バルルルとマフラーが唸る音がはびこる空間。
奴ら、ヴィッツ集団はコンビニ前で屯って話をしている。
やれヴィッツの調子がどうとか、あの通りは警察がどうとか、何処にでもある実にくだらなく記憶に残らない話である。
しかし彼等の顔は笑顔で満ちている。
同じ仲間と話が出来ていることに満足感を感じているのであろう。
だが、そんな小さな幸せを壊そうとしている集団があった‥。
「ヒャッハー!!!ヴィッツだ!!破壊だ!!破壊!!」ホンダの音を鳴らしながら向かってくるその車はフィット。
彼等は社内からみかんを取り出しヴィッツに投げつける。
「やめろ!やめてくれ!!」ヴィッツは叫ぶがフィットはその叫びが快感とだと言いたげな表情でみかんを投げ続ける。
「ぶぁぁぁかめ!!やめろと言われてやめる馬鹿はいないだろうがぁ!!」
彼等はダサダサのCMであるフィットと比べて格好いいヴィッツのCMに嫉妬して全国のヴィッツを破壊している集団チームフィット。主にヴィッツにみかんを投げつける。もちろん走行中のヴィッツには何もしない。駐車するまで尾行をして、駐車をした所でみかんを投げつける。優しさも兼ね備える集団である。
みかんを投げつけるのを彼等はやめない。泣き狂うもの、只叫ぶ者様々な感情が混じり合う場所でやつが現れた。
空から何かが振ってくる。男達は狂乱しながらみかんを投げているが振ってくる何かに気がつくと動きを止めて皆が空を見た。
小さい白いものが次々と振ってくる。
雪?いや違う‥。
しらすだ。しらすが空から降ってきているのである。
「なんだこりやぁ?」しらすである。
「しらすだこいつは!!」だからしらすと言っているだろうが。
「シラスってことはまさか‥。」フィットの1人が噂を思い出す。最近巷で現れるみかんを投げているフィット達を倒す男の事を‥。
1人のフィットがエンストした。
一台。もう一台。もう一台と全てのフィットがエンストを起こした。
「どういうことだ!!」そうこれがしらすの力。
しらすの魂達が悪さをしているフィットをエンストさせたのである。
「私の力だ!!」どこからともなく声が聞こえる。だが、声が何処から聞こえるのかは誰にもわからない。
「私だよ!!」銀色のヴィッツそこから窓が閉まっているのに声が聞こえるのである。
「誰だおまえは!!」フィット達は名を問う。
「どーも、フィットさん。私はフィットスレイヤーです。」
「これはどうもフィットスレイヤーさん。フィットです。」戦いの基本は挨拶だ。六法全書にも記されている。
「フィットスレイヤー!まさかあのヴィッツにみかんを投げる人間達を次々とトヨタ信者にさせると噂の‥。」そう言っている間に1人の男がフィットから降りる。
「トヨタ‥。トヨタ‥。」その男の目は狂人のそれでありドラック中毒者のそれである。
1人の男がフィットスレイヤーの手によってトヨタ信者に変えられた瞬間である。
「ナニスッダゴラー!!」フィット達は再度エンジンを掛けフィットに追突をしようとする。だが、アクセルは止まり次々と車に降りる。
「トヨタ‥。トヨタ‥。」恐るべきトヨタ!!フィットに乗る者は次々と居なくなる!!
だが、1人の男はフィットに降りずにいた。
彼の名はホソダ・ソーイチールォ。どこまでもフィットを愛する男である。
「何をした!!」この男も窓は閉まっている。
「貴様等をトヨタ信者にしたのだ。」
「ナンダッテ!!ドウイウコトダ!!」
「ソノママノイミダ!!トヨタの格好いいCMに嫉妬するならトヨタになればいいだろ!!」
「そんな事は間違っている!!」
「貴様に何がわかる!!フィットによって家族を失って俺の何が!!」
そう、窓が閉まっているのに会話が出来るのはガンダム的なアレである。
魂の会話である。ウルトラソウルである。
この男フィットスレイヤーにはこのようになってしまったのには理由があったのだ‥。

ということで大洗に行きました。
さっきの?茶番だよ茶番。
大洗シーサイドホテルに泊まったらですね。戦車型のケーキが出てきたんですよ。
ええ、ええ美味しうございましたわ。
紅茶を飲んで‥。あら、茶柱‥。
「イギリスのこんな言い伝えを知ってる?茶柱が立つと素敵な訪問者が現れる。」

「ダージリン様‥。」
はぁ‥。くっさ。
多分今のフィット壊れたら次もフィットだな。

Posted at 2017/06/20 23:01:19 | |
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