たまにはちょっと趣向を変えてみます。
というわけで、いきなり本文からスタート。
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午前4時。
携帯にセットしておいた目覚ましのアラームより先に目が覚めた。
窓の外はまだ暗い。東の空に薄っすらと陽の光が洩れて見える程度だ。
前日に調べた限りでは、日の出は午前5時頃らしい。
「朝練」をするには、日の出から数時間が勝負だと思った。
だからこの時間に目覚ましをセットしたのだ。
さっさと身支度を済ませて、クルマに乗り込む。
そう言えば、コイツで朝練に行くのは初めてだっけ。。。。
そんな事を考えつつ、キーを捻ると間髪いれずにエンジンに火が入った。
今のところ、夜遅くに帰ってもご近所からの苦情は来ていないけど、
一応気にはするのだ。それでも、家族にはバレたらしい(笑)
家を出て、まだ薄暗い幹線道路を走る。
クルマの外気温度計は25℃前後を示している。
まだ日の出前ってのに既に夏日レベルの気温なのか・・・とちょっと項垂れる。
でも、これが数時間もすればすぐに30℃を超え始める。
それに、街中が動き始めれば朝練どころじゃなくなる。
市街地を二つ抜けて、いつものコースの入り口付近まで来た。
このころには太陽も出てきてはいるが、まだ気温は20℃台だ。
窓を開けて走ると、ちょうどいい風が吹き込んできた。
「オープンカーとかで走っても気持ちいいだろうな・・・」と思いを巡らすけれど、
これまでのクルマ選びでも、オープンカーは真っ先に落選させてきた事を思い出す。
僕には縁のないクルマなのかも知れないな・・・と。
前走車の軽トラがいなくなるを見計らって、少ずつペースを上げる。
同時にオーディオの電源を切った。
バルクヘッド越しに聞こえるメカノイズとバックレスト越しに聞こえる排気音に
耳を澄ませながら、クルマを走らせていく。
このクルマが手許に届いて1か月余り。
まだ、手名付けたとは言い難いけれど、少し話すくらいはできるようになった気がする。
とは言え、フランス語はなかなか難しいみたいだ(汗)
中間地点の道の駅に着いた。
この時点で、午前6時を回るくらい。
でも、そこはそれ、何人か先客がいらっしゃった。
主にバイクのライダーだったから話しはしなかったけど、
みんな考えることはきっと同じなんだと思う。
自販機で買った缶コーヒーを飲み、道の駅を出発する。
すぐ近くにあるスペシャルステージ(自称)にクルマを向けた。
前のクルマから比較して、パワーは半分。車重は4分の3。
パワー不足を感じるだろうか・・・なんて思っていたけれど、杞憂だった。
4,000rpmも回っていれば、どのギアからでも加速していく。
ターボのような暴力的な加速ではないけれど、十分に扱いきれる。
そう思えるパワー特性みたいだ。
そう言えばこのエンジン、吸気側にはVVT(可変バルタイ)が着いてるんだっけ。
そう思い出してギアを一段落とし、5,000rpmから再加速してみた。
某H社のV○○○みたいに、劇的な変貌をする類のVVTでは無いみたいだ。
(※注 このエンジンに搭載されたVVTは、トヨタのAE101、111レビン用4A-G等に
積まれたVVTを起源とするアイシン精機製のカム位相可変型)
明確に、「ここから」という変化点は見取れないものの、トップエンドの7,000rpmまでは
パワー感がタレる事もなく、きっちり回る。
排気音については、言わずもがなだけどなかなか良い。
当時オプションだったフジツボのチタンマフラーが着いているけど
爆音という程でもなく、でもちゃんと主張のある音色。
※はっきり言うと、街中では五月蠅い部類だと思う。
ちょっと、湿っぽい感じがあるのは材質のせいなのか、環境のせいなのか・・・
脚回りは、語れる程のテクを持っていない自分が乗っている分には
特に破綻を見せることはなかった。
街中ではコツコツと硬さを表出させるけど、ワインディングでその印象は一変。
お世辞にも路面状況が良いとは言えない、イギリスで言うところのB~C級路
レベルの峠道なので、路面の継ぎ目、アンジュレーション、バンプ等が点在する。
でも、そんな道でも飛んだり跳ねたりせず、しっかり路面をホールドしてくれて
安心してアクセルを踏むことが出来た。
街中では、オーバーサーボ気味で俗に言う「カックン」ブレーキにも感じる
ブレーキも、こういうステージでは一発踏んだ時の制動力がちゃんと立ち上がる
良いブレーキのような気がする。
そんなこんなで、スペシャルステージ(自称)を一気に駆け下りた。
一般道に合流してからも暫く、勝手にニヤニヤしてしまう自分に気付いた。
対向するクルマの運転手に見られていたら、変態に見られるだろうな・・・きっと。
午後からは別の予定が入っているし、その前に洗車もしたい。
それに今日は鈴鹿で8耐の決勝だったっけか・・・・
そんな事を考えながら、クルマを帰り道方面の高速のICへ向けた。
昔の人はうまい事言ったもんだと思う。
「早起きは三文の徳」
いやいや、三文どころじゃなく得した気がするんですけど。
そんな事を考えながら、帰り道を急いだ。
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ま~た、長くなっちまった。。。。
駄文にお付き合い頂き、ありがとうございました。<(_ _)>