こんにちは、C-HR FANです。
今回はアウタードアハンドルユニットへのLED埋込みの2回目。
前回のアウタードアハンドルユニットへのLED埋込み(1) 構想のはじまりに続いて今回は実際のドアハンドル加工について紹介していきます。
なお、同様の作業を行う場合はすべて自己責任でお願いします。
取り外してきたアウタードアハンドル(白)です。
白いカバーパーツと内側の黒いパーツは3本のネジ留めされています。プラスドライバーは2+の少し大きめのヘッドを用いて下さい(1+の小さいヘッドだとネジの溝をなめてしまいます)。
ネジを3本外すと、カバーから黒いパーツを外す事ができます。
内側にはライトグリーンの配線がぐるぐる巻きになったところと、向かって右側の先端部には基盤は収められています。
今回、ウエルカムライト用のLEDを埋め込もうとする所は後ろ側の弯曲したところです。この弯曲分だけ下に隙間空間があるのを利用します。
埋込みに使用するのは、前回も紹介しましたが、
CRD (定電流ダイオード)が内蔵されたLED (CRLED)です。このLEDはLEDキャップ内に定電流ダイオードが内蔵されており、LEDに流れる電流が16mAに制限されます。そのため、LEDに電流を流す際に必要な抵抗を用いなくても直接12Vの電圧をかけてLEDを光らせる事ができます。なので、とても手軽に利用できるのですね。
色は白の他、現在9種類の色が発売されていますので、お好みで選べますね。私の場合、ボディ色が白なので、今回は無難に白を選びました。ボディ色がカラーの方は、自分の色に合わせてお好みで選ばれると良いと思います。
また最近では
Cool-Vさんが紹介された[カップホルダーのレインボーイルミ化]ように、自動点滅するLEDも発売されています。この場合、回路内に定電流ダイオードや抵抗をつける必要がありますが、色が連続的に変化するのでインパクト大ですね。こちらもおすすめです。
写真は今回使用するCRLEDです。足が2本出ていますが、長い方がプラス(アノードといいます)で短い方がマイナス(カソードといいます)です。
CRLEDに直接12Vのプラスとマイナス(アース)を接続すると写真のようにキレイに点灯させる事ができます。
下図は一般的なLEDの構造です(
千葉県立清水高等学校【電気科】LEDライトの製作より引用)。
今回はLED本体の発光部ぎりぎりまでLEDキャップのレンズ凸レンズを切除して、できるだけひっかかりのないようにLEDを埋め込もうと思います。
大まかにLEDのキャップを切断する目安として、2mmのアクリルボードに5mmの穴を開けて、LEDキャップを裏から挿し込みました。
でっぱり部分を超音波カッターで切断していきます。
超音波カッターを用いれば、比較的短時間でキャップを切断する事ができます(もし、超音波カッターがない場合はやすりを用いれば、時間はかかりますが同様の事ができると思います)。
3mmのLEDの場合は2mmのアクリル板ぎりぎりにキャップを切ってもLED発光部には届きませんでしたが、5mmのLEDの場合はぎりぎりまで切ると発光部まで届いてしまいそうな感じでした。
すこしアクリル面から出た状態でカットを終了。横から見ると発光部ギリギリのように見えますね。
LEDを取り出すと少しデコボコも残ってます。
さらに超音波カッターでフリーハンドでカットしても良かったんですが、水平に削りたかったのでこのようなクラフトヤスリで削る事にしました。
ゴシゴシとしばらく削りました。
こんな仕上がりになりました。LEDの発光部はぎりぎり出てません(正直言うと1回削りすぎで失敗してます〜)。
LED内部の発光部の金属ギリギリです。
改めて2mmのアクリル板に装着しました。結構いけてる?
表面からさわってもまったくひっかかりません〜。個人工作としてはこれぐらいで十分でしょう。
裏側から見たらこのようになります。
この状態で電流を流しても正常に点灯しました、ばっちりですね。
LEDの加工を終えて、次にアウタードアハンドルに埋込み用の穴を開ける作業に移ります。前回説明したように、ドアハンドル後方にある爪を外して、白いボックス状のパーツを持ち上げると、その下に弯曲に沿ってわずかながらに凹みがあります。
後方に向かって斜めに滑り台みたいになっていますね。ここに穴を開けてLEDを埋め込もうと思います。
埋込部は斜めになっていますので、位置決めは慎重に行います。
LEDを凹みの部分に押しつけてみました。凹み部分が小さいので、位置決めを考えるというか、LEDを中央にした所しか埋め込む位置がなさそうです。
配線を取り付ける足部分も限界まで短くしないと収まらないようですね。
ドリルで穴を開ける前にキリを用いて中心に印を付けました。
失敗できないので、穴開けも慎重に行いました。径が1.5mmのドリルから始めました。
動画がこちら
うまく1.5mmの穴が開きました。
徐々に孔径を大きくしていきます。次は2mmのドリルです。
動画がこちら
2.5mm - 3.0mm - 3.5mm - 4.0mmと段階的に孔径を大きくしていき、慎重に穴を広げました。
そして最終的に5mmの孔径で穴を開けました。穴を開けるときのコツですが、太いドリルになってきた場合、無回転の状態から穴に接触させると回転が始まる時にドリル先が動いて穴がいびつになる恐れがあります。穴に接触させる際はドリルが回転した状態で接触するとキレイに仕上げられると思います。
動画がこちら
きれいに5mmの穴をあける事ができました。
LEDを試しに取り付けて見ました。ぴったりですね。
穴をあけたところは面が傾いていますから、写真の上の部分が少しはみでたり、下の部分が逆に中に入り込んだりしますが、許容範囲です。気になる方は、この写真を参考に、上の部分をすこし削って、下の部分はすこし残すようにすると更にフィットすると思います。そこまでするとショップレベルになります〜。
横や裏から見たらこんな感じです。
電極を接続しました。問題なく光ってますね。
表からみてもバッチリなようです。
これで、LEDのヘッド加工とアウタードアハンドルの埋込み穴の加工ができました。
次回、
アウタードアハンドルユニットへのLED埋込み(3) LEDへの配線の取り付けと配線作業の実際に続きます。
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C-HR FANの投稿リスト8 (2019-04-18~)
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2018/06/21 06:38:00