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2021年01月24日 イイね!

クルマ・ジャケ「natural high」/原田真二

クルマ・ジャケ「natural high」/原田真二クルマ・ジャケコーナー第53回は、原田真二の2ndアルバム「natural high」(1979)です。


原田真二(はらだしんじ)、ご存じでしょうか?


18歳の時、吉田拓郎プロデュースにより『てぃーんず ぶるーす』でデビュー。


『てぃーんず ぶるーす』『キャンディ』『シャドー・ボクサー』と3ヶ月連続シングルリリースという前代未聞の形でデビューし、3曲が同時にオリコンベスト20入り!日本音楽史上初の快挙でした。


デビュー曲『てぃーんず ぶるーす』(作詞: 松本隆/作曲: 原田真二/編曲: 鈴木茂・瀬尾一三)は、もとは原田自身が歌詞も付けた『君の世代へ』という曲でしたが、吉田拓郎が売るために、松本隆に作詞を依頼した曲です。



2ndシングル『キャンディ』(1977)


詞は松本隆が少女漫画「キャンディ・キャンディ」にインスパイアされて書き上げたものだそう。オリコン10位。


3rdシングル『シャドー・ボクサー』(1977)


編曲はベーシストの後藤次利。編曲家としてのデビュー作です。オリコン14位。


1stアルバム「Feel Happy」(1978)は、オリコン史上初の初登場第1位を獲得(4週連続1位)。


10代での1stアルバム、オリコン1位獲得は、男性シンガーソングライターでは未だ原田のみだそう(2011年時点)。

デビュー1年目、10代ソロ歌手として史上初の日本武道館公演も行っています(1978)。
観客はほぼ100%女子中高生だったそう。


4thシングル『タイム・トラベル/ジョイ』(1978)


オリコン4位。
両A面(盤両面にAと表記)でどちらも、作詞:松本隆、作曲・編曲:原田真二。
見開きダブルジャケ。



第29回NHK紅白歌合戦(1978)にこの『タイム・トラベル』で初出場(この1回だけ)。


原田信二を含めて紅白初出場だったツイスト、さとう宗幸、渡辺真知子、サーカス、庄野真代の六組が『ニューミュージック・コーナー』で続けて歌わされた後、ステージの上で整列して、審査員の講評を受けるという珍場面があったそうです。(゚Д゚;)


スピッツのカヴァー(アルバム『おるたな』に収録)を先に聴いてます(笑)が、ライブ盤やベスト盤にしか入ってないようです。


5thシングル『サゥザンド・ナイツ』(1978)


オリコン16位。
『サゥザンド・ナイツ』まで、松本隆が作詞を担当。


『ザ・ベストテン』(TBS、1978年1月放送開始)に毎回のように出演し、カーリーヘアーのルックス、ハスキーボイスが、女子中・高校生を中心に絶大な支持を受け、アイドル新御三家(郷ひろみ・西城秀樹・野口五郎)をしのぐ人気を得ます。

「月刊明星」、「月刊平凡」、「セブンティーン」などの芸能誌にも頻繁に登場し、表紙を飾り、1976年にデビューしたChar(チャー)、同時期にデビューした世良公則&ツイストとともにロック御三家と呼ばれました。



「Char Ⅱ have a wine」/Char (1977)

2ndシングル曲『気絶するほど悩ましい』が入ってます。


「世良公則&ツイスト」/世良公則&ツイスト(1978)

デビュー・シングル『あんたのバラード(第8回世界歌謡祭ver.)』収録。
Wikipediaには「ロックをメジャーにした最初のロックバンドである」の記述がありました!


原田らの成功で、日本の音楽シーンの流れが大きく変わり、それまで地味な活動を続けていたゴダイゴ、甲斐バンド、柳ジョージ&レイニーウッドなどが続き、ロックはアイドル化・歌謡曲化してメジャー化していきます。


しかし原田自身は、脱アイドルを望み、意識的にロックテイストとメッセージ性の強い方向へと進んでいきます。

6thシングル『OUR SONG』(1978)


この曲から自作詞を採用し、作曲、編曲(オーケストラ・アレンジも)、プロデュースも行いました。オリコン19位。


7thシングル『スウィート・ベイビー』(1979)


本日ご紹介の2ndアルバム「natural high」の先行シングル
オリコン33位


8thシングル『a day』(1979)


オリコン39位。オリコン50位以内最後のシングル(2022年時点)


1stベストアルバム「原田真二 ザ・ベスト(SHINJI THE BEST)」(1979)


『スウィート・ベイビー』までのシングルA面7曲を収録
両A面扱いの『ジョイ』『スペーシィ・ラブ』は入ってません
先着50,000名様特典大型ポスター、入ってました❣



9thシングル『MARCH』(1979)


オリコン57位。
この後、21歳で独立、「クライシス・マネージメント」を興し、ポリドールへ移籍。名義も「原田真二&クライシス」に。


4thアルバム「ENTRANCヨ(エントランス)」/原田真二&クライシス(1981)


全作詞・作曲・編曲・プロデュースを自身が行うとともに、全ギターも演奏しています。


3rdベストアルバム「LIGHT COLLECTION(ライト・コレクション)」(1983)


シングルA面4曲・B面2曲+アルバム「HUMAN CRISIS」から3曲、「ENTRANCヨ」から2曲、全11曲


6thアルバム「Save Our Soul」(1983)はこのジャケだもんな~



7thアルバム「Modern Vision」(1984)


シングル『MODERN VISION』はトヨタ・セリカのCMソング。
キャッチコピーは「WORLD SUPER SPORTS MACHINE」。



3代目セリカ A60型(1981-85)と2代目セリカXX A60型(1981-86)!



1983年のMCでライズアップ(ポップアップ)式からリトラクタブル式ヘッドランプに変わってます。前期のカキカキしたクーペがカッコよかった~


もちろん、XXは憧れでした。



8thアルバム「Magical Healing」(1985)



20thシングル「LEGEND KISS / 伝説KISS(レジェンド・キス)」(1986)


自身初の12インチ・シングル。


21stシングル『見つめてCARRY ON』(1986)



9thアルバム「DOING WONDERS」(1986)


オリコン33位。
オリコン100位以内にランクインした最後のアルバム(2022年時点)。


2019年までにシングル42作、アルバム22作、ライブ・アルバム3作をリリースしてるようです。


2001年から2004年まで松田聖子のライブパートナー、プロデューサーとしても活躍。
聖子ちゃんの離婚発表(2000.12)の時には、マスコミから新恋人、来夏結婚とまで報道され大騒ぎなんてことがありました。

YouTubeで『強い向かい風の中で』のライブを見てみると、確かにコレはな~。
ファンも引いてる感じ・・・




「Pineapple」/松田聖子(1982)

A2『パイナップル・アイランド』とB1『ピンクのスクーター』は、作詞:松本隆/作曲:原田真二。

A5『渚のバルコニー』、B3『赤いスイートピー』(ともに作詞:松本隆/作曲:呉田軽穂)の陰に隠れてますけどね・・・ (^-^;

そういえば、6thアルバムタイトルは「Candy(キャンディ)」(1982)。

聖子ちゃんは原田真二のファンだったようです。


「昭和40年男」(2020年12月号)の表紙を飾るのは原田真二!

巻頭特集『あの日、俺たちは覚醒させられた 日本ロック元年』には、Char、世良公則、原田真二、甲斐バンド、ゴダイゴらが取り上げられています。






原田のページには、
『アイドル的な受け方をしたことで、いろいろな経験ができたことは僕の強味かなって・・・(中略)今年62歳になりますが、ポール・マッカートニーみたいに80歳近くまで、現役で歌いたい。命ある限りは歌い続けたいです。』
との言葉がありました。


カッコイイですよね! 応援したいです。


さて、本日ご紹介の原田真二の2ndアルバム「natural high」。
ロサンゼルスに約40日間滞在し、ロスの腕利きミュージシャンと制作されたアルバムです。

最初に来たセッションマンはダメダメで、原田はすぐにクビにしたそう。

で、代わりに来たのが、Carlos Vega(D)、Richie Zito(G)、Bryan Garofalo(Bass)。


余談ですが(いつものことですが)、Carlos Vega(カルロス・ベガ)は、この前後から超一流のセッションドラマーとなってますね。

カルロス・ベガが参加しているアルバムで、私が持ってるレコは・・・

「This Time」/Al Jarreau (1980) A2,A3
「Bi-Coastal」/Peter Allen (1980) B1
「Barry」/Barry Manilow (1980) A1
「Give Me the Night」/George Benson (1980) B3,B5  など。

さらに余談ですが、カルロス・ベガ、スティーブ・ルカサー、ジェフ・ポーカロ、マイケル・ランドゥーは同じ高校だったんですって?! 一体どんな高校~??


Ritchie Zito(リッチー・ズィトー)も後に、Cheap Trickの「Lap of Luxury」(1988)、「Busted」(1990)などをプロデュースするなどの大物となります。

リッチー・ズィトーがギタリストとして参加したアルバム
「No Escape」/The Mark Tanner Band(1979)



ジェイ・グレイドンや、TOTOのデイヴィッド・ペイチ、スティ-ヴ・ルカサ-、ジェフ・ポ-カロらがゲスト参加してます!


Bryan Garofalo(ブライアン・ガロファロ)は,後に、Randy Meisner(ランディ・マイズナー)バックバンドでベースを弾いたりしてます。

あれっ? ランディ・マイズナーってEaglesのベーシストじゃなかった・・?

「One More Song」/Randy Meisner(1980)




おろっ、コレもクルマジャケだ! 今度使おうっと (^O^)/



話を原田真二の2ndアルバム「natural high」に戻しますね (^-^;


全曲、英語のタイトル。A1は3'20"のインスト曲。英語詞(A6、B5)以外は全作詞・作曲・編曲&プロデュースを自身で手掛け、1stとは違うミュージシャンの姿を見せています。

もう、1stアルバム「Feel Happy」とジャケも制作の仕方も全く違い、TVにも出なくなり、セールスはガタ落ちだったようです・・・。


さてさて、ジャケのクルマは、、、

「natural high」/原田真二(1979)


Wikipediaに「街を見下ろす高台にピアノを積んだキャンピングカーを止め、車内で撮影された。」とありましたので、「キャンピングカー」。(笑)

インパネから車種を特定しようと試みましたが、コレがなかなか・・・


・・・もう、「キャンピングカー」でいいか~、とあきらめかけた時、、、
ついにこんな画像がヒット!!




いやあ~巣ごもり成果!(笑)


【登場車両】
GMC Eleganza II Motorhome 1977?




「1973年から1978年にかけて、ミシガン州ポンティアックでGMトラック&コーチ部門によって製造された」らしいです。


【自己採点】
クルマ度   4点(キャンピングカー)
魅惑度    7点(この図はなかなかないですネ!)
音楽度    7点(1stと比べて売れなかったらしいですが・・・)
Posted at 2021/01/24 06:03:35 | コメント(1) | トラックバック(0) | クルマ・ジャケ | 音楽/映画/テレビ

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