2017/07/09
Mazda Driving Academy Basic Classに参加してきました。
(イベントの詳細レポートは、
こちらをご覧下さい。)
そこでNDロードスターの適切なドライビングポジション(以下、ドラポジ)の講義があったので、ご紹介します。
NDロードスターは他の車と異なり、シートーの上下とステアリングの前後の調節が出来ません。
これらは、グラム単位で軽量化した結果、省かれた機構です。
それでも、マツダ開発担当の田口さん曰わく「全てのドライバーの体格に合わせられるように設計した」とのことです。
■前提■
マツダが提唱するドラポジは、以下の2つの条件を理想としています。
①リラックスしていること
②関節が適度に曲がっていること
■手順■
初期状態は、シート一番後ろまで下げ、ハンドル一番上にして座ります。
①シートの背もたれ角度

まず全部前に倒します。
そこから、少しずつ後ろに倒して行き、お腹が苦しくならない位置で止めます。
背もたれは後に微調整するので、そこまで慎重にならなくてもOKです。
②シートの前後調整

シートを一番前に滑らせ、座席のサポートを下にします。
MT車はクラッチを、AT車はアクセルを全て踏み込み、膝が苦しくならず伸びきらない位置までシートを後ろに下げます。
次にMT車もAT車もアクセルを全て踏み込み、サポート上げていき、違和感がない位置で止めます。
③ステアリングの高さ

シートに背をつけて、タコメーターのシルバー縁とハンドルの内径が合うところを基準として止めます。

次に肩を背もたれに付けたまま、腕を真っ直ぐ伸ばしてハンドルの上(12時位置)に置いて下さい。
ハンドルと手首が合うのがベストです。(ちなみに画像では、若干届いていません)
ずれている場合は背もたれ角度や座席の前後を上手く調節して下さい。
④微調整
ハンドルを左右に切り込みます。
余計な力が入らないか、腕の動き方が自然かなどを確認し、各部を調整して下さい。
先程、前提で述べた2つの条件が達成できれば調整完了です。
■最後に■
インストラクターの方の興味深いコメントをご紹介します。
プロドライバーはドラポジを凄くこだわるそうです。
良いドラポジは車からの情報がより分かりやすくするため、極めて重要だからです。
プロでなくても、正しいドラポジは正確な操作と安全な運転、疲労の軽減の助けになります。
そして、ドラポジは常に変化するそうです。
夏と冬では着ている服の厚みや枚数が変わります。
さらには、身につけているアクセサリーや、女性なら髪の結び方でも頭の角度が変わるので、これらも影響します。
このコメントを踏まえると、この手順に従って得られる結果は一つではない事に気付きます。
例えば、背もたれを1ノッチ倒して他を調整すると、別の適切なドラポシが出来上がりました。
こうして自分の中で最適なドラポジを探求し進化させるのも車の楽しみ方なんでしょうね。
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Posted at
2017/07/13 22:12:12