
いよいよ車検当日。
予約の入れたラウンド1の受付時刻は8時45分~ 検査は9時00分~
それに備え7時に目を覚まし。2度寝。8時20分起床。
余裕を持たせたかったのに。やってしまった。。。
猛烈な眠気のまま出発。
幸い陸運局までは車で約10分ほどの位置にあり、到着したのはまだ9時前。
極めて頭の回転が悪い状態でのスタートとなってしまった。。。これを避けたかったのに。。。
まずは重量税と検査手数料の印紙を買いに行く。(先日の下見が役立つ)
購買所にて
『えーと、重量税の印紙とー・・・・とー・・・』検査手数料の言葉がまったく出てこない。
書類を出し『・・・これに貼るやつ下さい』とアホ丸出し。
アホと判断されたのか、親切に書類に印紙を貼り付けてくれた。
とりあえずこれで書類は完成。
これを受検受付所に提出しにいく。
ヒ 『ユーザー車検の予約を入れてた者ですがー』
受付『はい、書類を確認しますねー』
確認されたら書類を返される・・・・・どうやらOKらしい
受付『ユーザー車検は初めてですかー?』
ヒ 『はい』
受付『ではこちらのシートをダッシュボードに載せてラインに入って下さい』
赤い文字で〔誘導〕と書かれたシートを貰う。初心者マークみたいなもんだろうか。
ヒ 『何番のラインに入ればいいんですか?』
受付『普通車なんで小型コースで大丈夫です』
小型コース?ネットで見た時はラインに番号がついてたはずだけど・・・まぁ行けばわかるのかな。
検査開始時刻は9時00分から。現在の時刻9時05分。
いよいよだと思うとだんだん緊張してくる。。。同時に寝てた頭がシャキッとしてくる。
車に乗り込み、誘導シートをダッシュボードに載せる。
書類の中から〔自動車検査票〕を取り出し、バインダー内の1番上にしておく。
よし準備完了。のはず。
車を走らせ検査場に続くコースに乗る。
コースは2つあった。小型と大型。言われた通り小型コースに乗る。
なるほど、田舎の検査場は番号をつけるほどのラインが無いんだと気付く。
100メートルほど走ると検査場の入り口に到着。
小型コースには3台の車が並んでいた。
まず最初は外観検査・・・これはきっと大丈夫なはず。
前に並んでる車を見ると、ボンネットを開けた状態にし外で検査官を待ちわびてる様子。
せっかちな奴だ・・・いや、ツナギ着てるぞ?てことは先輩っすか?・・・真似しよっと。
エンジン切ってボンネットを開けて外でスタンバってたら前の車(ツナギ先輩)の外観検査が始まった。
なにやら右テールランプに指摘を受けてる様子・・・ツナギ先輩撃沈か?
・・・・・続いて検査官がこちらに向かってくる。ついに始まった!
検『車検証見せてください』 中年のおじさん。40代後半くらい?
ヒ『はいっ!宜しくお願いしますっ!』 書類を渡すと同時に全力の好印象アタック
まず最初にエンジンルーム内の車体番号の確認をし・・・
検『ボンネット閉めて車に乗って下さい』 書類を返される
ヒ『はいっ!』 てきぱき行動で好印象アピール
検『はい、まずヘッドライト点灯ー。はい遠目ー』 見てる見てる・・・
『右ウィンカー。左ー。非常灯ー』 見まくってる
『ワイパー、ウォッシャーもー。はい。クラクション』 これで前側は完了かな?
ん・・・なんかフロントバンパーで目線が止まってる・・・しかもちょっと中腰になった・・・
車高は問題ないはず・・・
はっ!!ナンバーの角度戻すの忘れてた!!ど、どうなの!?
ざわ・・・ ざわざわ・・・
ざわ・・・
検査官が運転席側に回る
検『右ー』 へ?
『右ウィンカー』 は!右ウィンカー!・・・で、どうなの!?
そのまま後ろに回る検査官
検『右ウィンカー。はい左ー非常灯ーはいー』 ・・・問題ない?もしくは結果は後ほど?
『ブレーキー。はい、ギアをバックに入れてーはいー』 これで後側完了。
続いてデカイレンチでホイールのボルトの緩みをチェックした後、運転席側から手を突っ込まれハンドル・ウィンカー・ワイパーレバーの操作確認をされる。
検『後ろの席のシートベルト付いてますね?』 え?
ヒ『はいっ!付いてますっ!コレ!』 好印象!好青年!
検『それじゃあこれで外観検査は終わりなんで入り口まで進んでください』 合格の判子を貰う!
ヒ『はいっ!』 よし! 第一関門突破。
ナンバー大丈夫だったみたいだ・・・思い過ごしだったかな・・・

検査場入り口。
検『前の車が進んで信号が変わったらゆっくり進みます』 とても親切
信号が青になりいよいよ進入
検『はい、ここでストップです』 検査官も同行。もしやマンツーマン?
まずは排ガス検査
いきなりイメトレの順番とは違うけど作業手順は予習済み! フフフフ・・・
車から降りて、その辺にあるはずの検知棒をマフラーに30㎝ほど入れる。で・・・検知棒どこ?
検『今検査中なので「プローブをはずす」になったらそこに戻しといて下さい』 へ?
検知棒すでにマフラーイン!展開早すぎの検査官親切すぎ!
検査官の指示通りに検査表を記録機に入れると ガチャン とチープな音が。
結果は「○」 よしよし、滑り出し上々
次の項目は・・・・・次はなんだ?
検『そのままハンドル切らずゆっくりと進んでください』 やっぱりマンツーマンだ
言われるままに操作に集中。数メートルほど走らせ四輪をローラーの上に載せたところでストップ。
実はこの間に要注意項目の「サイドスリップ」の検査も終わっていたらしい。電光掲示板を見る余裕がなかった・・・
検『次はスピードテスターです。ハンドルをしっかり持って40キロまで加速してください』
10・・・20・・・2速に・・・30・・・40 『はいここでパッシングー!』と検査官 長めにパッシングする
検『はいアクセル抜いて減速ー、はいクラッチ踏みまーす』 素晴らしく的確な指示
『次はブレーキ検査するので、電光掲示板を見て操作してください』
前方上部に電光掲示板がある。これはすべての項目箇所に設置してあり、本来はコレを見ながら1人で検査をこなしていくのがユーザー車検。
検査官が全て指示してくれるもんで、ここにきて初めて電光掲示板を目にしました。
ブレーキ検査(フロント側・リア側・駐車ブレーキ)
電光掲示板に「ブレーキを踏む」「はなす」みたいな感じででてくるらしく、「踏む」の合図が出て「はなす」がでるまでの間、思いきり踏み続けるというのがコツらしい。ネットで予習済み。
徐々にローラーが回りだす
掲示板『踏む』 スカの制動力をなめんなー!と力いっぱい踏んだった。
感覚的には、後ろから車をグイグイ押され続けてるような感じだった。
掲示板『はなす』 ここで事件勃発。いきなり全力で踏込んだせいか足が硬直!マジッスカ!?
頑張って足を左にずらしたが、やはり反応が遅かったらしく・・・・
掲示板『前 ×』 ダサすぎる・・・きっとお前は悪くないんだよスカ・・・アホなオーナーでゴメンよ・・・
続いてすぐに後輪ブレーキ・駐車ブレーキと続く
気持ちを入れ替え操作に集中し、こちらの結果はそれぞれ『○』
検『もう一回やるから、次は踏み方を変えてみて下さい』 え?いけるの?後ろに車並んでるけど・・・
『ブレーキー もう1回ー』 と、別の検査官に向かってデカイ声を出す。早くもリベンジ実現!
検査官が与えてくれたチャンスをうまく生かす事もできて ブレーキ検査オール『○』
検『次、ヘッドライトの検査します。ライトを点灯させハイビームにしてて下さい』
ヘッドライト検査・・・ネットで見た限り、1番不合格率の高い恐ろしい検査項目
社外HID武装した愛車では、光軸は絶望的だろうなぁ・・・と思っていたら、検査されるのは上側(HI側)!
HID武装してあるのはLO側のみで、HI側はノータッチ。これはもしやいけるんじゃ・・・
左ヘッドライトの前方でテスターが計測中・・・
掲示板『左 ○』 おお!?一気に期待感が沸く。
続いて右側 計測中・・・
掲示板『右 ○』 おおおおお!この瞬間ゴールが見えてきた。
検『それでは結果を記録します』 手を差し伸べてきたので検査表を渡すと記録機に入れてくれる。
そういえば、不合格率の高い「サイドスリップ」の結果はどうだったんだろう・・・検査表を確認してみる。
保安・灯火装置(外観検査) 『○』
CO・HCガス(排ガス検査) 『○』
サイドスリップ 『○』
スピードメーター 『○』
ブレーキ 『○』
ヘッドライト 『○』
な、なんちゅう優秀な成績・・・学生の頃にはなかった感覚が込み上がる。
検『それでは前方の信号まで進んで待機してて下さい』
補助・アドバイスをマンツーマンでしてくれた親切な検査官とはここでお別れのよう。
勝手に抱いてたスパルタンなイメージとは間逆のいい検査官でした。
しかし特質すべきはこの〔誘導シート〕すごい力を秘めてる気がする。
全7項目の内、6項目が完了したということは次が最後の検査。
ラインの中央部が掘り下げられたピットになっており、検査官が下廻り検査を行う。
主にオイル漏れやドライブシャフトブーツの破損などを見るらしいけど、事前に確認済みだしきっと大丈夫だ。
前の車の検査が終わると新しい検査官が来る(下廻り専門?)
検2『それではゆっくり前進させて下さい』 今度は若い兄さん。ちょい年下くらいかな?
『前方の窪みに前輪を載せます オーライオーライ オッケーです』 これまた感じがいい
『下廻りの検査しますので 電光掲示板に従って操作して下さい』 隣の階段から下に向かう
ここには、右前方上部の電光掲示板の下にモニターとスピーカーが設置してあり、腹下での検査の様子を確認でき、スピーカーからは指示内容が聞こえてきます。
検2『ハンドルを左右に切って下さい』 左に90度、右に90度切ってみる。
『オッケーです それではエンジン切ってブレーキ踏んで下さい』
という感じにサイドブレーキ・クラッチなどの指示が出され、それに対応していく。
電光掲示板に指示がでてるにも関わらず、親切に声でも指示をくれる。
検査はすぐに終わる。1~2分くらい?
終わったら検査官が上がってくる。
検2『検査終わりましたんで すぐそこまで前進させて下さい』
検査場の最後尾、高速の料金所みたいな小屋の前で停車
すべて合格の場合、ここで最後の合格印を貰えるらしいが・・・
下廻り検査結果は『○』
検2『えーと、この車4WSが付いてるんですよ。すいませんけどもう一度ぐるっと回ってきていただいて、後輪のサイドスリップの検査を受けてきて下さい。』
と言われる。
そういえばFFとか4WDとか4WS車は、検査ラインにもよるみたいだけど申告する必要があるとネットに書いてた。検査官にまかせっきりで申告ボタンの存在に気が付かなかった。。。
さっそく言われたとおり並びなおし、検査官に事情を説明し後輪側の『サイドスリップ』の検査のみを受け、すんなり合格。
そのまま列に並び、検査場最後尾の小屋に行きすべての書類を検査官に渡す。
検査票に記載されている、全ての検査項目の合格を確認後、合格印を押してもらう。
検2『これで検査は全て終了です。この書類を最初に行かれた陸運局の受付に提出してください。それで終わりです。ご苦労様でした。』
終わった。。。知らなかった。。。優秀なやつだったんだ。。。
心地よい達成感が込み上げる。

優秀なやつ(車検バージョン)In 陸運局
受付に書類を提出すると新しい車検証が1分ほどででてくる。
受付『これで全て終わりです。おつかれさまでした。』
時刻は9:30分 30分もかかってない!?
本当にこれで車検がとれたのか?あまりにあっさりでちょっと疑問。
車検有効期限 平成23年 紛れも無く新しい車検証だ・・・
あ、まだ仕事間に合う。帰ろ・・・
ユーザー車検明細書
自賠責 22470円
重量税(1~1.5t) 37800円
自動車審査証紙 1400円
検査登録印紙 400円
継続検査申請書 30円
合計費用 ・・・・・
62100円
こんな感じでした。
あまり自信がなかったけど実際やってみるとみんな親切で簡単だったし、なんといっても安い。車検のイメージがかなり変わりました。
最初の予想では1~2項目引っ掛かかり、予備車検センターにて調整してもらい調整料が5千円くらいプラスされ、午後までには合格できればいいかなと思ってたんですが、想定外のスピード車検でした。
ユーザー車検は平日のみの受付なので仕事を1日休まないといけないというデメリットも今回は皆無でした(10時からの仕事に間に合いました)
陸運局によっても差があると思いますが、たいした差は無いんじゃないかと思います。
今回は検査官が付きっきりで面倒みてくれたのであまり参考ならないかもしれませんが擬似的に体験できるような内容にしたので、参考にされる方はネットにある複数のユーザー車検の手引きと照らし合わせると解りやすいかと思います。
車の点検・整備のできる方、もしくは財政難の方には是非オススメします(笑)