思いついた事や日頃の考えなどを酒飲みながら無目的にどんどんダラダラ書いていく不定期シリーズ、はっじまっるよー。
書いてる途中で飽きるか眠くなったらそこで打ち止め。
今回のテーマは、酒のお供に何か一つ選ぶならこれ「タバコ」だ。
【1】狩られる魔女の気持ち
喫煙歴は結構長い。20年以上にはなる。
これまで長らくKOOLというタバコを吸っていた。タール12mgのキングサイズ。ライト?マイルド?刺激が足らん。
これを選んだきっかけはモータースポーツ。
CARTというかTeam Kool Greenのマシンが好きだったし、ポール・トレーシーとダリオ・フランキッティという二人のレーサーを応援していたのもある。
タバコ自体の味も好みで、さらにモデルチェンジで北海道産ミント使用という事もあって何ら不満はなかった。
しかし今のご時世、喫煙者はとてつもなく肩身が狭い。
ファミレスはおろか居酒屋でも全席禁煙だとか、病院に入院するならタバコ持ち込みするなとか、果ては敷地内全面禁煙(駐車場のマイカー内ですら禁煙)とかいうハードコアな施設まで現れ始めている。
タバコに害があるのはわかるし、俺だって他人に迷惑をかけたくはないが、最近の目に余るヒステリックな風潮にドン引きしていた。
そんな非喫煙者でありヒステリックな嫌煙者(自称)である取引先の人と話す機会を得たので聞いてみた。「タバコのどんなところが嫌なの?」
ちょっと考えて彼が出した回答は
「副流煙ガーとかまあ色々あるんだけど…突き詰めると結局はニオイだな、とにかく臭えんだよ。もし無臭ならここまで気にしてなかったかもしれないな。」
知ってた。喫煙者だってわかってるさ。自分のは気付かないフリをしてるだけ。内心ちょっと申し訳ない。
でもな、プライベート空間での喫煙について批判するのはちょっとおかしい。さっき食ったであろうニンニクのニオイがする口でタバコ批判をしているあなた自身が全てを物語っているぞ。
まあ、JTの受け売りだけど「吸う人も吸わない人も心地よい世の中へ」なっていくといいなと思う、って言っておいた。
現状では絶対無理だけどな。理由は色々あるけど。
本音からの感想は「全員が吸わない人になれば争いの種も芽を出さなくなってみんな幸せ、なんて思っちゃう純真な心で生きてこられたあなたは相当な幸せ者ですね。もしくは本物のファシストですか?」だ。
例えば学校で歴史の教科書を読めば、人類史上あった大きな戦いは「俺たちは〇〇だから正しい!」の押し付け合いだったと読解できると思うんだけどなあ。
結果として「どちらが勝ったか」と「どちらが正しかったか」はあまり関係ないという事実も。
少なくともうちの娘二人(中学生)は幸いにも、正義というものの一面に危うさがある事を理解してくれている。俺に似ず賢い。
おっと、話が脱線しすぎて山手線がエビスサーキット走ってるレベルだな。戻そう。
【2】火をつけたのは誰だ
それにしても、タバコについて真面目に考えれば考えるほど、この国の歪んだ部分が見えてくる。
・ニコチンは依存症を生じる物で、国内では薬事法および毒劇物取締法によって製造販売が厳しく制限されているし、未成年者は使用も購入も禁じられている
・受動喫煙防止法成立など、オリンピックを控えて国も世論も禁煙に向かっている
なのに、
・ニコチンを経口摂取する事を主目的とした商品「紙巻きたばこ」が全国津々浦々で簡単に手に入る
・国が受動喫煙の害や国民の健康増進を本気で考えるなら紙巻きたばこの製造販売を禁止すべきなのだが、逆にとてつもなく高い税率をかけて税収を確保し、製造販売を禁止しようなんて声は聞こえない
(TIPS:たばこ税は4種類あり、紙巻きたばこの本体価格にもよるが合わせて税率60%以上、わが国全体の税収のうち約2%を占める巨大な財源。 https://www.jti.co.jp/tobacco/knowledge/tax/index.html)
現状、この国は金と健康を天秤にかけて、金を取ってるって事だな。タバコの他にもこういう事いっぱいある。
仕方ないよね、ネズミ講(年金)の胴元が金に困ってるんだもん。これ年金と社会保障費がものすごく減らないと変わらないんだろうなあ、つまり団塊の世代近辺が死滅するまで…我が親の世代なので複雑だ。
で、この国はタバコってものをどうしたいんだ?
吸っていいのか?悪いのか?
このタバコの火を消すべきなのか?
【3】魔女の鍋から飛び出したもの
最近、勤務先にフィリップモリス社の営業マンが来て、IQOSを法人様特別価格でいかがですか?と宣伝していった。
ネット上では新機種の噂も聞こえてきた「燃やさないタバコ」各種。まあ在庫処分だろうな。
興味本位で乗っかった。4980円。

確かにタバコ臭さは少ないが、独特の焦げたようなニオイ(我が家では通称ポップコーン)がする。
しばらく使ってたが味わいがあまり良くないしニオイも気になるので、本日新アイテムを導入。
プルームテックの互換品、890円。
互換品とは言うが、電池容量も接触部の造りもLEDも通知(バイブ)機能も価格の安さも、全てがJT純正品を上回っている。
笑うしかない。
組み付けて使える状態にしたもの。
タバコのニオイは全くしないし燃えてないから煙も出ない。吸った感じもタバコである感覚は薄いが、しっかり吸えばそれなりにニコクラはする。
満足感としてはちょっと足りないけど、自分の感覚ではこれは間違いなく「タバコ」。
ちなみに、プルームテックという商品には本体以外にも残念な点が多すぎる。
写真の、本体を立てておくスタンドは純正より使いやすい100均の歯ブラシスタンド。
本体に付いているポケットに止めるクリップは100均のシャープペン(2本入り)から外してちょっと加工したもの。純正品?そんな物は無い。
あのさあ…
JTさん、大丈夫?
追い詰められた状況下とは言え他社の後出しでこの有り様、そもそもプルームテックの構造自体が電子タバコとしては2世代前のものだし。改造する気も起きないわ。
世界を見渡せば、ヨーロッパをはじめとして各地で電子タバコのユーザーがありふれている。
彼らは、火を付けて燃やして吸うという文化をアッサリ捨てて、そこから派生した楽しみを選んだ。
それは自在にカスタムできるガジェットであり、ニコチンの有無をも選べる多種多様のフレーバーであり、それら全てを自分の好みにできる自由さだ。
その帰結として口から白い煙(みたいなもの)を吐き出し、味と香りを、その自由さを楽しんでいる。彼らこそ新たな喫煙文化の主役であり、真にタバコを楽しんでいると言い切れる。
一方で日本国内においては、このようなバカでかいMODとアトマイザーから繰り出される凄まじい煙(みたいなもの)の異質感から拒否反応が大きい。タバコを吸う人しかいない喫煙所ですら変な目で見られる。
まあこれが、これこそが良くも悪くも日本人なんだよなあ。
日本が大きく変わる時には、いつも海外からの干渉があった。そしてこの電子タバコという文化も海外からやって来た。
俺は日本人独特の「最初は近付きもしなかったものを色々やって結局は自分の文化として昇華させる」という特技に期待している。
すでにこの異質なものに惹かれている日本人も大勢いる。ニコチンなしの国産高品質リキッドや面白リキッド(パインアメ味など)が人気である事はそれらが表出したものだろう。
うーむ、ビール在庫切れ…というわけでそろそろ〆るか。
上記のような各種アイテムにより、紙巻きたばこはもう1ヶ月近く買ってないし吸ってない。しかしたばこ税は納税してるしニコチンも摂取してる。
これは法律の不備、現状への追随不足であるが、今後の法改正によるニコチン入り商品の個人輸入規制など、新たな文化の足止めとなる可能性も孕んでいる。
意見陳述
・ニコチンは依存性が高すぎる。これほどの依存症は寛解はするが完治しない事も実際あり、タバコが吸いたいという欲望にずーっと付きまとわれる体験談をよく聞く。
そんな場合は患者の希望により、医師の処方と薬剤師の管理の元で効率的かつ計画的に微量のニコチンを摂取しコントロールすべき。タバコ以外で。
・上記の場合は公平性の観点から健康保険適用が望ましい。例えば、(好きでやってるんだからそんなもん自己責任だろという意味で)よく比較されるギャンブル依存症やアルコール依存症の治療に際してすでに健康保険は適用されている。
・つまり、ニコチン依存症は病気であり、治療またはコントロールが必要であるとの社会的な認知を経て、薬事法および毒劇物取締法の改正、たばこ税制の見直しが必要な段階にある。
・そのためには、たばこ税に群がる虫どもを滅殺する事が急務であるが、俺が支持する自民党政権では恐らく無理、今の野党では絶対無理。〇〇と〇〇〇を〇〇して〇〇〇が〇〇にしてやる!って人が選挙に出てきたら惚れる。
・ニコチン依存症対策とは別に、より「タバコ」を楽しみたい人向けのコンテンツを推奨すべき。
ニコチン無し高品質国産リキッド製造販売に補助金出すとか、それを海外でバンバン売って外貨を稼ぐとか。粗悪な商品を駆逐してニコチン無しでも気軽に楽しめる文化を守り育てる助けになれば、自然と依存症に陥る人も減るのではないか。
・俺は電子タバコの海に出る!ニオイとは決別するが「タバコ」は止めねえぞ!
本日はここまで、約3時間か。よくもまあ垂れ流したもんだ。
最後まで読ませる気がない文章だったなwまあ読んでもらうのが主眼じゃないから仕方ないね。
また気が向いた頃に、次回。
※喫煙は大人になってから※