
最初に症状が出てから1年になります。
2020年4月。エンジンをかけた直後だとATが滑ったような感じで前後できなく、温まってくると走行できるようになります。スズキの4ATは、この様な症状が出るみたいで保証の延長があったみたいですけど、とっくに期限切れでした。とりあえずストレーナーを注文。
2020年10月。オイルパンを外してみましたが思いのほかストレーナーの詰まりは無くバルブボディーにスラッジが溜まっているのかなぁと思いつつオイルパン取り付け。そのままATFは入れずに月日は流れ、、、
2021年2月。そろそろ動かせるようにしようとATFを入れて試運転。んー?よくなった?しばらく走って停車からの発進で違和感。滑ってつながる感じ。そして家の入り口の上り鋭角を曲がると同時にバキッという音。
ナニカガコワレタオトガシタヨ•*¨*•.¸¸☆
ATからカラカラ音が、、、
そこから1ヶ月程情報収集。プラネタリキャリアの破損っぽい。けど、、、
AT単体で下ろせるのか?リフト無しで下ろせるのか?最終的にはエンジンと一緒に下ろせるのか?
エンジンクレーンは持っているのでなんとかなるかな?と。
2021年3月。作業開始。

結果、AT単体で下ろすには下ろせそうたけど載せる時の事を考えるとエンジンごと下ろした方が良さそう。エンジン下ろします。通常はハーネスごと下ろすみたいですけど追加のハーネスが多いのでハーネスは残す事にします。

手順としてはエンジンとATをエンジンクレーンで吊り、地面に置いた平台車の上に下ろします。そのままでは車体から抜けないので今度は車体をエンジンクレーンで吊り上げてエンジン、ATを引っ張りだしました。

廃車じゃないよ
AT分解します。

プラネタリキャリアのピニオン軸が1本抜けている、、、1本は正常でもう1本も抜けかけていました。

やはりプラネタリキャリアの破損が原因でした。
幸い異音が出てから走行していない為、破片が散らばる事なく最小限の被害で済みました。
部品カタログで必要な部品を調べ出したところ、当然対策品に変更されていたのですがセット交換の条件付きで、、その金額が、、

たけーよ(汗)
ギヤセットは交換しない事にして部品注文。
そして問題が発生、、、欠品。
日産もスズキも欠品。
困って先輩に相談。知り合いにATの修理をしている人がいて対策品の中古部品を譲ってもらえることに。対策品は2回変更があったみたいでピニオン軸がカシメからボルト止めに変更。そして最終的にまたカシメに変更されたみたいです。
そしてバルブボディーも分解清掃します。

分解の手順はソレノイドがついている面を上向きにして分解していきます。

メッシュフィルターつき

スチールボールが入っているので位置がわからなくならないように注意。
そして各段の横についているピストンも分解し洗浄します。

ピカピカ☆
組み立てます。

マニュアルバルブとプレートに注意。
オイルパンをつけてインプット、アウトプットシャフトオイルシールを交換して完成。
エンジンも下ろしているついでにクランクシール前後とウォーターポンプ、サーモスタット、ヘッドカバーガスケット、プラグも交換。
エンジンとATを組み付けます。
車体に載せる準備。
チェーンのかける位置と長さを調整。チルダーでバランス取り。
載せていきます。
あとは元通りにハーネスと各部品を組んでいきます。

水とATFを入れて完成。
今日無事に試運転して完成しました。
変速もとてもスムーズになり良かったです。
Posted at 2021/04/20 22:56:25 | |
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