
今年のバイクレースはヤマハがMoto GP、WSBK、JSB1000と主なタイトルを奪還したその全てのレーサーに搭載されているエンジンこそがクロスプレーンクランクの直4エンジンだ
あのロッシが相棒に選んだ歴代のYZR M1が展示されていると聞きヤマハコミュニケーションプラザで観察してきた

2004年ロッシ伝説のスタートになったM1はヤマハお得意の5バルブから通常の4バルブにしクロスプレーンクランクを採用エンジンテストの中では一番パワーが低かったのは有名な話しかしロッシがえらんだのはその一番パワーの低いクロスプレーンエンジンだった
ロッシはパワーよりもドライバビリティを優先してクロスプレーンを選びその後現在までヤマハの最高峰レーサーはクロスプレーンクランクを搭載し続ける

2004年型M1はむしろエンジンを含め惨敗を記した2003年型のモディファイに近くセンターカムギアトレインやクラッチをシリンダーに背負わすレイアウトなど突っ込んだ改良をしたのは2005年型からなのだこの辺りもロッシの開発能力の凄さが見える
その後も改良を続けたM1だがここ数年はドゥカティを始めとするライバルのパワーアップに力負けをする姿が目立つ様になりクロスプレーンエンジンの限界説まで囁かれていた、しかし今年チャンピオンを獲得したのはヤマハのクアルタラロだ

2021年型のM1はトップスピードではライバルに依然不利だがコーナーリングとタイヤマネジメントで優れていて安定してポイントを獲得出来て転倒も少ないマシンだった、これもクロスプレーンエンジンのおかげかもしれないロッシが今迄現役でいられたのも乗り手に優しいヤマハのM1のおかげだったとも考えられる

ホンダでチャンピオンになり当時最強と言われたRC211Vを捨て表彰台に乗るのがやっとだったヤマハに移籍したロッシが選んだクロスプレーンエンジンそのファーストインプレで出た言葉がスイート♪だったそうだ
まだ味わった事のないクロスプレーンエンジンぜひ機会があったらスイートな味わいを堪能したいものだ
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2021/12/30 15:28:10