こんにちは、C-HR FANです。今回の投稿についてはまちがって理解されると困るので急遽みん友限定にさせていただきました。
以前、助手席下ヒューズボックスに電源取り出しヒューズを挿す場合に方向に気を付けなければならない事を
「【みん友限定】ヒューズボックスから電源をとる場合のヒューズの向きについて」で解説しました。
最近、みん友さんがヒューズボックスからの複数の電源の取り出しをどこから取れば良いが困っておられました。困っている事に関してはコメントで回答しましたが、今回、それらについてもう少し詳しく解説したいと思います。という事で今回のブログはそのみん友さん向けの投稿です。
今回は電装初心者さん向けのブログですので、エキスパートの方はスルーして下さい。
まず、C-HRでヒューズボックスから電源を取り出す手順についてはMKJPさんの動画 「04電源の取り出し(ヒューズボックス)トヨタC-HR」がとても良くできています。まずこの動画をごらん下さい。
この動画では常時電源、ACC電源、イルミ電源の取り方を紹介していますが、それぞれ
常時電源はDOME (7.5A): DOMEはルームランプ用の配線
ACC(アクセサリー)電源はP/OUTLET (15A): P/OUTLETはシガーソケットへの配線
イルミ電源はPANEL (5A): PANELドアスイッチなどのパネルのイルミ照明用配線
から取り出しています。
常時電源やイルミ電源はより容量の大きいヒューズがありますが、万一の際に影響の少ないヒューズを選んでいるように思われます。
下の写真は助手席下のフットパネルを外して、見上げたところの写真です。ヒューズボックスには蓋がついており、その表面にはヒューズが何のヒューズかと、その容量がプリントされています。

たとえば一番手前左側(助手席側)の茶色(7.5A)のヒューズは、蓋と照合するとFOG RRと書かれていますし、一番手前右側(運転席側)の赤色(10A)のヒューズはECU-B NO2と書かれています。
このたくさん並んだヒューズは常時電源・ACC/IGN電源、イルミ電源に分類する事ができます。それぞれがどれに当たるか実際に検電して調べると下の写真のようになっています。
手前側に常時電源が並んでおり、[P/OUTLET (15A)]の横の[STRG LOCK (15A)]は確認したら常時電源でした。
[P/OUTLET (15A)]はACC電源、その下の段から奥側はすべてACC/IGN電源です。そしてイルミ電源は緑枠の[PANEL (5A)]と[TAIL (10A)]の二つしかありません。
それで、
DIYの際にACC電源から電源を取りたい場合には、上の写真の青枠のところからならどこからでも取って良い事になります。
ただし、多くのところからどれを選べば良いのでしょうか?
下の写真は「2018-05-11
【みん友限定】 ヒューズボックスから電源をとる場合のヒューズの向きについてで説明したエーモン製のヒューズ電源の種類です。
基本的な事ですが、ヒューズボックスに電源取りだし用のヒューズ電源を挿す場合には、ヒューズボックスの各ヒューズと同じ容量のヒューズ電源を挿して下さい。
これを見ると、ヒューズボックスの電流容量と分岐する電源容量が決まっている事がわかります。
たとえば一番左の青のヒューズ電源ですと、15Aのヒューズ電源に挿しますが、分岐できる容量は15Aではなくて5Aとなっています。それぞれを見ると
青 ヒューズ電源の容量15A 分岐電流容量は5A
赤 ヒューズ電源の容量10A 分岐電流容量は5A
茶 ヒューズ電源の容量7.5A 分岐電流容量は5A
橙 ヒューズ電源の容量 5A 分岐電流容量は3A
となっています。
15A〜7.5Aのヒューズ電源からはすべて5Aの電源を分岐できる事になりますね。
したがって下の写真のようにACC電源を取る場合には[P/OUTLET NO1 (15A)]、[WASHER (15A)]、[WIPER RR (15A)]、[A/BAG-IG2 (15A)]などがありますが、
追加で電源を取る場合は[WASHER (15A)]、[WIPER RR (15A)]などから取った方が安全ですね。[ECU (electrical control unit)]と書かれたものはコンピュータ用の電源なので避けた方が良いですし、[A/BAG-IG2 (15A)]はエアバック関連と思いますのでできれば避けた方が良いと思います。
ACC電源の場合、厳密に言うと、ACC (アクセサリー)電源とIGN (イグニッション)電源の二つに分類できます(
DIY Laboの「ACC電源とIG電源(イグニッション)は何がちがう)が
個人レベルのDIYではACC電源とIGN電源をとくに区別したり意識したりしなくても良いと思います。
下の写真は最近の私のヒューズボックスの状況ですが、奥の方のACC電源からたくさん電源を分岐している事がわかりますね。青の15Aのヒューズだけでは足りなくなって、赤の10Aのところからも分岐しています。
ヒューズ電源を挿す場合はC-HRの場合すべて向かって右側(運転席側)がプラスとなっていますので、配線が右側になるように挿して下さい。
ただし、実際にご自分でヒューズを挿す場合にはかならずもう一度検電して下さい。とくに、ACC電源やイルミ電源として使用したい電源をあやまって常時電源から取り出すと、常時電源が流れっぱなしになり、バッテリー上がりの原因となります。私の場合は上記の方法で今の所問題ありませんが、作業にあたってはすべて自己責任でお願いします。
また、今回の話は通常の電装品の電源を取る場合の話です。アンダーネオンやサブウーハーなど大容量の電装品の電源を取る場合はバッテリーから直接電源をとる(いわゆるバッ直)が必要になる場合がありますので注意して下さい。
最後に、厳密にいえば純正品でない電装品パーツを個人で取り付けた場合、なにか不具合が生じた場合メーカーの保証外となります、念のため。
以上、「助手席下ヒューズボックスからの複数の電源を取り出すには」でした。
これから電装DIYを始める方は参考にして下さい。
C-HR FANの過去の投稿リストはこちらです。
C-HR FANの投稿リスト8 (2019-04-18~)
ブログ一覧 | 日記
Posted at
2018/08/01 11:51:37