
今日は休日なので、サンバートラックのエンジンオイル交換、サンバーバンのエンジンオイルとミッションオイル交換をしていました。
その後は予定が無かったので、3/24から始まったBRZの試乗をしてみようと思いました。
ちなみに、過去の試乗経験はほとんど無く、初代アテンザ23Zと、スイフト1.2だけです。
試乗車を検索してみると、スバル東愛知本社営業所に最上級グレードSの6MT車がありました。予約制とのことなので、いきなり予約は無理だろうと思いつつ電話してみると、午後から試乗OKとのことなので、出かけてきました。もちろんサンバーで(笑)
13:30から試乗開始でしたが、30分前に到着してしまいました。お客様用出入り口は工事中なので正面ゲートからの進入です。そこには既にBRZが置かれていました。クルマを駐車場に止めて受付に行くと、誓約書を記入してすぐさま試乗が始まりました。展示車両があればジロジロ細かく見れたのですが、あいにく試乗車だけでした。
さてBRZ…、
車高は1300mmと、パルサーの1360mm-30mmダウン=1330mmと、ほとんど変わらないはずなのに、実車はより低く見えます。これはルーフ上に立てられたアンテナ部を含めているので、ルーフの高さ自体は1285mmでした。スポーツカーですね。
ド派手なエアロのインプとは違い、トランクに生えた控えめなトランクスポイラーが大人な雰囲気を醸し出しています。
このクルマのすごさは運転席に座るまでに始まっています。
ドアを開けて…、
ジョー:「サッシュレスドアなんですね」
担当者:「そうです。で、今窓を見ると半開きになっているのですけど…」
と、窓を見ると、確かに三角窓のモールラインと比べると窓が1センチ程度下がっています。
担当者:「これはドアを閉めたときに発生する車内の内圧を下げるためにこうしてあります。ドアを閉めてください」
と、運転席に乗り込んでドアを閉めると2、3秒後に窓が自動で完全に閉まりました。おおッ!と感じた瞬間でした。
ベンチに腰掛けるようなパルサーとは違い、湯船につかっているような着座位置。スポーツカーですね。
シートは赤ステッチが入った部分的に革張りなところを見ると、Sのエアロパッケージ+レザー&アルカンターラパッケージのメーカーOPを加えた278万円の最上級仕様です。
包み込まれるようにホールド性は高く、滑りにくいシートはしっかりとドライバーを固定してくれます。包まれたような社外シートにはかないませんが街載り&スポーツ走行程度ならこれで十分な感じがしました。
インパネ回りもシンプルで、最近の車は意味も分からないぐらいのスイッチだらけですが、最小限必要なスイッチが備わっているだけという感じで、古い車しか乗ったことの無い自分には好感が持てるインテリアでした。
視界はスポーツカーそのもので、運転席から見えるのは膨らんだタイヤハウスのみ。ミラー越しに後ろを見るとトノカバー上に設置されたハイマウントストップランプが視界の悪さを強調しています。スポーツカーですね。
エンジンをかけようとハンドル右側を覗くと、そこにあるはずのキーシリンダーには蓋がしてあり、少し戸惑い…、
ジョー:「えっと、エンジンは…」
担当者:「あ、エンジンはプッシュスタートです」
ジョー:「あぁ…(恥)」
と、エアコンスイッチ下にあるプッシュスタートでエンジン始動。
冷間時とはいえ、拍子抜けするほど静かなエンジンは住宅街でも気にならいと思います。クラッチペダルはサンバーよりも軽く、メカニカルキーボードを叩いているかのようにカチッとした感触のシフトレバーを1速に入れて発進です。
ジョー:「えっと、どこから出ますか?」
担当者:「お客様用のゲートはBRZのために段差を無くす工事中なので正面から出てください」
…ん?BRZのため?
ジョー:「擦るんですか」
担当者:「そうなんですよ」
…どうやら色々低いらしい。
2Lなのでトルクはありますが、レスポンスが良いエンジンは発進時に少し慣れが必要です。やりすぎじゃない?と思えるようなショートストロークシフトを操って街中を走行します。
ゴツゴツした感じはなく、段差をスムーズに超えていきます。静かですし街乗りでは普通の車ですね。
500m先で左に曲がり、路面状況は悪くてもまっすぐでクルマ通りが少ない田園地帯の道へ。
担当者:「もっとアクセル踏んでも良いですよ」
とのことだったので、2速に入れてアクセル全開!
するとクルマはキャラクターが変わったかのように水平対抗独特のサウンドが室内に響き渡り、スムーズに加速していきます。これはサウンドクリエイターという機能で、走りに応じてサウンドを切り替えるシステムのようです。キノコに変えたらどうなるんだろう?
7000rpmまで回して3速へ。ショートストロークシフトは真価を発揮し、すばやく3速へ入れることができます。加速自体は190psで、テンロクでも175psを発揮するパルサーとさほど変わらない印象です。
そこからの減速はヒール&トゥして4速に入れてしまい失敗…。ショートストローク過ぎてどこに入っているかわからないこともありますが、アクセルペダルが奥に引っ込んでいるので若干しにくいと感じました。
6MTのミッションですが、5速60キロで2000rpm、6速では1700rpm程度でした。HT81Sスイスポ時代では5速60キロで2000rpm、今のパルサーは5速60キロで1700rpmのところを見ると、スイスポ+1速、残念ミッションのパルサー5速を6速に分けた感じです。クロス化されてスポーティですが、街中では5速までのほうがキビキビ動いてくれました。6速は高速道路ぐらいな気がします。
一回りして再びお店に戻ってきました。
試乗した感想。これアリだと思いました。
街乗りやスポーツ走行もノーマルのままで十分楽しめるし、欠点たるところが見当たらなかったです。最近はFR=ドリフトという観点がついてFFしか乗ったことのない(FRはC23セレナとブラボー)自分にとってあまり良いイメージがわかないのですが、駆動輪と操舵輪が分かれた素直なハンドリングは走りを楽しむには十分な素材だと感じました。
で、自分が買うとしたら…
RAは置いといて、SとRの違いは、
・フルオートエアコンかマニュアルエアコンか
・フロントフォグランプの有無
・キーレス&プッシュスタート有無(集中ドアロックは標準装備)
・シートが赤ステッチのファブリック/トリコットか、トリコット/トリコットか
・レザー&アルカンターラパッケージがRではオプションで選択できない
のが違いで、走りの装備(17インチハイパフォーマンスパッケージ、エアロパッケージ、スポーツインテリアパッケージ)はメーカーオプション扱いで装着することができます。
エアコンは欲しいがマニュアルでも十分、フォグランプは1年に2、3回点灯する程度なので必要なし、集中ドアロックが有るならキーレス&プッシュスタートは必要なし、シートはトリコットでも……………十分…と考えると、Rの17インチパフォーマンスパッケージ、エアロパッケージ、スポーツインテリアパッケージのメーカーオプションを装着した253万円のものがいいなぁ~と思いました。
17インチパフォーマンスパッケージとスポーツインテリアパッケージはセットですが、12万円で17インチホイールとブレーキローターを大径化&LSDセットでインテリアがスポーティになってお得だし、エアロパッケージは5万円でリアスポイラー以外にアンダーフロア全体と燃料タンクを覆うカバーがセットの本格派?で付けても損はないと思います。
心は揺れましたが、まだ懐が厳しいのと、納車はひょっとすると年末あたり?とのことでカタログをもらって帰ってきました。
家に帰ってカタログを眺めてニヤニヤ(# ̄ー ̄#)
テッチンBRZ-RAはホイールキャップも無くてショボイですが、旧車チックで中々と思ったオイラは一体…。