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白と黒のコントラストにそこはかとないパンダ感を感じていたのかもしれない。

「かわいい」とさえ言っていた。

確かに悪くなかった。

車の外観が保守的なだけに白だと若々しい感じがするし、リセールが良いのも分かってる。

口にこそ出さないが営業氏も白推しだ。

「Advance、メーカーの想定以上にオーダー入ってて、今契約しても２月末か３月製造になっちゃいます。決めないと３月納車厳しいかも…」（11 月 23 日時点）
「今注文入れちゃっても、早いタイミングなら色の変更も対応できますよ」と営業氏。

なんでもいいからとにかく今日ハンコをついて欲しいようだ。
気持ちはわかる。

昼過ぎからの値引き交渉にくたびれたのもあって、結局そのまま注文書に判を押して帰宅。

　

　
…このまま流されてしまっていいのか？

スッパリ気持ちを整理して判を押したつもりだったが、何かが引っかかる。
そもそもセピアブロンズの実物を見ていないから、もやもやするのである。
３年や５年で乗り換えるつもりがないのなら、リセールのことを気にしてもはじまらない。

ハンコつく間際の営業氏の言葉に甘え、このもやもやに終止符を打つべく、隣県でセピアブロンズ SK の展示車があるディーラーまで行くことを決意。

ハンコついた２日後の日曜のこと。

　
午前中は仕事があったため出発は昼前。

片道２時間の距離。

トンボ帰り確定だから、家族には「不毛」と切り捨てられ、誰もついて来たがらなかった。
一人クルマに乗り込み、目当てのディラーへ…。


２時間後…
展示車はセピアブロンズの Touring。








見た瞬間、「これだ！」と思いました。

カタログ写真では薄茶色っぽさが気になっていました。けれど照明下の現物は明るいガンメタに近い印象。

決しておっさん臭くない…と思う…。

白と比べたら爽やかさには欠ける。

けれど精悍で引き締まった感じがして、落ち着きのあるいい色です。
そこに軟弱なパンダ感は微塵もない。

心は決まりました。


担当営業さんから事前連絡していただいたのと、当日出る前に電話を入れたので、買わない客でも快く受け入れて下さいました。ありがとう、滋賀スバルさん。
コーヒーをいただき、ひとしきり車を眺めてからお店を後に。
ごちそうさまでした、滋賀スバルさん。

時間かけて隣県まできたのだから、せめてタイヤをスタッドレスに交換して欲しかったけど、当然ながらピットは予約でいっぱいでした。（タイヤは先週から積みっぱなし）

『仕方ない、来週自分でやるか…（内心：近畿スバルグループさん、タイヤ交換高くないすか）』

休日を潰すことになったけど、見ておいてよかった。
帰路、白をキャンセルしてセピアブロンズにすることを営業氏に電話で伝える。

迷惑な客で申し訳ない