こんにちは、C-HR FANです。
C-HR用サイドドアLEDトリムガーニッシュの取り付けも前回の
C-HR用サイドドアLEDトリムガーニッシュの取り付け(3) 塗装編 に続き4回目です。今回から実際の配線について紹介しますが、写真やイラストが多くなりましたので配線編は2回に分けさせていただきます(今回は配線編-1という事になります)。
いつもの事ですが、同様の作業をされる方は自己責任でお願いします。
さて、今回の取り付けに際して、私の場合は室内に配線を引き込んで、運転席にスイッチを設けて、運転席でオンオフできるようにしました。
エキスパートの方はそれで十分わかると思いますが、私の場合は超初心者向け、スイッチについてもすこし脱線して説明を加えます。
まず、運転席周りにスイッチを設ける場合、運転席右下にあるパネルにスイッチを埋め込むのが良いですが、私の場合は電装品が多くて、そこはすでに満杯の状態です。なのでステアリングの前にプッシュ式のスイッチを並べています。
プッシュ式のスイッチのうち下図のようなものは一番単純なものです。電源から電装品につなぐプラス線にスイッチを割り込ませるだけです。したがってアースなどは不要です。
回路は下図のようになります。電源からスイッチ内に入った赤線が、スイッチが押されると黒線に接続し電装品であるLED(ここでは赤色四角枠ですね)に電流が流れるようになります。これらはすべてプラス側の配線です。電装品LEDからのマイナス線は別にボディーアースに接続する必要があります。
最近ではスイッチにパイロットランプが仕込まれているものもあります。この場合は上記の電源(+)の赤線と電装品への配線(上では黒線でしたがここでは黄色線になってます)に加えて、ボディーアースに接続する配線(黒線)が追加されます。
実際の様子です、スイッチが押されると一番左のスイッチのパイロットランプが青に点灯しているのがわかると思います。
パイロットランプ付きのスイッチは下図のようになっていると思います(私の想像です、詳しく説明しているものがみつかりませんでした。確かめた訳ではありません)。
パイロットランプの電源は電装品用の電源から供給されます。ただしスイッチが入ったときだけパイロットランプを点灯させたいので、パイロットランプへの配線の分岐はスイッチの前ではなく後ろからの分岐になります。こうするとスイッチが入った時だけパイロットランプへの配線もつながるようになります。ただしパイロットランプが点灯した後の配線についてはパイロットランプ用のアースが別に必要になります。すなわちスイッチからでる黒線(ボディーアース線)はこのパイロットランプ用のアース線なのです。
パイロットランプのアース線は単独でボディーアース線に接続しなければなりません。
なぜなら、下図のようにパイロットランプからのマイナス線をスイッチからLEDへとつながる線(黒線)に接続すると、スイッチの後の部分でループ状の回路ができてしまいます。この場合、もし電装品(赤のLEDですね)の抵抗がパイロットランプの抵抗よりも高い(多くの場合高い)と、電流はより抵抗の低い方に流れるため、電流は電装品の方へはながれず、パイロットランプの方に再度流れる事になります。こうなるとループ回路の中をぐるぐると電流が流れ、回路が正常に動作しない恐れがあります。
したがってパイロットランプ付きのスイッチの場合には、パイロットランプ用のアース配線が別途必要になります。
長くなりましたが、これを踏まえて、今回のスイッチ付き配線について解説します。
まず、下図のように、(1) 助手席下のヒューズボックスのうち、イルミ電源(私の場合、パネル5Aは他で使っていますので、今回はテール10Aのヒューズ)から分岐しました。そして、配線を運転席まで取り回し、ステアリング上でスイッチの赤線に接続しました。
スイッチを挟んでスイッチの黄色線(電装品への配線)の部分から、電装品(今回はサイドドアトリムのLED)に対して配線を伸ばします。(3) 黄色配線にサイドドアトリムのLEDへ向けた配線(下図では青線)をBピラーまで伸ばします。電装品は左右にありますので、青線を2本に分岐させました。
(4) 前述のようにパイロットランプ付きのスイッチではパイロットランプ用のアース線が必要です。スイッチからのアース線(黒線)は運転席右下のアースポイントに接続しました。
(5) Bピラーからドア渡りをしてサイドドアにプラス線を取り回します。サイドドア内でトリムLEDに接続し、トリムLEDからのマイナス線は室内まで引き込んでも良かったんですが、サイドドア内でもアースを取れるので、今回はサイドドアのアース線に接続しました。
以上が今回の配線の概要です。
下の写真はパイロットランプ付きスイッチを事前に加工した様子です。赤線(プラス線)と黒線(パイロットランプのアース線)はまとめてカプラー化し、必要に応じて簡単に取り外せるようにしています。
また、電装品へと向かう黄色線には、ギボシを用いて2分岐として左右のドアに電源供給できるようにしました。
ヒューズボックスのイルミ線も基本通りテスターで検電しました。イルミ/スモールオンでテスターが赤く点灯しました。
左右のドアに向かう途中で1Aのヒューズを挟みました。今回のような海外からのパーツは壊れたときの入手に手間取る事になりますのでパーツ保護のためにかならずヒューズを入れるようにしています。
ヒューズボックスからサイドドアまでの配線が終わったので、次に配線のドア渡りを行います。C-HRの場合、フロントドアと違ってリアドアにはサービスホールがありません。したがって、ドア内に配線を取り回す場合には、ドア接合部のカプラー(HI1・HI2コネクタ)を通して配線しなければなりません。
これについては以下を参照して下さい。詳しく書いています。今回はダイジェストになります。
【みん友限定】アウタードアハンドルイルミネーション(リア)の取り付け (2) 配線取り回しの実際
【みん友限定】アウタードアハンドルイルミネーション(リア)の取り付け (3) 配線の接続
まず、リアサイドドアの内張りを剥がします。
ドア接合部カプラーはじゃばら状のゴムブーツにカバーされています。車両側の下についている突起をひっぱってゴムブーツをカプラーから剥がして下さい。
カプラーを車両から分離したところです。こちらはドア側のカプラーです。
カプラーの空きポートを探します。今回は左下から3番目の紫の配線のとなり(写真では上)のポートを使う事にしました。
リテーナーのロックを外した後、左上型の配線付きメスターミナルをポートに挿入しました。挿入後は再度ロックしました。
こちらは車両側のコネクターです。
リテーナーのロックを解除した後、右上型の配線付きオスターミナルを該当するポートに挿入します。
紫配線の隣(写真では右)のポートに挿入し、再度リテーナーをロックしました。
一旦、カプラーを接合し、通電しているかどうかテスターでチェックします。無事通電が確認されました。
Bピラー内は既存の配線に沿わせて底にまで配線を下ろし、固定した後、前方へと取り回しました。
運転席前方でヒューズボックスからスイッチを介して伸ばした配線と接続しました。
ドア側の配線はコネクターに挿入した配線をジャバラ状のゴムブーツを通して、サイドドア内に取り回します。
ドア側から配線通しを通して、配線を巻き付け引き抜きます。
リアドアのビニールシートをめくってドアの内側に配線を抜きました。
ドア内部をみたところです。接合部から既存の配線を沿わせて、ドアの底に配線を通します。
リアスピーカーの後方部でドアの開口部からドア内張り側へ配線を出しました。配線は最後に結束バンドで固定しました。
ドアの鋼板内は雨天時に窓の開閉などにより雨水が入ってくる事があります。このように、ビニールシートから内側に配線を通しておくと、防水せずに回路を接続する事ができます。
後は、ドアトリムLEDの配線を接続するだけになります。
長くなるのでC-HR用サイドドアLEDトリムガーニッシュの取り付け(5) 配線編-2 (予定)
に続きます。
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C-HR FANの投稿リスト8 (2019-04-18~)
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2018/08/22 07:05:17