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久しぶりに「OpenEcu」についてです。

OpenEcuを利用されているユーザの方は既にご存じだと思いますが、エクシーガのECUには各種センサーの情報により、常に最適な燃焼状態を保つ為の学習機能が幾つかあります。
その機能の中で代表的な項目として、IAM（Ignition Advance Multplier）という補正機能があります。

このIAMは、通常、OL（Primari Open Loop）のMAPを読んでいますが、各種センサー（ノックセンサー、O2センサーなど）により得た情報を元に、ノッキング等が発生した場合、CL（Closed Loop）のMAP情報を元にして1.0～0.5625の間で補正値を算出し、補正を掛けています。
また、補正が働いた場合、IAM (multiplier)項目のLogに、記録する事で補正値を把握する事が出来ます。
基本的には、IAM (multiplier)項目が常に1.0が表示されているようにセッティングを詰めれば、「補正が働いていない→つまり最適な状態」にセッティングされていると言えます。

しかし、この1.0を維持するようにセッティングを詰めるのが非常に大変で、（レガシィ等で数年前から解析やセッティングをされている）先輩方も苦労されている事が良くわかります。

特にIAMの学習に関してのロジックは、未知の領域が多く、また、SIドライブがついてから複雑なロジックになっているように感じます。

そこで、（現時点で）私のエクシーガでSIドライブの各モードとIAMに関して、判った事を記載しておきます。



【Iモード】
・イグニッションON/OFFで必ずIAMの学習が初期化される。（初期値0.5625）
・走行始めはCL（Closed Loop）の補正が入っています。
・走行して行くと徐々に学習して10～20分ほどで、IAMが1.0になりOL（Primari Open Loop）に移行します。

【Sモード】
・イグニッションON/OFFで必ず「Rough Correction Learning Delay」で設定した初期値に戻る。（例えば初期値0.7000にするとIAMは0.7から記録されます）
・この「Rough Correction Learning Delay」の設定値が1.0以下なら、走行始めはCL（Closed Loop）の補正が入っていると思いますが1.0にした場合、常にOL（Primari Open Loop）を見ているのか？は不明です。
・走行して行くと徐々に学習して、IAMが1.0になりOL（Primari Open Loop）に移行します。

【S#モード】
・Sモードと同じロジックです。



結論としては、エクシーガのSIドライブ（ECU）は、イグニッションのON/OFFで必ず初期値（学習を行い補正が入る状態）に戻ります。


続く。

（注）上記はあくまでも素人の分析による考察と言う事を御理解下さい。