・ロードスター ND(6速オートマチック)
今朝は今年7/7納車後から初めて、トラコン、ESCを切って強い登りコーナーを試しましたが、オートマチックでも充分にリヤが滑ってくれます。
・コラム
ぼくは他人のクルマの外装モデファイを目にすることがあまり好きでなく、外装モデファイをする人は、ご本人は認めないと思いますが、本当は今のクルマではなくもっと上級のクルマに乗りたい。その不満が外装モデファイという行為に現れているのではないだろうか?と感じてしまうのです。
クルマの外装をモデファイする人は、それをやり続けている限り「自分のクルマはカッコよくて、それに自分は満足しているんだ」と暗示をかけ続けられますが、さわる所を全部やり終えると、そのクルマを手放す…。そういうパターンだと思います。
ぼくもそうでした。
過去にノーマルのポルシェ・ボクスターをモデファイしまくっていた。なぜならそのままではクルマの「かっこ悪い部分」が心に引っかかるからです。そしてじゃあなぜそれを買ったのか?といえばSモデルを買う根性や経済力が充分になかったのです…。
ノーマルモデル2台に乗っていた間は、Sモデルへのコンプレックスがずっとあった。キャリパーを純正Sモデル赤キャリパーに替え、ホイールも純正19インチに替えて「カッコいい、カッコいい」と自分に言い聞かせていました。
勿論実際にその方がカッコ良いのですが、やはり改造行為にはどうしても貧しさが付き纏います。言い換えれば外装モデファイによって自分という人間の価値が上がると思っていたのかもしれません。幼かった。いま振り返ると、いつも必死だったし、常に「何かが足りない、足りない」と胸騒ぎしている心が貧しかったと思います。
いまはロードスター NDで定番のアンテナすら替えない。メーカーが「これでどうぞ」と渡されたものを黙って乗る。自分のものだからといって好き放題形を変えない。
中古車で考えれば簡単にわかりますが、他人が改造した車なんて誰も乗りたくないのです。ということはモデファイは本人だけが「俺のクルマはかっこいい」と妄想しているだけであり、周りからみればクルマの価値を落とす行為なのです。先日行きつけのポルシェの修理屋さんも仰っていましたが、今高値がつくクルマの買取状態はフル・ノーマル。自分の女性を他人に傷付けられたくないのと同じです。
ぼくの勝手な観察では、
「今のクルマに満足しておらず、本当はもっといい車に乗りたい」と言うコンプレックスが、外装のモディファイという行為に走ってしまうのだと思います。
「幸せは自分の外側にある」と思うとき、モデファイに走ってしまうのかも知れません。
外装モデファイをする人は、本当に素直になれば、そのクルマの部分的な面ではなく、そのクルマそのものに不満を感じているはずです。そのクルマの本来の姿(フル・ノーマル状態)を愛せないのだから…。
Posted at 2022/08/26 16:27:36 | |
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