クルマ・ジャケコーナー第198回は、濱田金吾の「心のままに Once Again」(1985)です。
濱田金吾(浜田金吾 はまだきんご 1953 - )、ご存知でしょうか?
東京都出身の歌手(SSW)・作曲家。
フォーク・グループ「クラフト」(1973 - 78、2012 - )のメンバーでした。
「クラフト」は、さだまさしの曲を歌って大ヒットさせてます。
『僕にまかせてください』(1975 2ndシングル)
『さよならコンサート』(1975 3rdシングル)
2曲とも「グレープ・ライブ 三年坂(1976)でセルフカバーされてます。
この2作には濱田金吾は参加してません。
濱田金吾のクラフト参加について、Wikipediaには“1974年に参加”、他のネット情報に“2ndアルバムから参加”とありましたが、
「CRAFT HISTRY」には、4thシングル『言問橋』の前に加入したように書いてあります。
『言問橋』(1976 4thシングル)
↑ 1番右の鳩が何羽もとまってるのが金吾ですね。
作詞:三井誠・平井正尚、作曲:三井誠、編曲:青木望、村岡建
B面『エピローグ(終章)』が金吾の作曲
リーダーの三井誠(みついまこと 1950 - )は、稲垣潤一の『クリスマスキャロルの頃には』などを書いた作曲家。妻の高橋洋子は、
クルマ・ジャケ「Silhouette」/高橋洋子(1980)
でご紹介しております。
『振りむいてみたけれど』(1978 6thシングル)
↑ 黄色い服が金吾。
クラフトのラストシングルは、金吾の作詞・作曲、リードボーカル。
どこかで聞いたようなイントロですが、いい曲です!
Youtube クラフト (Craft) - 振りむいてみたけれど
「クラフト」解散後、浜田はソロに。
浜田省吾がブレイクし始めた頃、事務所に「ハマダといえば、キンゴで〜す」というキャッチコピーを付けられたとか?!
まあ、どちらのファンにも呆れられますよねえ。
1979年に山下達郎とAir Recordsを設立。(CD「midnight cruisin'+MUGSHOT」の帯より)
友人からCD(1st,2nd,6th,7th)を借り、私は4・5thの2in1のCDを購入。
1stアルバム「Manhattan In The Rain」(1980)
9曲中4曲が松本隆、5曲が小林和子の作詞。
全作曲は濱田。ニューヨーク録音(1-3,5-7)の編曲はGerald Alters。
2ndアルバム「GENTLE TRAVELIN'」(1981)
作詞は、小林和子、康珍化、松本隆、伊藤アキラ。
濱田が全作曲を手がけ、編曲は山田秀俊。
3rdアルバム「FEEL THE NIGHT」(1981)
CDが無く、Youtubeで全曲視聴。
Youtube
Kingo Hamada/濱田金吾 - N.Y. City Marathon
アルバム1曲目『N.Y. City Marathon』はデヴィッド・フォスター・マナー?
金吾はリトナーのファンだった?!
4th・5thアルバム「midnight cruisin'」(1982)・「MUGSHOT」(1983) 2in1
「midnight cruisin'」は全編曲:倉田信雄。作詞は小林和子、康珍化、来生えつこなど。
「MUGSHOT」の編曲は山田秀俊、佐藤博。作詞は大津あきら、小林和子、秋元康ら。
“AOR~シティ・ポップス最重要アーティストの一人”(CD帯より)、まずはこの2in1CD(Amazon \1,939(送料無料))からでもどうぞ。
6thアルバム「ハートカクテル」(1985)
作詞は、大津あきら、小林和子、山川啓介ら。全作曲:濱田、編曲:松下誠。
わたせせいぞうイラストジャケは、クルマ・ジャケ。
わたせせいぞうの漫画「ハートカクテル(HEART COCKTAIL)」は、TVアニメ・ドラマ化され、サントラを松岡直也らが手がけてます。
「ハートカクテルVo.1」/松岡直也(1986)
「ハートカクテルVo.2」/松岡直也(1987)
「ハートカクテルVo.3」/TONY'S SHOW(1987)
「ハートカクテルVo.4」/島健(1987)
「ハートカクテルVo.5」/三枝成章(1987)
Vol.6(1987 三枝成章)まであるようです。
漫画・アニメは住む世界が違う感じでちょっと気恥ずかしく、進んで読むことはありませんでしたが、松岡直也のサントラは大好きでした。
濱田の「ハートカクテル」はサントラではない・・?
サントラより前のリリースですもんね!・・・早すぎたのか?!
7thアルバム「Fall In Love」(1985)
ジャケは前作同様、わたせせいぞうのイラスト。
作詞は、大津あきらが4曲、小林和子が5曲。
本日ご紹介シングル『心のままにOnce Again』収録の7th・ラストアルバム。
このアルバムリリース直後のローカルTV番組(1985.11.7)の貴重映像!
Youtube
浜田金吾 - 心のままにOnce Again
曲作りや1年ぐらい前に結婚した話などの後に、『心のままにOnce Again』を歌ってます!
また、🎤「今、流行ってますよね、Fall in love。アレとは関係ない?」な~んてツッコまれてますが、アレとは、約1週間後にリリースされた小林明子のデビューシングル『恋におちて -Fall in love-』のこと。アッチは大ヒット!(;^_^A)
作曲家としても岩崎宏美、太田裕美、西城秀樹、髙橋真梨子などの作品を数多く手がけてる濱田金吾、良質なシティポップとして再評価されてるようです。
「シティポップ・ストーリー CITY POP STORY 〜 Urban & Ocean」には『街のドルフィン』(4th「midnight cruisin'」収録)が選ばれてます。
さて、本日ご紹介のクルマ・ジャケ・レコは、
「心のままに Once Again」/濱田金吾(1985)
Air、Moonとレコード会社を移籍した後、東芝EMIに移って唯一の6thシングル。
作詞:小林和子、作曲:濱田金吾、編曲:松下誠
Youtube
Kingo Hamada/濱田金吾 - 心のままにOnce Again
なんで「クルマだけジャケ」なんでしょうね?わたせせいぞうジャケならもう少し売れた?
結局、最後のシングルとなってしまいました。
さてさて、ジャケのクルマは・・・
Morris Minor(モーリス・マイナー)ではないでしょうか。
Morris Minor 1000 1963
英国のモーリス(1910 - 84)のエコノミーカー。
アレック・イシゴニスの設計で、3 つのシリーズ【シリーズ MM (1948 - 53)、シリーズ II (1952 - 56)、1000 シリーズ (195 - 71 年)】で160 万台以上が製造されたようですが、ジャケのは1000 シリーズ?
1953年からは木製フレームのエステートカー(トラベラー)も生産されたとのことですが、ピッコロさんが乗ってたのはこれだったのかな?
11月の北関東茶会(2017.11.5)
あ、だからピッコロトラベラーさんだったのか?!
でも、フェンダーが違いますね・・・?
【登場車両】
Morris Minor 1000 4 ドアサルーン 1956 – 71
【自己採点】
クルマ度 7点(トラベラーだったら8点?)
魅惑度 6点(クルマだけジャケ。何故モーリス・マイナー?)
音楽度 7点(マイナーで終わってしまった? いや、再評価されてる良質シティポップ!)