.38 ID:2Kn755DQO
( ^ω^)「………」

「さぁ、終わらせようか、ドクオ」

『手から溢れんばかりのソーダを出す能力 』

大量のソーダが、雨………否、滝のように降り注ぐ。

(;"∀`)「あァ!!?」

ドクオが空を見上げた時、既にそこには空はなかった。

あるのは、大量の水の塊。

(;"∀`)「はぁぁぁ!!?だから、なんだってんだよォォォォォ!!!」

そう。ドクオは全てを反射出来る。
たかが水。何をするまでもない。

770 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/24(金) 00:39:47.48 ID:2Kn755DQO
( ^ω^)「『自分の体に触った者は触れている間不幸を打ち消すことが出来る能力 』………!!」

しかし、ブーンは続けざまに能力を使用。
( ^ω^)「液体って、者って呼んでいいのかな。まぁいいか。人間だって水の塊みたいなもんだし………」

(;"∀`)「あれ?」

ドクオには、それを反射出来なかった。

『自分の体に触った者は触れている間不幸を打ち消すことが出来る能力』にて

手から出たソーダは、「ドクオに反射されてしまう」という不幸から守られ

重力法則を全うし、そのままドクオに丸かぶり。


ばしゃあああ、と。

(;"∀`)「………」

ドクオ、ずぶ濡れ。

787 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/24(金) 00:45:49.92 ID:2Kn755DQO
(;"∀`)「……あ…れ?」

しかし、もちろんそれでは終わらない。
今ブーンが放ったソーダは、ただのソーダではない。

( ^ω^)「気付いたかお?それは、『苛性ソーダ』っつってな」

( ^ω^)「強~いアルカリ性を持つ、扱いが法律で取り締まられてる劇薬の一つだお」

(;"∀`)「あっ…あああああああ!!!」

デロン、と左手の皮膚がめくれあがるのを感じる。
これはまずい。早く、跳ね返せ。
ベクトルを、操れ――――――!!!

(;"∀`)「………」


あ、れ?

( ^ω^)「そして」


「お前の最大の弱点も、そこにある」

800 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/24(金) 00:50:46.10 ID:2Kn755DQO
( ^ω^)「お前の能力………【一方通行《アクセラレータ》】でも跳ね返せないもの、ってあるよなぁ」

(;"∀`)「………う、ぐぅ……」

からだがやけにだるい。なんだ、なんだこれ。

( ^ω^)「例えば、『空気』」

( ^ω^)「空気を反射しちまえば自分が吸うものが無くて死ぬ。それは、当たり前だお」

( ^ω^)「そしてね、その苛性ソーダなんだけどさぁ」

( ^ω^)「そんだけの劇薬なんだ。気化したら、これまた危ないものらしいお」

(;"∀`)「………」


………まさか、こいつ。

宇理炎の炎で、苛性ソーダを気化させて、俺に吸わせた………?

809 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/24(金) 00:55:02.94 ID:2Kn755DQO
( ^ω^)「そして」

( ^ω^)「これで、終わりだお」


『【人間《チート》】を超越するチートになる能力』

( ^ω^)「………えい」

それがブーンの最後の行動。
右手を前に差し出した、それだけ。

(;"∀`)

(;"∀`)「………ちく」

(; ∀ )「しょお………」


ぱたり、と。
柔らかくドクオが、地に伏せた。

从'ー'从「『………』」

819 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/24(金) 00:58:30.04 ID:2Kn755DQO
( ^ω^)「終わったお、ありがとう渡辺」

从'ー'从「『いやいや、別に。最後のあれ、どうやったの?』」

( ^ω^)「………ん、いや。別に。ただ………」

( ^ω^)「あいつの……内藤の能力を、ちょっと借りただけだお。あれ以上のチートは、おそらく存在しないから」

从'ー'从「『………?』」

( ^ω^)「それより、もう一つ頼まれて欲しい」

从'ー'从「『え?』」

( ^ω^)「ドクオをお前の力で助けてくれ」

从'ー'从「『だが断る』」

831 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/24(金) 01:02:46.41 ID:2Kn755DQO
( ^ω^)「………」

从'ー'从「『いや、私にとっては仮にも敵だし。無理だろJKばかじゃねーの』」

从'ー'从「『マジでぇ…ほんと…そんな事……私がするわけ…なァいじゃ…リア充…はァ…爆発して然るべきなんです…』」

从;'ー'从「『………あれぇ?』」

『戦場カメラマン渡辺陽一のモノマネをしながらクリスマスカップルを呪う能力』

( ^ω^)「どうだ、渡辺」

( ^ω^)「これ以上恥態を晒したいか?」

从;'ー'从「『うわぁ……ブーン君は…鬼畜なんですねぇ……クリスマスツリー燃えろ……』」

840 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/24(金) 01:07:42.73 ID:2Kn755DQO

(; ∀ )

ぱっ、と。
まるで写真をすげ変えるように。

( A )


ドクオが、あの見慣れたいつものドクオに戻った。

从;'ー'从「『ねぇ…ブーン君…そろそろ…戻してくれても…いいんじゃないですかぁ……?』」

( ^ω^)「嫌だお。なんか可愛いしそれ。僕への服従の証しとしt」

从'ー'从「『まぁこんなの【大嘘憑き《オールフィクション》】でなかった事に出来るんだけどね』」

( ^ω^)「………うわ、なんか僕超恥ずかしいじゃん」

843 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/24(金) 01:09:40.38 ID:2Kn755DQO
从'ー'从「『じゃあ、聞かせてよ』」

( ^ω^)「お?」

从'ー'从「『最後のドクオを倒したあれ、どうやったの?』」

( ^ω^)「………あぁ」


「それはな――――――」

851 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/24(金) 01:16:48.37 ID:2Kn755DQO
――――――

ξー⊿゚)ξ「ん…ぁ……」

目をあけたら、空だった。私はどうやら気絶していたらしい。
何があった?
とりあえず状況確認しようか。

ξ゚⊿゚)ξ

( Фω
    Ф)

あらら。


知らない人が、死んでる。

858 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/24(金) 01:18:48.03 ID:2Kn755DQO
lw´  _ ノv

シューが血塗れになり、ピクミンにせっせと運ばれている。
  _
(; ∀ )

あのいけ好かない太マユゲが、ぶっ倒れてる。

(;・∀・)「はぁ…はぁ……!!!」

モララーが頭から血を流しながら、息絶え絶えに人を睨んでる。

( メ^ω^)

その真正面ブーンがいる。

以上、状況把握終了。






ξ゚⊿゚)ξ「………………え………?」

876 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/24(金) 01:23:09.93 ID:2Kn755DQO
ξ;゚⊿゚)ξ「え………え?」


何これ。何これ。何これ。何これ。
何これ?え?嘘だ。何これ。
シュー。モララー。何よこれ。何なのこれ。

ξ;゚⊿゚)ξ「きゃああああああああああああああ!!!」

( メ^ω^)「ん?」

(;・∀・)「ッ!!?ツン!!」

私の声に、二人が一様の反応を見せる。

(;・∀・)「ツン!!!早く、逃げろォォォォォォォォォォ!!!!」

そしてモララーが叫ぶ。
今まで見た事もないような、緊迫した表情で。

885 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/24(金) 01:27:07.25 ID:2Kn755DQO
ξ;゚⊿゚)ξ「え!!?」



(;・∀・)「早く!!逃げるんだよ!!」

ξ;゚⊿゚)ξ「モララー!?なんなの?なんなのこれ!!」

(;・∀・)「早くしろォォォォォ!!」


( メ^ω^)「………あぁそう。かっこいいなお前」




(;・∀・)「【世界《ザ・ワールド》】!!」

889 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/24(金) 01:28:59.22 ID:2Kn755DQO
――――――

从'ー'从「『教えて。その内藤が使う【人間《チート》】ってのは、どんな能力なのかを』」

( ^ω^)「………うん」





( ^ω^)「あいつの能力は………」


900 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/24(金) 01:34:46.08 ID:2Kn755DQO
( メ^ω^)「いや、無駄だってば。フツーに動けるし」

時の止まった世界。そこでも内藤は、自在に動いてる見せる。

(;・∀・)「くそっ…くそぉ……!!」

(;・∀・)「くそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」



――――――

( ^ω^)「内藤の能力、【人間《チート》】。その実態は」

( ^ω^)「ただ一つ。このゲーム内でただ一つ僕の【気分次第《アンカーテイク》】を除いた……」



「『この世界にある全てのチート能力を扱える。』それが、内藤ホライゾンの能力だお。」


――――――

( メ^ω^)「じゃあな」

(;・∀・)「――――――!!!!」



第二十六話、終わり。

Posted at 2011/09/08 21:26:58 | コメント(0) | トラックバック(0) | ブーン系小説 | パソコン/インターネット
2011年09月06日 イイね!

( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです 第25話

15 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 20:29:57.77 ID:dFsXF70kO
( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです

第二十五話。

『前回までのあらすじ』
最強能力決定戦と称し様々なチート能力者と戦うはめになったブーンは、安価内容をそのまま使える能力【気分次第《アンカーテイク》】を駆使して強敵を倒していく。
狂乱したドクオが内藤に敗北。
そしてメタルはブーンの元へ到着。
そしてロマネスク達の因縁の会合。
戦いは、また新たな一面を見せる。

今回の敵は!?今回の安価は!?
もうあと一週間ちょっとにせまるクリスマスという顔面格差社会最大の魔の祭典をどう乗り切る気なのか!?

19 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 20:35:39.01 ID:dFsXF70kO
一応、登場人物とその能力

( ^ω^)【気分次第《アンカーテイク》】(vip)
( ´_ゝ`)【強制規制《ストッパーテイク》】(vip)
メタ*' -')ル【ザ・スライダー】(ブギーポップ)
・VIPタワー4F

( ФωФ)【終了《シャットダウン》】(プログラム)
(´・ω・`)【弱者のパラダイム】(PSYREN)
lw´‐ _‐ノv【オニヨン】(ピクミン)
川 ゚ -゚)【火水木金土日月を操る程度の能力】(東方)
  _
( ゚∀゚)【本質晒し《フシアナテイク》】(vip)
( ´∀`)【百式観音】(HxH)
(,,゚Д゚)【荒々しい空気《ラドンテイク》】(vip)
ξ゚⊿゚)ξ【拳王ラオウ】(北斗の拳)
( ・∀・)【世界《ザ・ワールド》】(ジョジョ)
・VIPタワー

( メ^ω^)【人間《チート》】(vip)
("∀`)【一方通行《アクセラレータ》】(アレンジ)(禁書)
・???


20 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 20:37:48.76 ID:dFsXF70kO
※ブーンの能力【気分次第《アンカーテイク》】について
指定アンカーにかかれていた能力をそのまま使える能力
「~能力」と、最後に能力とかかれていなければ再安価。
一人の敵につき一回ずつ出来、その戦闘が終了した時点で能力は消える。

今まで出てきた能力
『手から溢れんばかりのコーラを出す能力』
『座布団を一週間近く回し続けられる能力』
『髪の毛を急速に成長させる能力』
『超反射神経が身に付く能力』
『アンサートーカーを取得しそれを100%使いこなす能力 』
『手の平からピクミンを無限に出現させる能力』
『指定した範囲の空間の疎密を固定する能力』
『ワリバシを上手に割れる能力』
『尻から毎秒50トンの土石流をほとばしらせる能力』
『目視したものを任意で捻る能力』
『口からもの凄い勢いで腐った牛乳を出す能力』『どんな状況下においてもフワッフワのパンケーキを作ることができる能力』
『体外に射出した自らの精子をミニサイズのキタキタおやじに変化させる能力』
『すべての攻撃の対象をドクオに変える能力』
『自分の爪を折ると相手の歯が折れる能力』
『脈絡なく死を与える能力』
『FFに出てきた全ての黒魔法が使える能力』『明日の正座占いが一位になる能力』『スタンド”ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム”を自分に発現さ せ、120%使いこなす能力(オリジナルも超える)』『未元物質 の能力』『理想を現実に変える力を100%使える能力』
『同じ物を4つ以上揃えると消せる能力』

22 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 20:39:31.45 ID:dFsXF70kO
『殲滅眼(イーノ・ドゥーエ)を使いこなす能力』
『任意の寓話付きになれる能力』
『ガッキーを召喚する能力』『btcmに出てきた全ての指輪の力を自由に使える能力』
『両腕がドクオに股間がモララーになる能力』『大嘘憑きを100%使いこなせる能力』『事象の確率を操作する能力』『体がものすごく臭くなる能力』
『チープ・トリックを目の前に山積みにする能力』『自分の黒歴史を一つ言うごとに相手の攻撃を一回無効できる能力』『オナニーしている最中ステルス状態になる能力』『人間サイズのデモンベイン(フル装備)に変身できる能力』
『手から任意の大きさの文房具を出す能力(何個でも出せる)』『七鍵守護神を使用できる能力』『蟲を自由に呼び出し、自由に扱う能力』『対象に不安を植え付け増長させる能力』『プレインズウォーカーになる能力』『物体の大きさを自由に変えられる能力』
『相手をふたなりにする能力』『奇跡を起こす程度の能力』『ものすごい速さで頭突きできる能力』『アドン・サムソン並にマッチョになる能力』『イマジンブレイカーが使えるようになる能力』
『周囲で発生した音を記憶し、音の発生源で起こった現象を相手に発生させる能力』『任意の人物に下痢を伴う猛烈な腹痛(※だがうんこは絶対に出ない)を与え続ける能力』
『チャリオッツ・レクイエムを使える能力』『任意の仮面ライダーに変身する能力』『デリヘルをいくらでも呼べる能力』『物理的なダメージを無効にする能力』
『能力を100%扱えるようになった渡辺を再びこの世に存在させる能力(能力が消えても渡辺は消えない)』『金玉袋を四時元ポケットにする能力』『息を止めている間自分以外誰も能力が使えなくなる能力』
』『既存の法則を無視できる能力』『「ブーン系」のSSに出てきたブーンが使ったことのあるすべての能力』『ドラえもんの四次元ポケットに入ってる道具が使えるようになる能力』『ピカピカの実の能力』
『魔法律の使者を召還し自由に使役できる能力』『相手の髪の毛が急速に発達する能力』『手から洗剤を出せる能力』『光の速さで縦横無尽に飛び回れる能力』


23 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 20:40:38.72 ID:dFsXF70kO
『黒魔神闇皇帝を呼び出し、自由に操れる能力』『( ,'3 ) 中嶋が有する主謀者《オリジナル》任意の空間への入口(URL)を設置、触れた者をそこへ強制移動させる【未知への誘い《ジャンプテイク》】が選択者《アレンジ》になった時の能力』
『「盗」を距離制限無しで使える能力』『相手の頭の中をピンク色にする能力』『↓の能力を無効化する能力』『熱気バサラ以上の歌エネルギーを用いて歌で争いを終わらせることができる能力』『ガイルの能力』
『涅槃寂静・終曲を完全に使いこなす能力』『一度だけ好きなタイミングでベヘリットを使用できる能力』『右手からドラクエの全呪文を左手からドラえもんの秘密道具を出す能力』
『T.M.RevolutionのHOT LIMITの衣装を着て、PVのダンスを完璧踊りきるとスタンドが解除される能力』
『安価で決めたことがそのまま起きる能力』
『今まで出会った人たちの全ての能力』
『ウィジャ盤を瞬時に完成させる能力』
『ランダムで周りの人物の黒歴史を華麗に抉る能力』
『大嘘憑きを使用できる能力』

以上。

26 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 20:46:23.60 ID:dFsXF70kO
lw´;‐ _‐ノv「………」

アタシはシュー。
モテカワスリムの恋するゆるふわ系森小学生。

………なんてふざけてる場合じゃなく。

lw´‐ _‐ノv「なにこのややこしい状況……!」

睨みあってます。

私のネタをスルーするいけすかない野郎のロマと、マユゲの人が。

遊び相手のショボンと、ツンさんとタメ張れそうなくらい怖い顔の兄貴が。

ショタコンビッチのクーと、そのお………お兄ちゃんって言ってたよ。まじかよ。


にらみ合ってるよこのご時世に。
まじかこいつら。

シューちゃんびっくらこいてる。

まじびっくらこいてる。

31 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 20:50:15.74 ID:dFsXF70kO
私とモララーさんと未だに気絶中のツンさんが、この状況に取り残されてる。
なんだこれ。

lw´‐ _‐ノv(だから今から各方面の状況をお伝えします。現場のシューさん、シューさーん。はーい……)

lw´‐ _‐ノv(…ツッコミが欲しいや……)

lw´‐ _‐ノv「モララーさん、ツンさん頼んだよ」

そう、隣にいる情けないやつに投げかけるシュー。

(;・∀・)「は?なんだよこの状況で」

lw´‐ _‐ノv「後で私のはいてるパンツあげるから。色は紫」

(;・∀・)「いるか!!」

lw´‐ _‐ノv「チクショウ!!」

ξ ⊿ )ξ

37 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 21:01:32.24 ID:dFsXF70kO
互いに目線を合わせるショボンとギコ。
大人と子供とも言うべき身長差の二人が、不動のままに立ち会う姿がなんとも言えない可笑しさを醸し出す。

そこに、シューが行く。

lw´‐ _‐ノv「………ショボン」

(´・ω・`)「シュー」

(´・ω・`)「危ないから、さがって」

しかし、ショボンは目をシューに向ける事すらしなかった。
決意ある瞳で眼前の敵をしっかりと見据えながら、手でシューを牽制するだけ。

lw´‐ _‐ノv(…え、なにこいつ無駄にかっこいい…)

(´・ω・`)「……」

(,,゚Д゚)「……」

(,,゚Д゚)「この戦いが始まって」

(´・ω・`)「?」

(,,゚Д゚)「この戦いが始まってすぐ、俺は弟と戦った」

(´・ω・`)

(,,゚Д゚)「結果は引き分け。互いに致命傷を負い、退散を余儀なくされた」

44 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 21:09:56.44 ID:dFsXF70kO
(,,゚Д゚)「あの時からだ。俺は弟を超える為に戦いを繰り返し、確実に強くなっていった」

「しかし、お前だけ」

(´・ω・`)「……」

(,,゚Д゚)「お前だけだ、小僧。お前だけは、仕留める事が出来なかった。わかるか?」

(,,゚Д゚)「数々のチートを操る猛者を奢り去ってきた俺が、お前みたいなガキを仕留めれなかったんだ」

(,,゚Д゚)「あの屈辱は忘れねぇ。今の俺は、もうあの頃とは違う」

(,,゚Д゚)「貴様を、倒す」

(´・ω・`)「えらく、言ってくれるね」

(,,゚Д゚)「………ほう」

(´・ω・`)「僕だって、あの頃のままじゃないんだ」

(´・ω・`)「逃げまわるだけのびびりの弱者の僕は、もういない!あなたが向かってくるなら、立ち向かう!」

(,,゚Д゚)「………」

「やってみな。その希望ごと、押し潰す」

ギコが、笑う。

47 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 21:16:37.36 ID:dFsXF70kO
「さぁ行って、シュー。こいつは、僕一人で倒す」

だってさ。熱い、熱いよショボン。なに覚醒してんのお前。なんだお前ジャンプにありがちなパターンか。ウソップやチョッパー的な立ち位置か。

lw´‐ _‐ノv「……こっちは…」

次に視線を移したのは、クーの方。

川 ゚ -゚)

( ´∀`)

lw´‐ _‐ノv「ゎーぉ…」

こっちも盛大に睨みあってます。
なんとも優しそうな…お兄ちゃん………だっけ。

………つーかさ。

lw´‐ _‐ノv「ねぇクー、まじでお兄ちゃん?」

川 ゚ -゚)「………ああ。お兄ちゃん」

( ´∀`)「……」

lw´‐ _‐ノv「へぇ、クーにあんなお兄ちゃんが…」

似合わねぇな。似合わねぇよ。

50 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 21:23:05.05 ID:dFsXF70kO
川 ゚ -゚)「ただ」

川 ゚ -゚)「血は繋がってないんだがな」

lw´‐ _‐ノv「………」

lw´‐ _‐ノv「え」

lw´‐ _‐ノv「………それって、ほら、あの」

川 ゚ -゚)「なんだ」

lw´‐ _‐ノv「『義兄ちゃん』ってやつ?」

川 ゚ -゚)「そうそれ」

lw´‐ _‐ノv「一番萌えるやつ?」

川 ゚ -゚)「一番萌えるやつ」

川 ゚ -゚)「………なんだけどな。なぁ

「お、に、い、ちゃん?」

( ´∀`)「………」

川 ゚ -゚)「悪いがシュー、これ以上深入りするな」

川 ゚ -゚)「私はこれから、この義兄を殺す」

56 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 21:29:11.27 ID:dFsXF70kO
( ´∀`)「あらまぁ、なんとも嫌われちゃったもんだモナ」

川 ゚ -゚)「なんだ、私に好かれたかったのか?」

( ´∀`)「………」

「ごめんだモナ」

先に動いたのは、モナーだった。

殴りかかるわけでもなく、何かを放つわけでもなく。

ただ、合掌。

川 ゚ -゚)「ッ!!」

クーが同時に一歩下がり、手に抱えた魔導書を開く。
そして、能力を。

川 ゚ -゚)「『火符:アグニレイディアンス』!!」

( ´∀`)「百式観音……弐の手」

ぶつかり合う、巨大な掌と広げられた弾幕。

59 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 21:35:06.13 ID:dFsXF70kO
相殺され虚空に消える、火の弾幕と観音の掌。

川 ゚ -゚)「………」

( ´∀`)「………へぇ」

( ´∀`)「僕の能力と同じくらいの乱打力はあるみたいモナね」

川 ゚ -゚)「みたいだな」

( ´∀`)「まぁ、僕の百式観音は、まだ99の手を残しているんだけどね」

川 ゚ -゚)「私の弾幕も、百を悠に越える数はあるぞ」

( ´∀`)「知ってるモナ。つまりどのみちこの戦いは」

川 ゚ -゚)「ああ」

「………手数勝負だ」

そしてここに、乱戦が始まる。

61 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 21:41:39.20 ID:dFsXF70kO
「どっか行ってろシュー。こいつは、私の獲物だ」

ブルータ………違った、クーよ、お前もか。
なんなの?なんでみんなこんなにはっちゃけてんの?
今回は覚醒回なの?私だけ空気?
私寂しいよ。私超寂しい。サボテンだったら黒く変色してるレベルだよ。

lw´‐ _‐ノv「あと、残るは………」

(;ФωФ)「ジョルジュ!」


あ、いた。ロマさん、か。
ぶっとい眉毛………ジョルジュっていう人としゃべってる。

………なんか嫌だなぁ。

一番ややこしそうだもん。

64 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 21:47:50.47 ID:dFsXF70kO
(;ФωФ)「勘違いするな、ジョルジュ」

と、ロマネスクの大声。
  _
(;゚∀゚)「おおぅ、ツンデレのおにゃのこでもねぇのにそんな切り出し方すんなよ…!」

(;ФωФ)「我輩の目的は、このゲームの強制終了だ!お前も知ってるだろう!?あのブーンという異常を!」
  _
(;゚∀゚)「……やっぱ、そんなとこだろうと思ったぜ…」

(;ФωФ)「なら話は早い!あのブーンという者が、内藤を……倒せなくていい、少し弱らせる事でも出来れば…」

(;ФωФ)「確実に、内藤の支配を受ける中枢制御室の力が弱まる!そこを狙って、強制終了させる事が出来れば…」
  _
( ゚∀゚)「今まで内藤がこのゲームを勝ち続けて手にした権力がリセットされるかも知れない、だろ」

(;ФωФ)「理解がはy」
  _
(;゚∀゚)「わかってんだよ」

(;ФωФ)「……?」
  _
(;゚∀゚)「問題は、その後だろ」

lw´‐ _‐ノv「………ロマさん…!」

(;ФωФ)

うわぁ、やっぱりややこしそう。

67 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 21:51:22.86 ID:dFsXF70kO
  _
( ゚∀゚)「内藤の製作者《プログラム》としての力を消す。消して、その後だ」

  _
(;゚∀゚)「その後、どうするんだ?」

(;ФωФ)「………」

(;ФωФ)「…は?我輩は、何も」
  _
(;゚∀゚)「うそこけ」

  _
(;゚∀゚)「お前、このゲームを乗っ取ろうとしてねえか?」

(;ФωФ)

lw´‐ _‐ノv「…?」

………え、ロマさん?

69 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 21:57:05.36 ID:dFsXF70kO
lw´;‐ _‐ノv「え、あんた何を言って」
  _
( ゚∀゚)「なぁそこのお嬢ちゃん」

lw´‐ _‐ノv「?」
  _
( ゚∀゚)「俺の能力は【本質晒し《フシアナテイク》】ってんだ」
  _
( ゚∀゚)「この能力は、俺が聞きたい事はなんでも教えてくれる。『俺の質問を強制回答させる』の能力さ」
  _
( ゚∀゚)「簡単に説明すればクジラやコウモリみたいなもんだ。俺の質問が不可視不認識の波動みたいなのに変わって相手にぶつかり、その反応で俺は答えを知る」

lw´‐ _‐ノv「…あらまぁ、便利だね」
  _
( ゚∀゚)「俺が突くのは人間の無意識の部分さ。無意識だから、ガード出来ない。だから俺は例えばお嬢ちゃんのパンツが紫だって事も知ってる」

lw´;‐ _‐ノv「んにゃっ!!せ、せくはらだ!!」
  _
(;゚∀゚)「おお、なかなか凄い性癖をお持ちで………」

lw´;‐ _‐ノv「やめて!それ以上はまじで!お願いします!!」




76 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 22:04:00.60 ID:dFsXF70kO
  _
( ゚∀゚)「しかし、ガードしようと。『死んでも誰にも言うまい』とか意識してる事は、知る事が出来ない。無意識じゃ、ないから」
  _
( ゚∀゚)「で、だ。ロマネスク」
  _
( ゚∀゚)「なんで俺は、お前にこの能力で投げ掛けた質問を……

『この戦いを終わらせた後、どうする気だ?』っていう質問の答えを知る事が出来ないんだ?」

(;ФωФ)「」

lw´‐ _‐ノv
  _
( ゚∀゚)「答えろよ」

(;ФωФ)「………」

lw´‐ _‐ノv「………」

………なんで黙るの、ロマさん?

84 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 22:12:32.13 ID:dFsXF70kO
――――――VIPタワー、??階

(;^ω^)「くっそ………!!」

ブーンの知る最強の人物の中に、フォルテッシモという人物がいた。
能力も、そのまま彼の名を冠し【フォルテッシモ】という。

彼の目には、空間にびっしりと存在する『ヒビ』が見えているらしい。
それをちょいと広げてやれば、そこにある物質はたちまち破壊される。

空間を攻撃しているために、防御も不可能だ。
それは防御にも応用出来、周囲のヒビを切り続ければ、相手の攻撃は届かない。
例え炎の中だろうが毒の中だろうが核爆弾の雨の中だろうが生きられる。

まさに最強、故に名をフォルテッシモという。

(;^ω^)(だけど、それだけじゃないお……!)

あいつ…めーちゃんとやら。名前知らんけど。
めーちゃんは自分でこう言った。

【ザ・スライダー】と。

(;^ω^)(【ザ・スライダー】………最強の、その向こう側……何があるかよくわかんねえお。原作でも、一回しか出てないんだし…!!)

メタ*' -')ル「………」

ざっ、ざっという等間隔な足音が恐怖を掻き立てる。
そう。ブーンはただいま、兄者を抱えて絶賛逃亡中なのだ。

101 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 22:23:26.47 ID:dFsXF70kO
メタ*' -')ル「ねぇ、なんで逃げる」

メタ*' -')ル「の?」

(;^ω^)(きたっ!!)

つい、とメタルの指が動く。
それによりブーンの左側の壁、コンクリートが破裂。

(;^ω^)「ッ!!」

壁の内部の空間が切られたのか、その衝撃波がコンクリートをこちらに押し出す。

無数の破片となり、ブーン達を襲った。

(;^ω^)「………う」

しかし、ブーンはそれに見事反応して見せる。

(;^ω^)「おおおおおお!!」

前方へ、大きくダイブ。
一歩遅れてブーンがいた位置を多くのコンクリート片が通り過ぎる。

メタ*' -')ル「……」

107 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 22:30:42.61 ID:dFsXF70kO
メタ*' -')ル「ねぇ、なんで逃げるの。めーちゃん失望。寂しいよ」

(;^ω^)「ふざけんなお。知ってるお。お前の完全射程圏内に入っちまえば……」

(;^ω^)「僕の脳を内部から破壊したり心臓を潰したりなんかお茶のこさいさいだろうがお…」

メタ*' -')ル「あら、あら。そんなめんどくさい事しないよ。ただでさえこの能力、コントロールがしんどいんだから」

メタ*' -')ル「どうせやるなら全身破壊して殺すよ」

(;^ω^)「………」

出来るなら早く【気分次第《アンカーテイク》】を使いたい。
しかし、まだだ。
まだ僕は、こいつの能力の真価を見ていない。

ここまでなら、【フォルテッシモ】の能力でも出来た事ばかり
問題は、アレンジ進化した【ザ・スライダー】の能力だ。

ただでさえ博打のこの能力を、敵の能力を見極めずに使うのはやはり気が引ける。
いつぞやみたいにヤケになり、手足を失いたくはないから。

どうせ後だしじゃんけんなんだから、盛大に遅れてやろうじゃないか。

(;^ω^)(だから、やっぱ僕一人じゃ無理なんだお…)

(;^ω^)「兄者、早く起きろー!!」

109 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 22:35:42.34 ID:dFsXF70kO
メタ*' -')ル「え、ここにきて仲間頼り?」

(;^ω^)「後でフルボッコにしてやるから、前座を用意してんだお。だからちょっと待てよ」

メタ*' -')ル「待たない」

(;^ω^)「ですよねー!!」

言い終わったメタルの手が乱暴に振るわれる。
空間をどう切ったのか、その衝撃波が直線に。

まっすぐ、ブーンを目掛けて走り来る。

(;^ω^)「や、やべっ…!!」

(  _ゝ )

(;^ω^)「兄者、起きろお!!」

(  _ゝ )

反応は、ない。

115 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 22:42:39.97 ID:dFsXF70kO
(;^ω^)「兄者!!早く!!」

(  _ゝ )

メタ*' -')ル

(;^ω^)「………ああ、もう!!」










(;^ω^)「後でマイケルのスリラーのダンスを完全習得するって誓うから、早く起きてくれお兄者ああああああああああ!!」

(  _ゝ )

(  _ゝ )「その言葉が、聞きたかった」


メタ*' -')ル「え」

「【強制規制《ストッパーテイク》】!!」


衝撃波、二人を目の前に停止――――――。

131 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 22:52:55.20 ID:dFsXF70kO
( ´_ゝ`)「やれやれ、お前は。俺がいないとムーンウォーク一つ出来ないんだから…」

(;^ω^)「あ、兄者!ありがたいんだが前向け前!!」

( ´_ゝ`)「ムーンウォークはな?こう、踵を押し上げるようにだな」

(;^ω^)「後で聞くからやらんでいいわ!空気読めお前!!」

メタ*' -')ル「ふっ………!!」

( ´_ゝ`)「はい、規制します」

メタ;*' -')ル「え?」

メタルは、がくっ、と腕が重くなるのを感じる。
いきなりの事だったので、まだ理解が追いつかない。

( ´_ゝ`)「で、ブーン………俺はなんだ?時間稼ぎをすりゃいいのか?」

(;^ω^)「そんな感じ、だお………」

( ´_ゝ`)「やれやれ。めんどくさいが、これもダンス仲間の為………」

( ´_ゝ`)「当方、兄者。押して参る」

メタ*' -')ル「………!!」

140 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 22:59:33.75 ID:dFsXF70kO
メタ*' -')ル「………!!」

状況分析。
最初にあいつに衝撃波を放ったところ、停止した。
そして次に、空間を切ろうとしたら腕が重くなった。

メタ*' -')ル「………いや、わかんないな。止める能力とか、そんな感じかな」

( ´_ゝ`)「…わかる?【強制規制《ストッパーテイク》】って言うんだ、これ」

( ´_ゝ`)「悪いけど、君の攻撃は全部規制対象、さ」

メタ*' -')ル「じゃあ、こんなのは?」

指を振るう。
攻撃手段は、先ほどと同じく壁の破壊。

次は、上空、つまり天井の壁を。

直接攻撃するんじゃなく、破壊したコンクリートを襲わせるなら………

メタ*' -')ル(あるいは……だよね!!)

144 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 23:03:29.25 ID:dFsXF70kO
しかし

( ´_ゝ`)「無駄だってば」

メタ*' -')ル「………え?」

何も、起こらなかった。
自分の切ったはずの空間が、切れていない。

( ´_ゝ`)「言ったよ俺は。君の攻撃は全て規制対象だ、って」

( ´_ゝ`)「どのみち俺に向かう力なら、全て規制出来る」

( ´_ゝ`)「どんな強い能力もな」

(;^ω^)「お、おお………」


やはり、兄者。
バカだが、頼もしい。

メタ*' -')ル「………」

しかし、メタルも

メタ*' -')ル「仕方ない、なぁ」

微塵も動じた表情は、なかった。

148 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 23:08:03.47 ID:dFsXF70kO
メタ*' -')ル「めーちゃん本気だす」

( ´_ゝ`)「いや無駄だよ。規制する」

メタ*' -')ル「無駄じゃないよ」

( ´_ゝ`)「」

メタ*' -')ル「言ったよあなた。自分に向かう力は全て規制出来るって」

(;´_ゝ`)「………?」

(;^ω^)「え?」

メタ*' -')ル「……さぁ」

メタ*' -')ル「規制出来るならしてみせて」


「――――――【ザ・スライダー】」

153 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 23:12:21.71 ID:dFsXF70kO

その時、ブーンは何が起きたか理解が出来なかった。

【ザ・スライダー】を見る事は出来た。
別に大した事もない。大きなトリックもない。


ただ、単純な。

その場の空間に埋め尽くされたヒビのほとんどを一斉にこじ開ける事により起きる



圧倒的な、超、超、超大破壊だった。


(;゚ω゚)「――――――!!」

(;´_ゝ`)

兄者は規制出来なかった。
もちろんだ。この破壊は、何も兄者を破壊しにかかったわけじゃない。

破壊したのは


VIPタワー、そのものだった。

157 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 23:16:43.41 ID:dFsXF70kO
外から見ていたもの達はわかりやすかった。

川;゚ -゚)「え?」(;´∀`)
  _
(;゚∀゚)「え?」(;ФωФ)

(,,゚Д゚)「え?」(;´・ω・`)

(;・∀・)「え?」ξ ⊿ )ξ

lw´‐ _‐ノv「………え」



lw´;‐ _‐ノv「ええええええええええ?」



なんの予兆もなかった。


VIPタワー、完全崩落。

160 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 23:19:24.10 ID:dFsXF70kO
(;^ω^)「おい、兄者――――――!!」

(;´_ゝ`)「くっ――――――!!」

メタ*' -')ル「私はあなた達を殺さないよ。あなた達を殺すのは」

メタ*' -')ル「ただの、重力」


兄者とブーンには、それを止める方法もなく。

瓦解した大量のVIPタワーの残骸と共に、落下していった。

172 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 23:26:11.78 ID:dFsXF70kO
メタ*' -')ル「………」

メタルは、落下しない。

足元の空間を切り、その衝撃なのかずっと空中に体を固定している。
図上から迫る瓦礫も、当然空間を切っているため届かない。


(;´_ゝ`)「ブーン、悪いな!!」

(;´_ゝ`)「落下、なう!!」

(;^ω^)「知っとるわ!!誰がフォローするかそんなの!!」

(;´_ゝ`)「イイネ!押すわ!!」

(;^ω^)「そんな最近になってmixiに導入された空気機能なんかいらんわ!!」

(;^ω^)「でも、ありがとう!」

「――――――こっからは僕の見せ場だお!!」

ブーンが叫ぶ。
落下中につき、恰好がつかないのが悔しいところだ。

184 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 23:31:14.07 ID:dFsXF70kO
(;^ω^)「ただ、問題が一つ………」

(;´_ゝ`)「やっぱわかってるか。ブーン」

(;^ω^)「僕ら落下中。安価ミスったら」

(;´_ゝ`)「その時点ではいおしまい」

(;^ω^)

(;´_ゝ`)

(;´_ゝ`)「頼むぞ」

(;^ω^)「僕に言うなお」




「【気分次第《アンカーテイク》】!!!」

199 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 23:33:38.56 ID:dFsXF70kO
(;^ω^)「はいどうも、安価の時間だお」

(;^ω^)「落下なう。だから、助けて頼むから」

(;^ω^)「じゃあ僕らを窮地から救ういい能力を。指定アンカーは………」


――――――>>220

 

220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16(木) 23:33:53.65 ID:TlZUTj8A0
相手を限界まで不幸にして
自分を限界まで幸せにする能力
 

260 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 23:35:43.67 ID:dFsXF70kO
『能力を決定しました。』

>>220 相手を限界まで不幸にして
自分を限界まで幸せにする能力

( ^ω^)「………」

( ^ω^)「いいじゃんいいじゃん………!!」

81 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 23:38:29.32 ID:dFsXF70kO
(;´_ゝ`)「どうだ?ブーン!!」

(;^ω^)「能力がわかったお!!」

(;^ω^)「幸せになれるんだってさ!!」

(;´_ゝ`)「………」

(;´_ゝ`)「大丈夫か!?」

(;^ω^)「知らぬ!!」



――――――二人が、地上にぶつかる。

298 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 23:42:44.41 ID:dFsXF70kO
メタ*' -')ル「………」

メタ*' -')ル「死んだかな?」

拍子抜けだった。
そんな感想しか出てこない。

いや、私の能力なら負ける事なんかなかったわけだから、仕方ないっちゃ仕方ないのかも知れないが。

メタ*' -')ル「………」

相手が何をしてきても、だいたい同じ。
空間を破壊したら、何も出来ず死ぬ。
そんなやつらばかりだった。

そうして作業のように戦ううちに


人間なんてものは


この空間のヒビに引っかかってる遮蔽物にしか見えなくなった。

メタ*' -')ル

313 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 23:47:19.23 ID:dFsXF70kO
まともに生きてた頃の価値観を失う。
これほど辛い事はなかった。

全ての人間が簡単に死ぬ。
そうなると、今まで高尚に見えていたものが
全て水泡へと帰した。

メタ*' -')ル「………」

でも。

内藤だけは違った。

彼は、私の目に見える空間のヒビを

軒並み、押し退けて行った。


そこには、久々に見えたヒビのない世界。

メタ*' -')ル「………綺麗だった」

327 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 23:52:01.28 ID:dFsXF70kO
メタ*' -')ル「………私は、内藤さんとならどこにでも行ける」

あの人は、私に曇りない世界を見せてくれる唯一の人。
世界で一番、愛しい人。

メタ*' -')ル「めーちゃん頑張る。内藤さんのためなら、なんだって出来る」

だから。

だから………





メタ*' -')ル「あれ?」

あれ、おかしい。
空ってこんな感じだっけ。

なんか、傾いてる。


………いや、違うな。

これはもしかして………


メタ*' -')ル「私が、落ちてる………?」

340 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 23:56:55.43 ID:dFsXF70kO
え、やばいじゃん。

これ完璧に落ちてるじゃん私。

なんで。なんで。
なんでなんでなんで――――――!

メタ;*' -')ル「――――――!!!」



メタルが気付かなかったのは、ただの油断。

彼女は瓦礫が落ちている間、周囲の空間を切り続けていたのだが

それが災いした。

自分のちょっとしたミスで足元の空間を切るのを失敗し

落下している事に、気づけなかった。

ぼーっとしていた為、目の前の急激な空色の変化がわからなかった。

空間を切って空気抵抗をなくしていた為、肌で感じる事が出来なかった。

まぁ、それはそれは

なんと、不幸な話だろうか。

メタ;*' -')ル

359 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/17(金) 00:04:58.64 ID:KcX0jj3MO
(;´_ゝ`)「で」

(;^ω^)「………」

(;´_ゝ`)「なんで俺ら、生きてんの?」

(;^ω^)「………自分の下、見てみ」

(;´_ゝ`)「いや、わかってるよそれは」



(;´_ゝ`)「わかってるよ、運良くリネン室に置いてあったと思われる大量の布団や毛布の塊の上に落ちた事くらいさ」

ブーンと兄者は、大きく柔らかな布団の上に寝転がっていた。
何の奇跡なのか、その一帯だけ避けるように瓦礫が落ちてきていない。

(;´_ゝ`)「………いや、もしそうだとしても、あの衝撃を布団だけで受け止めれるかフツー………」

( ^ω^)「………まぁ、つまり僕らは」

――――――幸せ、だったんだお。

372 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/17(金) 00:10:02.32 ID:KcX0jj3MO
( ´_ゝ`)「まじで、便利な能力だこと………」

( ^ω^)「はは、いいだろいいだろ」

(;´_ゝ`)「………うーん」


その二人の目の前に、
いきなり何かが落下する。

ドゴォ!!と大きな音と粉塵と共に。

(;´_ゝ`)「え?」

(;^ω^)「っ!」

それは、先ほどまで二人が戦っていた相手。

メタ;* - )ル「あ……あ゛…!!」

メタル。

393 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/17(金) 00:17:08.64 ID:KcX0jj3MO
(;^ω^)「………あれま」

(;´_ゝ`)「うわぁ」

メタ;* - )ル「くそぉ……くそ…!!」

メタ;*' -')ル「うわあああああああああ!!!!」

それでもメタルは諦めない。
目の前のブーンに向け、メタルが指先を動かす。

空間が破壊され、衝撃が周囲を包む。


はずだった。


メタ;*' -')ル「………え?」

どこで何を間違えたのだろう。

破壊されたのは、いま振るった自分の腕だった。

メタ;*' -')ル「…き、きゃああああああああああああああああ!!!!」

女性特有の金切り声が、耳に痛く響く。

413 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/17(金) 00:26:43.03 ID:KcX0jj3MO
(;^ω^)「もうだめだお。僕は幸せになり、君は不幸になる。君は絶対に勝てない」

メタ;*' -')ル「ああ、あああああ!!!」

(;^ω^)「だからもうやめ」

メタ;*' -')ル「うるさい!!」

(;^ω^)「っ!!」

メタ;*' -')ル「めーちゃんは言われた!!内藤さんに、ブーンを殺してこいって!!」

メタ;*' -')ル「内藤さんが、私に頼んだんだ!!内藤さんのためなら、私はここで死んだってかまわない!!」

メタ;*' -')ル「めーちゃんが、やるんだ!!」

(;^ω^)「………」

駄目だ。
この子は完全に、内藤に心を奪われている。
なら、どうすれば………

417 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/17(金) 00:28:29.14 ID:KcX0jj3MO








「もういいよ、メタル」





その時、聞き覚えがある声がした。
いや、聞き覚えがあるというよりは



(;^ω^)「………え?」

ブーン。

自分の、声が。

424 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/17(金) 00:31:03.22 ID:KcX0jj3MO
「よくやった」


「だから」


( メ^ω^)「死ね」


メタ;*' -')ル「え゛」


(;゚ω゚)


いきなり現れた自分が


腕で、メタルの胸を

貫いていた。



436 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/17(金) 00:35:47.09 ID:KcX0jj3MO
( メ^ω^)「今までありがとうな。大好きだぜ、メタル」

メタ;* - )ル「ない、と……さ…………?」


べちゃり、と地面に崩れ落ちるメタルの体。

それにはもはや興味がないという風に、こちらを見据える。それ。

これが――――――内藤。


( メ^ω^)「…愛ってのはとてもいい免罪符だな」

( メ^ω^)「愛ってほざきゃ、どんな事も許して貰えるんだから」

( メ^ω^)「なぁメタル?」

メタ;* - )ル「あ゛…かはっ……!」

(;゚ω゚)

(;´_ゝ`)

( メ^ω^)「さて、と」

446 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/17(金) 00:39:39.68 ID:KcX0jj3MO
( メ^ω^)「はじめまして」


(;^ω^)


( メ^ω^)「もう一人の俺、ブーン」


(;゚ω゚)「うぐっ――――!!」

なんだこれ。いま、何かを思い出し………いた、痛い。
頭が、痛い。割れるように痛い。

(;゚ω゚)「あ、あ…」

「うわああああああああ!!!」

(;´_ゝ`)「おい、ブーン!?どうした!?」

450 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/17(金) 00:42:48.59 ID:KcX0jj3MO
( メ^ω^)「お前さえいなきゃ、何も不安はなかったのになぁ」

( メ^ω^)「お前さえいなきゃ、ブーンよ」

(;゚ω゚)「う、ぐっ………!!」

( メ^ω^)「だから、ここで今度こそ」


「お前を殺す」


(;´_ゝ`)「………!!」

(;゚ω゚)「あ…あ゛あ……」

455 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/17(金) 00:46:14.41 ID:KcX0jj3MO
( メ^ω^)

すっ、と。
内藤の右手が上がる。

(;´_ゝ`)「うッ!!」

しかし、兄者は感じる。
その腕に、ただならない危機感を。

(;´_ゝ`)「【強制規制《ストッパーテイク》】!!」

発動させる、規制の力。
自分に害だと感じるもの全てを、止める力。

( メ^ω^)「………」

が、発動しなかった。

(;´_ゝ`)「………え?」

( メ^ω^)「…ああ、めんどいな…」

( メ^ω^)「ロマとジョルジュの野郎、何する気だ………!」

(;´_ゝ`)「?」

459 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/17(金) 00:49:00.70 ID:KcX0jj3MO
( メ^ω^)「気が変わった。先に倒すべきやつがいるな」

( メ^ω^)「ちょっと待ってな。ぶっ殺してすぐ戻るから」

(;´_ゝ`)「え………」

( メ^ω^)「それまで、俺のおもちゃと遊んでな」

(;´_ゝ`)「おもちゃ………?」

「んじゃ」

(;´_ゝ`)「あ、おい!!」

内藤が


消えた。

463 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/17(金) 00:53:23.65 ID:KcX0jj3MO
(;´_ゝ`)「なんだったんだ、あいつ………」

(;゚ω゚)「兄者!!」

(;´_ゝ`)「うわっ!ブーン!!」

気付けば、グロッキーだったはずのブーンが蘇っていた。
凄い剣幕で、兄者に問いかける。

(;゚ω゚)「あいつは!?」

(;´_ゝ`)「え、どっかに行った………」

(;゚ω゚)「行かせちゃ駄目だお!!!」

(;´_ゝ`)「!!」

(;゚ω゚)「思い出した、思い出したんだお!!僕がここにいる意味を!!あいつの意味を!!」

(;゚ω゚)「あいつは僕じゃないと勝てない!!あいつが本気で動くなら、早くしないとみんな大変な事になる!!」

(;゚ω゚)「あいつの能力は、あいつの能力は――――――!!!!」

472 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/17(金) 00:56:46.99 ID:KcX0jj3MO
痛い。痛いよ。

体が動かないよ。

めーちゃん、どうなったの?

内藤さんに、やられたの?

でも、「好きだ」って

「好きだ」って言われた

………えへへ、嬉しい。

………あれ?

あれ、あれはなんだろう。

("∀`)

(* ∀ )

ドクオって人と………

もう一人はわからないな。

なんでこんなとこにいるんだろう?

478 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/17(金) 01:01:18.70 ID:KcX0jj3MO
あ、やだ。意識が。

あたまが、ぼーっとしてきた。

ああ、死ぬんだなあ。

でも、いいや。

なんかもう、いい。

内藤さんに言われた「好き」だけが、あたまでぐるぐる回る。

えへへ。

私が不幸になる能力?

そんなことなかったよ。

メタ* ー )ル(…わ…たし、は…しあわ……………)

………。

第二十五話、終わり。
Posted at 2011/09/06 21:18:15 | コメント(0) | トラックバック(0) | ブーン系小説 | パソコン/インターネット
2011年09月05日 イイね!

( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです 第24話

12 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 20:30:55.52 ID:bJR3z1phO
( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです

第二十四話。

『前回までのあらすじ』
最強能力決定戦と称し様々なチート能力者と戦うはめになったブーンは、安価内容をそのまま使える能力【気分次第《アンカーテイク》】を駆使して強敵を倒していく。
一同はみなVIPタワーへ。ブーンがクックルを打ち倒している最中、狂乱するドクオはついに内藤ホライゾンとの一騎討ちを始めた。

今回の敵は!?今回の安価は!?
二十五話終了予定とか言いつつ確実にあと三話以上いるよ大丈夫か!?

18 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 20:35:07.67 ID:bJR3z1phO
一応、登場人物とその能力

( ^ω^)【気分次第《アンカーテイク》】(vip)
( ´_ゝ`)【強制規制《ストッパーテイク》】(vip)
ζ(゚ー゚*ζ【木の葉の黄色い閃光】(アレンジ)(NARUTO)
・VIPタワー4F

( ФωФ)【終了《シャットダウン》】(プログラム)
(´・ω・`)【弱者のパラダイム】(PSYREN)
lw´‐ _‐ノv【オニヨン】(ピクミン)
川 ゚ -゚)【火水木金土日月を操る程度の能力】(東方)
・VIPタワー1F
  _
( ゚∀゚)【本質晒し《フシアナテイク》】(vip)
( ´∀`)【百式観音】(HxH)
(,,゚Д゚)【荒々しい空気《ラドンテイク》】(vip)
ξ゚⊿゚)ξ【拳王ラオウ】(北斗の拳)
( ・∀・)【世界《ザ・ワールド》】(ジョジョ)
・VIPタワー1F

( ^ω^)【人間《チート》】(??)
('∀`)【一方通行《アクセラレータ》】(アレンジ)(禁書)
・戦闘中


19 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 20:38:54.62 ID:bJR3z1phO
※ブーンの能力【気分次第《アンカーテイク》】について
指定アンカーにかかれていた能力をそのまま使える能力
「~能力」と、最後に能力とかかれていなければ再安価。
一人の敵につき一回ずつ出来、その戦闘が終了した時点で能力は消える。

今まで出てきた能力
『手から溢れんばかりのコーラを出す能力』
『座布団を一週間近く回し続けられる能力』
『髪の毛を急速に成長させる能力』
『超反射神経が身に付く能力』
『アンサートーカーを取得しそれを100%使いこなす能力 』
『手の平からピクミンを無限に出現させる能力』
『指定した範囲の空間の疎密を固定する能力』
『ワリバシを上手に割れる能力』
『尻から毎秒50トンの土石流をほとばしらせる能力』
『目視したものを任意で捻る能力』
『口からもの凄い勢いで腐った牛乳を出す能力』『どんな状況下においてもフワッフワのパンケーキを作ることができる能力』
『体外に射出した自らの精子をミニサイズのキタキタおやじに変化させる能力』
『すべての攻撃の対象をドクオに変える能力』
『自分の爪を折ると相手の歯が折れる能力』
『脈絡なく死を与える能力』
『FFに出てきた全ての黒魔法が使える能力』『明日の正座占いが一位になる能力』『スタンド”ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム”を自分に発現さ せ、120%使いこなす能力(オリジナルも超える)』『未元物質 の能力』『理想を現実に変える力を100%使える能力』
『同じ物を4つ以上揃えると消せる能力』

21 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 20:40:56.19 ID:bJR3z1phO
『殲滅眼(イーノ・ドゥーエ)を使いこなす能力』
『任意の寓話付きになれる能力』
『ガッキーを召喚する能力』『btcmに出てきた全ての指輪の力を自由に使える能力』
『両腕がドクオに股間がモララーになる能力』『大嘘憑きを100%使いこなせる能力』『事象の確率を操作する能力』『体がものすごく臭くなる能力』
『チープ・トリックを目の前に山積みにする能力』『自分の黒歴史を一つ言うごとに相手の攻撃を一回無効できる能力』『オナニーしている最中ステルス状態になる能力』『人間サイズのデモンベイン(フル装備)に変身できる能力』
『手から任意の大きさの文房具を出す能力(何個でも出せる)』『七鍵守護神を使用できる能力』『蟲を自由に呼び出し、自由に扱う能力』『対象に不安を植え付け増長させる能力』『プレインズウォーカーになる能力』『物体の大きさを自由に変えられる能力』
『相手をふたなりにする能力』『奇跡を起こす程度の能力』『ものすごい速さで頭突きできる能力』『アドン・サムソン並にマッチョになる能力』『イマジンブレイカーが使えるようになる能力』
『周囲で発生した音を記憶し、音の発生源で起こった現象を相手に発生させる能力』『任意の人物に下痢を伴う猛烈な腹痛(※だがうんこは絶対に出ない)を与え続ける能力』
『チャリオッツ・レクイエムを使える能力』『任意の仮面ライダーに変身する能力』『デリヘルをいくらでも呼べる能力』『物理的なダメージを無効にする能力』
『能力を100%扱えるようになった渡辺を再びこの世に存在させる能力(能力が消えても渡辺は消えない)』『金玉袋を四時元ポケットにする能力』『息を止めている間自分以外誰も能力が使えなくなる能力』
』『既存の法則を無視できる能力』『「ブーン系」のSSに出てきたブーンが使ったことのあるすべての能力』『ドラえもんの四次元ポケットに入ってる道具が使えるようになる能力』『ピカピカの実の能力』
『魔法律の使者を召還し自由に使役できる能力』『相手の髪の毛が急速に発達する能力』『手から洗剤を出せる能力』『光の速さで縦横無尽に飛び回れる能力』

23 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 20:42:30.81 ID:bJR3z1phO
『黒魔神闇皇帝を呼び出し、自由に操れる能力』『( ,'3 ) 中嶋が有する主謀者《オリジナル》任意の空間への入口(URL)を設置、触れた者をそこへ強制移動させる【未知への誘い《ジャンプテイク》】が選択者《アレンジ》になった時の能力』
『「盗」を距離制限無しで使える能力』『相手の頭の中をピンク色にする能力』『↓の能力を無効化する能力』『熱気バサラ以上の歌エネルギーを用いて歌で争いを終わらせることができる能力』『ガイルの能力』
『涅槃寂静・終曲を完全に使いこなす能力』『一度だけ好きなタイミングでベヘリットを使用できる能力』『右手からドラクエの全呪文を左手からドラえもんの秘密道具を出す能力』
『T.M.RevolutionのHOT LIMITの衣装を着て、PVのダンスを完璧踊りきるとスタンドが解除される能力』
『安価で決めたことがそのまま起きる能力』
『今まで出会った人たちの全ての能力』
『ウィジャ盤を瞬時に完成させる能力』
『ランダムで周りの人物の黒歴史を華麗に抉る能力』

増えたなぁ
全部で何個あるんだろう

27 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 20:47:47.04 ID:bJR3z1phO
――――――VIPタワー最上階

その部屋に人影はなかった。
ドクオが突き破ってきたガラスが散らばり、壁には亀裂が走る。
その凄惨としたの姿だけがそこにはあった。

では、ドクオと内藤ホライゾンはどこへ消えたのか。

…答えは、遥か上空。

('∀`)

( メ^ω^)

('∀`)「…へへ」

VIPタワーの遥か上。
空中でぴたり、と静止する人間二人。
まるで見えない床でもあるかのように、ごく当たり前のように空中に居た。


( メ^ω^)「なるほど…そういう使い方も出来んのかよ」

内藤の頬から、一筋の赤い液体。
しかしだからと言って、表情を寸分とも変える事はない。

('∀`)「は……あはは…」

対するドクオは、これでもかと言うほどに表情をぐにゃぐにゃに変えていた。


31 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 20:51:21.71 ID:bJR3z1phO
( メ^ω^)「『風』だって空気のベクトルだもんな。操作すりゃ圧縮してプラズマ体なんかも作れるし、逆に空気をどけちまえば…」

('∀`)「そう。『真空』だよ。お前を襲ったのは、それさ」

先制攻撃が成功したのはどうやらドクオの方だったらしく
顔にこびりついた狂笑がさらに不気味に歪む。

('∀`)「逆に聞きたいな、ブーン」

('∀`)「なんでお前は俺が生み出した真空をくらって、頬に切傷一つで済んでるんだよ?」

( メ^ω^)「……さぁ?」

('∀`)「とぼけんな。わかってんだよお前が今の俺の一撃を」

('∀`)「わざと喰らった事くらいなぁ」

37 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 20:56:36.80 ID:bJR3z1phO
( メ^ω^)「………」

('∀`)「そして、今感じてるお前の鼓動の流れ…ベクトルだな。その変動率からわかる事がもう一つ」

('∀`)「『おお、ちょっとびっくり』。こんなとこかな?」

( メ^ω^)「ふぅん」

('∀`)「あ、図星なのか。そうかそうか」

( メ^ω^)「相変わらず鬱陶しいヤローだな、ドクオ」

('∀`)「よく言われるよ、ブーン」

( メ^ω^)「ただ、お前は一つ間違えてる」

('∀`)「?」

43 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 21:03:23.52 ID:bJR3z1phO
( メ^ω^)「俺の名前だよ」

('∀`)「……は…?」

( メ^ω^)「俺は、内藤ホライゾン。ブーンじゃない」

('∀`)「………」

( メ^ω^)「ブーンってのは」


( メ^ω^)「俺の現実での、渾名だよ」

('∀`)「………」

('∀`)「すまん、よく言ってる意味がわからない」

( メ^ω^)「わからなくていいさ」

( メ^ω^)「ありふれた表現を使えば、『今から死に行くやつに………』ってやつだな」

('∀`)「おぉーう、だっせぇなあ…」

ふざけたように空中を飛び回るドクオ。
おそらく自分が優位だと感じている証拠なのだろうか。
ベクトルを自在に操り、己の自由度を鼓舞するように飛び回る。

( メ^ω^)「………」

49 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 21:12:14.18 ID:bJR3z1phO
('∀`)

( メ^ω^)


遠く、空の下。

メタ*' -')ル「………」

その二人をただ見上げる少女がいる。
心配しているわけでもなく、余裕を持っているわけでもない。
そこにあるのは、信頼という物らしい。

メタ*' -')ル「…内藤、さん…」

その距離の制約を無視するように

「メタルよぉ」

メタ;*' -')ル「え?」

内藤の声が、届いてきた。

「頼んでいいか?」

メタ*' -')ル「え、な……、え?」

間違いない、内藤さんだ。何をどうやったのかはわからないが、あの人の能力ならこういう事もお茶のこさいさいなんだろう。
でも、そうまでして、自分に伝えたい事って………?

54 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 21:17:31.08 ID:bJR3z1phO
メタ;*' -')ル「内藤さん?……な、なに?」

「今から急いで」

「ブーンを殺しに行ってきて欲しい」

メタ;*' -')ル「………!!?」

「ちょっとだけ、ちょっとだけだが俺は今焦っている」

「今までの戦いの中でも、こんなに進化したやつ初めてなんだよ」

メタ*' -')ル「え、その……ドクオってやつが?」

「ああ」

「今回の戦いは少し特殊らしい。ブーンというあのイレギュラーに関わったやつに、イレギュラーが起き続けてる。このドクオが、良い例だ」

「今からではもう遅いかも知れないが、早くあいつを消さないと何かが起きるかも知れない」

メタ*' -')ル「………」

「頼んでいいか?メタル」

57 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 21:26:53.85 ID:bJR3z1phO
メタ*' -')ル「……内藤さん」

「俺はお前を、信頼している」

メタ*' -')ル「……わかった、めーちゃん、行ってくる」

「ああ」

メタ*' -')ル「内藤さん」

「?」

メタ*' -')ル「だいすき」

「………ああ」

メタ*' -')ル「すぐに、戻ってきます」

メタル、移動開始。

半分廃墟と化した最上階を降りてゆく。

愛する内藤に不安を抱かせる、憎きブーンを殺す為に。

メタ*' -')ル「………」

メタ*' -')ル「めーちゃんが、やるんだ」

――内藤さんのためなら、なんだってやれる。

62 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 21:32:15.27 ID:bJR3z1phO
( メ^ω^)「……さて」

('∀`)「へぇ」

('∀`)「あの女を退陣させて、なんなんだ?大事な女だったか?」

('∀`)「じゃあ、お前の目の前で殺した方が良かったのかなぁあああ?」

ひゃはは、とおぞましい笑いを止めないドクオ。

( メ^ω^)「……お前、ひっでぇな」

('∀`)「お?ひいた?ひいたか?」

( メ^ω^)「でも、安心しろ」

('∀`)「スルーかよ」

( メ^ω^)「人間の本性は、もっとひっでぇもんだからよ」

('∀`)「………!!!」

ドクオは、こんな陳腐な表現の仕方でいいのだろうか。そう迷う。
しかし、他に形容する言葉が見つからない。これは明らかに―――

('∀`)「…なんだよ……」

―――空気が、変わった。


68 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 21:38:31.21 ID:bJR3z1phO
( メ^ω^)「安心しな。全力は出さない」

('∀`)「おーおー、えらく余裕だな」

( メ^ω^)「いや、確かにお前は凄いよ。これまで見たアレンジの中でも、メタルと並んで最強と呼べるだろうな」

( メ^ω^)「だが、それまでだ」

('∀`)「………」

( メ^ω^)「俺には、勝てない。お前の今の能力じゃ、半分の力を使うまでもない」

('∀`)

( メ^ω^)「試してみるか?」

('∀`)

('∀`)「………さんざん言いやがって」

(#'∀`)「やってみろよォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!」

ドクオが、空を蹴り加速。

待ち構える、内藤。

そして――――二度目の衝突。

71 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 21:44:48.15 ID:bJR3z1phO
――――――VIPタワー、7F

メタ*' -')ル「……」

メタルが走っていた。
向かうのは、ブーンの元だ。

どこにいるか詳しくはわからないが、とにかくこの建物内部にいるのは間違いない。
どうやって探すか。それが問題だ。

メタ*' -')ル「………」

メタ*' -')ル「あ」

そこでメタルは、単純で明解な答えを導き出した。

メタ*' -')ル「なるほど、この塔ごと一撃でぶっ潰せばいいんじゃん!!めーちゃん頭いい!!」

「いやいやいやいやいやそれはないよ!!なにをしれっと言ってんの!!」

メタ*' -')ル

(;・∀ ・)「メタル怖いよ!!なんですぐになんでも潰したがんのお前!!」

メタ*' -')ル「………ああ、なんだ。またんきか………」

74 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 21:50:04.50 ID:bJR3z1phO
(・∀ ・)「なんだ、じゃないよ…仲間なんだし、空気みたいな言い方しないでよ……」

メタ*' -')ル「あんた影薄いよ」

(;・∀ ・)「直接言いやがった!!」

メタ*' -')ル「キックルさんより影薄いよ」

(・∀ ・)「キックル?」

メタ*' -')ル「ん?」

(・∀ ・)「誰それ?」

メタ*' -')ル「………」

メタ*' -')ル「誰、だっけ?」

(・∀ ・)「………いや知らんがな…」

メタ*' -')ル「あ、しまった!めーちゃんそんな事してる場合じゃないんだった!」

(・∀ ・)「?」

79 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 21:55:38.91 ID:bJR3z1phO
メタ*' -')ル「内藤さんから頼まれてるの!!ブーンを殺してこい、って!!」

(・∀ ・)「ブーンって、あのイレギュラー?」

メタ*' -')ル「そう」

(・∀ ・)「………」

メタ*' -')ル「じゃあねまたんき。めーちゃん急いでるから」

(・∀ ・)「………なんか面白そうだな」

メタ*' -')ル

メタ*' -')ル「……お前、余計な事する気じゃねぇだろうな」

(・∀ ・)「なぁなぁそれ、俺にも手伝わs」

メタ*' -')ル「だまれ」

(・∀ ・)

メタ*' -')ル「…ころすぞ」

84 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 22:01:04.56 ID:bJR3z1phO
メタ*' -')ル「めーちゃんが、頼まれたんだ」

メタ*' -')ル「またんきじゃない。内藤さんは、めーちゃんが『頼んだぞ』って」

メタ*' -')ル「めーちゃんがやるんだ。内藤さんの為に」

メタ*' -')ル「またんきでも、余計な事したら殺す」

(・∀ ・)「………」

(・∀ ・)(また出たよ、内藤さん崇拝モード……)

ここで怒らせたらやばい。
この状態のメタルは、いろいろとめんどくさい。
でもなぁ、俺もイレギュラーってのと戦ってみたいしなぁ……。

(・∀ ・)(どうしよう)

90 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 22:07:58.89 ID:bJR3z1phO
(・∀ ・)「じゃあこうしよう、メタル」

メタ*' -')ル「?」

(・∀ ・)「どっちにしろ、早く見つける事に越した事はないんだろ?俺が手伝った方が、絶対に効率はいいだろ」

メタ*' -')ル「でもそれは」

(・∀ ・)「俺だって内藤さんの役に立ちたいんでな。お前だけじゃねえよ」

もちろん嘘だが、メタルにはこれが一番よく効く。

メタ*' -')ル

(・∀ ・)「だから、見つけたもん勝ちってどうよ」

メタ*' -')ル「………」

(・∀ ・)「考えてる時間がもったいないぞ。内藤さんの悲しむ顔が見たいか?」

メタ*' -')ル「………」

メタ*' -')ル「じゃあ、それでいい」

(・∀ ・)(……はっ)

ちょろいな。恋する乙女は盲目ってやつだろうか?
あんな内藤のどこがいいんだか。
とにかく、行かせてもらおうか。

94 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 22:16:40.78 ID:bJR3z1phO
(・∀ ・)「じゃあ、俺はもう行くぜ」

メタ*' -')ル「……うん」

(・∀ ・)「また後で、内藤さんの元で共に」

メタ*' -')ル「……」

メタルは何も言わなかった。ただ、走り去っていくのみだ。

(・∀ ・)「……よし」

あいつ…メタルは最上階から来た。
だから、おそらくあいつは知らない。
下でクック…クッ……ル?………とりあえず、戦いがあった事を。

轟音とは言わないまでも、何か壁を突き破る音が聞こえていた。
あの時は特に気にしなかったが、あれがイレギュラーのやつで間違いはないだろう。

(・∀ ・)「……待ってろ、ブーン…」

98 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 22:23:15.97 ID:bJR3z1phO
――――VIPタワー、4F非常階段。

つーわけで

このまたんきですが。

(・∀ ・)「ターゲットを確認しました………」

言葉もなく、ただ階段を登っていく3人がいた。
それの真上に、またんきがいた。

ζ(゚ー゚*ζ

仲間であるデレと

( ´_ゝ`)

よくわからないやつと

( ^ω^)

内藤さんにそっくりなやつ。たぶんこいつが、イレギュラーなんだろう

(・∀ ・)「あらまぁなんとも………」

気まずそうな雰囲気だ、と素直に感じた。

(・∀ ・)「ちっと、様子を探ってみるか…」

100 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 22:26:33.27 ID:bJR3z1phO
( ^ω^)「………」

( ^ω^)「あの」

最初に口を開いたのは、内藤さんにそっくりな、ってかまんま内藤さんのイレギュラーだった。

( ^ω^)「ごめんお、デレちゃん」

ζ(゚ー゚*ζ「………」

(・∀ ・)「………」

ん?こいつら、なんだこの空気。

( ^ω^)「あんな事になってしまって…目の前で、見せちゃったし……」

(;・∀ ・)「………」

目の前で見せた?………な、何を?

105 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 22:32:15.46 ID:bJR3z1phO
ζ(゚ー゚*ζ「男ってホントえっちぃ事ばっか考えてるよね」

なんだ?え?デレ、え?それどういう意味だ?

(;^ω^)「いや、あれはまた別だお。許してくれ。あんな事はもう二度としないしさせたくないお」

なんだよ、なんだよ!お前ら何してんの?

ζ(゚ー゚*ζ「私、あんなののお母さんになったらどうしよう」

え?ええええええええええええ??
デレなにした!?つーか何された?

( ^ω^)「考えなくていいお。あんな息子が大暴れしてるとこなんか、考えてるだけ不毛だお」

息子が大暴れ!?なにそれ凄い!!
つーか怖い!!

111 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 22:37:37.68 ID:bJR3z1phO
( ´_ゝ`)「確かに生理……であれは、ちょっとキツかったな…」

生理だったらキツかった!?それ何プレイ?何プレイよ!?

ζ(゚ー゚*ζ「思い出させないで」

え、そんなに人の心をえぐるの?
何事?デレちゃんどうした?

( ^ω^)「仕方ないお。僕が調子にのったせいで…こんな……息子が…母のを……なんて」

なにが?息子が母って何が?もうちょい声出せよ。つーか

(;・∀ ・)「てめぇらなにしてんだよおおおおおおお!!」

( ^ω^)「お?」

ζ(゚ー゚*ζ「?」

( ´_ゝ`)「あ」

(・∀ ・)

(・∀ ・)「………あ」

あ。

117 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 22:43:28.79 ID:bJR3z1phO
( ´_ゝ`)「なんだ、おま――――――」

(;・∀ ・)「仕方ねぇ!!」

開き治り、3人に姿を見せたうえで

(;´_ゝ`)「!!?」


(・∀ ・)「ぬぁああああああああ!!!」


またんきが、能力を解放する。

(;^ω^)「え」

非常階段という小さな世界は黒く暗く広げられてゆく。

黒より暗く、暗より黒く。

それを、人は畏怖を込めてこう呼ぶ。


(;^ω^)(『闇』………!!?)


(・∀ ・)「【ヤミヤミの実】……!!」

闇が、非常階段をおおって行く。

125 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 22:50:17.90 ID:bJR3z1phO
( ´_ゝ`)「す、【強制……」

【強制規制《ストッパーテイク》】。
兄者はそう名を呼びたかったのだろう。
全てを規制するその能力で、またんきを止めるべく。

(・∀ ・)「闇水!!」

しかし、それも叶わぬ夢へと化す。
またんきの手からは逃れられないとして。

(;´_ゝ`)「え!?」

(;^ω^)「兄者っ!?」

兄者の体が、引きずられる。
能力者の体を引き付ける闇の力、黒水を使い
兄者が、いとも簡単に浮いて行く。

(・∀ ・)「……へへ…」

(;´_ゝ`)「まず――――――!!」

引き寄せられた兄者が、簡単に吹き飛ばされていった。

132 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 22:54:26.10 ID:bJR3z1phO
(; _ゝ )「があ゛っ…!!」

(・∀ ・)「ははっ」

(・∀ ・)「まず、一人」

(;^ω^)「兄者ぁぁぁぁぁ!!!」

(・∀ ・)「よお、イレギュラー」

(・∀ ・)「またんきって言います。以後よろしくな」

(;^ω^)「……で、デレ、こいつ…」

(;^ω^)「……?」

あれ?

(;^ω^)「デレ、ちゃん…?」

(・∀ ・)「ああ、デレならいま逃げてったぞ。瞬間移動してな」

(;^ω^)「………!」

135 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 23:00:12.27 ID:bJR3z1phO
(・∀ ・)「お前もデレと一緒にいたならわかるだろうが、あいつ強いだろ?」

(・∀ ・)「そんなデレからも恐れられる俺。んっんー、いいね、強いやつの証みたいで」

(;^ω^)「………【ヤミヤミの実】…!!闇を操り、無限の引力で全てを引きずり込む能力………!!」

(・∀ ・)「………お」

(;^ω^)「そしてその闇は、能力者の能力をも引きずり込む…ってか……!」

(・∀ ・)「よくご存知だな。こいつがいま能力を使えなかったのも、そういう事さ」

(;^ω^)「……」

(・∀ ・)「まぁ、なんでもいいや。お前は、こいつみたいにはなってくれるなよ?」

(; _ゝ )

(;^ω^)「兄者………!!」

(・∀ ・)「さぁ、やろうぜイレギュラー!!」

143 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 23:05:05.46 ID:bJR3z1phO
(・∀ ・)「ぬぁああ!!」

巨大な闇が、襲い来る。

対し、ブーンは。

(;^ω^)「………やるしか、ないお」

(;^ω^)「待ってろお兄者、すぐ助ける」


(;^ω^)「【気分次第《アンカーテイク》】!!」


「なんか久々な気がするお!」
そんな言葉も添えながら、ブーンが能力を発動させた。
ここからは、誰にも予測不可能。

148 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 23:07:37.94 ID:bJR3z1phO
( ^ω^)「みなさん久々。安価の時間だお」

( ^ω^)「闇ってめちゃめちゃ厨二くさいよね。うん、それだけ」

( ^ω^)「じゃあ、あの厨二を遥かに上回る厨二を僕にくれお。指定アンカーは………」

――――――>>150

 

150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/07(火) 23:07:41.06 ID:XxB+EHbT0
大嘘憑きを使用できる能力

 

173 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 23:10:04.74 ID:bJR3z1phO
『能力が決定しました。』

>>150 大嘘憑きを使用できる能力

( ^ω^)「………」

( ^ω^)「作者が半分寝ぼけてて安価先間違えてこんなに近くなっちゃったごめんなさいとか絶対に言えないよな……」

200 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 23:17:15.07 ID:bJR3z1phO
(・∀ ・)「うらあああああ!!!」

( ^ω^)「あらあら、頑張ってるおね」

( ^ω^)「じゃあ、その頑張りも………」

「《なかったことにするお》。」

その言葉で、全てを生め尽くす闇が消え去る。

(;・∀ ・)「!!?」

最初から何もなかったかのように。
攻撃など何もなかったかのように。

全てが、終わっていた。

(;・∀ ・)「なん、で……」

( ^ω^)「…闇、ね。怖い怖いお」

( ^ω^)「全てを多い尽くす闇。どすぐろい黒。こりゃやばい」

( ^ω^)「けどな」

( ^ω^)「人間の中には、闇なんかよりもっともっとどす黒いものが蠢いているんだお」

( ^ω^)「それを、体に刻んでやるお…!」

(;・∀ ・)

215 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 23:24:45.01 ID:bJR3z1phO
大嘘憑き。
僕がなんど足掻いても戻らなかった彼女が使っていた、あの能力。
この能力は便利な能力に見えて、実は辛い能力でもある。

全て、否定しなければならない。
目の前にあるもの全てを、拒絶していかなければならない。
こんなにつらい事があろうか。
何も心から信じる事が出来ない、なんて。

あいつは、これをどんな気持ちで使ってたんだろう
それを考えると、少しだけ心が痛い。
まぁそれは、この戦いが終わったらじっくり考えようか。

「お前との距離を」

( ^ω^)「《なかった事にする》」

(;・∀ ・)

一瞬にて、加速。
またんきの、目の前まで。

228 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 23:33:28.25 ID:bJR3z1phO
そして。

( ∀  )「………え」

( ^ω^)「………あ、間違えた」

(; ∀  )「え、え?う、うわ、ぅう、ううう………」

( ^ω^)「ごめんな、またんき。間違えた」

( ^ω^)「間違えて、お前のめんたま自体をなかった事にしちゃったわ」

(; ∀  )「あああうぅあああああぅああああああああああ!!!」

( ^ω^)「ごめん、まじごめんな、そんなひどい事するつもりなかったのに」

( ^ω^)「ただ視力をなかった事にして未来永劫光のない世界で価値のないクズのような生活を送ってもらおうとしただけなのになぁ」

( ^ω^)「残念でした」

(; ∀  )「ああああああああああ!!うわぁああああああああああああ!!!」

地に伏せ、悶え苦しむのがまたんき。
決着は、簡単についてしまった。

238 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 23:38:59.78 ID:bJR3z1phO
(; ∀  )「うわぁ!!も、戻せよ!!戻せぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

( ^ω^)「いや、無理だしそんな都合のいい事とか」

(; ∀  )「嫌だ!!嫌だ嫌だ!!嫌だ嫌だ!!嫌だぁあああああああああああ!!」

( ^ω^)「あらら、良い声でなくなぁ。録音したいわ。録音して朝目覚ましに使いたいわ」








∵・:( ∀ ;)「うぎゃう゛ぇ!!!」

( ^ω^)「え?」

249 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 23:44:34.00 ID:bJR3z1phO
( ∀  )「うべ……え゛ぇ…」

またんきの全身は、ズタズタに切り裂かれていた。
包丁などの刃物のような傷ではない。まるでそれは、力ずくで引き裂いたように荒々しく、血を止めてくれなかった。



(;^ω^)「………!!」

(; ∀  )「ううう、うが…が……」

(; 
  ∀    「が」
     )

(;^ω^)「ッ!!」

ぶしゅうううううと、間欠泉のように吹き出す血。
等分された、またんきの体。


そして、その犯人が

メタ*' -')ル


そこに、いた。

264 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 23:50:36.19 ID:bJR3z1phO
メタ*' -')ル「だから言ったの。めーちゃんがやるって」

メタ*' -')ル「さよならまたんき。あんたの意思は私が引き継いだげる」

メタ*' -')ル「このブーンを、殺すまでは、ね」

(;゚ω゚)「………!!」

予備動作はないに等しかった。あるとすれば、軽く指を払ったくらい。
それだけでブーンは、今起こったまたんきの死と、自分が立たされている危機を把握。

ブーンは、大きくバックステップ。

(;^ω^)「っ……!!」

すると、

一瞬遅れて、ブーンがいた元の位置から

大きな衝撃波がくりだされた。

272 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 23:55:30.82 ID:bJR3z1phO
メタ*' -')ル「……え」

メタ*' -')ル「凄い。なんで、かわせたの」

(;^ω^)「………」

(;^ω^)「僕は、この世界に来てから、必ず気をつけようと思った能力が複数あるお。名前を言っていくのはだるいからはぶくけどドクオや渡辺の能力が、それだお」

(;^ω^)「その中にお前のその能力が含まれていたから、反応が早く出来た」

メタ*' -')ル「……わかるの?私の、能力…」

(;^ω^)「………あぁ」

288 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/08(水) 00:00:28.98 ID:LNvmGJFRO
(;^ω^)「お前には………」

(;^ω^)「『見えてる』んだよな?」

メタ*' -')ル

(;^ω^)「この世界中の空間にある、無数の『ヒビ』、が」

メタ*' -')ル「………」

(;^ω^)「お前はそれを操れる。そのヒビをこじ開けて、そこにある物質をガード不可のままに破壊したりその衝撃波でものを破壊したり………!!」

(;^ω^)「その空間を完全に支配する能力、【フォルテッシモ】…」

(;^ω^)「だお?」

メタ*' -')ル

メタ*'ー')ル「あはは」

306 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/08(水) 00:04:50.87 ID:LNvmGJFRO
メタ*'ー')ル「残念、60点」

(;^ω^)「え?」

メタ*' -')ル「教えてあげるよ。私は、覚醒者なの」

メタ*' -')ル「だから、そんなただの最強を表す【フォルテッシモ】なんて名では、もう足りないの」

「【ザ・スライダー】。」

メタ*' -')ル「そう、呼んでね」

(;^ω^)「………!!」

322 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/08(水) 00:09:50.57 ID:LNvmGJFRO
――――――時を同じく、別の場所でもある対面があった。
  _
(;゚∀゚)

ジョルジュ長岡、21才。この最強能力決定戦にしてマスターの権限、【管理《マネージメンツ》】の製作者。

(;ФωФ)

対し、ロマネスク、22才。この最強能力決定戦にして同じく、【終了《シャットダウン》】の製作者。

(,,;゚Д゚)

(;´∀`)

ξ⊿)ξ(;・∀・)

そして、その者達の

(;´・ω・`)

川 ゚ -゚)

lw´;‐ _‐ノv

思惑を同じくする、同行者達。

326 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/08(水) 00:12:40.38 ID:LNvmGJFRO
  _
(;゚∀゚)「……ろ、ま…!なんでここに……」

(;ФωФ)「……ジョルジュ…」

――――――

(,,゚Д゚)「ガキィ……!!」

(;´・ω・`)「ギ、コ………」

――――――

(;´∀`)「………クー」

川 ゚ -゚)「お兄…ちゃん…?」

――――――

ξ⊿)ξ(;・∀・)「みんなっ!!」

lw´;‐ _‐ノv「ツンさん!!無事で良かった!!」

(;・∀・)「俺の心配はっ!?」

――――――多くの因縁が、体面する。

342 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/08(水) 00:20:23.60 ID:LNvmGJFRO
――――――

「………」

ああ、なんだこれ眠い。眠いぞちくしょう。
あれ、俺何してたっけ

("∀`)

体が動かない。コンクリートの感触が、やけに冷たい。

ん、前に何かあるぞ。どすぐろい、何かが。
なんだあれ?

見覚えがある。

ああ、なるほど

あれ、俺の右腕じゃん。

( メ^ω^)「………」

(;"∀`)

あ………。


第二十四話、終わり。

Posted at 2011/09/05 20:43:48 | コメント(0) | トラックバック(0) | ブーン系小説 | パソコン/インターネット

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